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名古屋大学教育学部附属中学校とは
| 創立 | 1947年 |
| 偏差値 | 56 |
| 主体 | 国立 |
| 所在地 | 愛知県名古屋市千種区不老町 |
| 最寄り駅 | 地下鉄名城線「名古屋大学」駅3番出口から西へ約350m |
| 体制 | 男女共学 |
| 形態 | 併設型中高一貫(高校からの募集もある) |
名古屋大学教育学部附属中学校は名古屋大学と同じキャンパスの中にあります。学校案内はこの環境をカリキュラムに生かすとともに、大学との連携教育、中高の交流教育、少人数教育などに生かして、個性輝く教育の創造を目指すとしています。アドミッションポリシーは「勇気ある知識人を中等教育段階から育成する」ことを目的に掲げ、情緒豊かにして物事を広く見わたして把握し、創造的に活動し得る態度と能力を養うと述べています。中学校は各学年2学級、併設の高等学校は各学年3学級で、どちらも男女共学です。2024年度入学生から制服は廃止されています。
「中高一貫」の中身も押さえておきたいところです。2027年度の募集要項の付記に「本校は併設型中高一貫校です。高校まで一貫教育を行います。」と書かれています。2000年(平成12年)4月1日に併設型中高一貫校として認定されました。併設型なので、高校からの募集もあります。附属高等学校の募集は全日制課程普通科120名で、要項は「ただし、名古屋大学教育学部附属中学校からの入学者を含みます。(2026年8月1日現在の附属中学校第3学年在籍者は80名です。)また、海外帰国生徒3名程度および特別推薦枠8名程度も含みます。」としています。内部進学は事実上の全員進学です。学校案内の入学者選抜状況を見ると、2026年度の高校入試で内部の欄は男女とも応募者数・受検者数・合格者数・入学者数がすべて40で並んでおり、希望者が落ちていません。2025年度も男女とも39で揃っています。学校案内のQ&Aも、併設型とは中学から入った生徒がそのまま高校へ上がれて、高校からも学力試験で入れる学校のことだと説明しています。
高校の大学合格実績を読むときは条件が2つあります。第一に、高校の卒業生には高校から入った外部入学者が混ざります。2026年度の高校入学者は内部80名に対して外部が男子10・女子19で、2025年度も外部が男子14・女子17でした。実績は中学から入った生徒だけの成果ではありません。第二に、学校が公表している大学合格者数は既卒生を含む延べ人数です。そのうえで数字を見ると、附属高等学校の卒業生の進路は2025年度卒が国公立大学56名・私立大学34名(当年度卒118名)、2024年度卒が国公立大学56名・私立大学38名(当年度卒111名)。主な合格先は国公立が名古屋37、名古屋市立13、岐阜12、三重12、京都8、愛知教育8、広島6、愛知県立5、私立が名城64、同志社26、中京19、立命館16、中部10、早稲田10という並びです(国公立は過去2か年、私立は前年の延べ人数で、いずれも既卒生を含みます)。
文部科学省の指定事業に長く関わってきた学校です。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の基礎枠を15年間(2006年度から2020年度)、SSH科学人材育成重点枠を3年間(2018年度から2020年度)、SGH(スーパーグローバルハイスクール)を5年間(2015年度から2019年度)続け、そのあとWWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアム構築事業とWWL地域アドバンストラーニングネットワークに2021年度から2023年度まで指定されました。そして2024年度以降は、ふたたびSSHの文理融合基礎枠および科学人材育成重点枠に2028年度まで指定されています。旧記事はWWLで話が止まっていましたが、現在も指定は続いています。2010年度からはユネスコスクールにも登録されています(沿革では平成22年7月に認可)。
名古屋大学教育学部附属中学校入試の基本情報(2027年度)
| 初日(検査Ⅰ・検査Ⅱ) | 翌日(検査Ⅲ) | |
| 日程 | 2027年1月9日(土) | 2027年1月10日(日) |
| 会場 | 本校 入場は8:20から | 女子は各検査Ⅲ控室 男子は交流ホール |
| 時間割 | 集合 8:50 検査Ⅰ第一部 9:30〜10:00 検査Ⅰ第二部 10:25〜10:55 検査Ⅱ 11:20〜11:50 | 女子 集合8:50・12:20全員退出 男子 集合12:00・面接終了後に退出 要項は所要時間を書いていない |
| 検査の内容 | 検査Ⅰ 小学校で学習する内容の総合力 (英語の学習内容は問われない) 検査Ⅱ 作文等(思考力・表現力) | 検査Ⅲ 面接 作業をともなうものではない |
| 配点 | 検査Ⅰ 100点 検査Ⅱ 30点 | 検査Ⅲ 30点 |
