プロ家庭教師と学生家庭教師の違いってなに?中学受験にはどちらがおすすめかを現役家庭教師が解説

家庭教師を雇う際、プロ家庭教師という言葉を耳にすることが多いと思います。プロ家庭教師と聞くと教育のプロという感じがでて、普通の学生家庭教師よりも指導力がずば抜けて高いように感じます。

しかし、実は必ずしもプロ家庭教師を選ぶことが正解とは限りません。学生家庭教師にもプロ家庭教師にもそれぞれメリットデメリットがあり、目的に応じて使い分ける必要があります。

そこで今回は現役家庭教師の筆者が、プロ家庭教師と学生家庭教師の両者を比較しながら、中学受験にはどちらがおすすめかについて解説していきます。

中学受験にプロ家庭教師は適当かについては以下の記事に詳しく書いていますので、ぜひご一読ください。

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2023.02.18
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プロ家庭教師と学生家庭教師の比較

プロ家庭教師とは一般に社会人で指導経験が豊富な家庭教師を指します。これとは逆に、学生で家庭教師をしている人を学生家庭教師といいます。

プロと着くと特別感が出ますが、必ずしもそうとは限りません。両者を比較すると以下のようなメリット・デメリットがあります。それぞれについて解説していきます。

プロ家庭教師学生家庭教師
メリット・万人受けの授業で誰が聞いてもわかりやすい
・指導カリキュラムがしっかりとしている
・トラブルがすくない
・料金が安い
・個人に合わせた指導が受けられる
・自由度が高い
デメリット・料金が高い
・個人に合わせた指導は受けられない
・自由度が少ない
・家庭教師との相性が重要になる
・しっかりとしたカリキュラムがない
・トラブルが多い

プロ家庭教師のメリット

プロ家庭教師のメリットとしては次の3点が挙げられます。

  • 万人受けの授業で誰が聞いてもわかりやすい
  • 指導カリキュラムがしっかりとしている
  • トラブルがすくない

それぞれについて説明していきます。

万人受けの授業で誰が聞いてもわかりやすい

プロ家庭教師には、豊富な指導経験があります。そのため、「どう説明をすればわかりやすいのか」について熟知しています。この過去の経験を生かした指導は、指導経験のない人からの指導に比べて断然わかりやすいです。

集団塾の授業も過去の生徒たちの理解力や定着度合いから、万人受けする授業を行います。そのため、集団塾とプロ家庭教師の教え方や指導内容はとても似ています。

言うなればプロ家庭教師は集団塾の授業のマンツーマン指導版と考えていただいても構いません。一対一であるので、集団塾よりもわからなくなったときに気軽に質問ができたり、苦手なところを重点的に説明してもらうことができるのも、プロ家庭教師の強みの一つです。

指導カリキュラムがしっかりとしている

プロ家庭教師は臨機応変に指導するというよりは、しっかりとカリキュラムを組んで授業をします。そのため、入試までに必要な知識については一通り触れて、網羅的に授業を進めていきます。

そのため、塾や学校での指導の補助というよりも、それ自体を基盤として学習を進めていくことができます。家庭教師自体が目的意識をもって指導をしてくれるので、すべての授業を効果的に受けることができます。

定期テスト対策や志望校が決まっていない受験対策といった漠然とした目標でもしっかりと成績が伸びるようカリキュラムを組んでくれるので、安心して指導を任せることができます。

トラブルがすくない

プロ家庭教師は社会人経験があるため、学生家庭教師に比べ、自身の仕事に対して責任感を持って取り組んでいる方が、圧倒的に多いです。そのため、時間をしっかりと守り、連絡も欠かさず、成績の変化に応じて学習相談や進路相談に乗ってくれる人が多いです。

そのため、金銭トラブルや時間通りに来なかったり、突然音信不通となるようなトラブルが起こるリスクがかなり少ないです。実際、指導実績がしっかりとあるプロ家庭教師とトラブルになったという例はほとんど聞きません。

プロ家庭教師のデメリット

プロ家庭教師のデメリットとしては次の3点が挙げられます。

  • 料金が高い
  • 個人に合わせた指導は受けられない
  • 自由度が少ない

料金が高い

プロ家庭教師は社会人が職業としてやっているので、学生がアルバイトとしてやっている学生家庭教師に比べて授業料が比較的に高く設定されています。

実際中学受験対応の家庭教師の場合の1時間当たりの授業料は、学生の教師ならば3,600~4,300円、プロ家庭教師ならば5,000~7,500円となっていて、やはりプロ家庭教師のほうが料金が高いです。

