広島大学附属中学校の偏差値や倍率など入試情報と対策方法を徹底解説!

広島大学附属中学校とは

創立1905年
偏差値65
主体国立
所在地広島県広島市南区翠一丁目1番1号
最寄り駅広島電鉄「広大附属学校前」電停・バス停から下車すぐ
体制男女共学
形態併設型(附属高等学校は高校からも約80名を募集)

広島大学附属中学校は1905年(明治38年)に広島高等師範学校附属中学校として設置が認可され、同年4月17日の第1回入学式(74名)の日を開校記念日としています。同じキャンパスに広島大学附属高等学校があります。中学校は1学年3学級・入学定員120名、高等学校は1学年5学級・入学定員200名という構成です。

文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されているのは、中学校ではなく広島大学附属高等学校です。しかも旧記事が書いていた「2023〜2025年度の先導的改革型第I期」は終了しています。現在は令和8年度から令和10年度までの先導的改革型第II期で、研究開発課題は「将来の科学技術を牽引する人材育成の起点となる科学教育カリキュラムの持続可能な開発」。科学技術振興機構の指定校一覧でも、広島大学附属高等学校が「令和8年度/基礎枠/先導的改革Ⅱ期」として掲載されています。ユネスコスクールについては学校が「本校は、1953年のASPnet設立当時からの加盟校です」と書いています。

旧記事にあったオーストラリア研修とイギリス研修は、現在実施されていません。学校の国際交流ページに「2019年までは、高等学校第1学年の希望者を対象にオーストラリア研修やイギリス研修を春休みに実施していましたが、現在は実施を見合わせています」と明記されています。いま行われているのはSSHの連携校との交流です。韓国のチョナンチュンアン高等学校とムンサンスオク高等学校、タイのプリンセスチュラポーン・サイエンスハイスクール ムクダハン校との共同授業や課題研究、それに留学生の受け入れという形です。

附属高等学校への進みかたも押さえておきたいところです。高等学校の生徒募集要項は募集人員を「普通科第1学年 200 名(広島大学附属中学校からの連絡進学者約 120 名および推薦合格者を含む)」と書いています。「連絡進学」が公式の呼称で、高校1学年200名のうち約120名を占めます。つまり高校から入る生徒は毎年およそ80名です。公表されている入学検査状況を見ると、附属中からの志願者は令和5年度124・令和6年度119・令和7年度120・令和8年度123で、4年間とも志願者・受検者・合格者が同数、つまり全員が合格しています。ただし志願と受検という手続き自体はあり、検査の内容が一般入試と同じかどうかは公表資料から読み取れません。

高等学校が公表している大学合格実績を読むときは条件が4つあります。第一に、合格者数であって進学者数ではありません(1人が複数大学に合格すれば重複して数えられる延べ人数)。第二に、過年度生を含みます。たとえば2026年入試の東京大学14名のうち現役は9名です。第三に、高等学校の卒業生の実績であり、高校から入学した生徒を含みます。附属中学校からの進学者だけの成果ではありません。第四に、公表資料の表題が「抜粋」で全大学を網羅していません。そのうえで2026年入試の主な数字を挙げると、広島45(現役34)、大阪18(現役12)、東京14(現役9)、京都14(現役8)、九州14(現役14)、神戸5、北海道4、一橋4。国公立大学等の医学部医学科は33名(現役21・過年度12、防衛医科大学校と東京大学理科Ⅲ類を含む)。私立は立命館67、同志社42、早稲田30、東京理科22、慶應義塾21という並びです。

広島大学附属中学校入試の基本情報(2026年度)

