小学生のお子様をお持ちのご家庭には、学校の成績が良くないという理由や周りの子が塾に通っているといった理由で、お子様を塾に通わせた方がいいのかお悩みになる方が多いのではないでしょうか。
この記事では小学生のお子様を塾に通わせるべきなのかお悩みのご家庭に向けて、塾に通うことのメリット・デメリット、通うのに適切な時期、平均的な費用や塾を選ぶ際のポイントについて紹介します。
Contents
塾に通う小学生の割合
文部科学省による令和3年度子供の学習費調査によると、公立小学校の生徒で38.9%、私立小学校の生徒で73.0%が学習塾に通っていることがわかります。
この中には中学受験をするために塾に通う子や、英会話教室のような一般的な学習塾ではないところに通う子も含まれると考えれらますが、公立で全体の約4割、私立で7割強の子がなんらかの塾に通っている事実は思ったより多いと感じるのではないでしょうか。
小学生を塾に通わせる目的やメリットとは?
これだけ多くの小学生が塾に通っていることがわかりましたが、その目的やメリットは何でしょうか。小学生に塾に通わせる目的を大きく分類すると以下の5つです。お子様に当てはまりそうな項目を参考にしてみてください。
- 中学受験の対策をする
- 学習の習慣付け
- 学校の授業の補習
- 不登校のため学校の代替
- 英会話のスキルの向上
中学受験の対策をする
中学受験をする場合、塾に通って中学受験対策をするケースがほとんどです。その理由は学校での授業のみでは中学受験の対策をやりきるには不十分だからです。中学受験では小学校では習わないような問題がいくつもでますし、出題範囲も膨大で、家庭学習のみで補うにはかなり困難だと言えます。
塾なしで中学受験をすることを検討しているご家庭はこちらの記事をあわせてご覧ください。
塾なしで中学受験は可能?メリット、デメリット、成功させるコツを紹介
学習の習慣付け
お子様に学習習慣が全くない場合、学習習慣をつけるために塾に通わせるケースもあります。小学生のうちから学習習慣をつけておくことで、中学校に入ってからの定期テストや高校・大学受験で有利になっていきます。
学校の授業の補習
学習の習慣があったとしてもテストの成績が悪かったり、宿題ができないと言った場合に学習塾に通わせるケースもあります。効率の良い学習方法を塾で学ぶことにより成績をあげたり、お子様のモチベーションを上げることができます。
不登校のための学校の代替
不登校になったため塾に通わせるというケースもあります。学校の授業に出れないため勉強の遅れをとらないようにという目的もありますし、塾に通うことで、不登校が解消したといったお子様もいます。
「学校に行きたくない=勉強をしたくない」ということではないので、お子様の学校に行きたくないという理由をうかがいながら塾に通うことを一緒に考えられるとよいでしょう。
不登校のお子様には家庭教師もおすすめです。こちらの記事で詳しく紹介していますので、是非あわせて参考にしてみてください。
不登校生には家庭教師がおすすめ!おすすめな理由やいつ家庭教師を始めればいいのかを徹底解説!
英会話のスキルの向上
学習指導要領の変更により、2020年以降は小学3年生から英語教育が始まるようになりました。また、グローバル化が進む現代において英語でコミュニケーションを取れることの重要性は増しています。
小学生のうちから英語塾や英会話教室などの専門塾へ通わせることによって、英語への苦手意識を無くし、積極的に英語でコミュニケーションを取れるようになります。
小学生を塾に通わせるデメリットとは?
これまで小学生が塾に通うメリットを解説しましたが、塾に通うことで生じるデメリットについても解説します。
- 友だちとの遊びや習い事など小学生にとって貴重な時間が減る
- 費用が増える
- 保護者の負担が増える
友だちとの遊びや習い事など小学生にとって貴重な時間が減る
友達と遊んだり、家族との時間を過ごしたり、発達段階でする遊びは子どもの心身の成長によい効果があります。塾に通うことで少なからずこういった時間が勉強に割かれることに注意が必要です。
またせっかく継続している習い事をやめざるをえなくなってしまうといったケースもあるため、塾に通う前にしっかりとお子様と話し合う必要があります。
費用が増える
塾に通うことで毎月の塾代や長期休みの講習代などの費用が増えます。また通塾や送迎についても少なからず費用が掛かってくるケースがあります。
小学生が塾に通うことで発生する費用については後半で詳しく紹介します。
保護者の負担が増える
塾に通うことで保護者の方の負担も増えます。塾への送迎やお弁当の用意、学校に加えてプリントの管理やテストの確認、ときには面談といった保護者がするべきことがあります。お子様の負担が増えるだけでなく保護者の負担が増えることも考えた上で塾に通うことを決断するのが重要です。
【目的別】小学生を塾に通わせるのはいつから?
塾に通い始めるタイミングはその目的によって適した時期が異なります。先に述べた目的ごとにおすすめの時期を紹介します。
中学受験
小学3年生の3学期~4年生の1学期からがおすすめです。多くの大手の中学受験塾ではこの時期に中学受験の新カリキュラムが始まります。しっかりと対策をしていきたいご家庭はこの時期がおすすめです。
中学受験の準備をいつからするべきかについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせて参考にしてください。
中学受験の準備はいつから始める?塾や家庭教師を始めるタイミングや各教科の対策方法まで解説!
