東京学芸大学附属小金井中学校の偏差値や倍率など入試情報と対策方法を徹底解説!

東京学芸大学附属小金井中学校とは

創立1947年
偏差値52
主体国立
所在地東京都小金井市貫井北町4丁目1番1号
最寄り駅武蔵小金井駅・国分寺駅から徒歩20分程度(バス便あり)
体制男女共学
形態中学校単独(併設高校は世田谷区の附属高校・進学に選抜あり)

東京学芸大学附属小金井中学校は、東京学芸大学の小金井キャンパスの中にあります。開校時から掲げている教育目標は「健康な身体と すぐれた知性と 豊かな情操とをもち 平和で 民主的な社会の進展に貢献できる 自主的で 創造性に富む国民を育成する」で、学校生活の基本目標は「自主的に行動しよう」の一言です。学校は「自主的に行動する」ために「他から学び、自ら考え、その考えや気持ちを的確に表現できる」ことが必要だと説明し、その基本となる学習環境を整えることに力を入れているとしています。大学の附属校である利点として、大学との連携による教育研究の成果をすぐに日常の授業へ出せることを挙げています。

開校は1947年(昭和22年)4月1日で、東京第二師範学校男子部附属中学校として同校内に創設されました。同月26日の第1回入学式は3学級・入学生128名。1951年(昭和26年)4月1日に東京学芸大学附属小金井中学校と改称し、1966年(昭和41年)4月に全学年4学級となっています。2004年(平成16年)4月には大学とFC東京の提携でグラウンドが人工芝になりました。令和7年度は第79期生128名を新入生に迎えて全校生徒406名・12学級で、制服の指定はなく、部活動は基本的に月・火・木・金曜日に行われます。

学校概要表の「形態」には補足が必要です。附属小金井小学校と附属大泉小学校から連絡進学があり、同じキャンパスに附属幼稚園小金井園舎と附属小金井小学校もありますが、公式のどこにも「一貫」と名乗る記述はありません。どの段階にも検査か選抜がはさまります。高校についてはとくに誤解が起きやすいところです。併設の東京学芸大学附属高等学校は世田谷区下馬にある別の学校で、学校自身が「よくあるご質問」で「本学の3つの附属中学校を対象とした入学定員が決まっており、一般を対象とした入学試験とは別に、附属中学校を対象とした入学試験が行われます」と答えています。附属高校が公表している令和8年度の入試選抜状況を見ると、附属中学生の枠は募集人員200程度に対して志願252名、学力検査受験248名、合格200名で、48名が不合格になっています。

小金井中だけの進学枠はないというのが学校の説明。3つの附属中学校全体の定員は決まっているが、そのなかでの小金井中学校の定員は決まっていない、と書かれています。理由として、生徒の居住地が附属高校のある世田谷区から離れている場合もあり、通学時間を考えて別の高校を受験する生徒もいることが挙げられています。なお一般選抜で入学した生徒と附属小学校から進学してきた生徒とで高校への進学実績に差はなく、同じ指導を行っていると学校は回答しています。

実際の進学先も学校が公開しています。東京学芸大学附属高等学校へ進んだのは令和6年度の卒業生が50名(男子24・女子26)、令和5年度が47名、令和4年度が43名です。令和6年度のそのほかの進学先は、都立が西4名・国立3名・立川2名・日比谷1名・小金井北1名・多摩科学技術1名、ほかに東京科学大学附属1名、東京工業高専1名、埼玉県立所沢北2名。私立は錦城15名、中央大学杉並3名、中央大学附属3名、国際基督教大学3名、拓殖大学第一2名、法政大学2名などが並びます。附属高校とそれ以外がおよそ半分ずつという構図。大学の合格実績はこの記事の範囲ではありません。附属高等学校が公表しているものは別の学校の数字です。

