山脇学園中学校の偏差値や倍率など入試情報と対策方法を徹底解説!

山脇学園中学校とは

創立1903年
偏差値54~61
主体私立
所在地東京都港区赤坂4丁目10-36
最寄り駅赤坂見附駅から徒歩9分
体制女子校
形態中高一貫

山脇学園中学校とは、伝統と革新が融合する女子中学校です。

山脇学園中学校は、1903年に山脇玄と山脇房子夫妻によって創立された、長い歴史と伝統を誇る学校です。この学校は、自ら学び求める心を持ち、大きな志を抱いて未来を切り拓き、互いに思いやりを持って共に成長することを教育目標としています。創立者の一人である山脇玄は、ドイツから日本人として初めて「ドクトル」の称号を受けた人物であり、近代日本の国家体制の基盤を築くのに貢献したことで知られています。一方、初代校長を務めた山脇房子は、西洋の女性に負けない高い教養とマナーを備えた日本女性を育成することを目指しました。

学校の進学実績においては、2022年度には卒業生253名の中から国公立大学や大学校に20名が進学し、主要な私立大学にも多くの生徒が合格しています。特に注目すべきは、医学部医学科に19名が合格したことや、海外大学に2名が進学したことです。これらの実績は、学園の質の高い教育と生徒たちの努力が結実した結果と言えるでしょう。

山脇学園の特色は、100年を超える女子教育の伝統の中で育まれた、女子校ならではの教育プログラムにあります。お琴、華道、ダンス、礼法といった授業を通じて、生徒たちは美しいものを感じ取る感性や礼儀、思いやりの心を育てています。また、「山脇ルネサンス」と称される学校改革により、学力向上を目指したカリキュラムが導入され、個々の生徒に合わせた教育が期待されています。このような環境のもと、教員たちは熱心で親しみやすく、生徒たちからの相談に乗りやすいと評価されています。

山脇学園中学校は、伝統的な価値観と現代的な教育方法が融合した、ユニークな教育を提供する女子中学校です。創立以来の教育理念を守りつつ、時代に合わせた革新を続ける山脇学園は、生徒たちにとって理想的な学びの場を提供しています。

山脇学園中入試の基本情報

日程2月上旬のうち9回
教科・配点国語 100点 (50分) 算数 100点 (50分)理科 60点   (30分)社会 60点   (30分)

山脇学園中入試の合格者や倍率

募集人員215
受験者数1911
合格者数574
倍率3.33
合格者最低点202
合格者平均点222.4
合格者最高点非公開

(2023年度)

山脇学園中入試の科目の傾向と対策

算数

算数試験は、試験時間が50分で配点は100点となっており、試験問題は大問4題から構成されます。大問1では四則計算2問と応用小問7問が出題され、大問2以降はさらに応用的な問題が中心です。このように、試験は時間と配点のバランスが取られており、試験の構造も明確にされています。

過去の出題傾向を見ると、試験では基礎力が重視され、質量ともに無理のない範囲で出題されています。特に、旅人算や植木算などの特殊算が高頻度で取り上げられる傾向にあります。大問1での四則計算と一行問題を確実に解く能力が求められ、これらを取ることが試験成功の鍵となります。応用問題が多いように感じられますが、そのほとんどが各単元の基本的な理解を確かめる内容です。

対策としては、大問1で出される四則計算と一行問題を確実に取ることが必須です。また、全体を通して苦手な単元がないようにするために、すべての単元を網羅し、抜け漏れなく学習することが重要です。基礎力をしっかりと固め、特殊算を含む各種の問題に対応できるよう準備することが有効であると言えます。

国語

国語試験は、試験時間が50分で、100点満点です。配点の傾向としては読解問題が70点、総合問題が15点、知識問題が15点となります。最近の試験では、大問は4題で、読解問題3題と知識問題1題の構成に変更されました。この変更により、読解問題が試験の大部分を占めるようになりました。

過去の問題傾向を見ると、「書き抜き」、「記号選択」、「記述問題」といったタイプの問題がバランスよく出題されており、設問数は40問前後と多めですが、基本レベルの問題が中心となっています。このため、試験には「なんとなく」でなく、「論理的に」文章を読解し、問題を解く能力が求められます。

対策としては、試験で比重の大きい「知識問題」を確実に取ることが重要です。具体的には、「漢字の書き取り」、「文法」、「表現識別」、「敬語」、「同音・同訓異義語」、「慣用句・ことわざ」といった範囲からの問題対策が有効であると言えます。山脇学園の国語試験で良い成績を収めるためには、これらの知識問題に対する準備を怠らずに行うことが、合格への近道になります。

理科

この試験は、30分の試験時間で60点満点の配点が設定されており、大問は4題ほど、小問数は20問前後です。試験の構成は、大問1と2で読解問題に70点、大問3で総合問題に15点、大問4で知識問題に15点が配分されています。このように、試験時間と問題数のバランスは標準的で、受験生が取り組みやすい設計になっています。

出題傾向としては、基本的な知識や計算問題が中心となっており、問題文の長さに対して文意を正確に読み取る国語力も求められます。また、図やグラフを描かせる問題も出されることがあり、受験生には基礎的な力の確認が主な目的とされています。これは、単に知識を問うだけでなく、情報を理解し処理する能力も評価の対象になっていることを示しています。

対策としては、まず基本知識をしっかりと身につけることが重要です。その上で、問題集を用いた繰り返しの演習を行い、様々な問題に慣れることが推奨されます。耳慣れない題材に対しても、問題を進める過程で答えが連鎖的に見えてくる場合がありますので、焦らず一つ一つの問題に取り組むことが有効であると言えるでしょう。このような対策を通じて、試験に臨む準備を整えることが、成功への鍵となります。

社会

社会試験は、30分間の試験で60点満点、大問は3題で構成されています。この設定は、学生が試験時間内に問題に集中し、効率的に解答することを可能にします。

出題傾向については、地理、歴史、政治(時事問題を含む)からバランス良く出題されることが特徴です。問題形式は、記号選択、適語記入、1~2行の短い文章記述など多様であり、学生はこれらの形式に慣れることが求められます。また、出題される問題は、教科書に記載されている重要な事項から選ばれることが多く、幅広い基礎知識が試されます。

対策としては、まず基礎をしっかりと固めることが重要です。教科書の内容をしっかりと理解し、さらに標準的なレベルの参考書を用いて基本事項の演習を行うことをお勧めします。出題範囲が広範にわたるため、特に不得意とする分野を作らないように注意することが有効であると言えます。このように準備を進めることで、試験において良い成績を収めることが可能となるでしょう。

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