
お子様がサピックスに通われているご家庭の中には、「なかなかクラスが上がらない」「マンスリーテストでは点数が取れるのに、組分けテストでは思うように点数が取れない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
サピックスでは、組分けテストやマンスリーテストなど、学年や目的に応じて複数のテストが実施されています。SAPIX公式サイトでも、これらのテストは授業で学んだ内容の定着度や弱点を確認し、子どもが実力に合ったクラスで授業を受けられるようにするためのものと説明されています。
特に組分けテストは、4・5・6年生を対象に実施され、コース昇降に関係するテストです。普段の復習が不十分なままだと、範囲の広いテストで点数が安定しにくくなるため、日々の学習内容をどのように定着させるかが重要になります。
この記事では、サピックスの組分けテストの仕組み、マンスリーテストとの違い、科目別の対策方法、通塾経験者の声、家庭教師を併用すべきケースについて解説します。
なお、テスト日程・科目・配点・コース昇降の運用は、年度や校舎、学年によって異なる可能性があります。最新情報は、必ずSAPIX公式サイトや通塾校舎でご確認ください。
サピックス全般の対策方法や、家庭教師との併用の仕方については以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご確認ください。
Contents
サピックスのクラス編成の仕組み

サピックスでは、学力や学習状況に応じてクラスが分かれます。
一般的に下位からアルファベット順に上がり、上位クラスでは「α」と呼ばれるクラスが設置されることがあります。参考記事では、下位から「A・B・C……」と上がり、その上に「α9・α8……α1」のような形で上位クラスが設定される例が紹介されています。クラス数は校舎によって大きく異なり、小規模校では数クラス、大規模校では30クラス以上になる場合もあるとされています。
画像中の偏差値の目安やクラス構成はサピックス公式が一律に公表しているものではなく、校舎・学年・時期によって異なる可能性があります。実際のクラス基準や昇降条件は、必ず通塾校舎の案内や最新情報を確認してください。
サピックスの組み分けテストとは?マンスリーテストの違いについても解説

組み分けテストについて
サピックスの組み分けテストは年3回(1月,3月,7月)行われ、平均点が約5~6割と難易度の高い実力テストです。
また、コースによって授業の内容も変わってくるため、サピックスのコースは受験結果にも直結すると言われており、組み分けテストで高得点を取ることはクラス分けを左右するだけでなく、サピックス生にとって重要なことだと言えます。
【2026年7月更新】次回の試験日程について
次回の試験日程は以下の通りです。
| 学年 | テスト名 | 日程 |
| 新1〜6年生 | 1月実施 組分けテスト | 2027年1月 |
マンスリーテストとの違いについて
| マンスリーテスト | 組み分けテスト | |
|---|---|---|
| 出題範囲 | 約1か月前までの範囲 | 今までに習った全範囲 |
| 実施頻度 | 月1回程度 | 年数回 |
| クラス昇降の影響幅 | 上下1〜2クラス程度 | 制限なし(大きな変動あり) |
| 対策の方法 | 直近単元の仕上げを優先 | 全範囲の弱点洗い出し |
マンスリーテストと組み分けテストの主な違いは上記の4点です。
特に重要なのが実施頻度とクラス昇降の影響幅の違いです。マンスリーテストは月に1回程度行われ、直近単元の仕上がりを確認するテストであるため、クラスの変動幅は上下1〜2クラス程度に収まります。一方、組み分けテストは年数回の実施で、それまでに習った全範囲が出題されます。クラス昇降の制限がないため、1回のテストで大きくクラスが変動することがあります。
また、対策の性質も大きく異なります。マンスリーテストは「直近単元をしっかり仕上げる」対策が中心になるのに対し、組み分けテストは「全範囲の弱点を洗い出して補強する」対策が必要になります。これが、マンスリーテストでは点が取れるのに組み分けテストで苦戦するお子様が多い理由です。
1~4年生の組み分けテストの仕組みについて
低学年のテスト科目、制限時間と配点については以下の表の通りです。
| 科目 | 制限時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 25分 | 150点 |
| 算数 | 25分 | 150点 |
低学年の時は、難易度はそこまで高くないです。計算力・読解力がある程度身に付いていて、いかにミスを無くせるかということが高得点を取るうえで鍵となります。本格的に中学受験が始まる4年生ごろから複雑なクラス分けが始まりますが、おおよそ組み分けテストで偏差値55あたりから上が難関高を目指すためのαコースに入る目安と言えるでしょう。
5~6年生の組み分けテストの仕組みについて
高学年のテスト科目、制限時間と配点については以下の表の通りです。
| 科目 | 制限時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 50分 | 150点 |
| 算数 | 50分 | 150点 |
| 理科 | 30分 | 100点 |
| 社会 | 30分 | 100点 |
高学年になると、理科と社会が加わり、4教科になります。それに加えて難易度も低学年の時に比べて格段に難しくなります。そのため、自分の苦手分野を把握して対策していくことが重要になってきます。最難関中学を目指すαコースの偏差値はおおよそ56より上が目安で、クラス分けで一番上のα1に入るためには偏差値60後半を目指す必要があります。
組み分けテストの対策方法は?

