個人契約の家庭教師で起こるトラブルとは?注意点や契約書テンプレートを紹介

お子様の受験対策や学習習慣定着のために、家庭教師のご利用を考えていらっしゃるご家庭も多いかと思います。

家庭教師を依頼する際には、家庭教師を紹介してくれる会社とする契約と、家庭教師本人とする個人契約がありますが、個人契約を知識が無いままするのは様々なリスクやデメリットがあります。

本記事では家庭教師と個人契約をする際に必ず知っておくべきことを徹底解説します。

この記事を読み、家庭教師との個人契約について理解を深め、お子様にぴったりの先生から授業を受けましょう!

個人契約の家庭教師とは?

そもそも、「個人契約の家庭教師」とは何を指すのでしょうか?

家庭教師の契約方法は大きく分けて、家庭教師センターとも呼ばれる「家庭教師を派遣する対会社との契約」と、「会社を介さない対個人間との契約」の2つに分かれます。

個人契約の家庭教師について理解するためにも、まずはそれぞれの契約方法について把握しておきましょう。

家庭教師センターを介した契約

この契約方法が一般的で、利用者の多い方法です。

家庭教師センターを介した契約では、ご家庭は先生と直接的に契約を結ぶのではなく、あくまでもその家庭教師センターとの契約になります。

先生選びから契約、さらにはトラブル対応や授業のフォローまでその会社が行ってくれるため、初めて家庭教師を利用する方や、1から契約やトラブル対応等煩わしいことをしたくないという方にはおすすめです。

個人契約

ご家庭と家庭教師の間で契約を直接結ぶ形式です。

家庭教師センターを介さないため、先生探しから交渉まで自分で行う必要がありますが、中間マージンがかからず費用は抑えられる傾向にあります。

授業の内容や頻度、料金、トラブルにならないような取り決め等、契約内容は家庭教師センターより柔軟に決められる一方、万が一トラブルになったときの対処はご家庭と家庭教師の間で解消する必要があります。

個人契約の家庭教師の探し方・見つけ方

ここでは「どうやって個人契約の先生を探せばいいの?」とお悩みのご家庭に、個人契約の家庭教師の探し方・見つけ方をそれぞれの注意点と共に紹介します。

知人や知人の紹介

知人やその周りで先生を探してもらう方法です。知人を介した紹介となるため、家庭教師の経歴や人柄は事前にわかりますし、信頼性は高く、先生側も熱を持って指導してくれるでしょう。

しかし、先生に不満を抱いても、知人への心象が悪くなることを危惧して、先生に直接強く要望できないといったケースも起こりうる点に注意しましょう。

家庭教師掲示板で探す

紹介料を支払うことで個人契約の家庭教師と契約できる、ネット上の掲示板で先生を探す方法です。

こういった掲示板には大学生が多く、先生の在籍校や学部、最寄り駅などが記載してあるため、求める条件に合致する先生をそこから探すことができます。

しかし、登録されている経歴については確認を行なっていない場合がほとんどなため、経歴詐称を行っている可能性があるため注意が必要です。

家庭教師のマッチングサイトに登録する

家庭教師のマッチングサイトは2つ目に紹介した掲示板と似ていますが、先生情報の正確さが担保されていたり、先生との間でトラブルがあった際に相談に乗ってくれる場合があるという点で異なります。 マッチングサイトのマージンは発生しますが、家庭教師センターと比べ低額なため、個人契約と家庭教師センターの中間のような探し方と言えます。

家庭教師マッチングサイトの選び方やおすすめのマッチングサイトを知りたい方は以下の記事をご覧になってください。

【個人契約】家庭教師のマッチングサイト・アプリとは?タイプ別の特徴とおすすめの7選を解説!

