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金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校とは
| 創立 | 1947年 |
| 偏差値 | 56 |
| 主体 | 国立 |
| 所在地 | 石川県金沢市平和町1丁目1番15号 |
| 最寄り駅 | バス停「金大附属学校自衛隊前」から徒歩1分(「平和町」から徒歩5分) |
| 体制 | 男女共学 |
| 形態 | 併設高校あり(附属高校への進学は推薦または学力検査による選抜) |
金沢大学附属中学校の研究のテーマは、この数年で段階が変わりました。令和3年度から令和7年度までの5年間、文部科学省の研究開発学校に指定され、「個々の持つ強みを協働させて『新たな価値を創造する資質・能力』を育成する新設教科『創造デザイン科』の在り方に関する研究開発-個別最適化学習とSTEAM教育を柱として-」に取り組んできました。その指定は令和7年度で終わっています。2026年4月1日更新の校長挨拶は「今年度は教育課程柔軟化サキドリ研究校事業の指定を受け,授業時数の調整を行いながら生み出した裁量的な時間を,生徒の資質・能力の育成に特に資する教育活動の時間とし,創造デザインのさらなる充実を図ります」と書いています。
新設教科「創造デザイン科」のねらいは学校自身の説明が分かりやすいところです。AIが普及して問題に対する提案がなされ、IoTが増えて様々な作業が自動化される社会を想定したとき、型にとらわれないアイデアを見出して新たな仕事を生み出せる力、そして自らの特性や強みを自覚してその力を最大限に伸ばす力がより大切になる。そう考えて、個々の生徒の可能性を最大限に伸ばす「個別最適な学び」と、自らの道を切り拓ける資質・能力の育成を一体で充実させることを目指している、という組み立てです。
学校教育目標は「自由闊達な気風の中で、広い視野と豊かな人間性を持ち、将来、社会的使命を果たす生徒を育成する。」で、目指す生徒像は「自ら考え学び創造する生徒」「互いに認め合い、助け合う生徒」「心身ともにたくましい生徒」の3つです。教科の指導や評価の在り方の研究にも力を入れてきており、国語・社会・理科・音楽・英語の各教科で国立教育政策研究所の研究指定を受けてきました。
沿革をたどると出発点が2段になっています。1947年(昭和22年)4月に新学制にともなって石川師範学校の男子部・女子部それぞれの附属小学校に附属中学校が併設され、1949年(昭和24年)4月に石川青年師範学校の附属中学校も含めた3校を統合して、石川師範学校附属中学校として金沢市広坂通88の校舎で開設されました。校長挨拶が「本校は昭和24年(1949年)4月」を開校としているのはこの統合を指しています。1995年(平成7年)9月に広坂から平和町キャンパスへ移転し、2008年(平成20年)4月に現在の校名になりました。要項の末尾には「*本校の正式名称は「金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校」ですが,「金沢大学附属中学校」と表記する場合があります。」という注記があります。
学校概要表の「形態」には補足が必要です。併設の高校はあります。金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校(通称 金沢大学附属高等学校)で、中学校と同じ平和町1丁目1番15号にあります。ただし進学には選抜があります。高校の令和8年度生徒募集要項によると、全日制普通科の募集定員120名のうち学校長推薦選考が約65名で、その内訳は「金沢大学附属中学校から約35名,石川県内公・私立中学校から約30名」。残る約55名は学力検査選考です。学力検査選考は国語・理科・英語・数学・社会の5教科(各50分・100点満点)で、選考1では「5教科の合計点(500点満点)に調査書を加味して,金沢大学附属中学校から約25名,金沢大学附属中学校以外から約20名を選考する」とされています。
