医学部再受験は難しい?寛容な大学と社会人が合格を目指す勉強法を解説

「一度は別の大学に進学したけれど、やはり医師を目指したい」

「社会人になってから、医学部を再受験したいと思うようになった」

このように、医学部再受験を考える人は少なくありません。

一方で、医学部再受験には「年齢で不利になるのでは」「仕事と勉強を両立できるのか」「予備校に通う時間がない」「どの大学を受験すればよいかわからない」といった不安もつきものです。

結論からいうと、医学部の再受験は簡単ではありません。

しかし、正しい入試情報を集め、自分に合った大学を選び、科目ごとの学習計画を立てて対策すれば、合格を目指すことは十分に可能です。

この記事では、医学部再受験の難しさ、社会人が注意すべきポイント、再受験に寛容な大学、合格に向けた勉強法や学習環境の選び方を解説します。

医学部受験についての詳しい解説は以下の記事に詳しく載っているので合わせてご覧ください。

医学部受験はいつから対策すべき?必要科目・勉強法・学年別の進め方を解説

Contents

医学部再受験とは?

そもそも医学部再受験とは、一度大学に進学した人や、大学を卒業して社会人になった人が、改めて医学部医学科を目指して受験することを指します。

主なパターンとしては、以下のようなケースがあります。

  • 大学生で他学部に在籍しながら医学部を目指す
  • 大学卒業後に医学部を受験する
  • 社会人として働きながら医学部を目指す

医学部再受験では、現役生や浪人生と同じ一般入試を受けるケースが多いですが、大学卒業者であれば学士編入を検討できる場合もあります。

ただし、医学部の2年次や3年次に編入する学士編入は実施大学や募集人数が限られています。学士編入は例年、募集人数が全国で200名程度で、一般入試と比較すると狭き門です。

医学部再受験で目指せる入試方式

医学部再受験で主に検討する入試方式は、一般入試と学士編入です。

一般入試

一般入試では、現役生・浪人生と同じ試験を受けます。

国公立医学部では、共通テストと個別試験の両方が必要になることが多く、受験科目数も多くなります。

私立医学部では、英語・数学・理科2科目などの個別試験が中心になる大学が多いです。

一般入試のメリットは、募集人数が比較的多く、選択肢が広いことです。

一方で、現役生や浪人生と同じ土俵で高得点を取る必要があるため、学力面での厳しさがあります。

学士編入

学士編入は、大学卒業者または卒業見込み者を対象に、医学部の2年次や3年次に編入する制度です。

試験内容は大学によって異なりますが、英語、生命科学、自然科学、小論文、面接などが中心です。

学士編入は、大学での学びや社会人経験を活かしやすい一方で、実施大学や募集人数が限られています。

そのため、学士編入だけに絞るだけではなく、一般入試と比較しながらどちらを受験するのか、現実的な受験戦略を立てることが大切です。

医学部再受験が難しいと言われる理由

医学部再受験が難しいと言われる理由は、単に医学部入試の難易度が高いからだけではありません。

以下のような再受験生ならではの難しさがあります。

1. 学習ブランクがある

社会人や大学卒業後の再受験生の場合、高校数学・化学・物理・生物・英語から長く離れていることがあります。

特に医学部受験では、理系科目の高い完成度が求められます。

基礎知識を思い出すだけでなく、医学部入試レベルの問題に対応できるまで学力を引き上げる必要があります。

2. 勉強時間を確保しにくい

社会人の場合は仕事など、学生の場合は通っている大学の授業などがあるため、現役生や浪人生のように一日中勉強できるとは限りません。

そのため、「毎日10時間勉強する」といった理想論ではなく、平日・休日でどれだけ現実的に学習時間を確保できるかを考える必要があります。

また、ただ単に勉強時間の量を確保するだけでなく、限られた時間で何を優先するかという勉強の質が重要です。

3. 最新の入試情報を把握する必要がある

以前の大学受験から時間が経っている場合、入試制度や出題範囲が変わっていることがあります。

特に国公立医学部では、大学入学共通テストの対策も必要です。

2025年度入試以降は新課程入試に対応した出題となっており、情報など新たに対策すべき科目もあります。

昔の情報で勉強を始めると、現在の入試に対応できない可能性があります。

4. 面接で再受験理由を問われやすい

医学部入試では、学科試験だけでなく面接が課される大学も多くあります。

再受験生の場合、面接で以下のような質問を受ける可能性があります。

  • なぜ今、医師を目指すのか
  • 以前の大学や仕事での経験をどう医学に活かすのか
  • 年齢や経歴を踏まえて、医師としてどのような将来像を持っているのか
  • 合格後、6年間の学業を継続できる見通しはあるか

