中学・高校受験を控えた小中学生の保護者さまの中には、 「将来的には難関大学に進学してほしいけれど、今の成績では中位校に合格するのが精一杯…」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。しかし、私立校は、中堅レベルであっても勉強する環境は整っていますから、難関大学への合格は十分可能です。
この記事では、中堅レベルの私立高校から、理系最難関大学の1つである科学大(東工大)に現役合格した筆者が、高校時代の過ごし方と、そのポイントを紹介します。
筆者について
この記事の筆者は、科学大(東工大)を卒業し、現在は科学大(東工大)の大学院に通っている大学院生です。
筆者の高校について
いわゆる”自称進学校”
筆者の高校は、中堅レベルの中高一貫校でした。合格実績としては、1/3くらいの生徒はMARCHレベルの大学へ進学しますが、難関国立大学には数人が合格、といった状態でした。また、早くから受験勉強を意識させるようなカリキュラムになっており、いわゆる”自称進学校”であったと思います。
自由な校風
勉強をしっかりさせようとする一方で、私立校としては自由な校風で、校則の取り締まりも厳しくなく、のびのびと過ごすことができたと思います。
部活動はそれなりに
部活動は、それなりにしっかりと取り組んでおり、地方大会や全国大会に出場する部もありました。私自身は、運動部で部長を務めていたこともあり、部活を引退するまではかなり集中して取り組んでいました。
勉強がしっかりできる環境が整っている
私の高校では、授業以外の講座が設けられていたり、自習室が用意されていたりと、勉強がしっかりできるような配慮がされていました。
高校での過ごし方
高校2年生までは授業にしっかりついていく
前述の通り、高校3年の5月までは部活に集中していたため、受験を意識した勉強をするというよりも、最低限授業にはしっかりとついていくことを意識しました。
この辺りは学校によっても異なりますが、多くの場合、中位レベル以上の私立高校は公立高校に比べると授業の進度が早いので、焦って授業よりも先の勉強をする前にしっかりと基礎を固める時間を取ることが重要だと考えています。
高校3年からは
高校3年の5月に部活を引退してからは、受験を意識した勉強を始めました。私の高校の場合には、この時点では学び終わっていない単元が残っていたので、基礎固めを継続しつつ、応用問題にも取り組み始めました。受験が近づくにつれて徐々に応用問題の割合を増やしていきました。
学校も受験勉強の雰囲気が強くなっていく一方で、学校行事として体育祭がありましたので、息抜きをしつつ、勉強に集中しました。
学校の活用方法
高校生活では、自宅を除くと学校が最も長い時間を過ごす場所になるのではないでしょうか。そのため、学校を如何に活用するかといったことも受験においては重要ではないかと思います。私の実際に行っていた学校の活用方法を紹介します。
基礎を固める場所にする
受験に限らず、基礎の力は最も重要であると考えています。中位レベルの私立高校では、高度な内容は扱わないものの、丁寧に授業をする先生が多いです。しっかりと授業を聞いていれば、原理原則の理解は容易でした。また、既に自分で勉強したことであっても、基本の再確認をするつもりで、授業に参加していました。
なお、正直に言うと、生徒の中には、「もう予備校でやったから」と、授業を聞かない人もいましたが、数少ない私の高校の難関大合格者たちは簡単だと思っても積極的に授業に参加していましたので、この辺りの意識の持ち方は重要だと思います。
息抜きをする場所にする
学校でも、放課後も、勉強漬けになってしまうと、集中力が持たなくなってしまいます。私は休み時間は身体を動かすなどしてリフレッシュする時間にしていました。また、時には友人たちとたわいもない会話をすることも良い気分転換になりました。
まとめ
私の体験談をご紹介しました。あくまでも私の母校の場合のお話ではありましたが、他の中堅私立高校にも当てはまることは多いのではないでしょうか。 私の体験談の中から、是非1つでも参考にしていただければと思います。
また、私立高校は環境が整っていたり、意欲の高い先生が多いですから、上位校でなくても、特別なことをしなくても、ポイントを抑えて過ごせば難関大学に合格することも可能です。中堅レベルの私立校への進学を検討してみてはいかがでしょうか。
成績が伸び悩んだ時は
本記事で、基礎を固めることが重要であると繰り返し述べました。しかし、学校の授業では、一人の生徒がわからないからといってその部分に立ち止まって繰り返し教えることは難しいですし、予備校の場合は、どんどん先へ、難しい問題へ、と進んでいくことが多いです。
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