中学受験に必要な勉強時間は?勉強計画の効率的な立て方も解説!

お子様の将来のことを考えて中学受験させたい、とお考えのご家庭の中には「毎日どれくらい勉強すればいいのか」とお悩みのご家庭も多いのではないでしょうか。

友達との遊びや習い事に時間を割かせたいと思いつつも、勉強時間が十分に確保できないのではないか、このままでは受験に失敗してしまうのではないかと不安を抱えるご家庭は多くいらっしゃいます。

そこで本記事では、中学受験ではどれくらい勉強すればよいのか、塾が忙しい時に勉強時間を確保する方法、効率的な勉強計画の立て方を紹介します。

中学受験における学年別の勉強時間の目安

中学受験をする場合、一日何時間を家庭学習で勉強すればよいのでしょうか。

一般的に中学受験をする場合の学年別での家庭学習の勉強時間の目安は下記のように言われています。

学年平日休日1週間合計計(長期休暇含む)
小学4年生1〜2時間2時間12時間ほどおよそ700時間
小学5年生2~3時間4時間20時間ほどおよそ1100時間
小学6年生1~5時間4~8時間25時間ほどおよそ1400時間
総計およそ3200時間

時間数に差があるのは塾がある日とない日で家庭学習の勉強時間に差がでるためです。また、長期休暇中は学校の授業の時間がなくなるため、家庭学習に要する時間が学年ごとに増えていきます。

ここからは各学年ごとの勉強時間の目安が、なぜ上の表のようになっているのか説明していきます。

小学3年生以下

小学3年生までは時間を意識して勉強させることよりも、学習習慣をつけることを目標として勉強させることにより重きを置くようにしましょう

生活の中に勉強を組み込み、勉強に対するハードルを低くすることで、小学4年生以降に中学受験対策が本格化しても抵抗感なく勉強をすることができます。

小学4年生

小学4年生からは中学受験の勉強が本格化します。塾に通っている場合は中学受験対策のカリキュラムがスタートすることが多く、内容が難しくなることに加え、宿題の量も増加します。

そのため平日は1~3時間、休日は2~3時間、1週間で12時間ほどが勉強時間の目安になります。

小学5年生

小学5年生の場合は、平日は小学4年生と同じく1~3時間が目安となりますが、5年生の後期からはカリキュラムの難易度がより高くなることを踏まえると休日は4~5時間ほど、1週間で20時間ほどが勉強時間の目安になります。

小学6年生

小学6年生になるといよいよ本番が近く、カリキュラムの難易度がぐっと高くなり、宿題の量も増えます。

塾のカリキュラムに加えて過去問対策などの時間も確保しなくてはならないため、平日には3~5時間、休日には8~10時間、1週間で25時間ほどが勉強時間の目安になります。

塾が忙しい場合の勉強時間をどう確保するの?

中学受験をする場合、多くはSAPIX(サピックス)、四谷大塚、日能研、早稲田アカデミーなどの塾に通うご家庭が多いです。中学受験対策塾に通っていると、小学4年生からは通塾頻度が増加し塾にいる時間も長くなっていくため、必然的に家庭学習の時間がぐっと減ります

この状況で家庭学習の時間を確保するためにおすすめするのは、朝方のスケジュールを組むことです

例えば、6:00~6:45の45分間を朝の勉強時間とすれば平日だけでも1週間で3時間45分の勉強時間を追加で確保することができます。

このように朝に勉強時間を確保することで家庭学習の時間も維持することができます。

時間を確保したら、次に家庭学習の勉強時間を科目別に当てはめていきましょう。例えば普段週に10時間の家庭学習の時間が確保できているとすると、先ほどの3時間45分を加えて13時間45分の家庭学習の時間があることになります。そこに、下の表のように科目を当てはめていきます。

科目時間
算数4時間
国語3時間30分
社会1時間30分
理科2時間30分
合計11時間30分

定着が不十分な科目に時間を割いたり、テスト対策や復習の時間をとったりすることも考えると確保した時間よりも少なめに当てはめるのが良いでしょう時間のバッファを持たせることは、家庭学習を滞りなく進めることにもつながります。