再受験では、学力だけでなく「なぜ医学部・医師を目指すのか」を説明できることも重要です。

医学部再受験に寛容な大学とポイント

医学部再受験では、志望校選びも合格可能性を左右する重要なポイントです。

かつては「再受験生や多浪生は一律で減点されているのではないか」という噂もありました。

実際、2018年には一部の国公立・私立大学医学部において、年齢や性別を理由に不利になるような得点調整(不正入試)が行われていたことが発覚し、社会的な大問題となりました。

しかし、この問題を受けて現在は文部科学省による厳格な調査と指導が行われており、入試の透明化が進んでいます。つまり、現在の医学部入試は過去に比べて圧倒的に公平であり、努力が正当に評価される環境が整っていると言えます。

そのため、現在の正しい入試データに基づき、「年齢や経歴が不利になりにくい大学」を戦略的に選ぶことが重要になります。

「寛容な大学=簡単に合格できる」という意味ではありません。あくまで過去の合格者データから見て「再受験生の割合が比較的高い」という意味です。実際の入試では、学科試験の圧倒的な学力に加え、面接や小論文での論理的思考力、各大学の出題傾向に合わせた対策が必須です。

「再受験に寛容な大学」を選ぶときのポイント

再受験に寛容かどうかを判断するときは、次のポイントを確認しましょう。

確認ポイント見るべき内容
22歳以上の合格者割合過去数年のデータで、再受験生や多浪生の合格者が一定数以上いるか。
入試方式一般選抜だけでなく、学士編入や地域枠など、自分に合った入試式があるか。
面接・小論文の配点面接の配点比率はどの程度か(面接点が非公表、または極端に高い大学は注意)。
受験科目現在の得意・苦手科目、学習のブランクに対して現実的に対策が間に合う科目数か。
学費・通学環境特に私立の場合、6年間の学費総額と生活費の工面が現実的か。

志望校を絞り込む際は、大学が公表する募集要項や入試結果に加えて、実際の過去問を解いて出題傾向と自分の得意・苦手との相性を測り、さらに予備校などの情報から「面接で実際に聞かれた質問や評価基準」まで情報収集したうえで、残された勉強時間で現実的に合格点を突破できるかを総合的に判断しましょう。

国公立医学部で再受験に比較的寛容とされる大学

国公立医学部受験の最大の特徴は、英語・数学・理科の対策だけでなく、共通テストで国語・社会・情報Ⅰを含めた学習が必須になる点です。

これを踏まえた上で、国公立における大学選びの本質は「大変か・楽か」ではなく、「自分の学力特性が、その大学の配点比率とマッチしているか」にあります。具体的には、共通テストと個別試験(2次試験)の比率、および面接点の扱いによって、有利に戦える受験生のタイプが明確に分かれます。

  • 共通テストの配点比率が高い大学
    国語や社会、情報も含めて満遍なく高得点が取れる総合力のある再受験生に有利です。共通テストで貯金を作れば、2次試験の負担を減らすことができます。
  • 2次試験(個別記述)の配点比率が高い大学
    「英数理の記述力は圧倒的だが、共通テストの国社で失点してしまった」という、理系科目に強みを持つ再受験生に有利です。
  • 面接点の扱い
    面接が点数化される大学は、学科試験の僅かな差が面接で引っくり返る(またはその逆の)リスク・チャンスがあります。一方、面接が段階評価(重大な問題がなければ一律パス)の大学は、完全に学科試験の点数勝負になるため、面接に不安を残す再受験生にとっては計算が立ちやすいと言えます。

このように、各大学の入試構造と自分の強みを照らし合わせた結果、22歳以上の合格者が一定数見られ、かつ自分の学力特性を活かせるポテンシャルがある大学(検討候補)は以下の通りです。

区分大学例
再受験に比較的寛容とされる国公立医学部新潟大学、信州大学、九州大学、熊本大学、長崎大学、富山大学、福井大学、山形大学、島根大学、滋賀医科大学、琉球大学など
次点で、再受験生の受験候補になりやすい大学山梨大学、岐阜大学、三重大学、奈良県立医科大学、岡山大学、香川大学、徳島大学など

