中学受験は高校受験や大学受験と比べて圧倒的に受験者数が少ないですが、受験する人たちの学力層は高校受験や大学受験と比較するとかなり高くなっています。また、各々の学校の受験問題の癖も非常に顕著ですので、学力層の高さと相まって過去問を用いた対策は必須となります。今回は合否を大きく分ける過去問を用いた学習を始める時期と効率的な使い方を教科別に解説していきたいと思います。
中学受験の直前期の過ごし方については、以下の記事に詳しく書いていますので、ぜひご参照ください。
Contents
過去問はいつから始めるべき?

結論から申し上げますと、当然ではありますが始めるべき時期は人によってまちまちです。学習進度が早い人は秋ごろから始めるべきですし、中学受験対策を小学5,6年生から始めたというような進度があまり早くない人は受験に必要な基礎知識を定着させることが先決ですので、無理して秋から始める必要はありません。
しかし、過去問を遅くともこの時期には始めるべきというボーダーラインは存在します。それは受験日の1ヶ月前です。多くの中学の入学試験は関西では1月の中盤に、関東では2月の序盤に行われます。そのため、関西の中学を受験する人は12月の中盤、関東の中学を受験する人は1月の序盤が遅くとも過去問を始めるべき時期といえます。
このようにボーダーラインはあるとは言え始める時期は人によってまちまちである過去問演習には、個人個人の学習進度に柔軟に対応することができる家庭教師が非常におすすめです。「過去問演習→志望校を卒業している先生に問題解説をしてもらいつつ当日の戦略も考えてもらう」という一貫のサイクルを繰り返すことでたとえ1ヶ月前からでも十分に志望校の傾向を掴んだ上で対策をすることが可能です。
ただ、これより過去問の開始が遅くなってしまうと過去問から各々の学校の入試問題の特徴を掴むことができず、なおかつ、過去問演習に時間を割きすぎて基礎知識もあまり得られないという最悪の結果になってしまう可能性がありますので、ボーダーラインだけはしっかりと意識しながら日頃の学習に努めましょう。
もし受験日の1ヶ月前に過去問演習に取り組める状態でなかったら…?
受験勉強はそう簡単に順風満帆に進むものではありません。受験日の1ヶ月前になっても基礎知識を定着させてることができていなくて満足に過去問演習を行えないなんてこともあると思います。こんな時は過去問演習を後回しにしていいのでしょうか?答えはNOです。1ヶ月前になったらどんな状態であっても過去問演習へとシフトするようにしましょう。
過去問演習は
- 自分の今の実力を確認して、自信をつける
- 受験校の問題の傾向を掴む
という大きく分けて2つの目的があります。

満足に過去問を解けない状態で過去問演習を行っても自分の実力を確認して、自信をつけることはできません。しかし、受験校の問題の傾向を掴むことはできます。そして、先ほど説明してように中学受験においては問題の傾向を掴むか否かが合否に直結しますので、過去問演習へシフトしない理由はありません。また、中学受験の問題は数人の先生がローテーションで作っていることが多いため、似たような問題が出題される可能性が高校受験や大学受験と比べてかなり高いです。そのため基礎知識がない人ほど慎重に過去問の解き直しをした上で問題分析をし、どの範囲のどの問題が出題されたのかを把握するようにしましょう。余裕があれば何年ごとにどの範囲が出題されているかも調べてみると良いでしょう。
過去問の効果的な使い方(教科別)
国語

国語は大きく分けて文法問題と長文読解問題から成り立っています。文法問題は暗記知識のみ、長文読解問題は思考力、表現力のみが問われるので大問によって問われる能力が綺麗に分かれている科目といえます。
文法問題の対策はとにかく基礎知識の定着に尽きます。試験中の努力でどうにかなるものでない分、試験前の過去問演習で確実に対策しておきたいところです。過去問演習を通して自分の暗記できていない知識を洗い出し、できるだけ抜け目がないようにしましょう。自分が暗記できていない知識はノートなどにまとめておくとより良いです。
長文読解問題は文法問題と打って変わって思考力と表現力が問われるために過去問演習による対策が難しい分野となります。過去問演習に際して、長文読解問題を解く時は選択問題、記述問題のどちらでも問題に対する答えを自分の頭の中でイメージするようにしましょう。
具体的には、過去問演習の際、選択問題の場合は問題を読んだ後すぐに選択肢を見るのではなく自分の脳内で問題に対する答えを脳内で言語化してそれに最も近い内容の選択肢を選ぶというふうにしてください。そうすれば、選択問題でも記述問題に必要な能力を養うことができます。また過去問演習の際、記述問題は時間が許す限り下書きを行ってから解答用紙にそれを書き写すようにしてください。誤字脱字や文字数の過不足がなくなり、記述内容の取捨選択も確実に行うことができます。また試験当日時間が足りず、下書きなしで答案を書かないといけなくなった場合に備えて文字数感覚が養えるという点もこの方法の良いところです。
算数