2026年度入試(確定)2027年度入試(日程のみ確定)
日程2026年1月26日(月)2027年1月25日(月)
合格発表2026年1月28日(水)16:00頃
構内掲示とホームページ掲載
2027年1月27日(水)
会場本校本校
検査科目国語・算数・社会・理科未公表
配点国語100点・算数100点
社会60点・理科60点
+調査書150点
未公表
時間割8:20入室
国語 9:10〜9:55(45分)
算数 10:20〜11:05(45分)
社会・理科 11:30〜12:15(45分)
未公表
選考方法学力検査に調査書150点と
志望理由書を合わせた判断
未公表
募集人員第1学年120名(男子60名・女子60名)
附属小学校からの連絡進学者を含む
未公表
学級定員の変更が予告されている
出願資格2026年3月に小学校等を卒業見込み未公表
通学区域・抽選通学区域の指定はない。抽選もない
附属小学校には抽選と通学許可区域があるが
中学校のルールではない
通学区域の指定はない。抽選もない
附属小学校には抽選と通学許可区域があるが
中学校のルールではない
通学の条件公共の交通機関・徒歩で通学して
通常8時30分までに登校できる範囲
1年生の1学期は自転車通学を認めない
新幹線の利用は可・自家用車での送迎なしで
通学できることが必要
公共の交通機関・徒歩で通学して
通常8時30分までに登校できる範囲
1年生の1学期は自転車通学を認めない
新幹線の利用は可・自家用車での送迎なしで
通学できることが必要
出願方法インターネット出願未公表
出願登録志願者情報の登録と検定料の納入
2025年12月1日9:00〜2026年1月5日9:00
未公表
書類の提出2026年1月5日(月)〜6日(火)消印有効
レターパックプラスで郵送
持参は不可
未公表
提出書類調査書(小学校長作成・厳封)
志望理由書
受検者写真票
未公表
入学検定料5,000円(別途手数料が必要)未公表
追加合格追加合格の制度がある
追加合格候補者に通知書が郵送され、
入学手続の状況によって合格者になる
未公表
入学手続合格発表後から1月29日(木)16:30までに
入学届を提出
未公表
入学説明会入学説明会 2026年2月14日(土)14:00未公表
入学料入学料はかからない入学料はかからない
入学時の費用制服 男子 冬服40,000円台・夏服10,000円台
体操服20,000円程度
教材費等100,000円程度(1年生・年間)
PTA・生徒会入会金5,200円/会費年14,400円
教育後援会110,000円(3年間・入学時一括)
制服 男子 冬服40,000円台・夏服10,000円台
体操服20,000円程度
教材費等100,000円程度(1年生・年間)
PTA・生徒会入会金5,200円/会費年14,400円
教育後援会110,000円(3年間・入学時一括)
転入学転入学の募集はない転入学の募集はない
要項の公表—要項の公表は10月下旬の予定
印刷物の配布は行われない
備考高等学校は令和9年度から
入学検査が2日間から1日に変わる
(中学校の検査日程・科目に変更の予告はない)
高等学校は令和9年度から
入学検査が2日間から1日に変わる
(中学校の検査日程・科目に変更の予告はない)

2027年度(令和9年度)の生徒募集要項はまだ出ていません。学校が2026年7月1日付で公表した「令和9年度 広島大学附属中・高等学校 入学検査日程とお知らせ」に「生徒募集要項の公表は 10 月下旬の予定で、ホームページに掲載します。印刷物の配布は行いません。」とあります。確定しているのは日程だけで、中学校の入学検査が2027年1月25日(月)、合格発表が1月27日(水)です。募集人員・選考方法・検定料はいずれも未公表なので、以下は直近の確定要項である2026年度(令和8年度)の内容です。募集人員は第1学年120名で、男子60名・女子60名。広島大学附属小学校からの連絡進学者を含みます。ここで1つ注意があります。広島大学は2025年11月26日の学長定例記者会見で附属学校園の機能強化策を公表し、末尾に「また、各学校の学級定員を、公立学校の実態や各地区の役割・機能などに合わせて変更します。」と書いています。変更後の学級定員は公表されていないので、120名という数字が令和9年度も続くとはかぎりません。要項が出たら確かめてください。なお翠地区については「これまでの SSH(スーパーサイエンス・ハイスクール)などの実績を踏まえ、本学附属学校園の先導的・実験的な教育研究拠点とします。」と書かれているだけで、学校種の改組は予告されていません(附属東雲小・中は令和11年度から義務教育学校、附属福山中・高は令和9年度から中等教育学校への改組が予告されていますが、これは別の地区の話です)。2026年度の選考は、学力検査に調査書150点と志望理由書を合わせた判断で行われます。学力検査の配点は国語100点・算数100点・社会60点・理科60点。社会と理科は合わせて1コマ45分です。要項の並びは「検査③ 社会・理科(45 分)」で、科目ごとに45分あるわけではありません。当日は8時20分入室で、国語9時10分から9時55分、算数10時20分から11時5分、社会・理科11時30分から12時15分。出願はインターネット出願で、志願者情報の登録と検定料の納入が2025年12月1日9時から2026年1月5日9時まで、書類は2026年1月5日(月)から6日(火)にレターパックプラスで郵送します(持参は不可)。提出書類は小学校長が作成して厳封する調査書、志望理由書、受検者写真票の3点。入学検定料は5,000円です。合格発表は2026年1月28日(水)16時ごろに構内掲示とホームページで行われ、追加合格の制度があります(追加合格候補者に通知書が郵送され、入学手続の状況によって合格者になります)。中学校は入学料がかかりません。抽選はなく、通学区域の指定もありません。2026年度の要項・補足情報・志望理由書を全文検索しても「抽選」「抽籤」「くじ」「通学区域」「募集区域」は1件も出てきません。代わりにあるのが通学の条件で、補足情報は「公共の交通機関・徒歩で通学して、通常8時 30 分までに登校できる範囲を指します。中学校1年生については、1学期は自転車通学を認めておりません。新幹線の利用は可としますが、自家用車での送迎なしで通学可能であることが必要です。」と説明しています。抽選と通学許可区域があるのは併設の広島大学附属小学校で、中学校ではありません。前年度(令和7年度)の要項との全文突き合わせでは、日付が動いただけで実質的な変更はありませんでした。募集人員・選考方法・配点・検査時間・検定料はすべて同じです。