私立医学部で再受験に比較的寛容とされる大学

私立医学部は、国公立医学部に比べて受験科目を絞りやすく、複数校を併願できる点が特徴です。

しかし、同じ医学部入試でも、英語長文が難しい大学、数学の計算量が多い大学、化学・生物で細かい知識が問われる大学など、対策すべきポイントはさまざまです。

そのため、私立医学部を複数受験する場合は、ただ受験校数を増やすのではなく、自分の得意科目や学習状況に合った大学を選ぶことが重要です。

区分大学例
再受験に比較的寛容とされる私立医学部東北医科薬科大学、岩手医科大学、川崎医科大学、国際医療福祉大学、帝京大学、日本医科大学、金沢医科大学、久留米大学、近畿大学など
次点で、再受験生の受験候補になりやすい大学杏林大学、獨協医科大学、東海大学、聖マリアンナ医科大学、福岡大学、関西医科大学、藤田医科大学、愛知医科大学など

国公立医学部と私立医学部、再受験ではどちらを選ぶべき?

医学部再受験では、国公立医学部と私立医学部のどちらを目指すかも重要です。

国公立医学部に向いている人

国公立医学部は学費を抑えやすい一方で、共通テストを含めた総合力が求められます。

向いているのは、以下のような人です。

  • 共通テストを含めて幅広い科目に対応できる
  • 学費をできるだけ抑えたい

国公立医学部では、英数理だけでなく、国語・社会・情報Ⅰまで並行して進める必要があります。全科目の進捗を均等にコントロールできる管理能力が必要です。

私立医学部に向いている人

私立医学部は学費負担が大きくなりやすい一方で、受験校を複数選べることや、大学ごとの出題傾向に合わせた対策がしやすいことが特徴です。

向いているのは、以下のような人です。

  • 英語・数学・理科に集中して対策したい
  • 複数校を併願して合格可能性を高めたい
  • 学費や受験費用の見通しを立てられる

私立医学部では、大学ごとに問題形式や科目配点が大きく異なります。そのため、早い段階で受験校候補を決め、過去問演習を進めることが重要です。

医学部再受験に必要な勉強時間

結論から言うと、一般的な大学卒業レベルの学力から医学部合格ラインに到達するには、最低でも総計4000〜5000時間の学習が必要であると言われています。

この必要な時間は、大きく分けて次の2つの要素によって上下します。

  1. 現在の基礎学力
    英数理の土台がどの程度残っているか
  2. ブランクの長さ
    受験勉強から離れていた期間、ブランクが長いほど、「勉強体力の低下」や「新課程への対応コスト」がかかるため、必要な時間は増えます。

では、この「4000〜5000時間」をクリアするために、1年間でどのようなスケジュールを組むべきなのか、受験生の属性別にシミュレーションしてみましょう。

仕事を辞めて勉強に専念する「専業タイプ」

1年での合格を現実的に狙える標準的なルートですが、現役の受験生以上の猛勉強が求められます。

  • 年間目標:約4000時間(1日約11時間×365日)
  • 平日のスケジュール:10〜11時間(朝から晩まで予備校や自習室で勉強)
  • 土日のスケジュール:10〜11時間(朝から晩まで自習室などで勉強)

大学に通いながら目指す「仮面浪人タイプ」

大学の講義やレポートと両立しながらのため、効率的な時間の使い方が合否を分けます。

  • 年間目標:約2500〜3000時間
  • 平日のスケジュール:4〜5時間(講義の空きコマ、通学、帰宅後)
  • 土日のスケジュール:10〜12時間(大学が休みの日に一気に進捗を稼ぐ)

働きながら合格を目指す「社会人タイプ」

最も勉強に割ける時間が少ないため、1年で4000時間を捻出するのは物理的にほぼ不可能です。そのため、最初から2〜3年計画を立てるか、圧倒的な効率化が必要です。

  • 年間目標:約1500〜2000時間
  • 平日のスケジュール:3時間(出勤前1時間、帰宅後2時間、通勤の隙間時間はすべて暗記)
  • 土日のスケジュール:8〜10時間(友人との付き合いや趣味は諦める)

