日本を代表する、東京大学。スマートレーダーブログでは、昨年に引き続き、2020年春の東京大学入試の高校別合格者ランキングを発表します。

東京大学に多くの合格者を出している高校は、非常に優れた学習環境が整っていると言えます。

もちろん、上位校の特徴や、貴重な卒業生の声もご紹介しています。必ずや、中学校・高校選びの参考になることでしょう。さらに、昨年のランキングとの変化についても言及しています。

また、スマートレーダーには合格者ランキング上位にランクインしている高校の卒業生が多数在籍しています。

優秀な高校の卒業生は、大学受験に限らず高校受験・中学受験に関しても素晴らしい指導ノウハウを持っています。加えて、自分以外の優秀な友人らの勉強法を数多く見ているため、自分のやり方にとらわれない幅広い指導が可能です。

是非、スマートレーダーで超一流高校卒の先生の指導を体験してみてはいかがでしょうか。

なお、こちらの「東京大学の特徴」の記事では、東京大学の詳しいご紹介を行なっています。合わせてお読みいただければ幸いです。

高校別東大合格者数ランキング TOP20

まずは上位20高校の一覧です。上位校の顔触れは例年通りほとんど変わりませんが、細かい順位の変動はあります。

上位で昨年から大きく順位を上げたのは桜蔭高校で、なんと合格者85名、全体の３位となりました。新しく20位圏内に入ったのは、東大寺学園、渋谷教育学園渋谷、女子学院。逆に、久留米大附設、東京学芸大附属、東海は圏外に転落しました。

第1位　開成高校

高校データ

• 私立
• 男子校
• 中高一貫制（高校からの募集あり）
• 所在：東京都荒川区
• 1学年あたりの生徒数：約400人

開成高校の特徴

常に圧倒的な東大合格者数を誇る開成高校。今年もやはり1位。 1982年以降、実に39年連続で首位の座を守っています。

合格者数は昨年より2名減りましたが、開成高校にとっては誤差。2位の筑波大付属駒場高校との人数差は昨年よりもさらに広がりました。ただし、昨年に比べて現役合格率が下がっているのはやや気になる点です。

上位校に共通して多くみられる特徴ではありますが、校則は緩く自由な校風。行事にも熱心で、体育祭の棒倒しは開成高校の名物となっています。

近年、私立の中高一貫校で高校からの募集を廃止する学校が増えていますが、開成高校はいまだに高校受験を行っており、100人程度を追加で入学させています。ただし、開成高校の入試応募者数は低迷を続けており、いつ中止されるか予断を許さない状況です。

卒業生の声

東京大学理科1類　J.H先生

なんといっても、自由な場所でした。

人格を排除するような圧力が存在しない空間で、伸び伸びできました。また、すごい人が沢山集まる場所です。

ある分野で突出した人、カリスマのある人、志の高い人、マイパースな人、ストイックな人、アツい人。

刺激をくれるかけがえのない友人、先輩、先生方に出会うことがきっとできるはずです。

一橋大学経済学部　A.K先生

開成学園という学校の世間のイメージは勉強ばかりしてる集団といったところでしょう(私もそうでした)。

しかし実際は勉強よりも課外活動に力を入れる人が多かったです。

勉強以外に自分が夢中になれる何かを追い求めている人が多かったと思います。(例えば私はカラオケやボウリングに夢中になって明け暮れていました)

第2位　筑波大学附属駒場高校

高校データ

• 国立
• 男子校
• 中高一貫制（高校からの募集あり）
• 所在：東京都世田谷区
• 1学年あたりの生徒数：約160人

筑波大学附属駒場高校の特徴

通称、筑駒。

こちらも昨年に続いての2位です。絶対数では開成高校に負けるものの、合格率では負けません。今年も、東大合格率は全国トップとなりました。

今年は100人に到達しませんでしたが、それでも学年の半数以上が東大に進学するという恐ろしい高校です。

学校行事が盛んで、音楽祭・体育祭・文化祭は三大行事とも言われます。

第3位　桜蔭高校

高校データ

• 私立
• 女子校
• 中高一貫制（高校からの募集なし）
• 所在：東京都文京区
• 1学年あたりの生徒数：約280人

桜蔭高校の特徴

都内の私立女子高校の名門で、女子学院中学校・雙葉中学校と共に「女子御三家」と呼ばれます。

例年、東大には多くの合格者を輩出していましたが、今年は特に躍進し、全体の3位となりました。また、桜蔭高校は東京科学大学(東京医科歯科大学)への合格者が多いことでも知られています。