| 募集人員 | 80名(男子40名・女子40名) | |
| 応募条件 | 本人・保護者ともに本校入学が第一志望 入学を許可されたら必ず入学する | |
| 通学の条件 | 通学区域ではなく通学時間で切る 入学までに片道通学時間70分以内のところに 保護者と居住していること 70分を超えていると出願できない 出願時点で超過し入学時に満たす見込みなら 誓約書の提出で出願できる 抽選はない | |
| 出願 | 出願登録 2026年12月1日(火)〜12月18日(金) 本校Web出願システム 書類の郵送 12月10日(木)〜12月23日(水)消印有効 書類の持参 12月22日(火)〜12月24日(木) 全日とも9:00〜17:00 | |
| 検定料 | 5,000円 | |
| 入学者の決定 | 検査の結果と調査書の審査を合わせた見地から 男女各40名を決める | |
| 追検査 | 実施しない | |
| 合格発表 | 2027年1月18日(月)15:00 本校Web出願システム上 | |
| 入学手続 | 入学届 2027年1月22日(金)消印有効 合格者指定出校日 2027年3月9日(火)9時 中学校は入学料・授業料なし | |
| 学校説明会 | 第1回 2026年7月18日(土) 第2回 2026年10月18日(日) 10:30〜/13:30〜の2回制・内容は同一 事前申込は不要 会場は名古屋大学豊田講堂で本校ではない | |
| 過去問 | 2027年度検査例集(過去5年分)1,000円 2026年7月18日から事務室窓口または郵送 | |
| 備考 | 2024年度入学生から制服は廃止 保護者控室は両日とも設置されない 昼食は必要ない 名古屋大学構内は自家用車で入構できない | |
2027年度(令和9年度)の生徒募集要項は2026年8月31日に公開されています。前年度からの実質的な変更は出願書類の提出方法だけです。郵送受付の開始が12月11日から12月10日へ1日早まり、持参受付が12月23日〜24日の2日間から12月22日〜24日の3日間に広がって「全日とも9:00〜17:00」と明記されました。そのほかは日付が動いただけで、募集人員80名(男子40名・女子40名)、応募条件、入学検定料5,000円、検査の配点、検査内容の文言、入学者の決定方法、追検査を実施しないこと、2024年度入学生から制服を廃止していること、併設型中高一貫校であることは2025年度から3年連続で同じ文言です。応募条件は2つあり、どちらも満たす必要があります。1つは「本人・保護者ともに本校入学が第一志望であること」で、要項は「入学を許可された場合は必ず入学してください」と添えています。もう1つが「入学までに、片道通学時間70分以内のところに保護者と居住していること」です。要項は「片道通学時間が70分を超えている場合には、出願できませんのでご注意ください」と念を押しています。市町村で線を引く通学区域ではなく、片道70分という所要時間で切る形です。出願時点で70分を超えていて入学時に条件を満たす見込みの場合だけ、誓約書を出せば出願できます。検査は2日に分かれます。1日目の2027年1月9日(土)が検査Ⅰと検査Ⅱで、集合8時50分(校舎内へは8時20分から入場可)、検査Ⅰの第一部が9時30分から10時、第二部が10時25分から10時55分、検査Ⅱが11時20分から11時50分。2日目の1月10日(日)が検査Ⅲ(面接)で、女子は8時50分集合で12時20分に全員退出、男子は12時集合で面接が終わった順に退出という男女で時間帯を分ける形です。集合場所も女子が各検査Ⅲ控室、男子が交流ホールと分かれています。保護者控室は両日とも設置されません。両日とも昼食は不要で、名古屋大学構内は自家用車で入構できません。抽選はありません。2025年度から2027年度までの要項3本を全文検索しても「抽選」「抽籤」「くじ」は1件も出てきません。要項は、検査の結果と調査書の審査を合わせた見地から男女各40名を決めると書いています。合格発表は2027年1月18日(月)15時にWebシステム上で行われ、入学届を1月22日(金)消印有効までに郵送します。合格者指定出校日は2027年3月9日(火)9時から。なお中学校は入学料と授業料がかかりません。PTA入会金2,000円・PTA会費年2,400円のほかに、任意加入の呼びかけがある後援会費が年20,000円、学級費・校外行事費・生徒会費が学年ごとにかかります。2027年度入学者向けの中学校説明会は第1回が2026年7月18日(土)、第2回が10月18日(日)で、どちらも会場は名古屋大学豊田講堂で本校ではありません。第2回は10時30分からと13時30分からの2回制で内容は同一、事前申込は不要です。過去問は「2027年度検査例集(過去5年分)」が1,000円で、2026年7月18日から事務室窓口または郵送で購入できます。要項の公開時期は2025年度が2024年8月3日、2026年度が2025年7月22日、2027年度が2026年8月31日なので、次年度の要項も7月下旬から8月末に出る見込みです。