上記のスケジュールを見て、「自分一人でこれをやり切れるだろうか」と不安に思った方も多いはずです。特に社会人やブランクのある方は、限られた時間の中で現役生や多浪生を追い抜かなければなりません。

もしあなたが、

  • 仕事や大学と両立しながら、1分も無駄にせず最短ルートを走りたい
  • ブランクがあって、何から手をつければいいか分からない
  • 日々の進捗管理や、モチベーションの維持を徹底してほしい

と考えるのであれば、医学部再受験に特化したプロの家庭教師や個別指導をつけることが、結果として最も安上がりで、確実な合格への近道になります。

医学部再受験の学習計画

医学部再受験では、以下の順番で学習計画を立てると進めやすくなります。

STEP1:現状の学力を把握する

まずは、自分の学力の現在地を確認しましょう。

過去問や模試を使って、以下を整理します。

  • 現在の正確な偏差値と得点率
  • ブランクによる忘却度
  • 基礎からやり直す必要がある単元はどこか

医学部再受験では、やみくもに参考書を進めるより、最初に過去問や模試を解いて弱点を明確にすることで学習の優先順位を決めることが重要です。

STEP2:志望校候補を決める

次に、国公立医学部か私立医学部か、一般入試か学士編入かを検討します。この段階では、第一志望だけでなく、複数の受験校候補を考えておきましょう。

見るべきポイントは以下です。

  • 【一般選抜の場合】入試科目と配点比率
  • 【学士編入の場合】独自試験の科目と英語外部試験
  • 過去問の入手可能性と出題傾向
  • 再受験生の合格実績
  • 学費・通学可能性

STEP3:年間計画を立てる

医学部再受験では、基礎固め、応用問題演習、過去問演習、面接対策の時期を分けて考える必要があります。

目安としては、以下のような流れです。

  • 4〜7月:英語・数学・理科の基礎固め
  • 8〜10月:応用問題の演習
  • 11〜12月:共通テスト対策、過去問演習、面接対策
  • 1月以降:共通テスト本番、私立医学部入試、国公立二次対策

もちろん、現在の学力や受験年度によって調整は必要です。

STEP4:週単位・日単位の計画に落とし込む

年間計画だけでは、日々の勉強に落とし込めません。「今週はこのテキストの微積分のこの範囲を終える」「今日は英語長文2題と化学の大問2つを進める」というように、週単位・日単位でやることを明確にしましょう。

再受験生の場合、仕事やプライベートの予定で計画が崩れることもあります。そのため、計画には予備日を入れて余裕のある計画にしておくことが重要です。

科目別の医学部再受験対策

医学部入試では、英語・数学・理科の完成度が合否を大きく左右します。国公立医学部を目指す場合は、共通テストを含めた総合力も必要です。

志望校の出題傾向(配点や問題のクセ)と自分の学力特性を照らし合わせて、以下の科目別戦略に沿って合格点を確実に取るための学習を進めましょう。

英語

医学部入試の英語では、長文読解、文法、英作文などが出題されます。英語の学習の流れとしては、まず単語・文法・構文を固めたうえで、長文演習に入るのがおすすめです。

大学によっては、速読が求められる超長文+スピード重視型、知識・文法重視型、記述・英作文重視型など出題形式が異なるため、過去問の傾向を把握することが重要です。

数学

数学は、医学部受験で差がつきやすい科目です。特に以下の分野は、大問として出題されやすく、配点も高いため最重点での対策が必要です。

  • 数学Ⅲ・C「微積分」「複素数平面」
    医学部入試で最も出題率が高く、かつ膨大な計算量を課されるため、計算スピードの差がそのまま得点に直結します。
  • 数学Ⅱ・B「数列」「確率」「ベクトル」
    思考力や場合分けの正確性が問われ、一箇所のミスで大問が丸ごと全滅するリスクがあるため、解法のパターン化が必要です。

化学

化学は、理論・無機・有機の3分野がバランスよく出題されるだけでなく、融合問題が頻出するため、全分野を網羅的に極める必要があります。また、再受験生は以下の「新課程による変更点」へ知識を完全に上書きしなければなりません。

  • 元素の分類変更
    かつては除外されていた「ベリリウム(Be)」「マグネシウム(Mg)」が、新課程では正式に「アルカリ土類金属」として扱われるよう変更されています。
  • 熱化学の表記変更
    従来の熱化学方程式は廃止され、大学以降の化学と同じ化学反応式+エンタルピー変化を用いた表記に完全移行しています。

