愛媛大学教育学部附属中学校の偏差値や倍率など入試情報と対策方法を徹底解説!

愛媛大学教育学部附属中学校とは

創立1947年
偏差値54
主体国立
所在地愛媛県松山市持田町1丁目5番22号
最寄り駅伊予鉄道「南町」停留場(徒歩の所要時間は非公表)
体制男女共学
形態中学校単独(附属高校へは連絡入学の枠が20人程度)

愛媛大学教育学部附属中学校の教育目標は「自立と共生の力を持つ生徒の育成」です。要項が掲げる目指す生徒像は3つで、真理を求める探究心を持って物事をいろいろな側面から考察し、その学びを楽しもうとする生徒。自信と誇りを持って、可能性に挑戦し続けようとする生徒。豊かな感性や表現力と他者を尊重する心を持ち、積極的に自己を拓いて他者に働き掛けようとする生徒。校訓は「真理と正義の追求」「勤労と責任の尊重」「健康な心身の錬磨」の3つです。この学校は研究校です。要項は本校の目的として、中等普通教育を施すことに加えて、教育の理論と実践に関する研究とその実証を行うこと、愛媛大学教育学部の研究に協力して学生の教育実習を実施することを挙げています。要項の「その他」にも「本校は研究校であるため、特別の事情がない限り、入学後、教育活動中の生徒の写真・動画、作品等を本校のホームページや出版物等で公開することがあります。」と書かれています。

学校規模は各学年A・B・C・Dの4学級、1学級が男子16名・女子16名の32名、全校12学級384名(令和7年度)。出身小学校の内訳を見ると、附属小学校からの連絡入学が1学年の半分強を占めます。令和7年度は1年生76名、2年生68名、3年生68名が附属小の出身でした。給食はなく、各家庭で弁当を準備します。朝は8時15分から朝読書が始まるためそれまでに登校確認があり、完全下校は17時30分。学校は「遠方から通う生徒も多いので、交通手段や所要時間を各御家庭で事前に確認していただけるとありがたいです。」と案内しています。

春の青葉写生会や附中祭、夏の沖縄修学旅行、秋の大洲宿泊研修や石鎚登山研修、冬のスキー実習など、さまざまな学校行事が生徒主体で行われているのが特色です。

「中高一貫」ではありません。同じ愛媛大学に愛媛大学附属高等学校がありますが、中学校の卒業生が自動的に上がる学校ではありません。高校の生徒募集要項は、推薦入試の募集定員70人について「※ 愛媛大学教育学部附属中学校からの連絡入学者【20人程度】を含む。」と明記しています。中学校は1学年128名なので、内部進学で上がれるのは学年の6分の1程度です。残りの推薦枠と一般入試の50人は外部の中学生に開かれていて、一般入試は国語・数学・英語・理科・社会の5教科の学力試験です。連絡入学そのものも無選考ではありません。中学校の合格状況PDFの注記は、連絡入学を「下級の附属学校園から上級の附属学校へ、下級の附属学校園の長の推薦と上級の附属学校の選考によって入学させること」と定義しています。

2校は所在地も沿革も別です。中学校が松山市持田町、高校が松山市樽味。高校は明治33年の愛媛県農業学校を源流に、昭和31年の国立移管で農学部附属農業高等学校となり、平成7年に総合学科を新設、平成20年4月1日に国立大学法人愛媛大学附属高等学校へ改組した学校です。したがって高校が公表している大学合格実績は、この中学校の卒業生の進路ではありません。高校生の大半は高校から入学した生徒で、しかも合格者数は延べ人数、過年度生の数も含まれます。なお中学校自身は卒業生の進学先を公表していません。公式サイトの学校紹介配下を確認しても、進路を示す資料は置かれていません。

愛媛大学教育学部附属中学校入試の基本情報(2027年度)

一般入学
日程2027年1月9日(土)
会場愛媛大学教育学部附属中学校
適性検査の内容国語(作文を含む)/算数/音楽/
図画工作/体育(実技)+面接
時間割受付・点呼 8:15〜8:30
国語(含作文)9:00〜9:45
算数 10:00〜10:45
音楽・図画工作 11:00〜11:45
昼食 〜12:30
体育(実技)・面接 12:35〜16:15
配点公表されていない
面接の形式面接には集団討論を含む
進め方や課題は事前に示されない
選考方法適性検査・面接を実施し、
出願書類と合わせて選考
募集定員128名(男子64名・女子64名)
附属小学校からの連絡入学の
人数を含む
応募資格2027年3月に小学校卒業見込み
本校への入学を第一希望とし、
合格したら入学を確約できる

