
都内に展開するグノーブルは、関東地方で中学受験をお考えのご家庭であれば、一度は耳にしたことがある塾でしょう。近年では、御三家を中心とした最難関中学校に多数の合格者を輩出しています。その合格実績からもわかるように、グノーブルに入室することは決して簡単ではありません。
「入室テストに合格できるか不安」「入室テストの対策方法が分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、グノーブルの入室テストの内容や対策方法について詳しく解説します。
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グノーブルとは?
グノーブルは、中学受験生や大学受験生を対象とした進学塾で、特に少人数制の授業に力を入れている点が特徴です。東京を中心に展開しており、効率的に学力を伸ばすためのカリキュラムも魅力のひとつです。
この塾は、SAPIX(サピックス)の元スタッフによって設立され、サピックスで培ったノウハウを活かしながら、質の高い教育を提供しています。
また、少人数制を採用し、生徒一人ひとりのペースに合わせた丁寧な指導によって、それぞれの強みを伸ばすことを重視しており、難関中学の合格を目指す生徒を手厚くサポートしています。
入室テストの科目や範囲、難易度は?

基本的に学校で習っている既習範囲を元に入室テストが出題されます。また、グノーブルが出版しているテキストがありますが、無理にそちらを活用する必要はなく、市販の問題集などで十分カバーできます。
ただし、出題内容は基礎だけでなく思考力や応用力も問われるため、学校の学習内容を理解しているだけでは対応が難しいこともあります。出題傾向をしっかりと把握して対策する必要があります。
2025年4月13日実施の小学生を対象とした学年別の入室テストの科目については以下となっています。
学年 | 時間帯 | 教科 |
---|---|---|
小学6年生 | 9:00~12:00 / 13:00~16:00 | 算数・国語・理科・社会 |
小学5年生 | 9:00~12:00 / 13:00~16:00 | 算数・国語・理科・社会 |
小学4年生 | 9:00~10:30 / 13:00~14:30 | 算数・国語 |
小学3年生 | 9:00~10:10 / 13:00~14:10 | 算数・国語 |
小学2年生 | 9:00~10:10 / 13:00~14:10 | 算数・国語 |
小学1年生 | 9:00~9:35 / 13:00~13:35 | 算数 |
2025年5月6日実施の中学生・高校生を対象とした学年別の入室テストの科目は以下となっています。
学年 | 時間 | 科目 |
---|---|---|
中学1・2・3年生 | 11:00~ 14:30~ 1科目45分 | 英語 数学 |
高校1年生 | 11:00~ 14:30~ 1科目45分 | 英語 数学【α系】・数学【H系】 古文 |
高校2年生 | 11:00~ 14:30~ 1科目45分 | 英語 数学【L系】ⅠAⅡBC演習 数学【S系】Ⅲ導入 古文 |
大学受験生【高3・既卒生】 | 11:00~ 14:30~ 1科目45分 | 英語 理系数学:【L系】ⅠAⅡB演習+【S系】Ⅲ演習 文系数学:【L系】ⅠAⅡB演習 国語 |
入室テストの結果はいつわかる?
結果の通知は電話連絡とホームページで閲覧が選べ、電話連絡の場合、最短でその日の内に連絡が来ます。
入室テストの合格率は?
入室テストの合格ラインは毎回難易度や偏差値によって異なりますが、だいたいの目安で各教科で50%程獲得できれば合格になるようです。
入室テストの対策方法は?

早めに入室テストを受ける
グノーブルでは、入室テストに一度落ちてしまっても、毎月実施されているので何度でもチャレンジできます。そのため、早い段階でテストを受けて自分の苦手分野を把握し、対策を立てることが合格への近道になります。
学年が進むにつれてクラスの定員も徐々に埋まっていくため、後から受験するほど合格のハードルは高くなりがちです。さらに、学年が上がるにつれて、グノーブルのカリキュラムの難易度が増していくため、早めの対策が効果的です。
問題集などでしっかり対策する
グノーブルの入室テストは学校の授業や独学だけの勉強法で合格するのは難しいと言われています。テストの内容には基礎知識だけでなく、思考力や応用力を問われる問題も多く含まれるためです。
そのため、グノーブル独自の出題傾向を把握した上で、市販の問題集などを活用して、形式の似た問題に取り組み、苦手分野をしっかり克服しておくことが重要です。
家庭教師をつける
グノーブルの入室テストは、独特の問題傾向や出題のクセがあると言われています。そのため、実際にテストを突破した先生はもちろん、グノーブルに通う生徒を指導した経験のある先生や、グノーブルでの指導歴がある先生から直接学ぶことが最も効果的な対策の一つです。
特に、どこでつまずきやすいか、どのように考えれば得点につながるかといった実践的な指導を受けられるのは大きな強みです。また、入室後の授業スピードやクラスアップへの対応など、塾での学習全体を見据えたアドバイスが得られる点でも、経験者の家庭教師は心強い存在となるでしょう。
スマートレーダーならグノーブルに精通した先生が多数在籍しています。実際にグノーブルでの指導経験がある先生を紹介していますので、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
入室テストに落ちたら?

先述の通り、グノーブルでは入室テストを毎月実施しており、何度でも再受験が可能です。一度落ちた後に、しっかりと準備して再チャレンジし、合格するケースも多く見られます。
また、グノーブルの入室テストに落ちたからといって、お子様に学力がないというわけではありません。今の段階では塾のカリキュラムやスピードに合っていなかっただけで、成長とともに十分に合格できる力はついていきます。
落ちた直後は悔しい気持ちもあるかもしれませんが、まずは苦手分野の振り返りと基礎固めを行いましょう。市販の問題集や過去問での対策でも、十分に力をつけることができます。
入室はあくまでスタート地点のひとつです。焦らず、コツコツと努力を重ねていくことが、合格につながります。
入室後はどうなっているの?

グノーブルでは授業用のテキストが当日に配布されるという復習を重視した学習スタイルですが、授業の進度は速く内容も難しいため、最初は戸惑うお子様もいます。
また、宿題の量も多く、授業内容が理解できていないと取り組むのが難しくなることも。さらに、塾生全体のレベルが高いため、相対的に自信をなくしてしまうケースも見られます。
とはいえ、難関中学校に多くの合格者が出ていることから、授業の復習や家庭でのサポートを丁寧に続けていくことが出来れば、着実に力がついていきます。グノーブルで成果を出すには、焦らず、継続的な努力を積み重ねていく姿勢が大切です。
グノーブルの特徴や入室後についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
【中学受験】グノーブルについていけない!必見の対処法を紹介します!
まとめ
今回はグノーブルの入室テストについて内容や対策方法について解説しました。グノーブルの入室テストの難易度は難しいため、入念な準備や対策が必要です。
なるべく早いタイミングで入塾の意思を固め、家庭教師を活用した入念な対策をすることが、グノーブル入塾への最短ルートであると言えるでしょう。