東京女子高等師範学校（現：お茶の水女子大学）の同窓会から設立した経緯を持ち、お茶の水女子大学と同じく東京都文京区に校舎があります。ただし、お茶の水女子大が茗荷谷駅近くにあるのに対し、桜蔭高校の最寄り駅は水道橋駅です。

東京大学本郷キャンパスが近所にあり、桜蔭高校から赤門までは徒歩15分程度です。

第4位　灘高校

高校データ

• 私立
• 男子校
• 中高一貫制（高校からの募集あり）
• 所在：兵庫県神戸市
• 1学年あたりの生徒数：約220人

灘高校の特徴

「東の開成 、西の灘」あるいは「東の筑駒、 西の灘」と言われることもある関西最強の進学校です。昨年より1つ順位をあげ、存在感は全く衰えません。

地理的な要因もあり、東大合格者数ランキングには関東の高校が名を連ねますが、灘は関西にありながら常に上位を維持しています。

灘高校は医学部進学率が高いことで知られており、2020年は、東京大学理科3類合格者数15人、京都大学医学部合格者数24人と、例年通り多数の合格者を輩出しました。

これは今年に限った話ではなく、毎年のように東大・京大医学部の多くが灘高校の出身者で占められます。灘高校がいかにハイレベルな学生を輩出しているかがお分かりいただけることと思います。

第5位　渋谷教育学園幕張高校

高校データ

• 私立
• 男女共学
• 中高一貫制（高校からの募集あり）
• 所在：千葉県千葉市
• 1学年あたりの生徒数：約260人

渋谷教育学園幕張高校の特徴

通称「渋幕」。近年、急成長中の超進学校です。昨年よりさらに1つ順位を上げ、合格者数は2名増えています。

かつて、県立千葉高校を始めとする公立高校が王座に君臨していた「公立王国千葉」ですが、渋谷教育学園幕張高校の台頭によってその印象がもろくも崩れ去ろうとしています。

また、今年は姉妹校である渋谷教育学園渋谷高校も大躍進しました（昨年32位→今年17位）。今後も、渋谷教育学園は大注目です。

公立高校からの合格状況

昨年と同じく、TOP20のうち、公立高校は日比谷（東京）と浦和（埼玉）の2校のみです。しばらくは、「東大に強い公立」は日比谷と浦和が２強となるのでしょうか。 愛知の旭丘高校は22位と惜しい位置でした。

残念ながら、東京大学において公立高校からの合格者数は決して多いとは言えません。 京都大学、科学大(東工大)、一橋大学では公立高校がランキング上位に名を連ねますので、東大入試がいかに特殊かお分かりいただけると思います。

ただし、TOP20に日比谷高校（東京）と浦和高校（埼玉）の2校がランクインしていることからもわかる通り、一部の公立高校には私立の中高一貫校をも凌ぐ優秀な高校生が存在します。1960年以降毎年必ず１人以上を東大に輩出する公立高校は、北は北海道の札幌南高校から、南は鹿児島県の鶴丸高校まで、全国に広く分布しています。

公立高校から東京大学合格を目指す場合、中学から超難関大学合格を見据えたトレーニングを行なっている中高一貫校生がライバルとなり、厳しい戦いとなります。

こちらについて、スマートレーダーブログの「公立高校から東京大学に合格するための勉強法とは？」の記事に詳しく書かれておりますので、ぜひご覧ください。

終わりに

今回は高校別東京大学合格者ランキングをご紹介しました。

ランキング上位の高校はそれだけ良い教育が行われているとも言えますし、優秀な生徒が多く存在するということでもあります。このようなハイレベルな高校に進学することは、大学受験やその先の交友関係に大きな影響を与えます。

スマートレーダーには、こうした中学校・高校へ合格した経験のある先生が多数在籍しています。一度東大に在籍している先生に話を聞いてみてはいかがでしょうか。

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