公立高校から東大に合格するための勉強法とは?

本記事の目的

本サイトでは、スマートレーダーに登録している数人の先生に「公立・私立高校から〇〇大学に合格するには」というテーマで執筆をお願いしました。

そして今回は、公立高校から東京大学に現役合格されたK.H先生に、高校時代に取り入れていた勉強方法や、どんな学校でどのような生活を送っていたのかなどを紹介していただきました。

この記事を書いている先生について

難関大に合格する人の多くは、難関校と呼ばれる私立校に通っていると言われていますが、公立高校から東大に合格されたK.H先生はどんな高校生活送り、どのような勉強法を取り入れていたのでしょうか?


公立高校から東大に合格するための勉強法とは?勉強する環境を整え、仲間と切磋琢磨しよう!

筆者の高校生活

規則が厳しい自称進学校

私が通ったのは県立の中高一貫校で、私は中学受験をして附属の中学校に通いました。

どのくらい規則が厳しいかと言うと、私が中学2年生の時まで携帯電話の所持禁止で、所持が発覚した場合は解約させられる程でした。驚きですよね。

高校の進学実績としては、東大や京大は毎年数名ずつ排出しており、国公立大学への進学率では全国第1位という自称進学校です。

校是は文武両道

私は中高6年間陸上部に所属して、週に6日間きつい練習に励みながら、勉強もコツコツ頑張ってきました。

高校3年生の時の高総体で、リレーの補欠に選ばれたため上位大会に進むこととなり、周りのみんなよりも受験生としてのスタートは遅かったです。

部活との両立の仕方

陸上の練習は毎週月曜日〜土曜日だったので、私は週末にまとめて勉強していました。具体的には平日の勉強時間は0〜2時間、土曜日は5~7時間、日曜日は10~12時間程度でした。

部活でヘトヘトになり、どうしても眠い時は全く勉強せずに寝る!と決めたので、家での学習時間が0時間の日もありました。
家での学習時間が確保できない日のために、宿題や予習は学校での休み時間や昼休みに終わらせていました。
そして、平日の分は休日に取り返す!という意気込みで、土日に一気に勉強しました。普段疎かになっている復習や、参考書の問題を解き進めたりしていました。休日に一気に勉強するのは、かなりの集中力と体力を要しますし、効率が良いかはわかりませんが、日頃勉強する時間が十分に確保できない私には合っていました。

定期テストは上位を維持

学校の定期考査はテスト期間の2週間以上前から勉強していたので、成績は毎回上位10人以内には入っていました。

定期考査や対外模試は、自分の苦手分野を見つけるための良い機会だという位置付けでした。間違えた問題はすぐに解き直して、復習していました。また、テストの点数に一喜一憂しないことも、勉強に対するモチベーションを保つために大事なことだと思います。

東大を目指すきっかけは?

父のひとことに奮起!

私が東大を志したのは中学2年生の3月です。
私には4つ上の兄がいます。兄は国公立試験の前期で第一志望校に落ち、後期で滑り止めの大学に合格しました。

その結果を受けて父が言ったひとことが、私が東大を目指すようになったきっかけです。

「目標は高く持ちなさい。」

東大に行くつもりで勉強して力をつければ、もし前期で東大に落ちても、後期でいい大学にチャレンジできると思い、東大を目指すようになりました。

志望校が早く決まってよかったこと

中学2年生の3月という比較的早い時期に志望校が決まり、私の勉強に対する姿勢や周りの環境は大きく変わったと思います。
先生や友達に私が東大志望であることが広まると、周囲からの期待が大きくなります。

先に書きました通り、私の学校からは毎年数名しか東大に合格しないので、そのプレッシャーはなおさら大きかったです。
しかし、その分先生方は東大受験を見据えて、難しいことや発展的なことまで教えてくださいました。友達からの期待と、今更後戻りはできないというプレッシャーで、勉強からの逃げ道を断つこともできました。

自分は高校3年生の6月まで部活をやっていて、受験生としてのスタートは早くはなかったのですが、中学生の時から意識的に勉強をした積み重ねがあったからこそ東大に合格できたのだと思います。

