【中学受験】面接対策!質問の回答例、服装やマナーを親子あわせて徹底解説!

中学受験では筆記試験の他に面接試験を設けている学校が数多くあり、質問回答やマナーにより合格結果が左右されます。服装やマナーはどのようなところに気を付ければいいのか、どんな質問が来てどう回答したらよいのかと準備しなければならないところは多いです。

しかし、中学受験の面接は初めてで「どのように対策したらいいかわからない」というご家庭も多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではお子様だけでなく保護者参加の面接の場合も含めて、中学受験の面接で準備しなければならないところを網羅的に解説しますのでぜひ参考にしてください。

面接の他に中学受験の追い込み時期・直前期にするべきことについては以下の2記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

中学受験対策・追い込みは家庭教師を利用しよう!効果的な活用方法は?

中学受験直前期にするべき効果的な追い込みの勉強法とは?

中学受験の面接の形式は?

面接で良い印象をもたれるために、まずは受験する学校の面接形式を事前に知っておくことが大切です。面接の形式は3つに分類され、子供1人で受ける「個人面接」、他の子供と複数人で一緒に受ける「グループ面接」、子供と保護者が一緒に受ける「親子面接」があります。

各々の面接形式を詳しく解説しますので参考にしてみてください。

個人面接

「個人面接」は子供1人で受ける面接形式です。面接時間は学校によって大きく変わるので予め志望校の面接に詳しい人に聞いておくことで面接時間の長さ分の時間をお子様が集中できるように対策しておきましょう。

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グループ面接

「グループ面接」は複数の子供と一緒に受ける面接形式です。面接官の質問に1人づつ全員が回答する場合や、質問に対して子供達で話し合い、まとめた意見を回答するといった場合があります。

質問にただ回答するのではなく、他の子供達と話し合い意見をまとめるといったことはいきなりできるものではありません。予め同様の形式で面接の練習をすることが重要です。

親子面接

「親子面接」は保護者と子供が同時に受ける面接形式です。子供だけでなく保護者にも質問がされるため、保護者と子供で質問に対する回答に矛盾が生まれないように事前に対策しておくことが重要です。

子供や保護者によくされる質問は後ほど紹介いたしますのでお子様と対策を練っておきましょう。

服装や身なりで気を付ける点は?

面接において印象を悪くしないしっかりとした服装は欠かせないところです。当日の面接中に慣れない服装で緊張したり、面接中に服装が乱れてくることのないように面接で着ていく服装に慣れておくことが重要です。

サイズは大きいとだらしない印象、小さいと動きづらく窮屈になってしまうため、ジャストサイズを用意するようにしましょう。

また、中学受験は気温が低い時期に行われるため、体温を調節ができるアイテムを用意することで平常心で面接に臨むことができるので、あらかじめカイロなどを用意してリラックスした状態で面接を受けられるようにしましょう。

男の子の服装

小学校の制服がある場合は制服のままで大丈夫です。ない場合は黒や白、グレー、紺などの落ち着いた色合いで清潔感のある服装にしましょう。スーツやブレザーが無難ですが、ネクタイまでは必要ありません。

寒さ対策にはジャケットの下に着られる無地のセーターやベストを用意しておきましょう。

靴下も同様に黒か白、グレー、紺と言った落ち着いた色合いのものにし、靴はローファーが無難ですがなければ黒のスニーカーでも大丈夫です。履きなれてなく靴擦れが起きるといったことのないように事前に何度か履いておきましょう。

髪型はさわやかで清潔感のある髪型を意識しましょう。髪が目や耳にかからない程度にして、寝ぐせは直していきましょう。

女の子の服装

女の子の場合も制服がある場合は制服のままで大丈夫です。ない場合は上はジャケットかカーディガンで色合いは黒やグレー、紺が無難です。ブラウスは色のバランスを見て白や薄い水色、ピンク、ベージュを選択しましょう。スカートは膝まで隠れる丈にし、フリルがついているものは避けて無地か落ち着いた色のチェック柄までにとどめておきましょう。

靴下はハイソックスかタイツにして、靴はローファーかワンストラップシューズ、なければ黒のスニーカーでも大丈夫です。履きなれてなく靴擦れが起きるといったことのないように事前に何度か履いておきましょう。

髪型は清潔感を意識して、前髪は目にかからないようにするか分けてピンでとめておきましょう。またロングの場合ゴムでまとめておさげやツインテール、ポニーテールにします。ショートカットの場合は寝ぐせを直していけば大丈夫です。ピンやヘアゴムは黒で飾りのないものを使用しましょう。