つまり附属中学校の生徒も、推薦を受けるか学力検査を受けるかのどちらかを通らなければ附属高校には進めません。無選抜で上がれる仕組みではないので、「中高一貫」の2文字だけで説明すると読者を誤らせます。要項の記載から読み取れる附属中学校出身者向けの枠は、推薦約65名のうちの約35名と学力検査選考1の約25名を合わせて約60名。中学校の1学年定員160名に対して4割弱にあたります。ただしこれは要項に書かれた枠の数で、実際の進学実績ではありません。
附属中学校は進路実績を公表していません。学校サイトに進路のページはなく、学校運営計画に「生徒の将来を見つめ,自己選択を促しつつ,個性や適性に配慮した指導を行う」といった方針が書かれているだけです。そして附属高等学校の大学合格実績はこの記事の範囲ではありません。高校には外部の公立・私立中学校出身者も入学するので、高校の実績は中学校からの進学者だけの成果ではありません。
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校入試の基本情報(2027年度)
| 一般 | 帰国生 | |
| 日程 | 2026年12月5日(土)9:00〜 8:30までに試験場に入室 開場は7:50の予定 試験日は4年続けて 12月の第1土曜日 | |
| 募集定員 | 第1学年 160名 金沢大学附属小学校からの進学者と 帰国生入試合格者を含む | 第1学年 若干名 帰国生対象の入試は 2027年度入学生をもって終了し、 2028年度から一般の入学試験に 帰国生枠が新設される |
| 応募資格 | 2027年3月に小学校卒業見込みで、 石川県内に保護者とともに居住し、 入学後も保護者のもとから 通学する者 保護者の転勤等に伴う転居で 2027年4月以降に同等の資格を 有すると認められる場合も出願できる | 本校入学後に石川県内に 保護者とともに居住すること 最終学年を含め2年以上(または 小3〜小6のうち3年以上)海外の 小学校(日本人学校を除く)に 在籍したこと 保護者の海外勤務に伴い 海外で生活したこと 2027年4月1日に12歳であること の4条件をすべて満たすこと |
| 出願 | 2026年10月26日(月)〜 11月6日(金) 学校ホームページから出願サイトに 入って出願する 出願は必ず保護者が行う 出願方法の詳細は10月上旬に 学校ホームページに掲載される 2026年度入学からWeb出願になった (2025年度入学までは紙の願書交付と 窓口出願だった) | |
| 調査書 | 調査書 保護者が切手460円(簡易書留分)、 出願確認表、調査書郵送用ラベルの 3点を在籍小学校長に提出して 作成を依頼する 小学校長が2026年11月9日(月)〜 11月13日(金)に本校校長宛へ 簡易書留で郵送する (11月13日消印有効) | |
| 検定料 | 5,000円 +システム使用料110円 +決済手数料 出願後は返還されない | |
| 会場 | 金沢大学附属中学校 | |
| 時間割 | 1時間目 国語 9:00〜9:40 2時間目 算数 10:00〜10:40 3時間目 社会・理科 11:00〜11:40 昼食 11:50〜12:50 午後 体育実技・面接 13:00〜 3時間目の科目名は2027年度入学から 「総合」ではなく「社会・理科」 | 1時間目 作文(日本語) 2時間目 算数 3時間目 作文(英語) 午後 体育実技・面接 時間帯は一般と同じ |
| 出題範囲 | 小学校学習指導要領の範囲内 小学校6年生の前半までの 学習内容が中心 | |
| 配点 | 非公表 要項は時間割だけを示している 合格者最低点・平均点・最高点も 公表されていない | |
| 選考方法 | 調査書、学力検査、体育実技、 面接(個人面接)による 2027年度入学から連絡進学枠が 要項に明文化された 金沢大学附属小学校の卒業見込み者は 調査書と学力検査により 連絡進学枠で選考される ただし要項に従って出願し 入学試験を受験すること 抽選はない | |
| 持ち物 | 受験票 筆記用具 (20cm程度の無地のものさし、 三角定規、コンパス、分度器、 無地の下敷きを含む) 昼食 運動服 室内用運動靴 上履き (室内用運動靴と兼用可) | |
| 合格発表 | 2026年12月10日(木)16:00 合否通知サイトから本人宛に通知 前年度は12月11日(木)14:00だった | |
