河瀬中学校の偏差値や倍率など入試情報と対策方法を徹底解説!

河瀬中学校とは

創立2003年
偏差値53
主体公立
所在地滋賀県彦根市川瀬馬場町975
最寄り駅河瀬駅から徒歩7分
体制男女共学
形態併設型中高一貫

河瀬中学校は滋賀県立の併設型中高一貫教育校で、彦根市川瀬馬場町にあります。2002年(平成14年)6月の定例教育委員会で滋賀県初の併設型中高一貫教育校として設置が決まり、2003年(平成15年)4月1日に開校しました。第1回の入学式は同年4月8日です。併設の河瀬高等学校は1983年(昭和58年)の開校で、こちらは20年早く、2022年度に創立40周年を迎えています。学校概要表の「創立」は中学校の開校年です。

校訓は「志成」です。『後漢書』耿弇列伝の「有志者事竟成」、つまり志ある者は事をついに成すという言葉を起源としていて、意欲と目標を持って努力することの大切さを説いています。セミナーハウス「志成館」の名もここから来ています。中学校の教育目標は「知・徳・体の調和がとれ、『志成の精神』を身に付け、地域に根差し、国際社会に生きる生徒を育成します」で、校訓のもとで自主的・自律的に考え行動し、視野を地域から世界へ広げられる生徒を目指す生徒像に掲げています。最寄りのJR琵琶湖線河瀬駅からは徒歩7分です。

授業時間の確保が学習の土台になっています。教育課程表では1年から3年まで年間1085時間、週31時間です。木曜日には7限があります。1年の数学と1・2年の外国語はそれぞれ週5時間です。

国語・数学・英語は中学校の内容を3年生の秋までに終えて高校の内容に入ります。数学は3年の2学期に高校の数学Iへ移り、3年生は高校生と同じ英和辞典を1学期から使います。中学2年生以上は朝読書のかわりに週3回の朝テストがあり、1年生も2学期から小テストが始まります。

キャリア教育は早い段階から始まります。1年と2年で職業を、2年と3年で学問を調べてレポートやポスターにまとめ、発表する「調べ学習」があります。2年の9月には5日間の職場体験「チャレンジウィーク」、3年の10月には関東方面への修学旅行で東京大学を見学し、高校卒業後の進路を考えます。

大学や研究機関と結ぶ「河瀬アカデミックプログラム」も学年ごとに組まれています。1年は琵琶湖博物館でのプランクトン採集と観察、愛知学院大学の講師による言語とコミュニケーションの講義。2年は長浜バイオ大学での解剖実習、大学講師によるビッグデータ解析、明石海峡大橋の訪問、滋賀県立大学による国際理解。3年は滋賀大学による天文学と、滋賀県立大学の施設見学や模擬講座です。

ICT環境は近年大きく更新されています。2017年1月に書画カメラと電子黒板機能付きプロジェクター、スクリーン、遮光カーテンを全教室へ整備したのが出発点で、その後も手が入りました。2022年度には図書館をラーニング・コモンズ化し、県のGIGAネットワーク整備事業で教室にWi-Fiが入りました。中学校のタブレット端末は2025年の夏にiPadへ一新されています。

外からの評価も受けています。2022年度から2024年度まで日本教育工学協会の「教育情報化優良校」に認定され、2024年度と2025年度は併設の高校が文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に指定されて、Wi-Fi環境が体育館や特別教室棟まで広がりました。

ディベートは中学校の後期の探究の時間で、どの学年も取り組みます。5人ずつのグループに分かれ、あらかじめ決めた4つの論題のどれかについて肯定側と否定側を担当し、「立論」「質疑・応答」「第一反論」「第二反論」「最終弁論」と役割を分けて進めます。

論題は学年が上がるほど視野が広がる組み立てです。1年は「河瀬中学校は、〜すべきである。」、2年は「滋賀県は、〜すべきである。」、3年は「日本は、〜すべきである。」という形をとります。2月の学習発表会がその舞台になります。

合格実績を公表しているのは併設の河瀬高等学校です。2021年3月から2025年3月まで、5年分の現役合格をまとめた形で出ています。国公立大学では滋賀県立大学57件、滋賀大学31件が多く、京都府立大学7件、大阪公立大学5件、京都大学4件、福井大学4件、名古屋工業大学4件、京都工芸繊維大学4件が続きます。私立大学は京都橘大学476件、龍谷大学461件、大谷大学237件、京都産業大学193件、立命館大学183件、佛教大学176件という規模です。件数で見れば私立大学が圧倒的に多く、国公立大学に絞ると地元の2校が中心になります。

