【2025年】帰国子女向け中学入試情報と対策方法を解説!

帰国子女とは、親の仕事や留学などの理由で海外に一定期間滞在し、その後日本に戻った子供たちのことを指します。ちなみに、帰国子女と聞くと女の子をイメージしがちですが、「子」が息子、「女」が娘を意味しているので、実際は男女どちらにも当てはまります。

一般的に帰国子女の中学受験は難しいとされており、合格するためには十分な対策が必要になります。この記事では、帰国子女入試(帰国生入試)を利用して中学受験を考えているご家庭に向けて、対策方法やおすすめの中学校情報を解説します。

スマートレーダーには8,000人を超える家庭教師が所属しており、帰国子女や帰国子女入試経験のある先生も多数在籍しています。ぜひそういった先生に相談してみましょう。

また、帰国子女枠が設けられている学校の偏差値別ランキングについてはこちらの記事で紹介しています。
【2025年版】帰国子女入試(帰国生入試)や帰国子女優遇措置を実施している中学校偏差値ランキング

Contents

帰国子女入試(帰国生入試)の概要

帰国子女入試(帰国生入試)とは?

帰国子女入試(帰国生入試)とは、一般入試とは別枠で実施される、海外での生活経験のある受験生を対象とした入試のことです。

親の都合で海外にいた子どもは日本で育った子供と比べてハンディが生じている、という考えに基づいて設けられており、帰国生入試と呼ばれることもあります。

最近では英語教育やグローバル教育の強化が求められることが多く、自校のグローバル化の推進や英語力向上のために帰国子女を積極的に受け入れる中学校が増加しています。

最近の帰国子女入試(帰国生入試)の傾向

日本在住でありながら高い英語力を身に付けている生徒は少なからず存在します。英語力の高い生徒が欲しい中学校の中には、こうした生徒を確保しようと、帰国子女入試(帰国生入試)を海外在住歴がなくても受験可能とする学校も現れ始めました。そうすることで、優秀な生徒を一般入試以前に囲い込むことができるからです。

しかし、帰国子女入試(帰国生入試)は本来日本国内で教育を受けられなかった生徒への配慮です。こうした事態を解消するため、東京都私立中高協会は1年以上3年以内(海外在住1年以上・帰国後3年以内)というルールを明確に定めました。

また、生徒数確保のために生じていた試験日の早期化を解消することを目的として、東京都では2024年度から入試解禁日は11月20日以降となりました。こうしたことから、入試基準の厳格化がされていない首都圏近郊の神奈川や千葉などの帰国子女入試(帰国生入試)に出願が流れることが予想されます。長期的には東京都以外でも入試基準の厳格化が進むでしょう。

他方、帰国子女入試(帰国生入試)の定員に関しては明記されていない学校も多く、実際の受け入れ人数を正確に把握することは困難ですが、受け入れ校、受け入れ人数は共に増加傾向にあると言えるでしょう。

帰国子女入試(帰国生入試)で中学受験するには?

まずは帰国子女入試(帰国生入試)の受験資格を確認

帰国子女枠で中学受験をするためには、資格基準を満たしているかを確認する必要があります。

一般的な基準として、帰国子女入試(帰国生入試)の受験資格を得るためには、海外での滞在期間が最低1~2年以上、また帰国後1~3年以内が条件となっています。

基準は中学校により異なり、「わずかな帰国時期の差で中学受験できないのはかわいそう」ということで、例外的に受験を認めてもらえる場合もあるため、帰国子女入試(帰国生入試)を検討される場合は直接中学校に問い合わせることをお勧めします。

英語を入試に使うかどうかを確認

帰国子女枠での受験では、英語力が重要な要素となる場合があります。一部の学校では試験科目として英語作文が課されることもあり、大学入試以上の高い英語力が求められることがあります。英語があまり得意でない場合、英語を使用しない入試を実施する学校もありますので、入試内容を事前によく調べ、適切な選択を行うことが重要です。

帰国子女入試(帰国生入試)の受験科目は?

帰国子女入試(帰国生入試)の受験科目は入試形態により、入試形態は主に以下のような5種類に分かれます。

2科型(国語・算数)

この入試形態は、海外で理科や社会を学習することは厳しいという学習事情は考慮した形になっております。

また、国語と算数の入試問題については、日程によって異なります。一般入試と同日程の場合は問題は同じであるものの、基準点が一般生とは異なることが多いです。また、一般入試と異なる日程の場合は、そもそも問題が一般入試と異なり、難易度も比較的易しめに設定されていることが多いです。

3科(国語・算数・英語)

国語・算数に英語加えた入試形態でこれが比較的オーソドックスと言えるでしょう。英語の学力はもちろんのことながら、学校の授業についていくためにある程度の国語と算数の基礎学力を求める学校が増加傾向にあります。

また、この3科目に加えて、面接を重視する学校もあるので対策が必要です。

4科(国語・算数・理科・社会)

