12月から中学受験は直前期に差し掛かります。受験を目の前に控えた小学生の負担は計り知れません。緊張、不安、ストレス、焦燥など、受験生はかなり大きい精神的なダメージに晒されます。
中学受験の合否を決める大きな要因として、受験当日までの精神の安定、心の持ち方が挙げられます。しかし、まだ小学6年生の子供が自ら俯瞰して、メンタル面を調整するのは大変難しいです。
そこで今回は、受験直前期の過ごし方や保護者がやるべきサポートを解説していきます。
Contents
中学受験の直前期の12月と1月の過ごし方

中学受験の直前期の過ごし方は、人によって正解が異なります。本人の性格や気質、成績の状態などを考慮する必要があります。その点に注意した過ごし方を説明していきます。
受験期直前の勉強方法については「難関中学出身の先輩80人に聞いた!中学受験直前期にするべき効果的な追い込みの勉強法とは?」の記事に詳しく書いていますので是非ご一読ください。
今まで習ったことを総復習しよう
中学受験だけでなく、どの試験においても、試験直前期に総復習することは非常に重要です。自分が今まで身に着けてきた知識や解法の引き出しを、一度整理して使いやすい状態にしておくことで入試本番に落ち着いて物事を考えることができるようになります。
また、入試直前期の十分実力が付いた状態で行うことで、学習内容を俯瞰してとらえることができるようになり、中学受験に自信を持つことができるようになります。
塾のテキストや参考書、過去問研究ノートや模試の復習ノートなど自分が力を入れたものがあれば、すべての問題を解く必要は在りませんが、一通り見直して、怪しいところは解きなおすようにしましょう。
自信が付くような問題演習をしよう
中学受験の直前期に必要な勉強量は人によって様々です。早いうちから対策をはじめ、すでに完成している実感のある人から、直前期の追い込みで急激に成績を伸ばす人もいます。
自身の状況にあった勉強量をこなせばいいのですが、ここで注意すべきは、自信を失わない程度の難易度の問題演習を行うことです。難しすぎる問題を解いて、自信を失ってしまうと本来解けていた問題も解くことができなくなります。逆に簡単すぎる問題を解いていても、少し難しい問題が出たときに焦ってしまい解けなくなってしまいます。
その時の自分が少し頑張って解ける難易度の問題を解くようにしましょう。こうして自分はある程度難しい問題でも解けると自信をつけることによって、入試本番時に解けない問題がでても、ほかの問題なら解けるという安心感をもって、次の問題に移ることができるようになります。
(12月前半)志望校・併願校と受験スケジュールを最終確認しよう
12月前半は志望校の最終確認の時期です。志望校と併願校、受験当日までのスケジュールを見直しましょう。模試の結果を踏まえ、出願する学校の組み合わせと受験日程に無理がないかを確かめます。
受験日程が固まると、残りの時間で何を優先するかが決まります。学校ごとに出題の傾向は異なります。どの学校の対策にいつ取り組むかを、この段階で具体的に決めておきましょう。
スケジュールを立てるときに気をつけたいのが、過密になりすぎることです。やるべきことが多すぎると、一つひとつが中途半端なまま本番を迎えてしまいます。できる範囲に絞って計画を立てましょう。
(12月中)入試本番を想定して模試を受けよう
12月には、最後の中学受験の模擬試験が各大手塾(SAPIXや日能研、四谷大塚など)で行われます。これらの模試を入試当日を想定して受けるようにしましょう。
本番のつもりでやることで、入試当日の流れをイメージしやすくなり、入試当日の緊張を緩和できます。
自分が普段してしまいがちなミスや、試験当日に行う流れをメモに書いて実践することで、試験当日に慌てることが少なくなるでしょう。
例えば
・忘れ物をしないように試験当日の持ち物を書いておく
・名前の書き忘れに注意すると書いておく
・頭が真っ白になったら一度ペンを置いて、深呼吸をする
・考えても答えが出なかった問題の場合、次の問題を解き始める
・休憩時間にお手洗いに行くなどきちんと休憩する・終わった問題の答え合わせをしない
などがあげられます。
メモに書いておいたのに、模試でうまく実践できなかったことを、受験本番で絶対にできるように意識をしましょう。
(12月中)出願の準備をしよう
多くの中学校では、12月から1月にかけて出願手続きが始まります。出願直前になって慌てないよう、12月のうちから必要な準備を進めておきましょう。
必要な書類や手続きは学校によって異なります。各校の最新の募集要項を必ず確認してください。確認しておきたいのは、次のような項目です。
- 出願期間
- 出願方法(Web出願・郵送など)
- 顔写真の規格・提出方法
- 学校指定の提出書類
- 受験料の支払い
- 受験票の発行・印刷
- 入学手続き期限
