楠隼中学校の偏差値や倍率など入試情報を徹底解説!

楠隼中学校とは

創立2015年
偏差値54 – 55
主体公立
所在地鹿児島県肝属郡肝付町前田5025
最寄り駅志布志駅
体制男女共学
形態併設型中高一貫(2029年度入学生から高校募集を停止)

楠隼中学校は鹿児島県立の中高一貫教育校で、肝属郡肝付町にあります。読み方は「なんしゅん」です。県教育委員会が2013年(平成25年)7月に設置を議決し、校名は県内外から8,378通の公募のなかから決まりました。開校式と第1回入学式は2015年(平成27年)4月11日で、このとき中学校60名・高等学校37名が入学を許可されています。2024年11月16日には創立10周年の記念式典が行われ、2026年度は12年目にあたります。

学校の位置づけは2026年度に大きく変わりました。女子生徒と通学生の受入れが始まり、併設の楠隼高等学校も2029年度(令和11年度)の入学者から高校入試を行わず、楠隼中学校からの進学者だけを受け入れます。2028年度(令和10年度)までは男子生徒に限って高校からの入学ができ、その場合は入寮することになります。

学校は自らを「鹿児島県立としては初めての中高一貫教育校」と説明しています。スクール・ミッションでは「肝付町にある本県唯一の県立中高一貫教育校」と位置づけ、全国から生徒を募集して6年間または3年間の教育活動や寮生活を通した全人教育により、探究心を高め、確かな学力の定着を図り、さまざまな分野の第一線で活躍する次世代のリーダーを育てるとしています。

開校以来のスローガンは「〜来るべき日のために〜」です。校長挨拶と、学校が出している「楠隼Letter」の題字下に掲げられています。

2026年度の入学生からは、寮で暮らすか自宅から通うかを選べます。女子生徒専用の寮も整備されており、舎室は50室程度で、シャワー室6室とユニットバス3室、入退室管理システムと防犯カメラが備わっています。

寮の1日は6時25分の起床から始まります。点呼と朝礼、朝食と身支度を済ませて7時10分に登校し、夜は20時から舎棟ごとの学習室で一斉学習を行います。学習時間には学習指導員に質問でき、個別指導も受けられます。生活と学習の自己管理には「楠隼ダイアリー」を使います。舎監の教諭と専門スタッフの寮監が交代で終日、生徒の見守りにあたります。

費用は通学生と寮生で違います。中学校の通学生は諸費3,500円と学級費9,500〜12,000円、給食費7,580円で月に20,000〜24,000円、寮生は給食費のかわりに寮費59,500円が加わって月に70,000〜82,000円です(2026年度のパンフレットによる予定額)。寮費は食費・光熱費・ランドリー経費・物品購入費などで、物価や人件費の上昇に伴って月額が変わる可能性があると学校が明記しています。

学習指導の柱は少人数指導です。重点指導教科の国語・数学・英語を中心に授業時間を確保し、基礎学力の定着を図りながら、高校の学習内容へ無理なくつなぐ6年間のカリキュラムを組んでいます。数学は学校設定教科「数学探究」を特設して発展的な学習に取り組みます。

授業以外では朝課外と放課後学習を希望でき、中学校は市進コンテンツの動画講座も使えます。寮では学習指導員が質問に応じ、級別の英検対策や各種講座も開かれます。土曜講座や長期休業中の補習といった名称の取り組みは、公式の資料には見当たりません。

言語教育では学校設定教科「ことば探究」を3年間通して置き、日本語の力を育てます。英語力の向上に加えて、中学2年と3年では「中国語会話」も実施します。

行事としては中学1年の「イングリッシュデイズ」と中学3年の「チャイニーズデイ」があります。イングリッシュデイズは英語科教諭と複数のネイティブ(ALT・留学生)とともにオールイングリッシュを基本とした学習活動を行い、チャイニーズデイでは中国の文化を学びます。中学3年ではアジア圏への海外大学企業連携研修があり、費用は約300,000円程度が別途積立になります。高校2年の英語圏への研修は約550,000円程度です。

合格実績を公表しているのは併設の楠隼高等学校です。2026年春の入試では、国公立大学が九州大学(工・経済・芸術工)、横浜国立大学(理工)、鹿児島大学(法文・医(保健))、北九州市立大学(地域創生)、室蘭工業大学(理工)、弘前大学(農学生命)、大分大学(理工)、宮崎大学(教育・地域資源創成)、琉球大学(国際地域創造)で、私立大学は上智大学(外国語)、明治大学(政治経済)、立教大学(経済・コミュニティ福祉)、法政大学(経済)、青山学院大学(経済)、立命館大学(経営)などでした。過年度卒業生を含む数字です。

開校からの累計では、全卒業生377人に対して東京大学5人、京都大学1人、医学部医学科11人、大阪大学5人、九州大学11人、鹿児島大学45人、早稲田大学6人、慶應義塾大学5人、明治大学11人、立命館大学11人などとなっています。京都大学は累計1人で、2025年春と2026年春の合格情報には名前がありません。単年の実績と読み違えないよう気をつけてください。

なおこれは楠隼高等学校としての実績です。2028年度入学生までは高校からも男子30人を募集しているため、中学校から上がった生徒だけの数字ではありません。延べ人数か実人数かの別と基準日は、学校の掲載物に書かれていません。

楠隼中入試の基本情報(2026年度)

