早稲田大学の特徴

関東の難関私立大学の代表格である早稲田大学。本記事では、早稲田大学の学部や教育システムといった基本情報をご紹介します。

名門私立大学 早稲田大学とは

日本を代表する大学として挙げられることも多い早稲田大学。難関大学であるだけでなく、日本大学に次ぎ、学生の多い(約5万人)、マンモス校です。

各種の世界大学ランキングでは、日本の私立大学の中ではトップクラスとなっており、難関国立大学にも迫る勢いとなっています。「THE世界大学ランキング2020」では、慶應義塾大学や神戸大学などと共に世界601位~800位、「QS世界大学ランキング2020」では日本の私立大学としてはトップの世界196位、国内9位となっています。

早稲田大学は、大隈重信が設立した東京専門学校が前身となっています。文理とも幅広い分野を網羅しており、13学部( 政治経済学部、法学部、文化構想学部、文学部、教育学部、商学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、社会科学部、人間科学部、スポーツ科学部、国際教養学部)が設置されています。

特に、大隈重信が設立したこともあり、政治経済学部が有名で、多くの人材を政界、財界に輩出しています。

また、早慶戦や箱根駅伝にも代表されるように、大学スポーツにおいてもトップクラスであり、慶應義塾大学と共に「私学の雄」と評されています。

早稲田大学の教育

早稲田大学では、2032年の創立150周年に向けた、4つのビジョンを設定しています。

Vision1 世界に貢献する高い志を持った学生
Vision2 世界の平和と人類の幸福の実現に貢献する研究
Vision3 グローバルリーダーとして社会を支える卒業生
Vision4 世界に信頼され常に変革の精神を持って進化し続ける大学

そして、これらの実現に向け、4つの基軸を設定し、13の核心戦略を実行していくとのことです。詳しく知りたい方は、早稲田大学 Waseda Vision 150もご参照ください。

このように、早稲田大学が学生、研究、卒業生、そして大学自体を主体として、より世界で存在感を示すことができるように、各種事業に取り組んでいることが伺えます。

早稲田大学に設置されている学部

早稲田大学は次の13の学部で構成されている総合大学になります

政治経済学部


早稲田大学の看板学部であり、私立文系学部では最難関といえる政治経済学部。こちらの学部には政治学科・経済学科・国際政治経済学科が設置されています。政治学、経済学の専門的な知識を身に付けることのみならず、外国語能力や幅広い教養など、グローバルな社会で活躍できる人材の育成に力を入れているようです。

また、私立大学でありながら、「ゼミ」を進化させ、入学時の基礎演習から卒業論文指導まで、少人数教育を徹底しているようです。これによって、自学自習の教育理念を実現し、人間形成と知的能力の自己開発を促しているとのこと。こうしたことは、自主性の強い優秀な学生の集まる早稲田大学だからこそできるものではないでしょうか。

法学部


法学部も、政治経済学部と並んで難関とされる学部です。法学部には学科はありませんが、基本専門科目から、発展的な応用力へとつなげる「法律主専攻」と、法律以外の幅広い分野への見識を深める「副専攻」の2つの履修モデルを設定しており、自分の関心に合わせて、自由に履修計画を立てることができるようです。

法学部においても、少人数教育や外国語教育を充実させていると共に、法律文献の検索・引用方法、小論文・レポートの書き方、ディベートの方法などの訓練を行う「導入教育」も充実させており、きめ細かな指導が特徴といえそうです。

文化構想学部


文化構想学部は「多元文化論系」、「複合文化論系」、「表象・メディア論系」、「文芸・ジャーナリズム論系」、「現代人間論系」、「社会構築論系」の6つの論系があります。第一文学部、第二文学部の再編によって設置された文化構想学部ですが、これらの名称からも、文学部とは一線を画すものであることがわかります。

学融合的かつ学際的である文化構想学部。このような特性から、1・3制プログラムを導入しています。これは、1年次は論系・コースに所属せず、基礎教育で土台を固め、2年次からは専門課程である論系に進級し、専門の学問を深めていくというものです。早いうちに視野が狭まってしまうことの無いように配慮されていますね。

文学部


文学部でも、1年次の基礎教育を経て、2年次からコースへ進級する「1・3制カリキュラム」を導入しています。これによって、基礎から専門へと、スムーズに移行できそうですね。文学部と文化構想学部の違いは、文化構想学部は「新たな知」を開拓するのに対し、文学部は「知の本質」を探究していくという点です。また、文化構想学部が学問領域を横断的に学ぶのに対し、文学部は1つのテーマに対して専門的に探究していく点でも異なります。