料金相場については「中学受験対応の家庭教師の料金相場はいくら?」の記事に詳しく書いていますので、ぜひご一読ください。

個人にあった指導は受けられない

プロ家庭教師は1週間に何人もの生徒を指導しています。そのため個人個人にあったカリキュラムを組んだり、各々の生徒の状況に合わせて教え方や指導内容を変えることはほとんどありません。

その代わりに、網羅性が高く万人受けする授業を行います。こういった指導は誰にとっても効果的ではありますが、非効率になってしまいます。そのため、集団塾と同じように、成績が上がるまでに長い時間がかかってしまいます。

自由度が少ない

プロ家庭教師は一度に多くの生徒を持つ分、スケジュールに自由度が少ないです。テスト期間だけの利用や、隔週の指導、ある週だけ曜日変更してもらうといった臨機応変なスケジュールに対応してもらえないことがあります。

また指導カリキュラムを途中で大幅に変えたりすることも難しいので、今すぐ○○の対策がしたいといった要望が通らないこともあります。

そのため、プロ家庭教師を依頼するときは、集団塾に入るのと同じ心持でお願いするようにしましょう。

プロ家庭教師については以下の記事にもっと詳しく書いていますので、ぜひご一読ください。

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学生家庭教師のメリット

学生家庭教師のメリットとしては次の3点が挙げられます。

  • 料金が安い
  • 個人に合わせた指導が受けられる
  • 自由度が高い

料金が安い

先に述べた通り学生家庭教師は、プロ家庭教師と比べて、授業料が比較的に安いです。個人契約で家庭教師を依頼すれば、さらに安い値段で授業を受けることができるようになります。

タイプ別の家庭教師の料金相場については「家庭教師の料金相場は?個人契約などパターン別に徹底解説」の記事に詳しく書いていますのでぜひご参照ください。

個人にあった指導が受けられる

学生家庭教師は多くても週に3,4人程度しか指導していないので、生徒一人一人と向き合って指導をすることができます。プロ家庭教師と比べて、各々がどこが苦手なのか、どういうミスや間違いをよくやるのかなどをしっかりと把握しています。

そのため、個人個人にあった授業をすることができます。苦手分野に重きを置いたり、どういう点に気を付けるべきかを説明してもらったりと、自身の成績向上に直結する指導をしてもらえるので、かなり効率的に指導をしてもらうことができます。

自由度が高い

学生家庭教師はスケジュールの自由度がかなり高いです。テスト習慣は多めに授業を入れてもらったり、夏休みだけの短期的な利用ができたりと、自身の都合やスケジュールに合わせた利用ができます。

そのため、勉強に躓いたときや、わからない問題が溜まったときに家庭教師を頼むといった補助的に授業を依頼することが可能です。

また、何を教えてほしいのかを明確に伝えれば、状況に合わせて授業計画を組んでくれるので、カリキュラムの自由度も非常に高くなっています。

学生家庭教師のデメリット

学生家庭教師のデメリットとして次の3点が挙げられます。

  • 家庭教師との相性が重要になる
  • しっかりとしたカリキュラムがない
  • トラブルが多い

家庭教師との相性が重要になる

学生家庭教師は、指導経験がそんなに多いわけではないので、万人受けする授業をすることができません。そのため、生徒と家庭教師との相性が非常に重要となります。

もし、相性の悪い先生と当たってしまうと、わかりにくく感じたり、わかったつもりで止まってしまって、成績がうまく上がらなかったりします。結果、時間とお金の無駄となってしまいます。

そのためプロ家庭教師と比べると先生選びが難しくなるので注意が必要です。先生選びに失敗したくない方は「中学受験で理想の家庭教師の選び方は?現役家庭教師が解説!」の記事に先生選びのコツを書いていますので、ご参照ください。

しっかりとしたカリキュラムがない

学生家庭教師には、しっかりとしたカリキュラムがありません。一人一人に合ったカリキュラムを臨機応変に変更しながら組んでいきます。そのため、目的意識をしっかりと持っていなければ、何のために授業を受けているのかわからなくなってします。

学生家庭教師に授業を依頼するときは、何のために、何を目指して授業をしてほしいのかをしっかりと先生に伝えるようにしましょう。これができていなければ、家庭教師が何を意識して指導をすればいいのか、そもそも何を教えればいいのかわからなくなってしまいます。

トラブルが多い

学生家庭教師は、まだ大学生で社会経験委乏しいので、しっかりとした責任感をもっていないことが多いです。そのため、授業時間に遅れてきたり、連絡がうまく取れなくなるトラブルが多いです。

また金銭面についてもしっかりとルールを決めることが少ないので、トラブルになることが多いです。

家庭教師でよく起こるトラブルについては以下の記事に詳しく書いていますのでぜひご参照ください。

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中学受験にはプロ家庭教師と学生家庭教師どちらがいい?