学校に作成を依頼する書類がある場合は、提出期限から逆算して早めに担任の先生へ依頼しましょう。作成に必要な日数や受け取り方法についても、あわせて確認しておくと安心です。
願書に志望動機などの記入欄がある場合も、時間に余裕のある12月のうちに、塾や学校の先生に見てもらいながら書いておくと安心です。証明写真が必要な場合は、募集要項で指定サイズを確認し、少し多めに用意しておきましょう。
(1月~)1月入試を受ける場合は次の試験への切り替えを意識する
地域によっては1月から入試本番が始まります。2月の第一志望校に向けた前哨戦として1月校を受験するケースもあります。
1月入試の結果にかかわらず、次の試験へ気持ちを切り替えることが大切です。合格した場合も学習や生活のペースを大きく変えず、不合格だった場合も必要以上に結果を引きずらないようにしましょう。
試験後は振り返りに時間をかけすぎず、時間配分や問題を解く順番、知識の抜けなど、次の入試までに改善できる点を確認しておきましょう。
(1月~)中学受験の1週間前は息抜きも大切
中学受験の1週間前になると適度に息抜きをすることも大切です。これは、勉強から離れる時間を作ることで、入試当日に俯瞰して物事を考えることができるようになるためです。
実際、入試本番で失敗してしまう人は、入試当日まで張りつめて勉強してしまった人に多いです。普通なら絶対にしないようなミスや失敗をしてしまいます。
たまには外食をしたり、テレビやYouTubeを見たりするのがいいです。また家族との談笑を楽しんだり、入試会場の周りを散歩したりと緊張やプレッシャーがまぎれるようなことをしてみるのがおすすめです。
このような中学受験直前期のペースメーカーにはスマートレーダーがおすすめです。スマートレーダーには数多くの中学受験経験者の家庭教師が所属していますのでぜひ相談してみませんか?
中学受験直前期の12月と1月の保護者のサポート

小学生が意識的に受験直前の自分を俯瞰してみることは、大変難しいです。そのため、お子様の視野が狭まっていないか、勝手に自分を追い詰めて精神的に負担がかかっていないかを保護者が様子をみてサポートしておくことが重要です。
そこで、保護者がとるべきサポートを解説していきます。
合格が絶対だと思わせない
中学受験をする子供の保護者の多くは、学歴社会を鑑みて、良い大学に入らせるために、良い中高一貫校に入らせることが子供の幸せである」と考えている方が多いと思います。しかし、当然ながら中学受験で失敗しても、高校受験があり、それに失敗しても大学受験に成功すれば、目的は達成します。大学受験に失敗しても、社会で活躍できれば、目的は達成できるわけです。
けれども、そのことを中学入試直前の受験生が考えるのは困難で、子供からは「難関中高一貫校→有名大学」の道しか見えていません。そのため過度に合格を期待するのではなく、受かればいいねというスタンスで、成功への道の一つとして中学受験を頑張ってほしい旨を伝えてあげましょう。
過度の期待や、偏った考えは子供たちの視野を狭めてしまい、逆に合格から遠のいてしまいます。本人の受験を応援する姿勢を示しながらも、負担やプレッシャーを和らげるようにしましょう。
過信ではなく安心をさせてあげる
子供がしてきたことや子供の実力を完全に把握している保護者はいません。子供が不安を抱えているときに、無責任に絶対に合格するや、絶対にできるなどというのは逆効果なので気を付けましょう。
こういった根拠のない応援はプレッシャーになり、負担を感じてしまう子供が一定数います。また真に受けて不安を解消しても、過信した状態だと、入試本番に解けない問題に遭遇した瞬間にパニックになってしまう危険性があります。
子供の不安に寄り添うとは過信を持たせることではなく、安心を与えることです。周りの受験生も同じように不安を感じていることや、入試問題はもともと難しいこと、後で説明する合格が絶対ではないことなどを伝えてあげて安心させてあげるようにしましょう。
入試において一番大事なのは実力通りの結果が残せることです。合否ばかりに気を取られるのではなく、いかに普段通りにできるかを意識できるようにしてあげましょう。
(12月~)たまには息抜きができるようにする
上に示したように受験生は直前期に息抜きをすることが重要です。しかし、息抜きを自ら行える人は少なく、勉強ばかりして視野が狭まってしまっている人が多いです。
そのため保護者が息抜きができるように提案するようにしましょう。ご飯の時間にいろんな話をしたり、たまには散歩に連れ出したりするなどをして子供が勉強から離れる時間を作れるようにしましょう。
こうした時間に子供は入試本番の想像をして心の準備ができたり、俯瞰して自分のことを見ることができるようになり、精神面の安定を保てます。