組み分けテストの仕組みについて解説しました。
ここからは組み分けテストの対策方法を全科目に共通することと科目別対策方法を紹介します。
全科目に共通する対策方法を紹介!
組み分けテストで高得点を取るためには、マンスリーテストの問題の解法や解答を丸暗記せずに、しっかり理解して自力で導き出すことが大切です。
難易度に関しては組み分けテストとマンスリーテストでさほど大きな差はないため、マンスリーテストの内容を定着させていることで組み分けテストの最低限の対策となります。
しかし、組み分けテストの範囲は前述の通りそのテストまでにSAPIXで習った全範囲です。
そのため、マンスリーテストはできるのに組み分けテストになると点数が取れないという場合は、解法や解答を丸暗記していないかを確認するようにしましょう。
丸暗記だけだとマンスリーテストのような1か月程度の範囲なら対応できますが、範囲が膨大な組み分けテストでは高得点を取ることがかなり難しくなります。
科目別の対策方法を紹介!
ここからは各科目ごとに分けてより具体的な対策方法について紹介します。
算数
算数では以下の3つの能力が重要と言われています。
- 速く正確な計算力
- 読解力
- 応用力
これらの能力は一朝一夕で身に付くものではなく、日々の積み重ねが大切になってきます。
まずは、「基礎力トレーニングテキスト」や「デイリーチェック」で満点を取れるまで毎日繰り返し解くようにして、計算力などの基礎を身に付けましょう。
その後、基礎力が固まってきたところで応用問題の演習を行い、読解力を磨きつつ、丸暗記ではなく本当に理解できているかという応用力が身に付いているかを確認するようにしましょう。
また、算数の記述問題では途中式を消さずに残しておくことが大切です。解くプロセスを丁寧に記述することで部分点を獲得できる場合があります。式や図を書くスペースは積極的に活用しましょう。
国語
SAPIXの国語の組み分けテストは以下の要素で構成されています。
- 漢字や四字熟語などの知識問題
- 論説文と物語文の長文読解
漢字は「漢字の要」の該当学年範囲を完璧にし、「コトノハテキスト」の毎週の漢字を確認テストで満点を取れるようにしましょう。
四字熟語、ことわざ、慣用句、敬語についても「コトノハテキスト」の問題を完璧にしましょう。
論説文は先に設問を読み、何を聞かれているのかを頭に入れながら本文を読むことで効率よく答えを見つけ出すことができます。
物語文は登場人物の心情が変化するきっかけが本文のどこにあるのかを意識し、印をつけながら読むようにしましょう。
また、記述問題では感覚的に書くのではなく、本文中の根拠となる箇所を特定してから答えを書く習慣をつけましょう。論説文では「筆者の主張はどこか」、物語文では「心情変化のきっかけはどこか」を意識しながら読み進めることが高得点につながります。
理科
SAPIXの理科の組み分けテストでは化学・生物・物理・地学からそれぞれ以下の要素で構成されています。
- 知識問題
- 計算問題
- グラフ・表の読み取り問題
知識問題については「デイリーチェック」や「マンスリーテスト」の内容を完璧にするようにしましょう。
間違ってしまったものはチェックをつけ、2回間違ったら2回チェックを付ける等、自分の苦手分野を意識しながら徹底的に復習することが重要です。
5,6年生は「コアプラス」を使って更なる知識の拡充を行ってください。
計算問題については基礎を理解した上でアウトプットを繰り返し定着させましょう。
グラフや・表の読み取り問題についてはパターンは多くないため、パターンごとにしっかりと知識を定着させましょう。
また、実験・観察に関する問題は、図や絵を使って視覚的に整理しながら覚えると定着しやすくなります。学習の際には、資料集を積極的に使うと効果的です。
社会