過去の古い知識のまま受験会場に向かうと、問題文の指示すら理解できずに即失点するリスクがあるため、必ず最新の教科書・参考書で学び直す必要があります。

物理

物理は、公式暗記だけでなく、問題の状況を正しく読み取り、どの法則を使うべきか判断する力が必要です。

医学部入試では、力学、電磁気、波動、熱力学、原子といった幅広い分野から出題されます。特に力学と電磁気は頻出で、計算量が多い問題や、グラフ・図を読み取る問題が出されることもあります。

再受験生の場合、まずは力学の運動方程式、エネルギー保存則、運動量保存則など、基本法則を正確に使える状態に戻すことが大切です。

生物

生物は、知識量に加えて、実験考察や記述問題への対応が求められる科目です。医学部入試では、細胞、代謝、遺伝、発生、生態、進化、免疫、神経、ホルモンなど、幅広い分野から出題されます。

生物の対策では、まず教科書レベルの知識を正確に理解し、そのうえで標準問題、実験考察問題、記述問題へと進めていくのがおすすめです。特に記述問題が出る大学を受験する場合は、自分の言葉で簡潔に説明する練習をしておきましょう。

共通テスト

国公立医学部を目指す場合、共通テスト対策は避けて通れません。医学部では最低でも80%〜85%以上の高得点が求められるため、苦手科目を残さないことが重要です。

特に再受験生は、新しく追加された情報Ⅰなど、普段の学習で後回しにしがちな科目にも早めに着手しましょう。

予備校・家庭教師は使うべき?

医学部再受験では、独学で合格を目指す人もいます。しかし、再受験生は現役生と比べて、情報収集や質問環境の面で不利になりやすいです。また仕事などと両立しながら学習計画を立てて実行していくのはかなり難しいです。

そのため、予備校や家庭教師などをうまく活用することも検討しましょう。

予備校が向いている人

予備校は、医学部受験に特化したカリキュラムや入試情報が整っている点が大きなメリットです。特に、医学部専門予備校であれば、大学ごとの出題傾向、面接・小論文対策、私立医学部の併願戦略など、医学部受験に必要な情報をまとめて得やすい環境があります。

そのため、予備校は以下のような人に向いています。

  • 医学部受験の情報をまとめて得たい人
  • 決まったカリキュラムに沿って学習したい人
  • 通学できる時間を確保できる人
  • 面接・小論文・併願戦略をまとめて相談したい人

ただし、再受験生の場合は学習ブランクや生活リズムが人によって大きく異なります。予備校を利用する場合でも、自分に不足している科目や単元を別途補う意識が必要です。

家庭教師が向いている人

家庭教師は、自分の弱点や志望校に合わせて個別に対策できる点がメリットです。特に医学部再受験では、以下のような人に向いています。

  • どの科目から手をつけるべきかわからない
  • 数学や理科に大きなブランクがある
  • 予備校の授業についていけるか不安
  • 志望校に合わせて過去問対策をしたい
  • 社会人で、決まった時間に通塾しにくい
  • 質問できる環境がほしい

医学部再受験では、すべての科目を同じように勉強するのではなく、得点に直結する科目・単元を優先する必要があります。そのため、自分の状況に合わせて学習計画を調整できる個別指導は、再受験生にとって有効な選択肢です。

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医学部再受験で失敗しやすいパターン

医学部再受験では、独学で進めたり、勉強時間があまり取れないことから次のような失敗が起こりやすいです。

1. 「難問集の丸暗記」に終始する

まずハイレベルな入試問題に挑戦し、解けなかった部分から逆算して必要な基礎を補っていくというアプローチは、限られた時間で合格を目指す再受験生にとって、合理的で効率の良い勉強法です。

しかし、この戦略で失敗する人は、「難問の解説を読んで納得した気になり、自分のどの基礎知識が抜けているかの確認ができないまま、問題と答えの丸暗記に走ってしまう」という罠に陥ります。

2. 志望校を決めないまま勉強する

医学部は大学ごとに入試科目、配点、出題傾向が異なります。志望校を決めずに勉強すると、必要のない対策に時間を使ってしまう可能性があります。

3. 面接対策を後回しにする

再受験生は、面接で経歴や志望理由を深く聞かれることがあります。試験対策だけでなく、なぜ医師になりたいのか、これまでの経験をどう活かすのかを早めに整理しておきましょう。