算数は国語、算数、理科、社会の四教科のうちで最も点差がつきやすい科目です。そのため、算数が苦手な人はどのようにして点差を抑えるか、算数が得意な人はどのようにして得点源にするかをしっかりと考える必要があります。
算数は多くの場合、問題数がかなり多く時間内に問題を解き切ることは非常に困難です。そのため数学が苦手な人は大問の最後の小問は捨てると決めておくなどあらかじめ解く問題を制限してしまうことをおすすめします。勇気がいることではありますが、そうすると試験中落ち着いて問題に挑めるため、計算ミスが減り結果的に点数の上昇が見込めます。どの問題を捨てるべきかをしっかりと見極めることも念頭におきながら過去問演習に取り組みましょう。どの問題を捨てるか大まかに決めるより前はただただがむしゃらに過去問に取り組みましょう。この時、できるだけ短い回数の過去問演習で傾向を掴めるように、時間制限は設けず一問一問丁寧に解き進めるようにしてください。
大まかに捨てる問題を決めた後はその作戦に従って制限時間を設けて過去問に取り組み、実戦感覚を養いつつ高得点を目指しましょう。初めの大問に小問集合がある場合、この大問での失点は許されません。計算ミスがゼロになるように意識しながら過去問演習を行いましょう。また計算ミスがどうしても無くならない場合は移し間違い、数字の見間違い、繰り上がり忘れなど計算ミスの原因を考えるようにしましょう。国語の文法問題の時と同じようにミスの原因はノートなどにまとめておくとより良いです。
逆に算数が得意な人は初めから制限時間を設けて過去問に取り組み、制限時間終了後も完答を目指して根気強く残りの問題に取り組んでください。このような人たちは傾向を分析して対策することはもちろんですが、傾向が変わっても対応できる応用力を養うことが過去問演習の目的となります。制限時間終了後にどれだけ粘れるかが応用力の養成に大きく関わってきますのでできる限りの時間をかけてみてください。算数は得意だけども計算ミスがどうしても減らないという人は数学が苦手な人におすすめしたのと同じように移し間違い、数字の見間違い、繰り上がり忘れなど計算ミスの原因を考えるようにしましょう。ミスの原因をノートなどにまとめておくとより良いです。
理科・社会
理科と社会はとにかく知識量がものを言う科目です。過去問演習を行い、どの範囲の出題が多いのか、またどの範囲が自分が苦手としているのか把握していきましょう。理科では応用力が問われることがあり、そのような問題は時間がかかることが多いです。そのため過去問演習をする際、単純な暗記問題は素早く正確に解くことを心がけましょう。社会では漢字で回答しなければいけない問題が散見されます。過去問演習をする際は、自分の漢字が本当に正しいか慎重に確認しましょう。特に壇ノ浦の戦いの壇や若狭湾の狭などは書き間違いをしやすいので注意しましょう。
中学受験の直前期対策なら【スマートレーダー】がおすすめ!

中学受験直前の学習を家庭教師にサポートしてもらうなら、スマートレーダーが特におすすめです。
スマートレーダーとは
システム利用型の家庭教師個人契約サイト「スマートレーダー」は、生徒一人ひとりに合った理想の家庭教師が見つかり、直接契約できる CtoC プラットフォームです。教師の得意教科の評価をAI(人工知能)によって行い、レーダーチャートで表示する日本初のサービスです。
ご家庭の方は家庭教師の指導実績や得意教科の評価、時給や趣味 、家庭教師の出身高校や在籍大学などのタグから最適な家庭教師を見つけることができます。
直前期の追い込みなど短期利用にぴったり!
スマートレーダーでは授業1回1時間から契約を結ぶことができます。その授業ごとに、契約を結ぶ形式となっていますので、短期的な利用や単発での利用をするのにぴったりです。
中学受験直前期の最後の追い込みや、受験に関する不安を解消するための短期利用などにおすすめです。これを機にスマートレーダーを利用して、最後の調整をかけましょう。
スマートレーダーでは先生の質が最高クラス!
スマートレーダーでは東大、京大、東工大、一橋大、旧帝大などの難関大学の先生に登録を限定させることで、先生の質がかなり高くなっています。そのため、解答を教えるだけの指導するような先生は少ないです。
また先生の登録者数も5000人以上いるのでぴったりの先生を見つけることができます。このなかには、難関中学校出身の先生も多くいるため、志望校出身の先生をすぐに見つけて、授業を依頼することができます。
また、先生の変更には別料金がかからないため、相性が悪い先生だった場合でも安心して別の先生を探すことができます。
トラブル発生時は安心のサポート
スマートレーダーでは料金支払いが授業完了後であるため、時間になっても先生が来ないといった問題が発生しても安心して対応することが可能です。
また、料金についてもAIを用いた独自のアルゴリズムによって先生の適正時給を査定していますので、能力に応じた納得のいく料金体制となっています。
トラブル発生時は運営事務局が仲介に入り解決することができるので、安心して利用することができます。また先生の変更も無料であるためリスクも小さいです。
オンライン指導も可能!!

スマートレーダーはオンライン指導にも対応しています。
お家にいながら優秀な学生から様々な知識を教えて頂きます。地方に在住の方も、パソコンさえあれば、東大生の勉強法までも伝授してもらえます!
また、一回1時間から指導を依頼することができます。ハイレベルな指導を必要な時に必要な分だけ受けることができるため、時間を効率的に使うことができます。