多数のコースが設置されており、「哲学コース」、「東洋哲学コース」、「心理学コース」、「社会学コース」、「教育学コース」、「日本語日本文学コース」、「中国語中国文学コース」、「英文学コース」、「フランス語フランス文学コース」、「ドイツ語ドイツ文学コース」、「ロシア語ロシア文学コース」、「演劇映像コース」、「美術史コース」、「日本史コース」、「アジア史コース」、「西洋史コース」、「考古学コース」、「中東・イスラーム研究コース」があります。非常に幅広いコースが用意されているため、1年次には違った興味の学生たちと交流し視野を広げることができそうです。

教育学部


早稲田大学教育学部は、1949年に設立された、私立大学初の教育学部です。教育学部と聞くと、先生になるための学部、教員免許を取る学部だと感じられますが、早稲田大学教育学部では、教員免許の取得を卒業要件としていません。必ずしも高校生の段階で教員になろうという意思を固めている必要はなさそうですね。

教育学部は、教育学科、国語国文学科、英語英文学科、社会科、理学科、数学科、複合文化学科の7つから成り立っています。1つの学部の中においても、理系も文系も在籍しており、多様な学生と交流する機会が得られそうです。こうした多様性に触れることは、教員となるにあたっても重要ではないでしょうか。

商学部


商学部は、「学識のある実業家」を社会に送り出すことを教育理念としています。実際、財界・政界に、多くのリーダーを輩出してきています。また、ビジネスと経済の融合領域である商学について、理論的かつ実証的な研究を行う、とのことで、研究活動を通じて社会に貢献するということも重要視していることが伺えます。文系の学部ではありますが、理系に近い部分も兼ね備えていると言えそうです。

商学部には学科はありません。しかし、3年次のゼミ決定までに関心のある科目を履修し、最も関心のあるゼミを検討できるようになっています。すなわち、ゼミに入るまでは幅広く知識を習得し、徐々に自分の本当に興味のあるところへと絞り込んでいくようなイメージですね。

基幹理工学部


基幹理工学部は、早稲田大学の理工系学部の理念である、理と工が互いに強力に連携することを引継ぎ、数学と基礎工学をベースに理学、あるいは工学を追求する学部です。

基幹理工学部は、数学科、応用数理学科、機械科学・航空宇宙学科、情報理工学科、情報通信学科、表現工学科があります。また、入試においては、学系I~IIIにわかれており、1年次は学系に所属し、2年次から学科に所属する形になっています。東京大学や東京工業大学、慶應義塾大学と似た仕組みですね。

創造理工学部


創造理工学部には建築学科、総合機械工学科、経営システム工学科、社会環境工学科、環境資源工学科、知財・産業社会政策領域、国際文化領域が設置されています。基幹理工学部と近い内容の学科もありますが、こちらはより実践、現場に近い内容を扱っているようです。

創造理工学部が扱う分野は、多岐に渡っており、「人間」「生活」「環境」という3つの大きな視点を持っています。基幹理工学部と異なり、学科ごとの入試となっているため、自分がどの”視点”に興味を持っているかを見極める必要があるでしょう。

一方、専門必修科目「創造理工リテラシー」は、5学科で共通の科目となっており、交友関係を広げられるだけでなく、コミュニケーション能力、ディスカション能力、プレゼンテーション能力といった、理工系の学生として必須の能力を身に付けることができるように設置されています。

先進理工学部


先進理工学部には、物理学科、応用物理学科、化学・生命科学科、応用科学科、生命医学科、電気・情報生命工学科があります。こちらも、前述の基幹理工学部、創造理工学部と似た分野が見られますが、名前の通り、先端の研究に重きを置いているという部分が違いです。これら3つについては、基礎を応用することを目指すのか、最先端を目指すのか、実務・実装を目指すのかといった違いがあり、科学技術のどの段階に関わりたいのかによって選ぶと良いでしょう。

先進理工学部は先端研究を重視しているものの、先進領域へ進むにはまず基礎が重要ですから、基礎学力の習得も、実践力の養成も重視したカリキュラムとなっています。

社会科学部


社会科学部は「社会科学の総合」を目指して「学際」、「臨床」、「国際」の3つの理念を掲げています。現代の諸問題はさまざまな側面を有していることから、多様な分野からのアプローチが必要であることからこのような理念を掲げているようです。