4. 相談相手がいない

医学部再受験は長期戦になりやすく、不安や迷いが出やすい受験です。学習計画、科目選択、志望校選び、勉強方法について相談できる相手がいるかどうかは、継続のしやすさに大きく関わります。

医学部再受験を成功させるポイント

医学部再受験で合格を目指すには、何よりもまず「志望校を早期に確定させること」がすべての土台となります。志望校というゴールが決まって初めてすべての対策が動き出すため、以下のポイントを確実にクリアしていきましょう。

志望校を決めるためにまずは以下のポイントをクリアしましょう。

  • 最新の入試情報を確認する
  • 一般入試と学士編入の違いを理解する
  • 再受験に寛容な大学を慎重に見極める

志望校が決まったら、次は以下のポイントをクリアしていきましょう。

  • 現在の学力を客観的に把握する
  • 科目ごとの優先順位を決める
  • 年間・月間・週間の学習計画を立てる
  • 質問できる環境を用意する
  • 面接で再受験理由を説明できるようにする

医学部再受験は、気合いだけで乗り切れる受験ではありません。限られた時間をどの科目に使うか、どの大学を受験するか、どの問題を優先するかを一つひとつ判断していく必要があります。

よくある質問

医学部再受験は何歳まで可能ですか?

医学部再受験に明確な年齢制限はありません。一般入試であれば、20代後半や30代以降でも受験できる大学は多くあります。ただし、面接では「なぜ今から医師を目指すのか」を聞かれることがあるため、志望理由を明確にしておくことが大切です。

社会人でも医学部再受験に合格できますか?

社会人でも受験資格(高卒認定試験の合格など)を満たしていれば、過去の学歴・経歴に関わらず完全に公平に合格できます。ただし、仕事やプライベートと勉強を両立する必要があるため、限られた時間で何を優先するかが重要です。学習ブランクがある場合は、予備校、オンライン授業、家庭教師などを活用するのも有効です。

医学部再受験は独学でも可能ですか?

医学部再受験は独学でも不可能ではありませんが、おすすめはしません。医学部入試は出題範囲が広く、求められる学力も高いため、質の高い勉強の量が必要です。苦手科目や過去問対策など、必要な部分だけ外部のサポートを利用する方法もあります。

医学部再受験に必要な勉強時間は?

ゼロベースから合格ラインに到達するには、総計4000〜5000時間の学習が必要とされています。これを1年でこなす場合、勉強に専念できる環境でも1日10〜11時間の猛勉強が必要です。時間が限られている社会人の場合は、最初から複数年で合格する計画を立てるか、予備校の利用や家庭教師をつけることで、必要な総勉強時間を徹底的に圧縮する効率化が不可欠です。

一般入試と学士編入はどちらがおすすめですか?

ほとんどの再受験生にとっては「一般入試」一択です。学士編入は、全国の医学部を合わせても募集枠が年間200名程度しかなく、実施大学も限られた極めて狭い門です。一般入試は募集人数も多く、自分の努力と戦略次第で公平に合格を掴み取れる現実的なルートです。

再受験に寛容な医学部はどう見分けますか?

単なるネットの「寛容度ランキング」を鵜呑みにせず、自分の学力特性と入試の配点比率などがマッチしているかを確認して見分けましょう。過去の年齢別合格者数を確認することはもちろん、それ以上に重要なのは「その大学の配点や出題のクセが、自分の得意科目と合致しているか」です。内部事情に詳しい予備校や家庭教師などの意見を参考にするのが最も確実です。

まとめ

医学部再受験は、簡単な挑戦ではありません。

学習ブランク、勉強時間の確保、最新の入試情報、面接対策、大学選びなど、現役生とは違った難しさがあります。

しかし、再受験だからといって医学部合格が不可能になるわけではありません。

大切なのは、現在の学力を正しく把握し、自分に合った入試方式と志望校を選び、合格から逆算した学習計画を立てることです。

独学で不安がある場合は、予備校、オンライン授業、家庭教師などを活用し、質問できる環境や学習を継続できる仕組みを整えましょう。

医学部再受験は長期戦です。だからこそ、早い段階で正しい方向性を決め、一歩ずつ学習を進めていくことが合格への近道になります。

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「国公立と私立の対策を両立したい」

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