| 入学手続 | 合格者は2026年12月14日(月)16:00 までに合否通知サイトから 合格通知書と必要書類を ダウンロードする 辞退する場合は同じ期限までに 学校へ電話連絡のうえ入学辞退届を 提出する | |
| 追加合格 | 2027年2月中旬までに欠員が生じた 場合に追加合格者を決定し、 本人と在籍小学校長に通知する | |
| 入試説明会・学校公開 | 入試説明会および学校公開 2026年10月12日(月)13:00〜15:30 (受付12:30〜)本校1階柏樹ホール 申込期限は10月9日(金)16:00 内容は学校紹介・授業見学・ 出願方法の説明など 2027年度入学から入試説明会と 学校公開が同日にまとめられ、 小学校教員対象の説明会は 行われなくなった | |
| 事前相談 | 身体面等で配慮すべきところがある 場合の相談期間は 2026年11月4日(水)〜11月6日(金) | |
| 備考 | 受験を取りやめる場合は 2026年12月5日(土)8:00までに 保護者が学校へ連絡する 入学者選考における個人情報の 簡易開示を受験生本人に行う 昨年度の入試問題は7月中旬に 金沢市・野々市市・白山市・かほく市・ 河北郡の小学校へ送付される 保護者が直接申し込む場合は 入試問題請求フォームに記入して 180円分の切手を同封して送る | 試験日と発表日は一般と同じ 2027年度入学が最後の帰国生入試 |
2027年度(令和9年度)の生徒募集要項は2026年7月1日に公開されています。旧記事に一行もなかった条件から先に書きます。応募資格に居住地の制限があります。令和9年3月に小学校を卒業見込みで、「石川県内に保護者とともに居住し,入学後も保護者のもとから通学する者」であることが条件です。現在この要件を満たさない場合でも、保護者の転勤などに伴う転居で令和9年4月以降に同等の資格を有すると認められれば出願できます。石川県外に住んでいる読者は、原則としてこの学校を受けられません。募集定員は第1学年160名ですが、要項は「ただし,金沢大学附属小学校からの進学者と帰国生入試合格者を含みます」と添えています。160人の枠を一般の受験生だけで争うわけではありません。出願は必ず保護者が行います。調査書にも手順があります。保護者が切手460円、出願確認表、調査書郵送用ラベルの3点を志願者の在籍小学校長に提出して作成を依頼し、小学校長が本校校長宛へ簡易書留で郵送するという流れです。試験日は2026年12月5日(土)9時からで、8時30分までに試験場へ入室します。持ち物が多い点も見落とせません。受験票と筆記用具のほかに20cm程度の無地のものさし、三角定規、コンパス、分度器、無地の下敷き、昼食、運動服、室内用運動靴および上履きが必要です。選考は調査書、学力検査、体育実技、面接によって行われます。抽選はありません。令和7年度から令和9年度までの要項3年分を全文検索しても「抽選」「くじ」の語は出てきません。前年度からの変更は5点あります。第一に連絡進学枠が要項に明文化されました。「令和9年3月に金沢大学附属小学校卒業見込みの児童は,調査書と学力検査により,連絡進学枠での選考を行います」という項が新設されています。第二に3時間目の科目名が「総合」から「社会・理科」に変わりました。前年度は「総 合」という名称に「*総合は社会・理科の総合問題です。」という注記が付いていましたが、令和9年度はその注記が削除されています。旧記事の「総合(社会・理科)」という見出しはここで古くなります。第三に合格発表が12月11日(木)14時から12月10日(木)16時へ動き、入学手続も合格者へのメール案内から合否通知サイトでのダウンロードに変わりました。第四にシステム使用料が100円から110円になりました。第五に入試説明会と学校公開が同じ日にまとめられ、小学校教員対象の説明会は行われなくなりました。そのほかは日付が動いただけで、出願受付・調査書の郵送期間・試験日・手続期限がいずれも1〜2日前倒しになっています。試験日は4年続けて12月の第1土曜日です。令和6年度が2023年12月2日、令和7年度が2024年12月7日、令和8年度が2025年12月6日、令和9年度が2026年12月5日でした。なお少し先の話ですが、帰国生入試には終わりが決まっています。要項の第12項に「帰国生対象の入試は令和9年度入学生をもって終了します。令和 10 年度より一般の入学試験に帰国生枠を新設します。」とあります。
