東京の超人気名門私立大学MARCH(マーチ。明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)には、多くの付属(附属)高校や中学校があります。
MARCHの付属高校には、大学への推薦入試枠が多数設けられています。そのためMARCHの付属高校はとても人気が高く、入試も難しくなっています。
しかし大学受験が楽になるから、という理由だけで決めてしまったら入学してから後悔することもあるかもしれません。
この記事では、MARCHの付属高校や入学するメリットデメリットをまとめてご紹介します!
是非、志望校選びの参考にしてみてください。
注:本記事中の偏差値について
- 本記事における合格80%偏差値は、市進学院が提供する2020年春入試の偏差値データを使用しています。ただし、偏差値は母集団によって値が変わるため、塾ごとに値が異なります。例えば、明治大学付属明治中学校の合格80%偏差値は、市進学院は65ですが、日能研は62、SAPIXでは56です。偏差値で合格可能性を判断する際は、対応する偏差値を測ることのできる模擬試験を受験する必要があります。
※1 http://www.ko-jukennavi.net/nyushi/hensachi/ranking/
※2 https://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_01.html
※3 https://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_02.html
Contents
明治大学の付属高校
明治大学の付属高校は、以下の3校です。いずれも中高一貫校です。
- 明治大学付属明治高等学校・明治中学校
- 明治大学付属中野中学・高等学校
- 明治大学付属中野八王子中学高等学校
明治大学付属明治高等学校・明治中学校
高校合格80%偏差値(※1) | 73 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 65~67 |
所在地 | 東京都調布市 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
明大の現役合格者数(2022年度) | 265名 |
明大の現役合格率(2022年度) | 95.32% |
明大への現役進学者数(2022年度) | 244名 |
明大への現役進学率(2022年度) | 87.77% |
通称、明大明治。唯一の明治大学の直系付属校です。(他の2校は、運営母体が明治大学ではなく中野学園)
明治大学への推薦を得るには、高校3年間の学習成績と人物・適性・志望理由に基づく評価で基準を達成する必要がありますが、毎年9割以上の生徒が明治大学に合格しています。
明治大学付属中野中学・高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 69 |
中学合格80%偏差値(※2) | 60 |
所在地 | 東京都中野区 |
体制 | 男子校 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
明大の現役合格者数(2021年度) | 341名 |
明大の現役合格率(2021年度) | 83.99% |
明大への現役進学者数(2022年度) | 325名 |
明大への現役進学率(2022年度) | 80.05% |
通称、明大中野。明治大学の付属高校では唯一の男子校です。
運営母体は明治大学ではなく、学校法人中野学園ですが、明治大学への推薦枠が多数用意されています。
高校3年間の各学年での学年末総合評価を高1(2):高2(3):高3(4)の比率で換算し、3カ年総合成績を算出して明治大学への推薦を決めています。さらに、2年次1回、3年次2回、明治大学推薦テストが実施され、成績に加算されます。
東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学といった超難関国立大学への進学者も存在します。
明治大学付属中野八王子中学高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 69 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 56~60 |
所在地 | 東京都八王子市 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
明大の現役合格者数(2022年度) | 284名 |
明大の現役合格率(2022年度) | 89.30% |
明大への現役進学者数(2022年度) | 282名 |
明大への現役進学率(2022年度) | 88.68% |
通称、明中八王子、明八。
明治大学への推薦入学資格を獲得した上で、全国の国公立大学および省庁所管の7つの大学校への挑戦ができる制度があり、2017年度は東京工業大学や早稲田大学といった超難関大学の合格者も出ました。
青山学院大学の付属高校
青山学院は、幼稚園→初等部→中等部→高等部→大学・短期大学、という、幼稚園から青山学院大学・青山学院女子短期大学への一貫教育を提供しています。
また、系属校として以下の2高校が存在します。
- 青山学院大学系属浦和ルーテル学院 中・高等学校
- 青山学院横浜英和中学高等学校
「系属校」とは、系属校に在籍する生徒が青山学院大学への入学を希望する場合、同大学の教育理念を理解し、かつ別途協議して定める入学条件を満たす生徒について、当事者が合意する募集枠を上限に、同大学への入学を認める学校を意味しています。