全学年が毎年修学旅行に出るのがこの学校の特徴です。3年生は5月に「人と文化」修学旅行で奈良・京都方面へ3泊4日、2年生は同じ5月に秩父長瀞、1年生は11月に北総・常南へ行き、6月には防災学習があります。10月はスポーツフェスティバル(全校による球技大会)と学芸発表会が重なる月で、12月に私の主張発表会、3月に合唱祭が置かれています。9月から10月にかけては大学生の教育実地研究(教育実習)の期間です。これらの学校行事で生徒が主体的に活動する場面を設けてきたと学校は説明しており、創意を働かせて工夫することや、思いやりと奉仕の気持ちをもつ機会にもなっています。

東京学芸大学附属小金井中学校については以下の記事でも紹介しています。合わせて参考にしてください。

【中学受験 東京】国立中学校を選ぶメリット・デメリットとは?特徴や公立・私立中学校との違いを解説

東京学芸大学附属小金井中学校入試の基本情報(2026年度)

一般入学者選抜
日程2026年2月3日(火)
午前8時10分に本校集合
検査日は2022年度入試から
一貫して2月3日
募集人員男女合わせて71名
附属小学校からの連絡進学者を
含まない外部募集の枠

要項に載るのは「60名前後」で、
附属小学校からの連絡進学の結果で
変動する
確定値は11月下旬までに
ホームページと校内掲示板で知らされる
2026年度の確定値は
2025年12月8日付の通知で公表された
出願資格2026年3月に小学校を卒業見込みの者
保護者のもとから3年間無理なく
通学できる者
保護者と同居している者
附属小金井小学校・附属大泉小学校の
全児童は出願できない

(本校への連絡進学制度があるため)
連絡進学制度で附属世田谷中学校・
附属竹早中学校・附属国際中等教育学校の
いずれかを受検した児童も出願できない
通学の条件通学区域の指定はない
ただし通学についての条件がある
自転車と自家用車での通学は不可
緊急時や体調不良のときは
保護者のお迎えをお願いしている
修学旅行などで通常の登校時刻より
早い集合になる場合がある
(1年の北総・常南修学旅行は
新宿センタービル前に午前7時20分集合)
在籍生で最も遠くから通う生徒の
通学時間は概ね90分程度
出願WEB出願(プラスシード)
2025年12月22日(月)午前9時〜
2026年1月9日(金)正午
出願情報の登録と検定料の支払いを
この中で行う
2025年度入試までは郵送出願だった
書類送付書類送付
2026年1月7日(水)〜
1月14日(水)必着
レターパックライト
検査内容検査Ⅰ 国語
検査Ⅱ 算数
検査Ⅲ 社会
検査Ⅳ 理科
配点・検査時間配点と検査時間は要項に記載がない
合格者最低点・平均点・最高点も
公表されていない
持ち物受検票
上履き
筆記用具(コンパス、定規を含む)
要項の表記は「定規」で、
三角定規とは書かれていない
選抜方法検査Ⅰ〜Ⅳと「報告書」の内容を
合わせて評価して入学許可者を決める
抽選はない
要項に「抽選」「くじ」の語が
一度も出てこない
合格発表2026年2月5日(木)午前9時
プラスシードで発表
保護者会保護者会は合格者が午後1時、
繰上合格候補者が午後3時から
校舎内で入学手続関係の書類の交付と
説明が行われる
受検票を持参する
欠席するとその権利を
辞退したものとして扱われる
入学手続2026年2月6日(金)
午後1時〜午後2時
本校事務室の窓口
この時間内に完了しないと
入学辞退となる
備考2027年度(令和9年度)の募集要項は
2026年9月28日時点で未公表

要項の公開日は2024年度入試が
2023年9月24日、2025年度入試が
2024年9月19日、2026年度入試が
2025年9月23日
例年どおりなら9月末から10月上旬に
出ると見込まれる(推定)
学校には入口が2つあり、
附属小金井小学校・附属大泉小学校
からの連絡進学は10月に検査がある
合格発表の媒体は2026年度入試から
プラスシードに変わった
入学手続の日も2月8日から2月6日へ
2日前倒しされている