社会科学部では、専門性と学際性を重視したカリキュラムとしています。まず、1、2年次を社会科学基礎教育課程として、複数分野の基礎知識を習得しつつ、どこに軸を置いた学びを進めるかを見定め、3、4年次では専門性と多面的に物事を捉える力を付けていきます。

人間科学部


人間科学部では、人間科学は、生物学や社会学、文化人類学などなど、多様な分野に跨った学問であるという考えのもと、幅広い領域の教員が集まって、人間を取り巻く様々な諸課題に複合的に向き合っていくとしています。実際、人間科学部では理系・文系とも受験できるようになっています。

人間科学部には、人間環境学科・健康福祉科学科、人間情報科学科が設置されています。これらの名称に含まれる「環境」、「健康福祉」、「情報」が現代社会の喫緊の課題を表すキーワードだとしています。人間という対象に対し、どのようなアプローチをとるかによってどの学科を選択するかは決まってくるでしょう。

スポーツ科学部


スポーツ科学部は他の学部とは少し毛色が異なります。日本の大学スポーツをリードしてきた早稲田大学において、このスポーツ科学部はスポーツそれ自体や、それによって生じる様々な事象に関する教育と研究を実践する場であるとしています。また、世界で活躍するアスリートも多く在学・輩出しています。

カリキュラムにおいても、スポーツの実習のみならず、スポーツ科学の多様な側面を適切に理解する「スポーツ教養演習」や社会に出てから役に立つ実践的英語教育も行われています。また、2年次からはスポーツ医科学コース、健康スポーツコース、トレーナーコース、スポーツコーチングコース、スポーツ教育コース、スポーツビジネスコース、スポーツ文化コースの7つに分かれ、より自分の興味のある分野を深めていきます。さらに2年次後期からはゼミ教育を実施し、それをさらに伸ばしていくことができます。スポーツを多角的に捕らえる教育を通して、スポーツの専門家として生きていくことができるように配慮されていると言えそうです。

国際教養学部


国際教養学部は、様々な社会的要請に応えるため、多様な学問・文化・言語・価値観の交流を生み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成するとしています。特に、多元的な視点や、論理的思考力、倫理観、国際感覚、優れた語学力を磨くカリキュラムとなっています。原則英語で授業が行われるのも特徴です。

大きな特徴といえるのが、1年間の留学を必須としているところでしょう。2年次後期からのこの留学を通して語学力のアップと異文化に対する幅広い視野、理解力を身に付け、3年次後期からはそれらの経験をもとに、問題意識を高め、研究成果を追及して進化させるというカリキュラムになっています。

早稲田大学のキャンパス

早稲田大学には、多数のキャンパスがあります。今回は、大学生が主に利用するキャンパスについてご紹介します。

早稲田キャンパス

早稲田大学をイメージしたときに多くの人が最初に思いつくのはこのキャンパスかと思います。メインのキャンパスであることもあり、本キャンと呼ばれています。政治経済学部、法学部、商学部、国際教養学部、社会科学部、教育学部の学生が学んでいます。都心にありながら、広大なキャンパスを有しており、有名な大隈講堂や大隈重信像があるのもこのキャンパスです。

最寄駅は早稲田駅(東京メトロ東西線)、都電早稲田駅(都電荒川線)ですが、高田馬場駅(山手線、西武新宿線)を利用する人も多いようです。周辺は、近くに戸山キャンパスがあることもあり、学生街となっており、低価格でランチを食べられるお店も多いです。

戸山キャンパス

戸山キャンパスは文化構想学部、文学部のキャンパスとなっており、文キャンと呼ばれています。このキャンパス自体は小さいですが、徒歩5分ほどのところに早稲田キャンパスがあるので、孤立している感じはしないでしょう。サークル活動の拠点となる学生会館はこのキャンパスにあります。

最寄り駅は早稲田駅(東京メトロ東西線)です。早稲田キャンパスと同様に、周辺の西早稲田駅、高田馬場駅からのアクセスも悪くありません。

西早稲田キャンパス

基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部の学生が学ぶ西早稲田キャンパスは、理系のキャンパスとなっています。そうしたことから、リコキャンと呼ばれており、敷地はそれほど広くありませんが、たくさんの建物がひしめいており、さながら研究所といった雰囲気すら感じます。こちらも早稲田キャンパス、戸山キャンパスと近いですが、これらよりも少し距離があります。