学習の習慣付け
宿題をやらないなど、学習習慣について心配な場合は、頻度は少なくてもよいので低学年からでも通うことをおすすめします。早い時期から勉強する習慣をつけることで生活リズムの中に学習が組み込まれるようになります。
学校の授業の補習
学校での成績が悪い場合や、家で勉強しているのに成績が伸びないといった場合は早めに塾に通うことをおすすめします。お子様のモチベーションが下がりきってしまう前に、お子様の様子を見ながら塾に通うことを検討しましょう。
不登校のための学校の代替
不登校になったらすぐに塾に通わせたいところですが、無理は禁物です。もちろん時間が経てばたつほど勉強に遅れてしまうという焦りがでると思います。
しかしお子様に無理に通わせることで塾にも行きたくない、勉強なんてしたくないという気持ちにさせてしまうかもしれません。焦らずお子様との対話を通じて通ってもいいと思ってもらう努力をしましょう。
英会話のスキルの向上
言語学習において、子どもの脳の学習効率は9歳までにピークを迎えると言われているので、低学年のうちから英語塾や英会話教室などの専門塾に通うことをおすすめします。また、高学年になってから学校の授業で英語に対して苦手意識ができた場合に塾に通わせるのもいいでしょう。
小学生が塾に通う費用は?
小学生が塾に通う場合の費用は1~3年生は月額約5,000~30,000円程度、4~6年は6,000~80,000円程度です。金額に差があるのは塾に通う目的と週何回程度通うのかによって異なるためです。目的別、学年別で分類した概算の金額をそれぞれ紹介します。
補習塾(1コマあたりの月額相場)
目的が学校の補習の場合は取るべきコマ数はお子様によって異なるため、1コマあたりの金額で紹介します。
学年 | 1コマあたりの月額費用 |
---|---|
1~3年生 | 5,000~8,000円 |
4~6年生 | 6,000~8,000円 |
また、かかる費用については入塾金やテキスト代、定期テスト代、年会費や事務手数料など含めると初期費用で20,000〜30,000円、年間でプラス20,000〜40,000円程度見積もっておくとよいでしょう。
中学受験塾(月額相場)
目的が中学受験の場合は、基本的に推奨される全てのコマを取ることになるため、かかる月額費用をまとめて紹介します。
学年 | 月額費用 |
---|---|
1~3年生 | 17,000~30,000円 |
4年生 | 23,000~40,000円 |
5年生 | 30,000~50,000円 |
6年生 | 36,000~55,000円 |
また、かかる費用については入塾金やテキスト代、定期テスト代、年会費や事務手数料など含めると初期費用で50,000〜60,000円、年間でプラス40,000〜70,000円程度見積もっておくとよいでしょう。
概算の費用を紹介しましたが、個別指導の方が集団授業よりもかかる費用は高額になってきます。塾を検討する際には総額でいくらかかることになるのか、あらかじめ把握した上で選択することが大切です。
小学生が通う塾選びのポイント!
塾を利用することを決めたご家庭に塾を選ぶ際に確認しておくべきポイントについて紹介します。
- 自宅からの距離
- 費用
- 目的に沿うコースがあるか
- 塾のサポート体制
- 体験授業を受ける
自宅からの距離
通塾時間は長期間にわたるとお子様にとっても保護者の方にとってもどんどん負担になっていきます。通う頻度と距離を照らし合わせ、継続していくことができるかをまず第一に考えましょう。場合によってはオンラインで学習できる塾を選ぶのも良いでしょう。
費用
費用についても長期間にわたるとご家庭の負担になっていきます。数か月のつもりで入塾したがやめられず継続するというケースは往々にして考えられます。継続して通い、学年が上がって費用があがったとしても問題無いかを確認しておくとよいでしょう。
目的に沿うコースがあるか
補習が目的ならそのようなコースがあるか、中学受験をする場合は特に志望校向けの対策コースがあるか、また合格実績はあるかをしっかり確認するようにしましょう。
塾のサポート体制
中学受験をする場合は特にですが、小学生のお子様が自分の成績や志望校の偏差値などから学習計画をたてていくことは困難です。塾でお子様をどのようにサポートしてくれるのかを必ず確認するようにしましょう。
体験授業を受ける
ここまでのポイントを全て確認した上で問題ないようでしたら、体験授業を受けるようにしましょう。お子様によって集団授業と個別指導では全くと言っていいほど受ける印象や成果が異なってきます。
また、授業スタイルや先生との相性などお子様にあっているかどうかを確認する意味でも必ず体験授業は受けるようにしましょう。
中学受験塾をお探しの方は、中学受験塾を徹底比較したこちらの記事もあわせて参考にしてください。
関東の中学受験塾を徹底比較!各塾の特徴、費用や自分に合った選び方を解説!
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福岡の中学受験塾を徹底比較!各塾の特徴、費用や自分に合った選び方を解説!
まとめ
今回は小学生を塾に通わせるメリット・デメリット、いつから塾に通わせるべきか、また塾にかかる費用や塾の選び方についても解説しました。
小学生のお子様を塾に通わせるのかどうかは、お子様と話し合って慎重に判断する必要があります。また、塾に通わせる場合は目的を明確にして塾を選ぶことが重要です。
本記事が小学生のお子様を塾に通わせるか悩んでいる方の手助けになれば幸いです。
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