また、家庭教師マッチングサイトの中ではスマートレーダーが特におすすめです。まずは登録してみて先生を見てみましょう。

大学や大学生協に紹介してもらう

優秀な大学の中には、大学生協や大学の就職支援課が学生に向けて、個人契約の家庭教師を募集している場合があります。

志望校の大学に合格した先生から、志望校対策を教えてもらうといったことができます。

中間マージンが無い事も利点ですが、先生は大学側が決めてしまうため、「指導能力」「保護者様やお子様との相性」がわからないという注意点があります。

個人契約の家庭教師の見つけ方別のメリット・デメリット

メリットデメリット
知人の紹介安心感があり、指導を熱心にしてもらいやすい不満を感じても強く要望しにくい
家庭教師掲示板希望の条件の先生を見つけられる経歴詐称の可能性がある
紹介料がかかる
家庭教師マッチングサイト希望の条件の先生を見つけられる
トラブル発生時サポートしてくれる場合がある
経歴詐称の可能性がある
家庭教師センターに比べ低額だが中間マージンが発生する
大学や大学生協の紹介先生の学歴がはっきりしている
トラブル発生時サポートしてくれる場合がある
大学が先生を決めてしまう

いずれの探し方にしても、すぐに契約を結ぶのではなく、まずはお子様を同席させた面接や、可能であれば体験授業をしてもらいましょう。

面接はカフェなど自宅以外で行うとより安心です。

個人契約でよく起こるトラブルと注意点とは?

会社を介さない契約ではトラブルが発生する可能性が多いです。個人契約でよく発生するトラブルと予防方法について紹介しますので、こういったトラブルが起きないように注意してください。

家庭教師の遅刻や無断欠勤のトラブル

家庭教師とのトラブルで一番多いとされるものが、先生の遅刻や無断欠勤といったものです。

個人契約は2種類のタイプがあります。

  • 先生が職業として行っているプロの家庭教師
  • 大学生などが学業の片手間に行なっている学生の家庭教師

プロの家庭教師は基本的に社会人経験があり、また、生活がかかっているのでこのような問題を起こすことはほとんどないです。

一方で、大学生は社会人経験がない場合が多く、「遅刻をしない・無断欠勤をしない」といった基本的はマナーがどれほど重要であるかわかっていないケースもあります。そのため、30分以上の遅刻や連絡もなしに休むといったことが起こることもあります。

家庭教師センターとの契約の場合、家庭教師センターに相談できますが、個人契約の場合は直接先生に言うしかないということを留意しましょう。

長期休暇や病気の時に授業ができないトラブル

先生が旅行や夏休みに伴った長期休暇を取ることで継続的な授業が困難になるトラブルです。

家庭教師センターから派遣される先生の場合は、たとえ同じ先生が継続して授業ができなくなったとしても、家庭教師センターが代わりの先生を用意してくれるため、授業内容の継続性は維持することができます。

保護者としては契約している以上はずっと教えてもらいたいものですが、先生からしてみると休みを取りたいと思うのはある意味当然だと考えられます。

しかし、テスト前や模試などの対策を指導して欲しい時期に、休暇を取られると非常に困ってしまうことと思います。

このような個人契約特有のトラブルにならないためには、しっかり契約時にテストや模試などの重要な時期をどうするかどうかを先生に伝え、指導計画をあらかじめ決めておくことが大切です。

家庭教師を利用しても成績が伸びないトラブル

生徒の成績が上がらない場合として、

  1. 先生がきちんと指導をしていないパターン
  2. 先生はきちんと指導をしているが、生徒が勉強していないパターン

の2パターンが存在します。

1つめの、「先生がきちんと指導をしていないパターン」の場合、先生に改善を要求するか、先生を変える必要があります。

2つめの、「先生はきちんと指導をしているが、生徒が勉強していないパターン」の場合、生徒と家庭教師の相性の問題になります。

どんなに優秀な人間が教えていても、人には必ず合う合わないがあります。

そうした状況を保護者の方は把握しておく必要があります。先生との相性を見極めるために、いきなり長期契約を結ぶことは避けて、まずは無料か時給分を払って体験授業をしてもらうようにしましょう。