SAPIXの社会の組み分けテストは地理・歴史・公民からそれぞれ以下の要素で構成されています。
- 知識問題
- 読解力・時事力が必要な問題
知識問題については理科同様に「デイリーチェック」や「デイリーステップ」、「マンスリーテスト」の内容を完璧にするようにしましょう。
読解力・時事力が必要な問題については知識をつけていく段階で地図表や年表、歴史資料を見ながら学習を進めましょう。資料の読解力や様々な問題への応用力が鍛えられます。
特に時事力については常日頃からお子様と一緒にニュースや新聞を見て、身に付けておくようにしましょう。
また、歴史については出来事の因果の流れを意識しながら学習を進め、地理については地図と結びつけて覚えることで、記述や応用問題への対応力が鍛えられます。
組み分けテストで絶対に押さえておくべき注意点

組み分けテストを受験する際に抑えておくべき点がいくつか存在します。
- 漢字のトメ・ハネ・ハライをしっかりと
- 読めない・紛らわしい解答にしない(ハネが不十分、文字が薄い等)
- 枠内に大きく・はっきりと・丁寧に
- 分かる問題から解く!
- 新1年生の場合は「ひらがなの読み書き」、「1から10までの数が読み書きできること」
上記のポイントはサピックスが公式に発表しています。テストの時に急にできるようになるものではないため、日々繰り返して意識することで身に付けていきましょう。
以下のリンクでは組み分けテストを受ける際の注意事項が科目ごとにより詳しく記載されています。ぜひご参照ください。
難関中学合格の先生の対策法を紹介!
K.K先生の場合(聖光学院中学校合格)
通塾時期: 小学4年生〜小学6年生
クラス: 小学4年生の時は12クラス中α3に在籍。小学5年生からα1に上がり始め、α内を移動。小学6年生になるとα1に定着し、その後はαから落ちることはなかった。
クラス分けテスト経験: サピックスではクラスの上下を経験しながら、最終的にα1に定着。
困っていたこと: サッカーとの両立が課題だった。また、算数では計算ミスをなくす必要があった。
対策したこと: 算数は計算ミスをなくすことを重視し、理科は授業に集中、社会は暗記を徹底した。
合格校: 聖光学院中学校、渋谷教育学園幕張中学校
出典:K.K先生 合格体験記
Y.S先生の場合(麻布中学校合格)
通塾時期: 小学4年生6月ごろ〜小学6年生
クラス: 入塾当初は14クラス中、下から4番目のクラス。5年生夏ごろまでは真ん中あたりのクラスを行き来し、第一志望が決まった5年生秋以降は上位クラスをキープ。
クラス分けテスト経験: マンスリーテスト・組み分けテストによるクラスの上下を、学習のモチベーションにしていた。
困っていたこと: 通塾当初は受け身の姿勢で、宿題も中途半端な状態だった。算数は最も苦手な科目だった。
対策したこと: 第一志望が明確になってからは、自分で勉強計画を立て、間違いやすいポイントを把握して学習した。算数は基礎を完璧にすることを優先し、授業前テスト・基礎トレ・デイリーチェック・AB問題の解き直しを徹底した。国語は記述対策として、麻布対策の問題や先生のオリジナル問題に取り組み、文章の要約も行った。
合格校: 麻布中学校、海城中学校、渋谷教育学園渋谷中学校、栄東中学校
出典:Y.S先生 合格体験記
A.K先生の場合(女子学院中学校合格)
通塾時期: 小学5年生10月ごろ〜小学6年生
クラス: サピックス入塾時は6クラス中、上から2番目のクラス。次のテストからは最上位クラスに上がり、1〜2回テストで失敗してクラスが下がることはあったが、基本的には最上位クラスに在籍。
クラス分けテスト経験: テストで失敗してクラスが落ちることもあったが、基本的には最上位クラスを維持。
困っていたこと: 市進からサピックスに転塾した際、進度に半年ほど差があった。