2027年度(令和9年度)の募集要項は2026年9月28日の時点でまだ公表されていません。公式サイトの入学情報ページと選抜日程ページを「令和9」「2027」で検索してもヒットせず、選抜日程ページの見出しは今も「令和8年度一般入学者選抜日程」のままです。入学情報ページに残る更新履歴では要項の公開日が令和6年度が2023年9月24日、令和7年度が2024年9月19日、令和8年度が2025年9月23日なので、例年どおりなら2026年9月末から10月上旬に出ると見込まれますが、これは過去の傾向からの推定で、学校が予告しているわけではありません。以下は実施済みの令和8年度(2026年度)入試の内容です。募集人員の書き方に注意が要ります。要項に載るのは「男子・女子合わせて60名前後」で、そのあとに「附属小学校からの連絡進学の結果によって人数の変動があり得ます。確定した募集人員については、11月下旬までにホームページ・本校掲示板を通じてお知らせいたします」と添えられています。令和8年度の確定値は男女合わせて71名で、2025年12月8日付の通知で公表されました。この71名は附属小学校からの連絡進学者を含まない、外部からの募集枠です。学校には入口が2つあり、附属小金井小学校・附属大泉小学校からの連絡進学は10月に検査があって、その結果が出てから一般選抜の募集人員が決まります。出願手続は2段階です。WEB出願がプラスシードで2025年12月22日(月)午前9時から2026年1月9日(金)正午まで、書類送付が2026年1月7日(水)から1月14日(水)必着でレターパックライトによる郵送です。検査は2026年2月3日(火)、午前8時10分に本校集合で、検査Ⅰが国語、検査Ⅱが算数、検査Ⅲが社会、検査Ⅳが理科の4つ。持ち物は受検票、上履き、筆記用具(コンパス、定規を含む)です。配点と検査時間は要項に記載がありません。選抜はこの検査と「報告書」の内容を合わせて評価して入学許可者を決めます。合格発表は2月5日(木)午前9時にプラスシードで行われます。保護者会は合格者が午後1時、繰上合格候補者が午後3時からで、欠席するとその権利を辞退したものとして扱われます。入学手続は2月6日(金)午後1時から2時までに本校事務室の窓口で行い、この時間内に完了しないと入学辞退となります。抽選はありません。要項を「抽選」「くじ」で全文検索しても0件です。通学区域の指定もありませんが、通学についての条件はあります。保護者と同居していること、保護者のもとから3年間無理なく通学できることが出願資格に書かれており、その判断材料として、自転車と自家用車での通学を認めていないこと、緊急時や体調不良のときは保護者のお迎えをお願いしていること、修学旅行などで通常の登校時刻より早い集合になる場合があること(1年の北総・常南修学旅行は新宿センタービル前に午前7時20分集合)、在籍生で最も遠くから通う生徒の通学時間が概ね90分程度であることの4点が挙げられています。附属小学校の児童には出願制限があります。本校への連絡進学制度がある附属小金井小学校・附属大泉小学校の全児童と、連絡進学制度で附属世田谷中学校・附属竹早中学校・附属国際中等教育学校のいずれかを受検した児童は出願できません。前年度からの変更では、出願方法が郵送からWEBに切り替わったことがいちばん大きいところです。令和6年度までは配達日指定の簡易書留郵便による出願のみでした。合格発表の媒体も学校ホームページからプラスシードに変わり、検定料の支払いもコンビニエンスストアのレジからWEB出願手続きの中に移り、入学手続の日は2月8日から2月6日へと合格発表の翌日に前倒しされています。

東京学芸大学附属小金井中学校入試の合格者や倍率(2026年度)