保護者のもとから通学できる
PTA・後援会活動に協力できる保護者の子
出願できる区域松山市・伊予市・東温市・砥部町・
松前町に在住していること

学校はこの5市町を「募集地域」と呼び、
地域外の小学校には要項も送っていない
抽選はない
区域外からの出願保護者の転勤等による転居で
2027年4月1日までに募集地域へ移る予定があり、
在籍小学校長が証明できる場合のみ
転出予定証明書を提出する
出願期間志願者・保護者
2026年11月6日(金)〜11月16日(月)
在籍小学校
11月17日(火)〜11月27日(金)消印有効
出願方法すべてWeb出願
入学検定料5,000円
ペイジー(銀行決済)かコンビニ払い
携行品受検票/筆記用具/定規/コンパス/
図画鉛筆(2B)/色鉛筆(12色程度)/
上靴/弁当/体育の服装/
待ち時間に読む書籍
持ち込み禁止三角定規や分度器の機能を持った定規
分度器/計算や翻訳等の機能のある物品/
通信機器・携帯端末
当日の服装小学校の制服(ない場合はそれに準じる服装)
午後に体操服へ着替える時間がある
解散体育と面接が終わった受検者から順次
14:30頃以降の予定
合格発表2027年1月15日(金)10:00以降
出願時に使用したサイトで発表
電話等での問い合わせには応じない
入学説明会入学説明会
2027年1月23日(土)9:00〜10:00・本校講堂
開示請求不合格になった受検者本人のみ
申請 2027年1月25日(月)・26日(火)
開示 2月1日(月)・2日(火)に口頭
開示内容は「総合得点」
学校説明会2026年9月6日(日)に実施済み
当日資料とQ&Aは公式サイトに掲載
入学後の費用入学時 後援会 教育環境等支援費 50,000円
校納金 月々11,000円(令和8年度の実績)
内訳は教材費・学級費2,100円/
PTA関係4,900円/その他4,000円
備考本校は研究校
教育活動中の生徒の写真・動画・作品等が
ホームページや出版物等で公開される場合がある
給食はなく各家庭で弁当を準備する

2027年度(令和9年度)の生徒募集要項は2026年9月3日付で公開されています。前年度の要項は学校が年度更新で差し替えてしまっていて、アーカイブにも残っていませんでした。そのため要項どうしの突き合わせができず、確実に言えるのは2点だけです。検査日が前年度と同じ1月9日であること(曜日が金から土に動いただけ)と、募集定員128名(男子64名・女子64名)に変更がないことです。ここでいちばん大事なのは応募資格です。松山市・伊予市・東温市・砥部町・松前町に在住していることが条件になります。学校はこの5市町を「募集地域」と呼び、配布文書で「本校の入学者選考のご案内は、募集地域である松山市・伊予市・東温市・砥部町・松前町の小学校にお送りしています。それ以外の小学校には、募集要項や書類の様式をお送りしておりません。」と書いています。愛媛県内ならどこからでも受けられるわけではありません。募集地域外から出願できるのは、保護者の転勤などによる転居で2027年4月1日までにこの5市町へ移る予定があり、在籍小学校長がその事実を証明できる場合だけです。学校の個別相談でも「通学や受検のために住所を変える転居や、単身赴任などの状況での受検は認めておりません。」と念を押されています。この場合は本校所定の「転出予定証明書」を在籍小学校へ提出します。ほかの応募資格は、2027年3月に小学校を卒業見込みであること、本校の目的と教育方針を了承してPTA・後援会活動に協力できる保護者の子であること、本校への入学を第一希望とし、合格したら入学を確約できること、保護者のもとから通学できることの4つ。抽選はありません。要項を全文検索しても「抽選」「抽籤」「くじ」は1件も出てきません。募集定員128名には愛媛大学教育学部附属小学校からの連絡入学の人数が含まれます。実際、令和8年度の入試では連絡入学が69名でした。1学年の半分強が附属小の出身になる構図です。出願はすべてWeb出願です。志願者・保護者の出願期間が2026年11月6日(金)から11月16日(月)、在籍小学校の提出期間が11月17日(火)から11月27日(金)当日消印有効。入学検定料は5,000円で、ペイジー(銀行決済)かコンビニ払いのいずれかです。入学後にかかる費用も要項に書かれています。入学時に後援会の教育環境等支援費50,000円、校納金が月々11,000円(令和8年度の実績で、内訳は教材費・学級費2,100円、PTA関係4,900円、その他4,000円)。不合格になった場合、受検者本人は選考結果の開示請求ができます。申請日は2027年1月25日(月)と26日(火)で電話申込、開示は2月1日(月)と2日(火)に日程を調整して行われ、開示されるのは「総合得点」だけです。

愛媛大学教育学部附属中学校入試の合格者や倍率(2026年度)