https://www.aoyamagakuin.jp/education/consistency/belong.html
青山学院高等部
高校合格80%偏差値(※1) | 70~74 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 64~67 |
所在地 | 東京都渋谷区 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
青学の現役合格者数(2022年度) | 363名 |
青学の現役合格率(2022年度) | 88.97% |
青学への現役進学者数(2022年度) | 354名 |
青学への現役進学率(2022年度) | 86.76% |
青山学院高等部は、東京都渋谷区にあるキリスト教教育の付属高校です。
必修の英語では全学年に習熟度別クラスがあり、また2年から選択科目があるというように、多様な進路に対応するための教育方針を取っています。
青山学院大学以外の難関大学に進学する生徒も珍しくなく、2018年度は東京大学や防衛医科大学校といった超難関大学の合格者を輩出しました。
青山学院大学系属浦和ルーテル学院中・高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 59 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 54~55 |
所在地 | 埼玉県さいたま市 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
青学の現役合格者数(2022年度) | 15名 |
青学の現役合格率(2022年度) | 12% |
青学への現役進学者数(2022年度) | 不明 |
青学への現役進学率(2022年度) | 不明 |
青山学院大学系属浦和ルーテル学院 中・高等学校はキリスト教系の系属高校です。
2019年から青山学院大学の系属校となり、近年人気が高まっています。
1クラス25名、1学年75名の少人数指導に力を入れており、先生と生徒の距離が近いことも特徴です。
青山学院横浜英和中学高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 不明 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 61~63 |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
体制 | 共学 |
形態 | 小中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
青学の現役合格者数(2022年度) | 92名 |
青学の現役合格率(2022年度) | 59.74% |
青学への現役進学者数(2022年度) | 90名 |
青学への現役進学率(2022年度) | 58.44% |
青山学院横浜英和中学高等学校は神奈川県横浜市にあるプロテスタント系の系属高校です。
2016年から青山学院大学の系属校となり、2018年には女子校から共学となりました。
中高一貫校ならではの、個々に対応した六年間にわたってのキャリア教育に力を入れていることも特徴です。
横須賀学院高等部
高校合格80%偏差値(※1) | 53~59 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 38~42 |
所在地 | 神奈川県横須賀市 |
体制 | 共学 |
形態 | 小中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
青学の現役合格者数(2022年度) | 42名 |
青学の現役合格率(2022年度) | 6.02% |
青学への現役進学者数 | 不明 |
青学への現役進学率 | 不明 |
横須賀学院高等部は、神奈川県横須賀市にあるキリスト教系の系属高校です。
青山学院大学への推薦入学枠は中高一貫生を優先して適用されており、毎年20名前後の生徒が推薦入学枠を利用して青山学院大学へ進学しています。
また、高等部から入学した生徒には青山学院大学以外の難関大学へと進学する生徒も多く、過去には京都大学、一橋大学といった超難関大学への進学者も存在します。
立教大学の付属高校
立教大学の付属高校は、以下の2校です。どちらも立教小学校からの内部進学者を受け入れている、中高一貫校です。
- 立教池袋中学校・高等学校
- 立教新座中学校・高等学校
また、正確には付属校ではないものの、立教大学の推薦枠を多数保有する高校として、
- 立教女学院中学校・高等学校
があります。
立教池袋中学校・高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 不明 |
中学合格80%偏差値(※2) | 61~62 |
所在地 | 東京都豊島区 |
体制 | 男子校 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
立教大の現役合格者数(2022年度) | 128名 |
立教大の現役合格率(2022年度) | 88.89% |
立教大への現役進学者数(2021年度) | 124名 |
立教大への現役進学率(2021年度) | 86% |
立教大学、立教小学校に隣接した敷地にある中高一貫校で、キリスト主義高校としても有名です。
高校からの募集は15名と少数で、試験科目も、英語エッセイ、英語面接、自己アピール面接(日本語)、書類審査(調査書等)、と特殊ですので注意が必要です。