父親の服装

黒やグレー、紺などの落ち着いた色合いのスーツが無難です。靴下はスーツと合わせた落ち着いた色合いにし、靴もあわせた色の革靴にしましょう。

また鞄や腕時計は派手な印象のあるものは避け、落ち着いた印象のものを選びましょう。

髪型も色は黒がベターですが、落ち着いた茶色なら大丈夫です。長すぎることのないように整えた上で整髪剤を使って清潔感のある髪型にし、髭もしっかり剃っていきましょう。

母親の服装

父親のカラートーンと合わせるのが一体感があってよいですが、無理に合わせる必要はありません。落ち着いたカラーのスーツやワンピースとジャケットの組み合わせにして、足元はベージュのストッキングとダークカラーのパンプスにしましょう。

また、アクセサリーや腕時計、鞄は派手な印象のあるものは避け、落ち着いた印象のものを選びましょう。

髪型も黒か落ち着いた茶色にとどめ、メイクはナチュラルメイクにし、面接官に派手な印象を与えないようにすることをおすすめします。

マナーで押さえておきたい点

当日の面接では面接官は質問の受け答えだけでなくマナーや立ち振る舞いもしっかりと見ています。当日の面接までにしっかりと練習し、スムーズに面接が行えるようにしましょう。

入室時のマナー

  • 部屋に入る前に3回ノック
  • どうぞと言われたら「失礼します」と挨拶
  • ドアを開ける
  • おじぎをする(おじぎの角度は15度)
  • 入室する
  • ドアは丁寧にしっかり閉める
  • 椅子の横まで移動する
  • 「よろしくお願いします」と挨拶をする
  • おじぎをする
  • おかけくださいと言われてから静かに座る

姿勢

  • 姿勢はまっすぐ
  • 椅子は浅くかけ背もたれには寄りかからない

面接中のしゃべり方

  • です、ますなどの丁寧語や敬語をしっかりと使う
  • はきはき聞こえやすい声量でしゃべる
  • 面接官の目を見てしゃべる
  • 表情は明るく

退室時のマナー

  • 椅子から立ち上がり、入り口側に立つ
  • 「ありがとうございました」とお礼を述べる
  • おじぎをする
  • ドアの前まで向かう
  • 面接官の方を向く
  • 「失礼します」と言う
  • おじぎをする
  • ドアを開ける
  • 退室する
  • ドアは丁寧にしっかり閉める

全体

  • 各動作は同時に行わない

お子様によくある質問と回答例

面接でどのようなことを聞かれるかは事前にはわかりませんが、よくある質問には答えられるようにしておくとベターです。棒読みにならないように自分の言葉でダラダラと長すぎることにならないように端的にしゃべれるようにしましょう。

志望動機

数多くの中学からなぜその学校を選んだのかは熱意や姿勢を問うためによく聞かれます。中学校の文化や理念、部活動や勉強のことなどお子様が思いを込めてしゃべられるところを事前に検討しておきましょう。

【質問例】

  • なぜ我が校を受験しようと思いましたか?

【回答例】

  • オープンスクールに参加させていただきました。そこで実際に通われている学生の方を見て、とても楽しそうにしており、私もこの学校なら入学後も楽しく学生生活を過ごせると思い受験しました。
  • 私はプログラミングに興味があります。△△中学校には他の中学校にあまりないプログラミング部が存在したり、プログラミングの授業に力をいれていたりすると聞き、学ぶ環境が整っていると思い受験させていただきました。

学校までどのように来たか

順序だててものごとをちゃんと説明できるかが問われます。路線や駅の名前、電車バス徒歩にかかる分数など簡潔に答えられるようにしておきましょう。

【質問例】

  • 本日はどのようにして来ましたか?

【回答例】

  • 母と家から10分ほど歩いて〇〇駅に行き、◯◯駅からは□□線に30分乗って△△駅まで来ました。

試験はどうだったか

緊張をほぐすために答えやすい質問としてこのような質問があります。素直な感想をできる限りポジティブにしゃべれるようにしましょう。また、解けた解けなかった、簡単だった難しかっただけでなく、試験に取り組んだ姿勢もしゃべれるようにすると良いです。

【質問例】

  • 試験は難しかったでしたか?
  • 自信がない科目はありますか?

【回答例】

  • 毎日過去問を使って勉強してきたので、問題を解いていて難しいとは思いませんでした。
  • 算数が苦手で解く前は不安でしたが、最後まで諦めずに問題に取り組みました。

今まで頑張ってきたことについて

小学校やその他の活動でお子様が行ってきた、力を入れてきたことについて問われることもあります。どのようなことにモチベーションがわくのか、どのように工夫してきたのか、どのように壁を乗り越えてきたのかなどエピソードとともにしゃべれるようにしましょう。

【質問例】

  • 小学校の時に思い出に残っていることは何ですか?
  • 特技はなんですか?どのようにして得意になりましたか?