この学校は入試結果を男女別・区分別に公表しています。実施済みの最新の入試は2026年度(令和8年度)入学者選考で、学校が「令和8年度入学者選考・合格状況」(令和8年1月16日現在)を出しています。一般入学は志願者数が男子60・女子64の計124、受検者数も同じ男子60・女子64の計124、合格者数が男子29・女子30の計59。連絡入学は志願70・受検69・合格69です。募集人員は一般と連絡に分けて公表されていません。公式のPDFは一般・連絡の欄を「—」にして、合計の128名(男子64名・女子64名)だけを示しています。実質倍率も学校は出していないので、受検者数と合格者数から算出した値を載せています。一般入学は全体で2.10倍、男子2.07倍・女子2.13倍。連絡入学は1.00倍です。育伸社の愛媛県版入試結果PDFも独立に男女別の実質倍率を載せていて、2.07・2.13と公式の数字から出した値に一致しました。合格者の最低点・平均点・最高点はいずれも非公表です。要項の開示請求の項に「開示は、請求者本人に口頭で行います。また、開示内容は『総合得点』とします。」とあり、点数の分布を外に出す運用ではありません。旧記事にあった2024年度の数字は裏取りできませんでした。育伸社の2024年度版は表題が「2024年度 私立中学 入試結果 【愛媛県】」で国立が収録対象に入っておらず、当時の公式PDFも残っていません。志願者数を募集定員で割った数字は公式も育伸社も出していないので、こちらも載せていません。

一般入学(男子)一般入学(女子)一般入学(計)連絡入学
日程2026年1月9日(金)
募集定員(全体)128名(男子64名・女子64名)
連絡入学の人数を含む
区分別の募集人員公表されていない公表されていない公表されていない公表されていない
志願者数60人64人124人70人
受検者数60人64人124人69人
合格者数29人30人59人69人
実質倍率2.07倍2.13倍2.10倍1.00倍
合格者最低点非公表非公表非公表非公表
合格者平均点非公表非公表非公表非公表
合格者最高点非公表非公表非公表非公表
得点の開示不合格者本人に「総合得点」のみ口頭で開示される
備考実質倍率は学校が公表していないため編集部が算出した
育伸社の愛媛県版入試結果PDFの男女別の数値と一致する

愛媛大学教育学部附属中学校入試の科目の傾向と対策

算数

配点は公表されていませんが、算数は45分で、2027年度は10時から10時45分に行われます。学校は塾に通っていない受検者に向けて、選考の作り方を説明しています。よくある御質問の「塾に通っていないため、受検対策に不安があります。」という項目への答えが、「入学者選考の内容は、小学校6年生の教科書と学習指導要領を確認しながら作成しています。応用的な問題も出題されますが、小学校で学んだことを生かして取り組んでほしいと思います。」です。応用的な問題も出ると学校自身が言っているので、教科書の内容を一度通したあとに、知識を組み合わせて使う練習まで持っていきたいところです。この説明は算数だけに向けたものではありません。選考全体についての話です。

国語

国語は作文を含みます。2027年度は9時から9時45分の45分間で、作文とあわせてこの時間内に行われます。旧記事にあった「作文は300字程度」という字数は、要項にも学校説明会の資料にも個別相談のQ&Aにも見当たりませんでした。課題についても学校は事前に示していません。字数を決め打ちした練習よりも、与えられた題に対して時間内に書き切る練習のほうが確実です。

音楽・図画工作

音楽と図画工作は45分でまとめて行われます。ここは読み違えやすいところです。要項は「音楽と図画工作は、教科の選択ではなく、所定時間(45分)以内に2教科を実施します。」と書いています。どちらかを選ぶ形ではありません。2教科とも受けます。携行品に図画鉛筆(2B)と色鉛筆(12色程度)が指定されているので、図画工作は描く作業が入ると読めます。定規も持ち込めますが、三角定規や分度器の機能を持った定規は不可。分度器そのものと、計算や翻訳などの機能がある物品、通信機器・携帯端末は持ち込めません。

体育(実技)・集団面接

体育は実技で、面接とあわせて12時35分から16時15分の枠で行われます。面接には集団討論が含まれます。学校は「面接では、集団討論を行います。詳しい進め方や課題については、事前にはお示ししておりません。」と説明しています。事前に対策できる形ではないので、日ごろから自分の考えを言葉にして人に伝える機会を作っておくのが現実的です。服装についても案内があります。小学校の制服(ない場合はそれに準じる受検にふさわしい服装)で来校し、午後に体操服へ着替える時間が設定されているので体操服を持参します。体育の服装は在籍小学校で使っているものです。体育と面接が終わった受検者から順に解散で、時刻は14時30分ごろ以降の予定。待ち時間があるため、携行品に「待ち時間に読む書籍」が入っています。

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