学校が公表しているのは募集人員と出願者数だけです。受験者数、合格者数、合格最低点はいずれも非公表で、配点も要項に記載がありません。令和8年度(2026年2月3日実施)は確定募集人員71名に対して出願者が121名、男子81名・女子40名でした。出願者数を募集人員で割った出願倍率は1.70倍です。これは受験者数を合格者数で割った実質倍率ではありません。過去4年は募集人員そのものが大きく動いています。令和7年度が71名に対して出願104名(男61・女43)、令和6年度が52名に対して137名、令和5年度が58名に対して146名(男83・女63)。令和5年度の募集人員は57名で確定したあと58名に変更されました。育伸社の東京都版入試結果PDFにも本校の行がありますが、合格者数の欄が3年続けて学校発表の確定募集人員とまったく同じ数字で、受験者数の欄は空欄のままです。同じ表の東京学芸大学附属世田谷や竹早には受験者数が入っていて倍率が受験者数÷合格者数で成り立っているので、本校の行だけ分母が違います。繰上合格も毎年相当な数が出ており、2024年度は33名でした。そのため受験者数と合格者数は非公表のまま置いています。なお令和6年度の出願者数137名だけは学校の確定通知にたどり着けず、育伸社の応募者数欄から採った二次情報です。

2026年度2025年度2024年度2023年度
募集人員71名71名52名58名
(57名から変更)
出願者数121名
(男81・女40)
104名
(男61・女43)
137名146名
(男83・女63)
受験者数非公表
合格者数非公表
出願倍率1.70倍1.46倍2.63倍2.52倍
合格者最低点非公表
合格者平均点非公表
合格者最高点非公表
備考検査日は2026年2月3日(火)
出願倍率は出願者数を
確定募集人員で割った値で、
学校が発表した倍率ではない
検査日は2025年2月3日(月)検査日は2024年2月3日(土)
出願者数137名は二次情報
学校の確定通知に到達できず
育伸社の応募者数欄から採った
繰上合格が33名出ている
検査日は2023年2月3日(金)
繰上合格は男20名・女20名

東京学芸大学附属小金井中学校入試の科目の傾向と対策

算数

学校は算数・社会・理科の過去問と解答を3年分公開しており、出題者本人による解説と出題意図も読めます。大問の数は例年3〜4題です。令和6年度が3題、令和7年度と令和8年度が4題でした。

令和8年度の中身を見ると、大問1の問1が分数の計算2問、大問2が行きと帰りの所要時間を扱う速さの問題、大問3が正多角形が直線上をすべらずに回転するときの頂点の軌跡をコンパスと定規で作図させる問題、大問4が○×△をマスに入れていく規則性の問題でした。持ち物として要項が挙げるのは「筆記用具(コンパス、定規を含む。)」で、三角定規とは書かれていません。規則性の問題について、学校の「過去問と一言」は「規則に従って実際に調べてみる力、実際に調べたことからいくつかの性質を見出す力、見出した性質を使ってその先を考える力があるかどうかを見ています」と説明しています。

国語

国語は検査Ⅰとして最初に行われます。ただし出題の中身は公開されていません。学校は過去問のページに「国語は著作権の関係で問題の配布・解説を行いません」と明記しており、要項にも検査の時程や形式の記載がないので、大問の構成や設問の形式を一次情報で確かめる手立てがありません。算数・社会・理科は3年分の問題と解答と出題意図まで読めるのに、国語だけは公開の対象外になっています。

理科

大問の数は令和6年度が5題、令和7年度が5題、令和8年度が4題でした。作図や記述を求める設問が含まれます。学校の解説には「①の理由として適切なものを下の【②の答え】の中からすべて選び、記号で答えなさい」という形の、当てはまるものを複数選ばせる設問も示されています。

社会

大問は3題です。令和6年度・令和7年度・令和8年度のいずれも3題でした。令和8年度は大問1が歴史を中心にした20問、大問2が日本地図と都道府県、大問3が千葉県の統計と地図という構成で、地理・歴史・公民の各分野から出ます。

解答用紙を見ると「( )・( )」と2つ以上の記号を書かせる欄と、「→ → →」で順に並べ替えさせる欄が大半を占めていて、1つだけ選ぶ設問はむしろ少数です。学校の「過去問と一言」は「スーパーマーケットの食品売り場に行くと、キャベツや白菜は丸ごとだけでなく、半分や4分の1の大きさに切って売られていました。それはなぜか、説明しなさい」という問題を挙げ、「見えないものを見えるようにする」ための社会的な見方・考え方を学ぶ教科だと述べています。身のまわりのことやものに目を向け、変化に気づき、そこから思考を始められる人を待っているという言葉で結ばれています。

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