【東工大】【情報理工学院】R.H先生の大学受験合格体験記

スマートレーダー大学受験合格体験記について

本記事では、個人契約の家庭教師マッチングサイト「スマートレーダー」に登録する大学受験を経験した家庭教師から聞いた、実際の大学受験合格体験記を掲載しています。

大学受験を突破し超難関大学に進学された現役大学生の、

  • 大学受験当時の勉強法や過ごし方
  • 親御様のサポート方法
  • 塾や家庭教師の活用方法

など、生の実体験を合格体験記として公開することで、

  • 大学受験に対するやる気の増幅
  • 大学受験を目指す生徒様、サポートする親御様のやり方や方向性の再確認
  • 大学受験対策の方法や勉強への正しい向き合い方
  • 大学受験後の次なる目標を見つけていただくこと

を目的としています。

実際に合格された先生に、大学受験突破に向けて一緒に勉強のサポートをして欲しいと思われた方はぜひ家庭教師を依頼してみましょう。

大学受験合格体験記

当時のあなた/今のあなたについて紹介してください!

昔から怠惰な性格で、受験勉強のように努力が要求されることは基本的に苦手でした。当然、高校三年生になるまでは受験勉強などしておらず、いわゆる受験勉強的な勉強を始めたのは夏休み明け以降だったと記憶しています。その代わり、趣味の一つとして競技プログラミングに取り組むなど、熱意のあるものにはそれなりにまじめに取り組んでいました。

大学受験まで行っていた習い事/部活などはありますか?

小学校三年生まで公文で算数を、
小学校四年生まで水泳を習っていました。
中高六年間は男子テニス部に所属していましたが、物理部という部活とも兼部しており、テニスより競技プログラミングのほうに力を注いでいました。

中学、高校を通じて学校での成績はどうでしたか?

中学時の成績は良いほうではなかったと思います。比較的得意科目であった数学に関しても、突出して成績が良かったわけではなく、苦手科目は赤点すれすれでした。中学時の試験の成績は、順当に試験対策をしている人ほど点が高く、していない人は点が低い、というわかりやすい傾向だったと思います。
高校生になってからは成績もよくなりました。もちろん試験対策をするようになったのもありますが、相対的に成績が良かった数学と物理に関しては試験勉強などは全くしていませんでした。高校範囲の内容になると、数学と物理は基礎からしっかりと理解できていない人の成績が大きく下がっていくこともあり、毎日の授業で内容の要点を抑え、身に着けていく習慣が生きていたのだと思っています。

大学受験対策も含め、塾や家庭教師は利用されていましたか?

高校二年から東進でハイレベル物理を、
同じく高校二年から東大特進で数学の真髄を受けていました。
私は情報系学部への進学を希望していたため、高校二年生の春の段階から東工大の情報理工学部に進路を決めていました。そのため、高校二年の段階で英数物化のみ勉強すると決めていました。
性格上長い時間をかけて勉強することが苦手であったことと、数学と物理が好きであったことを踏まえて、勉強計画も数学物理を頼りにする戦略をとりました。
具体的には次の通りです。
英語:東工大英語は英文の意味がしっかり理解できていれば文法知識などは比較的不要なため、要旨をとらえられるよう、それなりの英語力を維持する(得意でも苦手でもなかったため、それなりの理解度を維持し、ほかの科目に時間を割いた)
数学:高校二年の終わりまでに東大数学で70点、東工大数学で200点を目標に
物理:高校二年の終わりまでに力学を完璧に理解する。高校三年以降は学校の授業に合わせて各分野を深く理解するのと同時に、模試を通じて問題を解く”練度”を上げる
化学:高校二年終了時点でかなりあいまいな理解しかしていなかったため、高校三年の一年で理論化学から体系的に復習し、自信をもって解答をかける分野を広げる(無機の暗記や有機の高分子など苦手な分野より得意な分野に注力)

その塾/家庭教師での成績はどうでしたか?

東進の教室にはほとんど行っておらず、メンターなどともほとんど会っていませんでした。もったいないことをしたとも思っていますが、東進に求めていたのはハイレベル物理という講座であったので、基本的に家で受講していました。
東大特進は対面授業にしたほうが良いです。名物講師の授業を対面で受けることができるというのもあるのですが、映像授業にするとさぼりがちになってしまいます。実際に高校二年では対面授業でほとんどすべてのコマに出席したのですが、高校三年で映像授業を選択した後は、一コマも見ずに受験を終えてしまいました。
また、東大特進には特待制度があり、特待をとるとかなりお得に授業を受けることができます。高校二年生までならば、志望校判定の緩い学年別模試を受験することで、簡単に特待をとることができました(制度が変わっている可能性もあります)。私の場合、全学年模試では東大理一B判定しか取れませんでしたが、高校二年生向け模試では非常に簡単にA判定を取得できた(判定が緩い)ので、東大特進の授業が気になっている人におすすめの方法です。

受験勉強を始める前の1日の勉強時間/受験勉強を始めた後の1日の勉強時間はどの程度でしたか?

1時間程度/2~6時間程度

大学受験対策の各科目毎の勉強法はどんなものでしたか?