東大に合格するための勉強法

全教科バランス良く勉強する

東大に合格するためには、苦手教科を克服することと得意教科を伸ばすことの両方が必要だと思います。

私は数学が得意で国語が苦手だったので、数学の勉強をしたかったのですが、グッと堪えて、苦手な国語もしっかり勉強しました。
大好きだった数学はその日頑張ったご褒美として1日の終わりに勉強していました。

数学の勉強法

数学は理系の二次試験で大きな点数のウェイトを占める科目です。

二次試験では、答えが合っているかどうかだけではなく、途中の計算過程が大事ですので、私はよく学校の先生にお願いして、答案を添削してもらいました。
自分の頭の中ではわかっていても、答案を見る採点者に伝わらなければ点数は稼げません。

自分の考えがしっかりと伝わるように、過不足なく答案を作る練習は重要だと思います。学校の先生や塾の先生などに、添削をお願いすると良いでしょう。

国語の勉強法

国語は文系の二次試験で大きな点数のウェイトを占める科目です。私は苦手でしたが、同じように国語が苦手な理系の方も多いのではないでしょうか?

私は高校2年生の夏に読書をたくさんしました。具体的には、内田樹さんの本を7冊ほど読みました。
それまであまり読書する習慣がなかった私にとって、短期間で本を7冊読むのは結構辛かったのですが、やってよかったと思います。
入試の評論文にはいくつかのジャンルがあります。それぞれのジャンルにおいて、様々な考え方があることを知っておくのはとても重要です。自分の考えを持った上で、様々な角度から物事を捉えようとすると、きっと入試問題を解くのが楽しくなると思います。

国語の点数は他の教科と比べると伸びにくく、読書をしたからといってすぐに成績が良くなるものでもないので、諦めず地道に頑張りましょう。

英語の勉強法

英語は文系理系関係なく合否に関わる重要な科目です。ぜひ得意科目にして、得点源にしたいですよね。

英語を得意にするためには、毎日英語に触れることが重要です。東大の二次試験では、リスニングテストが30分間あるので、英語を聞くことにも慣れておくといいと思います。

例えば、私は夕方のニュースを副音声で英語にして見ていました。その他に、私がやっておけばよかったと後悔しているのは、学校のALTの先生と積極的に話すことです。毎日英語を聞き、使うことが大事なのです。

公立高校から東大に合格するためには?

環境が大事!

振り返ってみると、どの教科も、東大に合格するための特別な勉強をしてきたわけではないと思います。

まずは自己分析をして、今やるべきことをやる。その積み重ねが東大合格への近道だと思います。

私が東大に合格できた理由の1つは、素晴らしい先生や仲間との出会いがあったからです。
私は中・高6年間、一切塾や予備校には通いませんでした。素晴らしい先生や、切磋琢磨できる仲間が学校にいたからです。

とは言っても、学校によって環境は様々ですので、もし自分の学校があまり良い環境ではないと感じたら、塾や予備校を検討してみるのが良いと思います。

自分に合った参考書を!

受験生がやりがちなのは、周りの情報に流されて評価の高い参考書を何種類も買い揃えようとすることです。それが間違っているとは言えませんが、その参考書が自分に合っているとは限りませんし、経済的な負担も大きくなってしまいます。

なるべく参考書は絞って、自分に合ったものを何周もするのが良いと思います。

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勉強を好きになろう!

私は中学時代から勉強が大好きでした。昨日わからなかったこと・できなかったことが、今日わかる・できるようになることって、とても嬉しいですよね。

もちろん、私も勉強が辛くなった時期はあります。
どうしてもわからない問題に出会ったら、それは自分が成長できるチャンスだと思うようになりました。

また、皆が勉強を好きになれるわけではありません。
ですが、難しい問題を解けた時の喜び、考えることの楽しさなど、「勉強が楽しい!」と思える瞬間を大切にしてほしいです。

長く、険しい受験の道で大きな壁にぶつかることは何度もあると思いますが、諦めないで頑張ってください。


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