2018年度は、東京工業大学や早稲田大学、慶応義塾大学といった超難関大学の合格者も出ました。
立教新座中学校・高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 70 |
中学合格80%偏差値(※2) | 62~63 |
所在地 | 埼玉県新座市 |
体制 | 男子校 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
立教大の現役合格者数(2022年度) | 259名 |
立教大の現役合格率(2022年度) | 84.09% |
立教大への現役進学者数(2022年度) | 254名 |
立教大への現役進学率(2022年度) | 82.47% |
埼玉県にある立教大学の付属高校。立教池袋が特殊な入試であることもあり、高校から立教を目指す人の多くが受験します。
他大学への進学を目指す「他大学進学クラス」も設置されており、毎年20%程度の生徒が他大学を目指します。2018年度は京都大学や早稲田大学、慶応義塾大学、防衛医科大学校などの超難関大学の合格者を輩出しました。
立教女学院中学校・高等学校
高校合格80%偏差値 | 無し |
中学合格80%偏差値(※3) | 62 |
所在地 | 東京都杉並区 |
体制 | 女子校 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | 無し |
立教大の現役合格者数(2022年度) | 129名 |
立教大の現役合格率(2022年度) | 69.73% |
立教大への現役進学者数(2022年度) | 122名 |
立教大への現役進学率(2022年度) | 65.95% |
本記事で紹介する学校のなかで、唯一高校からの募集を行っていません。
立教大学への推薦枠は151名分用意されていますが、他の大学に進学する生徒も多く存在します。この推薦枠は2024年度高校3年生より201名分に拡大されることが分かっています(2023年8月現在、立教女学院HPより)。
2018年度は、東京大学、東京工業大学、一橋大学、東京医科歯科大学医学部などの超難関国立大学の合格者を輩出しました。
中央大学の付属高校
中央大学の付属高校は、以下の4校です。このうち、2校は中高一貫校、残り2校は高校のみの設置です。
- 中央大学附属中学校・高等学校
- 中央大学附属横浜中学校・高等学校
- 中央大学杉並高等学校
- 中央大学高等学校
中央大学附属中学校・高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 70 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 61~64 |
所在地 | 東京都小金井市 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
中央大の現役合格者数(2022年度) | 321名 |
中央大の現役合格率(2022年度) | 84.92% |
中央大への現役進学者数(2022年度) | 315名 |
中央大への現役進学率(2022年度) | 83.33% |
通称、中大附属、中附。中央大学附属校の中で最大の生徒数を誇る中高一貫校です。
中央大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験することができる制度があります。ただし、 私立大学については中央大学にない学部・学科のみ受験可能となっているので、注意が必要です。( 国公立大学についてはいずれの学部・学科も受験することができます)
中央大学附属横浜中学校・高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 69 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 61~65 |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
中央大の現役合格者数(2022年度) | 261名 |
中央大の現役合格率(2022年度) | 83.12% |
中央大への現役進学者数(2022年度) | 216名 |
中央大への現役進学率(2022年度) | 68.8% |
通称、中大横浜、中横。
中大附属と同様、中央大学への推薦資格を保持したまま、国公立大学や中央大学にない学部の私立大学を受験できる制度があります。
他の難関大学への進学者数も多く、2018年度は東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、大阪大学の合格者が出ました。
中央大学杉並高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 69 |
所在地 | 東京都杉並区 |
体制 | 共学 |
形態 | 高校のみ |
中央大の現役合格者数(2022年度) | 286名 |
中央大の現役合格率(2022年度) | 91.96% |
中央大への現役進学者数(2022年度) | 286名 |
中央大への現役進学率(2022年度) | 91.96% |
通称、中大杉並、中杉。
高校のみ設置の付属校には、後述する中央大学高等学校もありますが、中大杉並の方が募集人数が多く、偏差値はやや低めです。
中央大学高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 70 |
所在地 | 東京都文京区 |
体制 | 共学 |
形態 | 高校のみ |
中央大の現役合格者数(2022年度) | 155名 |