対策したこと: サピックスの宿題をきちんとこなし、毎回のミニテストで満点を取ることを目標にした。算数は過去問や模試で間違えた問題をノートに貼り、解き直しノートを作成。理科はコアプラスのテスト、社会は暗記事項の確認を徹底した。
合格校: 女子学院中学校、浦和明の星中学校、開智中学校
出典:A.K先生 合格体験記
組み分けテストでクラスが落ちた後の立て直し方
組み分けテストでクラスが落ちてしまっても、次回のテストに向けて正しく立て直すことができれば、クラスアップのチャンスが生まれます。立て直しは、以下の3ステップで対応しましょう。
失点パターンを把握する
まずは組み分けテストで得点が取れなかった原因を特定することが最初の一歩です。組み分けテストの失点パターンは大きく3つに分類できます。
- 基礎問題の正答率が低い:基本的な計算や知識問題でのミスが多い
- 応用問題に手が出ない:基礎はできているが応用・発展問題が取れない
- 時間配分のミス:解ける問題に時間がかかりすぎて後半が白紙になる
自分がどのパターンに当てはまるのかを確認したら、それぞれのパターンに対して対策を行いましょう。
パターン別の対応方法
次の組み分けテストまでに立て直すためには、失点パターンに応じて、対応策を変えることが大切です。具体的には、以下の方法で不足している力を補っていきましょう。
- 基礎不足の場合:直近テストの基礎問題を全問解き直し、正解できるまで繰り返す。「デイリーチェック」や「マンスリーテスト」の基礎問題から着手する。
- 応用不足の場合:苦手単元を特定し、その単元に絞った問題集で集中補強する。全範囲を均一に復習するより、弱点に集中する方が効果的。
- 時間配分ミスの場合:時間を計った模擬演習を繰り返し、「解ける問題を確実に取りきる能力」を身につける。
次回の組み分けテストまでの準備のスケジュール
組み分けテストの結果を受け取ってから、次の流れで次回のテストの準備を進めましょう。
- テスト直後:失点パターンを分類し、不足している力を特定する
- 次回テストの2週間前まで:上記の失点パターン別の対応方法で学習を進める
- 直前1週間:最後に全範囲を確認し、抜けている単元などがないか確認する
サピックスで組み分けテスト対策で家庭教師を探すならスマートレーダー!

サピックスでクラスアップできないお子さまの特徴として独学で間違ったテスト対策を行うことが挙げられます。
お子様がマンスリーテストでクラスが落ちないようにと、丸暗記での対策を行っていてもなかなか保護者の方がそのことに気づくことは難しいでしょう。
組み分けテストで高得点を取るためにはお子様の習熟度をしっかりと把握したうえで効率よく対策を取っていく必要があり、その際にオススメしたいのが家庭教師マッチングサイトスマートレーダーです。
スマートレーダーでは、組み分けテストに出題されるサピックス特有の癖のある問題にも対応できるサピックス出身の家庭教師が数多く在籍しており、サピックスでクラスアップしたいお子様に対して、お子様の学習内容に沿った適切な指導を行うことが可能です。
サピックス出身の家庭教師の紹介や、サピックス対策に家庭教師をご利用いただいた方の感想については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
まとめ
サピックスの組み分けテストは難易度が高く、独学やご家庭でのサポートだけで高得点を取ることは難しい場合がほとんどです。
現在クラスアップできずにお悩みの場合、サピックス出身の難関大学生が多く在籍しているスマートレーダーを一度試してみてはいかがでしょうか。
本記事が多くのご家庭がお持ちの「なかなかクラスが上がらない」「組み分けテストの対策方法が分からない」というお悩みを解消する手助けとなれば幸いです。


