【回答例】

  • 小学校の時に文化祭のようなイベントがありました。クラスごとに出し物を考えて他のクラスの人に楽しんでもらうイベントです。何をしたら他のクラスの人に楽しんでもらえるかという今までは考えなかった視点で物事を考えて、クラスのみんなとイベントを盛り上げられたことが思い出に残ってます。
  • 特技は小学1年生から行っている水泳です。最初は泳ぐどころか水に顔をつけることも苦手でしたが、毎週2日地元のスイミングスクールに通い続けることによって、クロールはもちろん他の泳ぎ方もマスターすることができました。

入学後の自分

これからの話も聞かれるため、志望動機や今まで頑張ってきたことと矛盾しないように具体的な話ができるようにしましょう。

【質問例】

  • 入学したら入りたい部活は決まっていますか?
  • 中学生になったらやりたいことはなんですか?

【回答例】

  • 小学校の頃から野球をやっていました。入学後は野球部に入ってレギュラーになれるように頑張りたいです。
  • 理科の授業で実験があると聞いています。理科が得意科目なので実験に積極的に参加し、グループを引っ張っていきたいと思っています。

長所と短所

人から言われたことや事実を元に客観的に自分の長所をしゃべれるようにし、短所はどのように改善しようとしているのかを含めしゃべれるようにしましょう。

【質問例】

  • あなたの長所はなんですか?
  • あなたの短所はなんですか?

【回答例】

  • 私の長所は何事にも努力し、目標を達成するまで諦めないことです。英語が苦手でしたが毎日英語を勉強することで小学6年生の時には英検3級に合格することができました。
  • 私の短所は忘れ物が多いことです。しかし、最近は持ち物ノートというものを用意して、持ち物をメモして出かける前は必ず見ることにしています。こうすることで忘れ物を減らすことができました。

最近の気になっているニュース

世間で起きている出来事に関心があるかを確認するために質問されます。面接1か月前程度から興味関心のあるニュースについてしゃべる準備をしておくと良いでしょう。

【質問例】

  • 最近気になっているニュースはなんですか?

【回答例】

  • ワールドカップのニュースが気になっています。ワールドカップは知らない国がたくさん出場していることもあり、サッカーを見るだけでなく開催国の状況や出場国の独特の文化を知れて面白いです。

親がよく聞かれる質問

親と一緒に受ける面接では親が質問されるケースもあります。お子様のことをよく見せようとしすぎずありのままをしっかりとしゃべれるようにしましょう。

また、お子様と同じような質問をされるケースもあります。お子様の意見と食い違わないように確認しておきましょう。

  • 志望動機
  • 家庭の教育方針
  • 家庭での子供の様子や性格
  • 学校に来たときの印象
  • 学校への理解について(教育方針や理念など)

面接対策とその心構え

ほとんどの受験者が準備していく中、準備をせず面接をしてもいい結果を出すのは難しいため、面接の準備は必ずするべきです。以下のことをおさえて本番で緊張をできるだけしないように準備しましょう。

面接練習

面接開始から終了までの一連の流れを実際に通して行うことで、マナーで気を付けるべき点を改善していきましょう。また、よく聞かれる質問に対しては自分の言葉でしっかりとしゃべれるように訓練しておきます。

ずっと同じ人が試験官役だと慣れてきてしまい、本番で緊張することになりかねないので、一通り問題なくなってくる頃に塾や学校の先生など違う人に協力してもらうことをおすすめします。

そしてフィードバックは練習が終わったらすぐに、具体的にできるように試験官役の人はメモしておきましょう。

わからないことはわからないという

わからない事を聞かれて頭が真っ白になってしまう場合もあります。そのときに無理に話そうとするのではなく、素直にわからないですと伝えるようにしましょう。質問の意図がわからなかった場合は聞きなおすようにしましょう。

ある程度のミスは仕方ないと割り切る

お子様は小学生なのでどんなに準備や対策をしても本番で間違えてしまったり、しどろもどろになってしまう場合はあります。ミスを引っ張って続きを台無しにしないように、ミスをしても大丈夫、ミスをした時こそハキハキとしゃべることを意識するといった気持ちを持っておきましょう。

実際に学校に行ってみる

よくある質問にも出てくる学校に行くまでのルートの確認もできますし、学校に通うイメージがつきます。学校の様子を見てみることでお子様の中学受験へのモチベーションにつながりますし、時間があれば定期的に行うことをおすすめします。

志望校出身の人に聞いてみる

面接時の独特の雰囲気や、何人くらい面接官がいてどんな雰囲気で面接が進んだか、当日どう面接を乗り越えたかなどは実際に志望校の面接を経験した人に聞くのが一番です。

事前にある程度の雰囲気や、どれくらいならうまくいかなかったと思っても面接に受かったのかを把握しておくことで当日の緊張を和らげることが可能です。

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また、個人契約にありがちな金銭トラブルに関しても、運営事務局を介して金銭のやり取りを行うため、トラブルを回避することが可能となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

中学受験には筆記試験だけでなく面接試験を設けている学校が数多くあります。筆記試験の対策に目を奪われがちですが、面接試験の対策も重要です。

マナーや言葉遣い、姿勢などはいきなり対策しようとしてもなかなかできるようになるものではないため、普段から気をつけるようにしておきましょう。

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