その際、お子様にどのように感じたかを確認しましょう。もし、お子様の感触が良ければ、先生との契約期間を1ヶ月、3ヶ月と増やしていきましょう。

3ヶ月きちんとした指導を受けていれば、成績として反映されていなくても、何かしら変化があるはずです。お子様の勉強に対するモチベーションが上がったり、より自分の進路に対して真剣になったりなどといったことです。

保護者の方は、是非お子様のこういった変化を確認してみてください。3ヶ月間指導を受けていて、お子様の成績が伸びないのであれば、もしかすると相性があまりよくないのかもしれません。

家庭教師の経歴詐称トラブル

経歴を偽る問題はニュースでもよく話題になることです。そして、これは家庭教師についても例外ではありません。「今より良い条件で契約したい」「他の人よりも自分を選んでもらいたい」といった思いから、経歴を偽るケースも少なくないのです。

学生証や卒業証書・成績証明書などで学歴を確認することはできますが、悪質な場合そういったものを偽造しているケースもあります。

また、「これまで何人を〇〇高校に入学させた」や「全科目指導が得意」といった言動が正しいかどうかを確認することも難しいです。

金銭のトラブル

契約自体に曖昧な部分や、認識齟齬があり金銭のトラブルが発生することも多いです。

家庭教師から、「追加の教材を購入したのでその代金を払ってほしい」や「成績向上のために、追加で補習を行ったのでその分の費用も払ってほしい」といった、後から追加で費用を要求してくるケースや、成績アップが見込めず途中で解約しようとしても「〇〇ヶ月の契約だから残りの月謝も払ってほしい」「契約の途中の解除は別でお金が発生する」と要求してくる家庭教師もいます。

こういったトラブルが発生しないように、特に金銭面は契約の内容をしっかりすり合わせる必要があります。

家庭教師を自宅に招くことで発生するトラブル

身元がわからない家庭教師を自宅に呼ぶこともリスクが存在します。

悪質な場合、お子様がセクハラや暴力、暴言の被害に遭うといったリスクや、盗難が発生するというリスクもあります。

こういったことを防ぐために、しっかりと身元がわかるものを確認した上で契約する必要があります。

個人契約の家庭教師に必要な契約書とは?

個人契約の家庭教師にはトラブルがつきものなため、面倒でも契約書を作成し契約した方が良いです。

しかし一般的なご家庭が、家庭教師と個人契約する際の契約書を作成するのは難しいため、これから紹介するテンプレートや書く時のポイントを参考に契約書を作成することをおすすめします。

契約書のテンプレートはこちらからダウンロードできます。

家庭教師と保護者・生徒の名前、住所などの情報と金額や期日・期間の数字を変更するだけで使えますが、これから紹介するポイントを併せて記述しておくことでより良い契約書になります。

報酬の支払いについて

金銭でもめることはよくあります。授業料に関する記載はもちろんですが、以下のことについて留意し、記載しておきましょう。

  • 授業時間を延長・短縮する場合はどうするのか
  • 教材の購入について

解約に相当する理由

トラブルで紹介した下記のような即座に解約する条件についても記載しておきましょう。当たり前のように感じますが、万全を期すために記載するのが安心です。

  • 経歴詐称の発覚
  • セクハラ
  • 暴力や暴言
  • 盗難

契約書にあればなんでもOKではない

契約書に書いて署名捺印すれば全て約束できるというわけではありません。民法では、「公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする」と定められています。

「受験に合格しなかったら授業料を返金する」、「いつなんどきでも依頼したらすぐに授業を実施する」と言うような内容を含む契約は成立しませんので注意が必要です。

まとめ

ここまで家庭教師の個人契約とは何かについての説明から、個人契約をする際に必ず知っておくべきことを紹介しました。

個人契約の家庭教師は自分で探さなければならない・家庭教師センターで受けられるサポートが無いというデメリットがある反面、自分で先生を決められる・費用を安く抑えられるというメリットがあります。

トラブルを未然に予防しながら先生を自分で探したいというご家庭に、本記事が参考になれば幸いです。

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