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校入試の合格者や倍率(2026年度)
学校は入試結果を公表していません。実施済みの最新の入試は2025年12月6日(土)に行われた令和8年度入試(発表は12月11日)ですが、受験者数・合格者数・倍率・合格最低点のいずれも公表がありません。判断の前に6つの経路を確認しました。学校公式サイトの入学試験情報ページ(掲載記事3件・文書3点をすべて読了)、同ページのアーカイブ4件(令和6年度入試の直後、令和7年度入試の直後、令和8年度入試の当日を含む)、学校サイトのサイトマップとグローバルナビゲーション、学校自己評価と学校運営計画のPDF、育伸社の石川県版入試結果PDF、みんなの中学校情報です。アーカイブに残っていたのは募集要項・調査書様式・学校公開の案内・災害時対応・「追加合格期間終了について」だけで、志願者数や合格者数の掲載は一度もありません。育伸社のほうは表題が「2026年度 公立中高一貫校・私立中学 入試結果【石川県】」で国立中学が対象から外れているため、本校の行そのものがありません。確実に書ける数字は募集定員の160名だけです。そしてこの160名には附属小学校からの進学者と帰国生入試の合格者が含まれます。
| 一般 | |
| 日程 | 2025年12月6日(土) 発表は2025年12月11日(木) |
| 募集定員 | 第1学年 160名 附属小学校からの進学者と 帰国生入試合格者を含む |
| 出願者数 | 非公表 |
| 受験者数 | 非公表 |
| 合格者数 | 非公表 |
| 倍率 | 非公表 分子・分母がともに公表されていない |
| 合格者最低点 | 非公表 |
| 合格者平均点 | 非公表 |
| 合格者最高点 | 非公表 |
| 備考 | 学校は入試結果を公表していない 入学試験情報ページとその アーカイブ4件、サイトマップ、 学校自己評価、学校運営計画、 育伸社、みんなの中学校情報の 6経路を確認した 育伸社の石川県版入試結果PDFは 表題が「公立中高一貫校・私立中学」で 国立中学が対象外 本校の行そのものがないので、 「今年は非公表になった」とは 読まないこと |
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校入試の科目の傾向と対策
算数
出題の中身は一次情報で確かめられません。学校は過去問をウェブ公開しておらず、配点も公表していません。分かるのは時間割上の位置と時間で、算数は2時間目の10時から10時40分までです。
かわりに学校が毎年同じ文面で示している出題範囲があります。「小学校学習指導要領の範囲内から出題します。小学校6年生の前半までの学習内容を中心に出題します。」というものです。6年生の後半に習う範囲は中心に置かれない前提で準備を組み立てられます。
国語
1時間目で、9時から9時40分までです。試験の1日はここから始まります。8時30分までに試験場へ入室し、開場は7時50分の予定とされています。国語も算数と同じく過去問が公開されていないので、出題の中身は一次情報で確かめられません。
社会・理科
3時間目で、11時から11時40分までです。令和9年度から科目名が「社会・理科」になりました。前年度までは「総合」という名称で「*総合は社会・理科の総合問題です。」という注記が付いていましたが、令和9年度の要項ではその注記が削除されています。時間帯は変わっていません。
なお昨年度の入試問題は入手できます。7月中旬に金沢市・野々市市・白山市・かほく市・河北郡の小学校へ送付されるので、在籍している小学校に申し出ればよく、それ以外の小学校に在籍している場合は在籍小学校長を通じて学校に申し込みます。受験を希望する児童の保護者が直接申し込むこともでき、その場合は入試問題請求フォームに必要事項を記入して180円分の切手を同封し、学校へ送ります。
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