最寄り駅は西早稲田駅(東京メトロ副都心線)で、駅とキャンパスが直結になっています。そのほか、早稲田駅、高田馬場駅も利用可能です。

所沢キャンパス

所沢キャンパス(通称とこキャン)は、人間科学部、スポーツ科学部のキャンパスで、上記3つのキャンパスとは異なり、都心からは離れています(埼玉県所沢市にあります)。ですが、かなり広大な敷地に、充実した施設が整えられており、人間科学・スポーツ科学を学ぶのにこれ以上ない環境といえそうです。

最寄り駅は西武池袋線の小手指駅で、駅からはバスを利用します。スクールバスも用意されていますが、時間帯によっては混雑が激しいそうです。

スマートレーダーで早大を目指そう!

早稲田大学は日本でも有数のマンモス校です。1つの学部の人数も非常に多いです。

しかし、少人数教育などを実現し、細やかな指導ができるように配慮されています。早稲田大学での大学生活に魅力を感じた方は、是非志望校として考えてみてください。

ただ、間口は広いものの、人気も高い早稲田大学。入試の難易度も最難関といってよいでしょう。スマートレーダーでハイレベルな指導を受け、早大合格を目指してみませんか?

完全実力型家庭教師プラットフォーム「スマートレーダー」とは?

スマートレーダーは生徒一人一人にぴったりの家庭教師を見つけることができます。

第一にお子様との相性を大切にしているため、教えてもらう教師を第三者に選んでもらうのではなく、お子様と一緒に自ら勉強のパートナーを探していくことに大きな意味があると考えています。

また、登録されている教師たちは模試・定期テスト・本試験などの成績から、「適正時給」と「レーダーチャート」を算出し、家庭教師を「見える化」することで適切な先生選びをサポートしています。

家庭教師は東大・東工大・一橋大・京大・阪大生のみ

教師たちは東大東工大一橋大京大阪大といった超難関大学と呼ばれる一流の大学の生徒のみに限定されているため、教師の質が非常に高いことも特徴に挙げられます。

また、一般的な家庭教師のように自宅で学習を進めることができるため、保護者の方も安心して任せることができます。普通の学生とは違い、難関大を合格してきた教師たちは本当の意味で生徒に寄り添うことができる「勉強のプロ」です。

「勉強への取り組み方」「スケジュールの組み立て方」といった勉強の本質的なサポートでお子様に本当の意味で寄り添いながら、合格までサポートすることができます。

他の大学のコラム記事を読む

東京大学の特徴

東京工業大学の特徴

一橋大学の特徴

大阪大学の特徴

京都大学の特徴

慶應義塾大学の特徴

北海道大学の特徴

入会金、手数料が一切かからない安心で適切な料金体系

スマートレーダーでは入会金や手数料といった諸経費がかからない仕組みになっています。

また授業料は教師の能力から適切に算出されているため、お互いに納得することができる料金設定となっていることが特徴です。

家庭教師は契約に曖昧な部分が出てしまうといった問題があると上でご紹介しましたが、スマートレーダーではトラブルを防止することができる仕組みになっています。

スマートレーダーでは教師を呼ぶ際に、スマートレーダー内で定められたそれぞれの授業料に加え、授業時間、また必要な交通費などに対して相互確認をする必要があります。

お互いに納得した場合のみ、お支払いが行われるのです。

教師が実際に報酬を受け取るのは、授業終了後の完了確認が提出されたのみになっています。

そうした報酬の受け取る仕組みは保護者の方から見ても安心できる内容になっていると思います。

またトラブル時にはスマートレーダー事務局が仲裁に入って対応することができるのも大きなメリットだと言えるでしょう。

気になる方は是非一度、スマートレーダーをご利用してみてください。

オンライン指導も可能!!

スマートレーダーはオンライン指導にも対応しています。

お家にいながら優秀な学生から様々な知識を教えて頂きます。地方に在住の方も、パソコンさえあれば、東大生の勉強法までも伝授してもらえます!

また、1回1時間から指導を依頼することができます。ハイレベルな指導を必要な時に必要な分だけ受けることができるため、時間を効率的に使うことができます。

スマートレーダーがオンライン指導に対応いたしました


こちらから公式HPへ移動できます。


他の注目記事