ただしこの数字は高校の卒業生のものです。5年分の累計で、現役合格だけを数えており、1人が複数の大学に合格した件数を積み上げた延べの数と見られます。河瀬高等学校は高校入試による外部募集も行っているため、中学校から上がった生徒だけの実績ではありません。中学校単独の進学実績は公表されていません。

河瀬中入試の基本情報(2027年度)

入学者選抜
日程2027年1月9日(土)
会場は出願先中学校
9:00〜9:20 出欠確認・一般注意
追検査 2027年1月16日(土)
申請は2027年1月12日(火)〜
1月13日(水)原則15:00まで
郵送不可
Web出願申請
2026年11月27日(金)〜
12月4日(金)13:00
ペイジーの納付期限
2026年12月8日(火)
出願関係書類の提出
2026年12月9日(水)〜
12月11日(金)9:00〜16:00
郵送の場合は12月11日(金)必着
発表 2027年1月20日(水)15:00
出願先中学校のウェブページに
掲載する形だけ
校内掲示もネット受付サービスでの
発表もない
市区町村教育委員会への届出
2027年1月29日(金)まで
教科・試験時間作文 9:30〜10:10(40分)
文章や資料等から情報を読み取り、
整理・分析して考えをまとめる力、
考えたことや感じたことを
論理的に表現する力等をみる
適性検査 10:35〜11:15(40分)
課題を見つけよりよく問題を
解決する力、分析したことなどを
説明する力等をみる
面接 11:40〜16:10
集団面接
出願者の意欲、目的意識、
興味・関心等をみる
配点非公表
要項に配点の記載がない
合格最低点も公表されていない
個人調査報告書・作文・適性検査・
面接の結果を合わせて
入学許可予定者を決める
受検者本人は口頭請求で
作文の合計得点・適性検査の合計得点・
総合順位の提供を受けられる
請求期間は2027年1月21日(木)〜
2月19日(金)の15:00〜16:40
募集人員70人
河瀬・守山・水口東の各校とも70人
2026年度入試から80人→70人
応募資格2027年3月に小学校または
義務教育学校の前期課程を
卒業・修了する見込みの者
保護者等が滋賀県内に
居住していること
県外居住の場合は県教育長の
特別出願許可が必要
申請は2026年11月24日(火)〜
12月3日(木)土日を除く
出願は1人1校限りで併願できない
会場出願先中学校
つまり河瀬中学校が会場になる
追検査も同じ
河瀬・守山・水口東のうち
1校にしか出願できない
備考入学者選抜手数料2,200円
返還されない
2027年度からWeb出願申請に変わった
「しがネット受付サービス」で
登録したデータが入学願書になり
紙の願書は不要
手数料はクレジットカードか
ペイジーで納付する
Web出願申請は1回のみで
修正・変更・取り下げができない
間違えても再登録してはいけない
二重払いになり返金されない
ペイジーは支払い依頼メールを待つ
土日祝は処理されない
先に小学校長へ
出願関係書類作成依頼書を出す
写真は2026年9月以降に撮影
小学校長の割印は不要
抽選はない

2027年度(令和9年度)の入学者選抜要項は2026年9月7日に滋賀県教育委員会が公表しています。河瀬・守山・水口東の県立3校をまとめた共通の要項で、募集定員はそれぞれ70人です。前年度からいちばん大きく変わったのは出願手続で、2027年度から「しがネット受付サービス」を使うインターネット出願申請に切り替わりました。登録したデータがそのまま入学願書として扱われるので、紙の願書を書く必要はありません。入学者選抜手数料2,200円も、これまでの滋賀県収入証紙を貼る方式からクレジットカードまたはペイジーによる納付に変わりました。ここには気をつけたい点が3つあります。Web出願申請は1回だけで、修正も変更も取り下げもできないため、登録内容を間違えたときに再登録すると手数料が二重払いになって戻ってこないので、小学校を通じて中学校へ連絡します。そしてペイジーを選ぶと申請後に支払い依頼メールを待つ必要があり、その処理は土日祝には行われないため、金曜の夜に申請すると月曜以降にメールが届きます。申請期間は2026年11月27日(金)から12月4日(金)午後1時までで、ペイジーの納付期限は12月8日(火)です。その前段として、小学校長へ出願関係書類作成依頼書を出す手順も新しく加わりました。書類の提出は2026年12月9日(水)から11日(金)までで、郵送の場合はこれまでの「消印有効」から「12月11日(金)必着」に変わっています。写真は令和8年9月以降に撮影したものでよくなり、小学校長の割印は不要になりました。検査結果の提供を受けられる時間も午前9時からではなく午後3時からに変わり、受検票を紛失したときの本人確認書類から健康保険証が外れました。検査そのものは変わっていません。2027年1月9日(土)に出願先の中学校で、作文が9時30分から10時10分までの40分、適性検査が10時35分から11時15分までの40分、そのあと11時40分から16時10分まで集団面接です。配点は要項に書かれていません。個人調査報告書と作文、適性検査、面接の結果を合わせて入学許可予定者が決まります。抽選はありません。要項にも案内リーフレットにも「抽選」の語は出てきません。出願は1人1校限りで併願できず、保護者等が滋賀県内に居住していることが条件です。県外に住んでいる場合は県教育長の特別出願許可が必要で、その申請は2026年11月24日(火)から12月3日(木)までです。発表は2027年1月20日(水)午後3時に出願先中学校のウェブページへ掲載する形だけで、校内掲示もしがネット受付サービスでの発表もありません。やむを得ない理由で全部を受検できなかった場合の追検査は2027年1月16日(土)です。