中央大の現役合格率(2022年度) | 98.10% |
中央大への現役進学者数(2022年度) | 148名 |
中央大への現役進学率(2022年度) | 93.67% |
通称、中大高。中央大学の付属高校の中では最難関。
一般的な全日制とは異なり、昼間定時制課程という珍しい形態をとっていますが、授業開始時刻と終了時刻がやや遅い以外は、ほとんど全日制と変わらないようです。
中央大学理工学部後楽園キャンパス内に設置されており、大学と密に連携した特色のある教育が行われています。
法政大学の付属高校
法政大学の付属高校は、以下の3校です。2校が中高一貫校、1校は高校のみの設置です。
- 法政大学中学高等学校
- 法政大学第二中学校・第二高等学校
- 法政大学国際高等学校
法政大学中学高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 68 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 59~61 |
所在地 | 東京都三鷹市 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
法政大の現役合格者数(2022) | 207名 |
法政大の現役合格率(2022) | 89.22% |
法政大への現役進学者数(2022) | 203名 |
法政大への現役進学率(2022) | 87.5% |
法政大学への推薦を得るためには、高校3年間の成績、英語資格試験および基礎的思考力で法政大学が定める基準を満たすことが条件となりますが、例年9割近くの生徒が法政大学に進学します。
英語資格試験の基準は英検2級相当で、TOEIC Bridge、GTEC、TOEFLについても基準が設けられています。
法政大学の大学見学や説明会、卒業生による講演も頻繁に行われます。
法政大学第二中学校・高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 72 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 62~63 |
所在地 | 神奈川県川崎市 |
体制 | 共学 |
形態 | 中高一貫 |
高校からの募集 | あり |
法政大の現役合格者数(2022年度) | 不明 |
法政大の現役合格率(2022年度) | 不明 |
法政大への現役進学者数(2022年度) | 545名 |
法政大への現役進学率(2022年度) | 87.2% |
中学から法政大学までの「10年一貫教育」を掲げる学校。もともと男子校でしたが、2018年に共学に完全移行しました。
大学への進学が決定した後、それぞれが進学する学部・学科への内容に照らして、生徒一人ひとりが課題を設定して学習を展開するような教育が行われています。
法政大学国際高等学校
高校合格80%偏差値(※1) | 68 |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
体制 | 共学 |
形態 | 高校のみ |
法政大の現役合格者数(2022年度) | 236名 |
法政大の現役合格率(2022年度) | 79.46% |
法政大への現役進学者数(2022年度) | 226名 |
法政大への現役進学率(2022年度) | 76.1% |
法政大学の付属高校では唯一、高校のみの設置校です。
学力が一定の基準に達していれば原則として全員が法政大学へ推薦される、付属校推薦制度があります。また、法政大学に推薦される資格を保持したまま、他大学を併願受験することもできます。
2017年に、国際バカロレア校として認定されました。
国際バカロレア(IB)について
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。
https://ibconsortium.mext.go.jp/
MARCHの付属校に通うメリット・デメリット
MARCHの付属高校について紹介しましたが、実際に通うメリット・デメリットはなにがあるのか気になる方がいらっしゃると思います。
ここからは付属校に通うメリットとデメリットについてまとめました。
メリット
1.大学への推薦入試枠がある
一つ目のメリットは大学への推薦入試枠があることです。推薦入試では、主に学力が測られる一般入試とは異なり、意欲や適性、能力などを総合的に評価します。そのため、大学への意欲や、高校生活で頑張ったこと、それを通しての成長といったものが評価の対象となり、一般入試よりも負担が少ないです。
そして何より、推薦入試の最大の特徴は、合格率が一般入試と比べてかなり高いということです。出願するために一定の評定が必要であることがほとんどであるものの、合格の難易度は一般入試と比べてハードルが低いと言えるでしょう。
2.多くの友達と同じ大学に進学できる
2つ目のメリットは多くの友達と同じ大学に進学できることです。一般的な高校では、卒業後の進路は主に進学と就職に分かれ、進学する人達の中でも全国各地の大学、短大・専門学校へとばらばらになってしまうことが多いです。
しかし、MARCHの附属高校であれば、それぞれ付属の大学への推薦入試枠が豊富に用意されていることが多く、学年の8割以上が同じ大学へ進学するという場合がほとんどです。そのため、大学で人間関係を一から構築する必要がなく、高校での友達と大学でも切磋琢磨することができます。高校の友達とできるだけ長く一緒にいたいという方にとって、これは大きなメリットであるといえます。
3.大学入試がないため削減できるコストがある