入学者選抜
日程2027年1月17日(日)
2027年度の日程は公表済み
追加の選抜 2027年1月24日(日)
以下は2026年度の要綱による
願書受付 2025年11月17日(月)〜
11月28日(金)
郵送(簡易書留)のみ・当日消印有効
選抜実施 2026年1月18日(日)
集合 9:30
選抜結果発表 2026年1月28日(水)
午前10時以後
学校ホームページに合格者の
受検番号を掲載する
入学申出書は2026年1月30日(金)
までにデータ送信し
原本を2026年2月3日(火)までに
速達簡易書留で郵送する
教科・試験時間適性検査Ⅰ 10:05〜10:50(45分)
言語に関する内容
文章や資料を正確に読み取る力と
目的や意図に応じて的確に書く力、
多様な視点から考える力をみる
適性検査Ⅱ 11:15〜12:00(45分)
自然や社会、数理に関する内容
複数の資料を分析・考察する力と
課題解決に至る過程を筋道を立てて
表現する力をみる
面接 適性検査終了後
入学志願者全員が対象
個人面接または集団面接
配点非公表
要綱に配点・満点の記載がない
合格最低点も公表されていない
適性検査・面接の結果および調査書、
その他必要な書類等を資料として
判断する
募集人員60人
2026年度入学生から共学
男女別枠や県内枠・県外枠の
区分はない
応募資格小学校、義務教育学校の前期課程
または特別支援学校の小学部を
卒業・修了する見込みの者
または学校長に志願の承認を
特別に得た者
入学時に保護者(海外からの出願者は
身元引受人)が国内にいること
以上の両方に該当する必要がある
会場本校 鹿児島県立楠隼中学校
鹿児島会場 鹿児島県青少年会館
東京会場 都道府県会館
大阪会場 新大阪丸ビル新館
福岡会場 エイムアテイン博多駅前
追加の選抜は本校のみ
2027年度も5会場と公表されている
備考入学者選抜手数料2,200円
入学願書の右上肩に鹿児島県の
収入証紙を貼付する
県外からの志願者は学校が指定する
方法で納入する
入学願書は学校が作成したものを使う
調査書(様式1)は在籍小学校が
厳封したものを提出する
追加の選抜は体調不良等で本検査を
受けられなかった志願者が対象
適性検査Ⅰ・Ⅱは各20分
持ち込めるのは鉛筆、消しゴム、
鉛筆けずり、三角定規、直定規、
コンパス
分度器・計算機・翻訳機は不可

2027年度(令和9年度)の入学者選抜実施要綱は、2026年9月28日の時点でまだ公表されていません。公表されているのは日程と会場だけで、適性検査と面接等が2027年1月17日(日)、追加の選抜が1月24日(日)、会場は楠隼中学校(肝付町)・鹿児島市・東京・大阪・福岡の5会場(追加の選抜は本校のみ)です。要綱は例年10月下旬に県教育委員会が出しています。2026年度のページ更新日が2025年10月24日、2025年度が2024年10月24日なので、この時期の公表が見込まれますが、県は予定時期を明示していません。そのため表は公表済みの最新である2026年度の要綱で組んでいます。その2026年度でいちばん大きかった変更は共学化です。前年度まで出願資格を「男子」に限っていた要綱が「者」に改まり、女子生徒の受入れが始まりました。同時に通学生の受入れも始まったため、楠隼はもう全寮制ではありません。2025年度以前に入学した生徒については、これまでどおり在学期間中は入寮すると県が明記しています。2026年度からは追加の選抜も新設されました。感染症や体調不良などやむを得ない理由で本検査を受けられなかった志願者が対象で、適性検査ⅠとⅡが各20分、会場は本校だけです。鹿児島会場は鴨池公民館から鹿児島県青少年会館に変わりました。合格発表の方法も変わっています。前年度まで併用していたレタックスによる通知書の発送がなくなり、学校のホームページに合格者の受検番号を載せる形だけになりました。入学手続の手順も要綱本文に書き込まれ、入学申出書を期限までにデータ送信し、そのあと原本を速達簡易書留で郵送する流れが明文化されています。募集定員は60人で増減はありません。出願は郵送(簡易書留)のみで、入学願書は学校が作成したものを使い、右上肩に2,200円分の鹿児島県の収入証紙を貼ります。県外からの志願者は学校が指定する方法で納めます。適性検査Ⅰは言語に関する内容、適性検査Ⅱは自然や社会、数理に関する内容で、どちらも45分です。面接は適性検査のあと、入学志願者全員に個人面接または集団面接として行われます。配点は要綱に記載がなく、公表されていません。

楠隼中入試の合格者や倍率(2026年度)

2026年度の入試は2026年1月18日に行われました。鹿児島県が公表しているのは出願倍率で、出願者数を募集定員で割った値です。受検者数と合格者数はどちらも公表されていないため、受検者数を合格者数で割る実質倍率は出せません。定員60人に対して出願者は195人(県内141人・県外54人)で、出願倍率は3.25倍でした。2025年度は男子60人の定員に出願者116人(県内57人・県外59人)で1.93倍、2024年度は男子60人に出願者114人(県内60人・県外54人)で1.90倍でした。出願者が1.9倍台から3.25倍へ跳ね上がったのは、女子生徒と通学生の受入れが始まった年にあたります。県外は59人から54人でほぼ横ばいなので、増えたぶんはほとんどが県内からの出願です。ただし県はこの増加の理由を説明していません。

入学者選抜
(1月18日)
募集人員60人
出願者数195人
県内141人・県外54人
受検者数非公表
合格者数非公表
倍率出願倍率 3.25倍
基準日2025年12月15日現在
合格者最低点非公表
合格者平均点非公表
備考出願倍率は出願者数を
募集定員で割った値
受検者数と合格者数はどちらも
公表されていないため
実質倍率は算出できない
2025年度は定員男子60人・
出願116人(県内57・県外59)・
1.93倍
2024年度は定員男子60人・
出願114人(県内60・県外54)・
1.90倍
出願者が増えたのは女子生徒と
通学生の受入れが始まった年
増加の理由は県が説明していない

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