河瀬中入試の合格者や倍率(2026年度)

2026年度の入試は2026年1月10日に行われました。県教育委員会が公表している倍率は受検者数を入学許可予定者数で割った値です。募集定員70人に対して出願者142人、受検者139人、入学許可予定者70人、倍率2.0倍でした。定員が80人だった2025年度は出願者165人・受検者163人・入学許可予定者80人で2.0倍、2024年度は出願者135人・受検者134人・入学許可予定者80人で1.7倍です。入学許可予定者が募集定員とぴったり同じ人数になっているのは、県が毎年そう公表している数字です。募集定員が80人から70人に減ったのは2026年度入試からで、県は中学校の1学級あたりの生徒数を35人とする国の方向性を受けた変更だと説明しています。なお出願の時点では別に出願者数を募集定員で割った倍率も公表されていて、2026年度はこちらも2.0倍でした。定義の違う2つの数字がたまたま同じ値に丸まっただけなので、並べて読むときは注意してください。合格最低点と平均点は公表されていません。

入学者選抜
(1月10日)
募集人員70人
出願者数142人
受検者数139人
合格者数70人
県の表記は入学許可予定者数
倍率2.0倍
受検者数÷入学許可予定者数
出願倍率2.0倍
出願者数÷募集定員
出願者数の発表時に県が公表する値
受検者数を使う倍率とは定義が違い
2026年度はたまたま同じ値に
丸まっただけ
2025年度の出願倍率は2.1倍
合格者最低点非公表
合格者平均点非公表
備考県の表の見出しは「倍率 C÷D」で
Cが受検者数、
Dが入学許可予定者数
県は「実質倍率」という語を
使っていない
入学許可予定者が募集定員と
同数なのは県の公表値
2025年度は定員80人・出願165人・
受検163人・許可80人・2.0倍
2024年度は定員80人・出願135人・
受検134人・許可80人・1.7倍
2023年度は定員80人・出願174人・
受検172人・許可80人・2.2倍

河瀬中入試の科目の傾向と対策

適性検査

試験時間は40分です。要項は「課題を見つけよりよく問題を解決する力、分析したことなどを説明する力等をみる」と説明しています。時間割では作文のあと、10時35分から11時15分までに置かれます。

2026年度は大問2題の構成でした。問題用紙2枚、解答用紙1枚です。大問1は子どもの身の回りの事象を題材にしていて、空気でっぽうと注射器の実験、みそしるの分量と食塩の割合、ふくろの持ち手の長さとアルファベットの分類、メダカとミジンコの観察が並びます。大問2は日本の米づくりで、庄内平野の日照時間、農業用機械と農業従事者数、カントリーエレベーター、アイガモ農法とアイガモロボットを扱いました。

求められるのは知識の暗記ではありません。「その理由を説明しましょう」「結果をもとに説明しましょう」「グラフ1と表をふまえて説明しましょう」という設問が並ぶので、資料を読み取って筋道を立てて書く練習が効きます。

作文

試験時間は40分です。要項は「文章や資料等から情報を読み取り、整理・分析して考えをまとめる力、考えたことや感じたことを論理的に表現する力等をみる」としています。時間割では1本目で、9時30分から10時10分までです。

2026年度も大問2題でした。大問1は食品ロスについての文章と資料2点を読み、ノートの空欄を埋める形式。大問2は古典とSNSについての文章と、その内容をめぐる話し合いの様子を読ませる問題です。

大問2は条件作文でした。「制約」という言葉を使う、どのような考えに共感したのかとなぜ共感したのかを具体的に書く、120字以上140字以内にまとめる、題や氏名を書かずに本文だけ書く、という4つの条件が付きました。ただ意見を書くのではなく、条件をすべて満たしながら字数に収める練習が要ります。

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