3つ目のメリットは大学入試がないため削減できるコストがあるということです。普通、高校生は大学に進学する際に、一般入試を受験します。この際、測られるものは学力であるため、大学の試験に対応できるだけの学力を身に着けるために塾に通ったり、家庭教師を雇ったりします。それに加えて、滑り止めの大学の受験料も考えると、そのコストは膨大なものになります。そういったコストのほとんどを削減できることは、保護者にとってはありがたいことだといえます。
デメリット
1.学費等が高い
一つ目のデメリットは学費等が高いということです。ここでは中央大学附属高校を例に、実際にどのくらい学費がかかるのか見ていきましょう。
引用:中央大学附属中学校・高等学校 2023年度高等学校学費
中央大学附属高校の場合、高校一年生時点でかかる学費は上記の画像にある、入学金290,000円、授業料等888,800円に加え、教科書代約50,000円、学校指定用品(体操着等)約49,000円、学習用ICT端末代約70,000円の合計約1,347,800円です。
比較対象として、全日制公立高校の場合、「令和3年度文部科学省 子供の学習費調査」によると、高校一年生の学習費総額の平均は629,459円です。中央大学附属高校の学費の方が2倍以上高いことが分かります。
実際に学費を払うのは保護者様ですので、家庭内でよく相談しながら入学を検討するようにしましょう。
2.付属の大学に入らない場合
高校在学中に学びたいことや、将来やりたいことが変わった場合、付属の大学以外の大学に進学に進むことになる可能性があります。その場合、他大学の一般入試を受けることになりますが、その際、一般に大学入試にかかる予備校や大学入試の費用がそのままかかってきますので金銭面の負担は必然的に大きくなります。
附属の大学にはすべての業界に合った学部があるわけではないので、付属高校への入学を検討する際は大学でできることを十分に確認するようにしましょう。
MARCH付属校の情報一覧
ここまでMARCHの付属校とメリット・デメリットについて紹介してきましたが、
比較しやすいように全ての情報を一覧にしてまとめてみました。
是非志望校選びの参考にしてください。
学校名 | 明治大学付属 明治高校 |
明治大学付属 中野高校 |
明治大学付属 中野八王子高校 |
学校名 | 青山学院高等部 | 浦和ルーテル 学院高校 |
横浜英和高校 | 横須賀学院高等部 | 学校名 | 立教池袋高校 | 立教新座高校 | 立教女学院高校 | 学校名 | 中央大学附属高校 |
中央大学附属横浜高校 |
中央大学杉並高校 | 中央大学高校 | 学校名 | 法線大学高校 | 法政大学第二高校 | 法政大学国際高校 |
高校合格80%偏差値(※1) | 73 | 69 | 69 | 高校合格80%偏差値(※1) | 70~74 | 59 | 不明 | 53~59 | 高校合格80%偏差値(※1) | 不明 | 70 | – | 高校合格80%偏差値(※1) | 70 | 69 | 69 | 70 | 高校合格80%偏差値(※1) | 68 | 72 | 68 |
中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 65~67 | 60 | 56~60 | 中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 63~67 | 54~55 | 61~63 | 38~42 | 中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 61~62 | 62~63 | 62 | 中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 61~64 | 61~65 | – | – | 中学合格80%偏差値(※2 ※3) | 59~61 | 62~63 | – |
所在地 | 東京都調布市 | 東京都中野区 | 東京都八王子市 | 所在地 | 東京都渋谷区 | 埼玉県さいたま市 | 神奈川県横浜市 | 神奈川県横須賀市 | 所在地 | 東京都豊島区 | 埼玉県新座市 | 東京都杉並区 | 所在地 | 東京都小金井市 | 神奈川県横浜市 | 東京都杉並区 | 東京都文京区 | 所在地 | 東京都三鷹市 | 神奈川県川崎市 | 神奈川県川崎市 |
体制 | 共学 | 男子校 | 共学 | 体制 | 共学 | 共学 | 共学 | 共学 | 体制 | 男子校 | 男子校 | 女子校 | 体制 | 共学 | 共学 | 共学 | 共学 | 体制 | 共学 | 共学 | 共学 |
形態 | 中高一貫 | 中高一貫 | 中高一貫 | 形態 | 幼少中高一貫 | 小中高一貫 | 小中高一貫 | 小中高一貫 | 形態 | 中高一貫 | 中高一貫 | 中高一貫 | 形態 | 中高一貫 | 中高一貫 | 高校のみ | 高校のみ | 形態 | 中高一貫 | 中高一貫 | 高校のみ |
高校からの募集 | あり | あり | あり | 高校からの募集 | あり | あり | あり | あり | 高校からの募集 | あり | あり | なし | 高校からの募集 | あり | あり | – | – | 高校からの募集 | あり | あり | – |
附属大学の現役合格者数(年度) | 265名(2022) | 341名(2021) | 284名(2022) | 附属大学の現役合格者数(年度) | 363(2022) | 15名(2022) | 92名(2022) | 42名(2022) | 附属大学の現役合格者数(年度) | 128名(2022) | 259名(2022) | 129名(2022) | 附属大学の現役合格者数(年度) | 321名(2022) | 261名(2022) | 286名(2022) | 155名(2022) | 附属大学の現役合格者数(年度) | 207名(2022) | 不明 | 236名(2022) |