効率の良い勉強計画の立て方

ここまで勉強時間について解説してきましたが、勉強時間さえ確保できていればいいというものではありません。中身の伴わない勉強を闇雲に行ったとしても成績の向上は見込めません。

勉強の質を上げるためには勉強計画を立てることが大切になってきます

そこで、次の段落では効率の良い勉強計画を立てるために意識すべきポイントを6つ紹介します。

お子様の習熟状況を把握する

塾等で行うテストや模試の結果からお子様の対策すべきポイントを把握しましょう。志望校とお子様の偏差値の開きを確認したうえで、お子様の状況に合わせた適切な勉強量・勉強時間を考えてあげることが重要です。

これを行うことで、今までの勉強時間以外でも勉強時間を確保するために部活動や習い事をやめないといけないのかの判断を行うことができます。

また、お子様の苦手分野・対策すべきポイントを把握したうえで、具体的な勉強内容を示してあげましょう

ここで大事なのはお子様とのコミュニケーションです。小学生のお子様に、成績をあげさせる、志望校に合格させることだけを目的に一方的に勉強を押し付けることの無いようにしてください。

時間を意識して勉強する

受験勉強を効率的に行うためには、常に時間を意識して勉強する必要があります。

ただ塾の課題などを闇雲にこなすのではなく、今日この時間で何を勉強するべきなのか、どのくらいの量をこなすのか、勉強し終わった後にどういう状態になっていることを目指すのかという目的意識をつけることが重要です。

また、普段の勉強から時間を意識して、時間に対する感覚を育むことは、実際の試験の時間配分を上手く行うことにも役立ちます。

休息や睡眠時間はしっかりと取る

効率よく勉強をするためには適度な休息十分な睡眠時間は必須です。小学6年生になったら試験時間に合わせて例えば60分勉強したら10分休憩を取る、のように設定するのも効果的です。また休憩時にはゲーム等せず、脳を休めるために仮眠、散歩などにとどめましょう。

睡眠時間を削って夜遅くまで勉強するのも逆効果です。短期記憶を長期記憶に変換するには睡眠が必要と言われており、8時間程度は睡眠時間を確保できるように計画を立てましょう。

休日であっても夜更かしはせず、朝からしっかり起きるようにして早くに始まる試験に対応できる生活リズムをサポートしてあげてください。

そのためには睡眠、食事、入浴、休憩等、勉強時間以外のスケジュールを先に入れて、そのあとで勉強時間を計画することが重要です。

時間やタイミングによって効率の良い勉強をする

試験は朝から始まるため、朝から頭を回転させられるように、計算問題や読解問題を解くのが良く、反対に夜の睡眠前の2時間は記憶の定着効率が良いため、暗記系の勉強が良しとされています。

このように、時間やタイミングによって効率の良い勉強が存在します。例えば、まとまった時間があるときにのみ演習問題をし、解きっぱなしにするのではなくなぜ解けなかったを振り返る、解説を理解するまでセットで行うことなどが挙げられます。

隙間時間を活用する

効率的に学習を行うためには、移動時間などの隙間時間を活用することが有効です。

日々の生活で少しでも勉強にあてられる隙間時間を探して勉強を積み重ねることで、周りの受験生と大きな差をつけることができます。

また、隙間時間は短時間でも効果があるような暗記系の勉強を行いましょう。

復習はすぐに行うようにする

人は覚えたことを1日経つだけで半分以上忘れてしまい、1週間後にはほとんど忘れてしまうと言われています。つまり、復習を行わないと、次回の授業の時には今回の授業内容の大半を忘れてしまうことになります。

そのため、効率的な学習を行う上で、塾や学校の授業で習った内容を復習すること、そしてできる限り早く復習を行うことが鍵となります。

授業で扱った内容を帰宅後もしくは翌朝早く起きて行うなど、お子様の状況に合わせて復習のタイミングを設定しておくことが重要です。

スマートレーダーで効率的な勉強計画を立てよう

今回は、中学受験ではどれくらい勉強すればよいのか、塾が忙しい時に勉強時間を確保する方法、効率的な勉強計画の立て方について解説してきました。

しかしいざ実践しようとすると、そもそも勉強計画を立てる時間がない勉強計画の具体的な立て方がわからない、また、勉強計画通りにいかないとお悩みのご家庭も多いと思います。

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