名古屋大学教育学部附属中学校入試の合格者や倍率(2026年度)
この学校は入試結果を公表しています。旧記事が受験者数・合格者数を「非公開」としていたのは誤りでした。学校案内PDFの「4.入学者選抜状況」に、中学校の応募者数・受検者数・最終合格者数が男女別で直近2年度分載っています。実施済みの最新の入試は2026年1月10日・11日に行われた2026年度入試で、応募者数が男子167・女子194の計361、受検者数が男子162・女子193の計355、最終合格者数が男子40・女子40の計80です。2025年度は応募者数が男子186・女子237の計423、受検者数が男子184・女子231の計415、最終合格者数が男女各40の計80でした。2年で応募者数が423から361へ減っています。倍率は学校が公表していません。育伸社の入試結果PDFも実質倍率の欄を「-」にしています。受検者数を最終合格者数で割ると2026年度は男子4.05倍・女子4.83倍・全体4.44倍、2025年度は男子4.60倍・女子5.78倍・全体5.19倍になりますが、これは編集部が算出した値で学校の公表値ではありません。合格者最低点・平均点・最高点は非公表です。2025年度から2027年度までの募集要項3本、2027年度の学校案内、公式サイトの入学案内ページとそこにリンクされたPDF18本の一覧、「中学入学関連」カテゴリのアーカイブ、育伸社の愛知県版入試結果PDFをすべて確認しましたが、得点に関する記載は見つかりませんでした。なお育伸社の応募者数・受検者数は学校案内の数値と完全に一致しています。
| 男子 | 女子 | 合計 | |
| 日程 | 2026年1月10日(土)・11日(日) | ||
| 募集人員 | 40名 | 40名 | 80名 |
| 応募者数 | 167人 | 194人 | 361人 |
| 受験者数 | 162人 | 193人 | 355人 |
| 合格者数 | 40人 | 40人 | 80人 |
| 倍率 | 編集部算出 4.05倍 | 編集部算出 4.83倍 | 編集部算出 4.44倍 |
| 前年度の応募者数 | 186人 | 237人 | 423人 |
| 前年度の受験者数 | 184人 | 231人 | 415人 |
| 前年度の合格者数 | 40人 | 40人 | 80人 |
| 合格者最低点 | 非公表 | ||
| 合格者平均点 | 非公表 | ||
| 合格者最高点 | 非公表 | ||
| 備考 | 倍率は学校も育伸社も公表していない 育伸社の入試結果PDFは合格者数と実質倍率を「-」にしている 得点は要項3本・学校案内・公式のPDF一覧を確認しても記載がない | ||
名古屋大学教育学部附属中学校入試の科目の傾向と対策
検査Ⅰ
小学校で学習する内容の総合力を問う検査です。ただし英語の学習内容は問われません。配点は100点で、検査Ⅰだけが第一部と第二部に分かれており、1日目の9時30分から10時までが第一部、10時25分から10時55分までが第二部です。
学校案内のQ&Aに、この検査の性格を説明したくだりがあります。「公立の中高一貫校は、いわゆる『学力試験』は、実施できないことになっています」と前置きしたうえで、「適性検査では、なぜそうなるのかという疑問を出発点に、答えだけではなく、その答えにいたる過程を重視しています」と書かれています。答えを合わせるだけの練習では届かない設計になっているという読み方ができます。
検査Ⅱ
作文等で思考力と表現力を問う検査です。配点は30点で、1日目の11時20分から11時50分までの30分間です。
課題の方向は学校案内のQ&Aに書かれています。「中学の『検査Ⅱ』の作文は、どんな内容ですか?」という問いへの答えが「課題は、身近なことから環境問題や社会問題などにつながる内容です」。身近な話題から環境問題や社会問題へ橋を渡す形です。30点満点・30分という枠で、自分の経験を出発点にして考えを広げる練習が効いてきます。
検査Ⅲ
面接によって適性を見る検査です。要項は「作業をともなうものではありません」とはっきり書いています。配点は30点。2日目に男女で時間帯を分けて行われます。女子は8時50分集合で各検査Ⅲ控室に入り、12時20分に全員退出。男子は12時集合で交流ホールに入り、面接が終わった順に退出します。要項は検査Ⅲの所要時間そのものを書いていません。旧記事にあった「50分」という表記は、2025年度から2027年度の要項・学校案内・公式のアクセスページのいずれにも見当たりませんでした。
Q&Aは面接で見るものを「検査Ⅲは面接で個性を見ます」と説明し、続けて「自分の考えをまとめて話すこと、書くことを大切にしています」と書いています。理由も添えられています。探究の時間の学習をはじめ、学校生活を送るのに必要な力だから、というものです。
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