広島大学附属中学校入試の合格者や倍率(2026年度)

実施済みの最新の入試は2026年度(令和8年度)入試で、2026年1月26日(月)に行われました。学校は入学検査状況を「一般小」と「附属小」に分けて公表しています。一般小が志願者725・受検者700・合格者135・追加合格者4・入学辞退者47・入学者92。附属小が志願者62・受検者60・合格者36・入学辞退者8・入学者28。全体で志願者787・受検者760・合格者171・入学者120です。実質倍率は資料に載っていないので、受検者数を合格者数で割って出しています。一般小5.19倍、附属小1.67倍、全体4.44倍(追加合格者を含めると一般小は5.04倍)。志願者は4年連続で減っています。一般小の志願者は令和5年度920・令和6年度857・令和7年度789・令和8年度725、実質倍率は6.03倍・6.97倍・5.44倍・5.19倍。旧記事に載っていた6.03倍は3年前の数字でした。「附属小」の列は全員が上がる枠ではありません。令和8年度は62人が志願して受検60人・合格36人。半数強しか通っていません。得点についても公表があります。令和8年度の合格者の成績は、国語が最高86・最低53・平均69.3(100点満点)、算数が最高100・最低41・平均70.8(100点満点)、社会が最高60・最低33・平均47.1(60点満点)、理科が最高58・最低26・平均43.5(60点満点)。ただし合計点の合否ラインは公表されていません。科目ごとの最低点は別々の受検者の点です。4科目を足した数字は合格最低点になりません。集計の対象も注記がありません。高等学校の資料には「附属中出身の合格者を除く」と明記されているのに、中学校の資料には同じ注記がないため、一般小の135人だけなのか附属小を含む171人なのかが読み取れません。育伸社の広島県版入試結果PDFは応募725・受験700・合格135・実質倍率5.19を載せており、公式の数値と完全に一致しました。同PDFの備考「※入試状況は附属小(応募62・合格36)を含まない」の「附属小」は広島大学附属小学校のことです。

一般小附属小全体
日程2026年1月26日(月)
募集人員第1学年120名(男子60名・女子60名)
附属小学校からの連絡進学者を含む総枠
志願者数725人62人787人
受検者数700人60人760人
合格者数135人36人171人
追加合格者数4人0人4人
実質倍率受検者数を合格者数で割った値
5.19倍
受検者数を合格者数で割った値
1.67倍
受検者数を合格者数で割った値
4.44倍
入学辞退者数47人8人55人
入学者数92人28人120人
前年度の志願者数789人59人848人
前年度の受検者数762人58人820人
前年度の合格者数140人30人170人
前年度の実質倍率5.44倍1.93倍4.82倍
合格者最低点合計点の合否ラインは公表されていない
科目別は国語53・算数41・社会33・理科26
合格者平均点国語69.3・算数70.8
社会47.1・理科43.5
合格者最高点国語86・算数100
社会60・理科58
備考志願者は4年連続で減っている
(920→857→789→725)
全員が上がる枠ではない
62人が志願して合格は36人
得点の集計対象に注記がなく、
母集団は断定できない
国語(100点中)社会(60点中)算数(100点中)理科(60点中)
合格者最低点60点29点50点22点
合格者平均点77.3点49.3点81.6点37.3点
合格者最高点93点58点100点53点

広島大学附属中学校入試の科目の傾向と対策

算数

大問5題が出題されます。配点は100点で、45分。令和5年度から令和8年度までの4年間、大問数は5題で安定しています。令和8年度の合格者の成績は最高100点・最低41点・平均70.8点。満点を取った受検者がいる一方で最低点が41点なので、開きがいちばん大きい教科です。国語と並んで100点の配点なので、ここを崩すと立て直しが効きません。

国語

大問2題が出題されます。配点は100点で、45分。旧記事にあった「50点ずつ」は年によって崩れます。令和5年度と令和6年度は50点と50点でしたが、令和7年度は55点と45点、令和8年度は45点と55点です。大問2題という構成は4年間変わっていませんが、配点の内訳は読めません。令和8年度の合格者の成績は最高86点・最低53点・平均69.3点で、算数より点が固まっています。

理科

大問4題が出題されます。配点は60点で、社会と合わせて1コマ45分です。令和5年度から令和8年度まで大問数は4題で安定しています。令和8年度の合格者の成績は最高58点・最低26点・平均43.5点。60点満点で平均43.5点なので、7割を超える得点が並んでいます。

社会

旧記事の「大問6題」は古い数字です。大問数は年によって変わり、令和5年度が6題、令和6年度と令和7年度が4題、令和8年度は3題(16点・30点・14点)でした。配点は60点で、理科と合わせて1コマ45分。令和8年度の合格者の成績は最高60点・最低33点・平均47.1点で、満点を取った受検者がいます。大問の数が読めないので、題数を前提にした時間配分の練習よりも、資料を読んで答える作業そのものの速さを上げておくほうが確実です。

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