数学:基本的には授業を重視していました。授業で扱った話は完璧に理解するようにし、授業で扱った問題はすべて自力で解けるまで考え続けるようにしていました。また、高校範囲を逸脱した発展的な内容も積極的に学ぶようにしていました。下手に高校数学だけで済ませるより、時に高校数学を逸脱する範囲のことを学んだほうが、数学を考えるにあたって見通しが良くなることがよくあります。まとめると、授業を完璧に理解し、疑問に思ったこともすべて解消するまで考える。授業で扱った問題をすべて自力で解けるようになるまで考え続ける。といった感じです。

物理:定義と根本法則からすべてを考えることをとにかく重視しました。公式と呼ばれるものは何一つ覚えたことはないと断言できます。物理的な考え方さえ身に着ければ、どんな問題もどんな現象も自然な考察を重ねるだけで十分戦っていくことができます。巷では”公式物理”と”微積物理”なんて表現もありますが、大切なのは物理的なものの見方、考え方です。また、問題演習をとにかくたくさんこなしている受験生も多いですが、本質さえ理解できれば問題演習は不要です。そして、物理の本質的な考え方を身に着ける教材として東進のハイレベル物理は最適だと思います。「”微積物理”だから難しい」なんて話を聞くこともありますが、自然に物理を考える方法を丁寧に教えてくれるので本当に力になります。まとめると、学校の授業やハイレベル物理などの教材を通して、物理の本質的な理解を何より重視し、勉強する。といった感じです。

化学:原点からの化学という参考書のシリーズを利用し、仕組みを理解し、納得できることを重視していました。化学はそこまで得意な科目ではなかったので、あまり紹介できることは多くないですが、数学や物理を得意とする人には、原点からの化学というシリーズがかなりおすすめです。

受験勉強で使っていた教材/おすすめの教材

先述の通りですが、
東進のハイレベル物理
原点からの化学シリーズ
はかなりおすすめです。
また、数学では
記号論理学で学ぶ数学
という参考書がかなりおすすめです。

成績はどのように変化していきましたか?

模試をよく受けるようになったのは共通テスト同日模試を受けてからです。それから受験直前まで、基本的に母集団での自分の位置・偏差値はあまり変わりませんでした。受験勉強の完成度という意味で共通テスト模試の点数の変化は次のような感じでした。
※英語Rは単純に実力の揺れがあったのと、物理化学は分野ごとに完成度が違ったので点数がある程度揺れています。
科目:同日での点数目安 -> 夏前の点数目安 -> 夏の点数目安 -> 本番
英語R:95 -> 80 -> 80 -> 97
英語L:75 -> 70 -> 90 -> 90
国語:96 -> 150 -> 155 -> 130
1A:70 -> 80 -> 95 -> 97
2B:85 -> 90 -> 95 -> 96
物理:70 -> 90 -> 60 -> 100
化学:55 -> 60 -> 70 -> 86
地理:60 -> 65 -> 70 -> 71

また、大学別模試(東大模試、東工大模試)についても同様に、偏差値も判定も同じくらいで推移していたと思います。

合格した大学を教えてください

東京工業大学情報理工学部(総合型)
東京理科大学創域理工学部情報計算科学科
東京理科大学理工学部情報科学科

進学した大学を教えてください

東京工業大学

入学後の大学の印象はどうでしたか?

東京工業大学は、世間のイメージとは異なり、普通に雰囲気の良い大学です。ただし、学内の女子はかなり少ないです。一年では、ユニットと呼ばれる14人程度のグループで行動することが多いのですが、ユニットの雰囲気もいいので、サークル活動も盛んで、サークルごとに雰囲気が結構異なっていて面白いです。モノづくり系サークルなど文化系サークルの雰囲気はわかりませんが、普通の運動系サークルの雰囲気は運動部のものと似ているので、違和感なくなじめると思います。

合格の秘訣は何だったと思いますか?

東工大については、情報理工学院の総合型選抜での合格のため純粋な受験勉強の成果ではありませんでした。こちらについて一言述べるなら、興味をもっていろんなことに挑戦しておくと後々ためになるよ、ということです。私は競技プログラミングをやっていたため、東工大の主催するSupercomputingContestというコンテストでよい成績をとることができ、これが総合型でかなり役に立ちました。
また、当然一般受験での東工大情報理工学院受験も想定していましたので、本試験ではありませんが、過去問での結果を踏まえて少しだけ”合格の秘訣”を述べたいと思います。ズバリ、合格の秘訣は「土台を固めろ!」です。通っていた高校はそこそこの進学校だったので、東大受験生をはじめとするたくさんの優秀な受験生を見てきました。その中でも、受かる受験生は土台がしっかりしていたと思います。具体的には、「数学と英語が安定して人並み以上」+「物理化学も基礎が固まっている」という形です。物理化学は数学などと違い全範囲を学び終える時期が遅いため、いわゆる”演習時間”がたくさんは取れません。しかし、毎授業で各内容のキモをしっかり押さえることができている人は、少ない復習で高い完成度を実現できていました。これから受験をする人は、薄っぺらい受験対策のためだけの勉強をするのではなく、基礎から深く理解し土台を固める勉強をすることを強くお勧めします。

最後に大学受験にチャレンジする方々に一言ください!

数学や物理が苦手なそこのあなたへ
「基礎が分かるから世界がどんどん見えるようになっていく」体験を一緒にしてみませんか?

今回紹介する先生に関する運営コメント

東京工業大学情報理工学部に合格された先生です。総合型選抜で合格された先生ですのでそのことについて聞きたいという方は是非お話を聞いてみてください。

この先生に勉強を教えて欲しい方へ

この先生は、個人契約の家庭教師マッチングサイト「スマートレーダー」に在籍する先生です。

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2024.01.26
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