ここまでプロ家庭教師と学生家庭教師の違いを説明してきましたが、中学受験にはどちらがいいのでしょうか。先に結論を言いますと、中学受験には学生家庭教師のほうが相性がいいです。

その理由について、中学受験の特徴を踏まえて、解説していきます。

小学生の学力には個人差が大きい

小学生の学力は、科目ごと分野ごとに大きく偏りがあり人によって様々です。中学生や高校生と違って、同じ志望校の人たちの間でもかなり実力差があります。そのため、塾やプロ家庭教師の授業で万人受けの授業を受けても、効率が悪いです。

個人個人に課題があり、それを解決していくような指導が効果的です。学生家庭教師ならば、持っている生徒の数が少ないので、一人一人の状態をしっかりとみて、各々の課題を解決してもらうような授業をしてもらうことができます。

そのため、中学受験対策として雇うなら、学生家庭教師のほうがマンツーマン指導の強みを生かすことができるので、おすすめです。

出題傾向が学校ごとに異なる

中学受験は問題の出題傾向が学校によって様々です。そのため、塾やプロ家庭教師の網羅性の高い万人受けする授業は、どこの学校でも通用するような学力が身につきますが、志望校への合格だけを考えるなら非効率です。

学生家庭教師では、カリキュラムの自由度が高いため、志望校への合格に必要なものに絞ったり、頻出範囲に重きを置いた授業をしてもらうことができます。

また、普段の学習においても、問題演習をするなかで、志望校ならどういった形で出題されるかや、その問題が頻出かどうかなど志望校を意識した指導をしてもらうことができます。これにより入試本番を見据えた学習ができるようになるので、合格に大きく近づくことができます。

問題を解くときの思考のプロセスが重要

塾やプロ家庭教師は誰が聞いてもわかりやすい授業をするため、問題演習の解説をする際、解法をメインとして指導することが多いです。この問題はこうやって解くといった結論ベースの解説となっています。

しかし、なぜその解法を思いついたのか、どのように問題をとらえて解いていったのかについて解説することはほとんどありません。これは思考のプロセスは人それぞれで、合う合わないが明確にあるためです。

入試本番に安定して問題を解く、本番力をつけるためには、実際に入試問題が解ける人の思考のプロセスを学ぶのが最も効果的です。これがしっかりの習得できてなかったら、入試問題が解けるかどうかが、本番のひらめき次第という状態になってしまいます。

この状態では、運に大きく左右されてしまい、当日調子悪くひらめかなかったら問題を解くことができません。

安定した合格を目指すなら、即興で入試問題が解ける人の思考のプロセスを学ぶ必要があります。そのため、学生家庭教師に頼んで、問題を解くときの考える手順をしっかりと教えてもらうのがおすすめです。

人によって相性の良し悪しはありますが、相性のいい先生を見つけることができたなら、安定して合格できる状態に大きく近づくことができます。

先生の選び方については「中学受験で理想の家庭教師の選び方は?現役家庭教師が解説!」の記事に詳しく書いていますので、ぜひご参照ください。

以上のように中学受験対策ならプロ家庭教師よりも学生家庭教師のほうが効果的です。しかし学生家庭教師探し方について悩んでいる方も多いと思います。

そういった方には学生家庭教師と直接個人契約を組むことができる家庭教師マッチングサイト「スマートレーダー」が非常におすすめです。ここからはスマートレーダーについて紹介していきます。

中学受験対策の学生家庭教師が見つかる【スマートレーダー】

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スマートレーダーとは

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ご家庭の方は家庭教師の指導実績や得意教科の評価、時給や趣味 、家庭教師の出身高校や在籍大学などのタグから最適な家庭教師を見つけることができます。

スマートレーダーでは先生の質が最高クラス!

スマートレーダーでは東大、京大、東工大、一橋大、旧帝大などの難関大学の先生に登録を限定させることで、先生の質がかなり高くなっています。そのため、解答を教えるだけの指導するような先生は少ないです。

また先生の登録者数も5000人以上いるのでぴったりの先生を見つけることができます。このなかには、難関中学校出身の先生も多くいるため、志望校出身の先生をすぐに見つけて、授業を依頼することができます。

また、先生の変更には別料金がかからないため、相性が悪い先生だった場合でも安心して別の先生を探すことができます。

トラブル発生時は安心のサポート

スマートレーダーでは料金支払いが授業完了後であるため、時間になっても先生が来ないといった問題が発生しても安心して対応することが可能です。

また、料金についてもAIを用いた独自のアルゴリズムによって先生の適正時給を査定していますので、能力に応じた納得のいく料金体制となっています。

トラブル発生時は運営事務局が仲介に入り解決することができるので、安心して利用することができます。また先生の変更も無料であるためリスクも小さいです。

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スマートレーダーはオンライン指導にも対応しています。

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