附属大学の現役合格率(年度) | 95.32%(2022) | 83.99%(2021) | 89.30%(2022) | 附属大学の現役合格率(年度) | 88.97%(2022) | 12%(2022) | 59.74%(2022) | 6.02%(2022) | 附属大学の現役合格率(年度) | 88.89%(2022) | 84.09%(2022) | 69.73%(2022) | 附属大学の現役合格率(年度) | 84.92%(2022) | 83.12%(2022) | 91.96%(2022) | 98.10%(2022) | 附属大学の現役合格率(年度) | 89.22%(2022) | 不明 | 79.46%(2022) |
附属大学への現役進学者数(年度) | 244名(2022) | 325名(2022) | 282名(2022) | 附属大学への現役進学者数(年度) | 354名(2022) | 不明 | 90名(2022) | 不明 | 附属大学への現役進学者数(年度) | 124名(2021) | 254名(2022) | 122名(2022) | 附属大学への現役進学者数(年度) | 315名(2022) | 216名(2022) | 286名(2022) | 148名(2022) | 附属大学への現役進学者数(年度) | 203名(2022) | 545名(2022) | 226名(2022) |
附属大学への現役進学率(年度) | 87.77%(2022) | 80.05%(2022) | 88.68%(2022) | 附属大学への現役進学率(年度) | 86.76%(2022) | 不明 | 58.44%(2022) | 不明 | 附属大学への現役進学率(年度) | 86%(2021) | 82.47%(2022) | 65.95%(2022) | 附属大学への現役進学率(年度) | 83.33%(2022) | 68.8%(2022) | 91.96%(2022) | 93.67%(2022) | 附属大学への現役進学率(年度) | 87.5%(2022) | 87.2%(2022) | 76.1%(2022) |
スマートレーダーを活用して難関高校合格を掴み取ろう
これまで紹介してきたMARCHの附属高校はどれも人気なため難易度が高く、合格を掴み取ることは簡単ではありません。このような難易度の高い志望校の合格を手にするために、家庭教師マッチングサイトのスマートレーダーを活用してみてはいかがでしょうか?
志望校合格に特化した指導を受けられる!
難関高校合格のために必要なことは「苦手を作らないこと」です。スマートレーダーなら1回1時間からお好きなタイミングで指導がお願いできることに加え、指導内容を自由に決めることができます。そのため、自分の苦手としている科目や分野を重点的に教わることで苦手を効率的に潰し、志望校合格へと近づくことができます。
また、オンライン授業にも対応しているため、依頼したい先生が遠方の大学に在籍している場合でも安心して依頼することができますし、担当の先生がついて一対一で授業が進行していくため、理解度に合わせてやるべきことを指示してくれたり、今後の学習計画を考えてくれたりします。
先生は難関大生のみ!
スマートレーダーに在籍している先生は東京大学や京都大学をはじめとする難関大生のみです。日本トップクラスの難易度を誇る受験を突破してきた「勉強のプロ」とも言える先生から、志望校合格のための指導を受けることができます。在籍している先生の数も6,000人以上で、様々なタイプの先生がいるので、生徒さんと似たような境遇、性格の先生に指導をお願いすることも可能です。
また、志望校出身の先生に依頼して指導してもらうことで、学校生活の様子を聞いて志望校へのモチベーションを高めたり、実際に先生が行った勉強法を教えていただいたりすることができ、過去問対策も先生の経験を踏まえた指導が可能です。
合格体験記を読んでみよう!
スマートレーダーに在籍している先生の中には、今回掲載したMARCHの付属高校出身の先生もいらっしゃいます。先生が受験の経験を語った合格体験記を読むことで、受験が実際にどのようなものであったか臨場感をもってわかると思いますので、是非一度目を通してみて下さい
合格体験記は下記のリンクから
先生特集 | スマートレーダーブログ (smartrador.com)
おわりに
MARCHの付属高校は、どこもハイレベルな入試となっています。しかし、大学の推薦入学資格を得ることができれば、大学受験の負担を大幅に減らせるため、のびのびとした学生生活を送ることができます。是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
このような難関校に入学するためには、入念な受験準備が必要です。そこでおすすめなのが、スマートレーダーによるハイレベル教育です。
東京大学、京都大学をはじめとする難関大学に在籍する、受験のエキスパート講師陣が皆様をサポートいたします。是非ご利用ください。
※1 http://www.ko-jukennavi.net/nyushi/hensachi/ranking/
※2 https://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_01.html
※3 https://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_02.html