なお、中学受験直前期は、感染性胃腸炎やインフルエンザ、ノロウイルスが蔓延しており、慢性的に感染拡大しているコロナウイルスなどがありますので、外に連れ出すときは感染症に十分に注意するようにしましょう。
(12月~)体調管理をしてあげる
体調不良で試験を受けられなければ元も子もないため、受験直前は体調管理に力を入れることが大切です。そのためには以下の3点に注意するようにしてください。
バランスのよい食事をとる
家での食事はもちろん、可能なら塾などで食べるご飯の際、お弁当や簡単な軽食を持たせて、栄養バランスのとれた食事で健康を維持できるようにサポートしてあげましょう。
睡眠時間をしっかり確保する
お子様の勉強時間が長時間になり、夜遅くまでに及ぶ生活習慣にならないようにサポートしてあげましょう。夜型の生活になると、睡眠不足の影響で勉強の効率は落ちてしまいます。少しづつでも良いので、受験本番に向けて徐々に朝型の生活にしていきましょう。
手洗い・うがいをきちんとする
インフルエンザやコロナウイルスなどの感染症にかからないためにも、帰宅した際は手洗い・うがいを徹底的にするようにしましょう。この時保護者の方に注意していただきたいのはお子様に優しく声をかけてあげることです。受験が近づくにつれ、お子様のメンタル面の負担は大きくなってきます。優しく声をかけてあげることでお子様にストレスを与えないようにしてください。
(1月~)小学校を休むかどうかを考える
1月に小学校へ行くか休むかは、どちらか一方を勧められるものではありません。ご家庭の状況によって適した判断が変わります。次のような点を踏まえて、お子様と相談しながら決めてください。
- お子様本人の希望
- 体調
- 感染症への懸念
- 学校へ行くことが気分転換になるか
- 自宅で落ち着いて過ごせるか
- 入試日程
- 欠席の扱い
「休めば勉強時間が増えるから有利」「学校へ行った方が良い」といった決めつけは避けてください。学校で友達と話すことが気分転換になるお子様もいれば、自宅のほうが落ち着いて過ごせるお子様もいます。入試日程も踏まえて、ご家庭に合った過ごし方を選びましょう。
また、欠席する場合の扱いや必要な連絡については、事前に通っている小学校へ確認しておくと安心です。
受験直前は、保護者の声のかけ方や家庭での過ごし方が普段と変わりやすい時期です。登校するかどうかにかかわらず、必要以上に特別扱いせず、できるだけ普段どおり接することを意識しましょう。
(1月~)受験当日に必要なものを調べてあげる
入試本番に必要なものは何か、受験は何時からか、などをすべて調べてあげるようにしましょう。小学6年生の子供では、自分で調べても「本当に大丈夫かな?」と不安に感じてしまいます。
保護者が調べて本人に伝えてあげることで、お子さまは不安を感じることなく勉強に集中することができるようになります。
入試会場の場所はもちろん、試験時間や持ち物チェック、出願等の下調べをしっかりとするようにしましょう。わからないことがあれば、学校に問い合わせたり、塾に聞いてみたりすることがおすすめです。
家庭教師に相談する
受験直前期にやるべきことがわからなくなったり、入試本番のことが知りたくなったときは、中学受験を経験した家庭教師にカウンセリングを頼んだり、直前期の最後の追い込みをかけることも手段としてかなり有効です。
親ではわからない勉強面の相談から、入試本番の状況、心の持ち方、よくあるトラブルまでいろんなことを聞くことができます。入試本番までに払拭したい不安がある方や、最後の追い込みについて悩んでいる方は、ぜひ家庭教師を依頼して相談に乗ってもらうようにしましょう。
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ここからはスマートレーダーについてより詳しく説明していきます。
中学受験の直前期についてよくある質問(FAQ)
Q.体調管理で気をつけるポイントは?
十分な睡眠時間を確保し、朝型の生活リズムに整えておきましょう。室温・湿度は過ごしやすい状態に保ってください。手洗いなど基本的な感染症対策を行い、体調に異変がある場合は無理をしないことが大切です。
Q.1月は小学校を休んだ方がいい?
どちらが良いかは、ご家庭の状況によって変わります。本人の希望、体調、感染症への懸念、入試日程、欠席の扱いなどを踏まえて判断してください。学校で気分転換になるお子様もいれば、自宅のほうが落ち着くお子様もいます。
Q.直前期に保護者はどのように声をかければいい?
結果を約束する言葉や、不安をあおる言葉は避けてください。「絶対に受かる」と言われるとプレッシャーになり、「このままだと落ちる」と言われると手が止まってしまうことがあります。やってきたことを具体的に認める声かけと、当日の流れを一緒に確認する落ち着いた関わり方が、この時期には向いています。
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