この入試形態は国内の一般入試受験者と同程度の学力が求められています。

基本的には、一般受験生と同一日程かつ同一問題で入試が行われ、基準点のみが異なるような帰国子女優遇措置を実施している学校が多くあります。

英語+α型

この入試形態は英語圏の現地校およびインターナショナルスクールに通学していた生徒向けのものとなります。英語試験の難易度は学校によりさまざまです。

また、それに加えて、面接(英語・日本語)やエッセイをあわせて実施する学校もあります。

面接

学校によっては面接に重きを置いている学校も多くあります。

帰国子女入試(帰国生入試)での募集をしている学校は、帰国子女ならではの国際感覚や、柔軟な考え方、自己表現力を重要視している傾向にあります。

面接では、これらをアピールすることが重要です。「海外生活で得たこと」について、本番までにしっかりと準備をし、自信を持って答えられるようにしましょう。

中学受験における面接対策は以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

【中学受験】面接対策!質問の回答例、服装やマナーを親子あわせて徹底解説!

スマートレーダーなら、特に対策が難しい面接練習も対応可能です。中学入試の面接に関する知識や経験が豊富な先生を探してみませんか?

それ以外

既に紹介した上記の4つの入試形態には当てはまらない独自の入試形態を設定している学校があります。

具体的には、適性検査や作文、面接のみを行う場合や国語・算数・英語から2科目選択して受験する場合などがあります。

早めに志望校を決める

早い学校では11月の下旬から帰国生入試が始まる学校が多くあります。受験科目などを確認し、早い段階で志望校を決め、対策を進めていきましょう。

帰国子女入試(帰国生入試)での入試日程は?

帰国子女入試(帰国生入試)の入試日程は、全国的に最速で11月下旬ごろから開始します。一般入試よりも早い時期に帰国子女枠での入試を実施する中学校は、帰国生を積極的に受け入れようとしていることが多く、一般入試よりも科目数を少なくしたり、試験問題を簡単にしたりしていることがあります。

しかし、中には一般入試と同じ日に帰国子女入試(帰国生入試)を行う学校もあります。この場合、一部の優遇措置はあるものの、基本的には一般入試と同様の難易度であることが多いです。

各学校の帰国子女入試(帰国生入試)の難しさを測る際は、入試日程も参考にしてみてください。

志望校の決め方は?

先ほど紹介した帰国子女入試(帰国生入試)を中学受験する際に重要なプロセスである志望校の決め方について紹介したいと思います。

中学でどのようなことを学びたいのかを話し合う

まず、志望校を決める際の重要な第一ステップとして、これから中学に入学した後、どのようなことを学びたいのか、どのような活動をしたいのかなどを、親子でしっかりと話し合うようにしましょう。

ここで認識がずれてしまっていると、入学後にこんなはずじゃなかったっと後悔してしまう恐れがあります。そのようなことを防ぐためにも重要なプロセスなのでしっかりと行いましょう。

学校の雰囲気や特徴を知る

親子でどのようなことを学びたいのかを議論し終わった後は、具体的に希望に沿った学校を探していきましょう。

具体的には、学校の文化祭やイベントなどに足を運び、実際の雰囲気を確かめることがおすすめです。海外在住で実際に学校の行くことが厳しい場合でも、近年ではオンラインで説明会を行っている学校も増加しているので、そこから情報を掴むようにしましょう。

フォロー体制の確認を行う

学校を選定する際には、学校がどのように帰国生をフォローするのか調べるようにしましょう。

日本での学校生活に馴染めるように個別指導を行う学校や国語・算数の特別授業を行う学校、一般生と全く同じように扱う学校など、学校によって様々なフォロー体制があります。

お子様が充実した学校生活を送るためにも、お子様の性格などに合わせてしっかりと事前に調べることをおすすめします。

帰国子女入試(帰国生入試)の中学受験が難しい3つの理由

次に帰国子女入試(帰国生入試)での中学受験が難しいと言われている理由について解説します。

帰国子女を受け入れている学校の偏差値が高い

主な理由の一つとして、帰国子女を受け入れる中学校の偏差値が高い傾向にあることが挙げられます。受け入れ態勢が整っている学校は、学問的にも社会的にも高い評価を受けており、多くの家庭が志望する名門校であることが多いです。

帰国子女入試(帰国生入試)で受験する場合、名門校を狙うライバルは多く、求められる偏差値が高くなりやすいです。

自身のレベルが合格ラインに達しているのかわかりづらい

海外生活を送っている間、日本の基準に合わせた学力テストを受ける機会が限られるため、自分の学力が中学入試の合格ラインに達しているかを判断するのは難しく、これは大きな不安要素となります。

帰国時に模試を受けることが理想的ですが、帰国のタイミングやその他の事情により、これが難しい場合もあります。

合格へ向けた指導が受けづらい

中学入試に合格するためには、中学入試のスペシャリストに指導を受けるのが必須と言えます。しかし、海外在住の家庭にとっては、このような専門的な指導者を身近に見つけることは困難です。

海外に住みながら学力を判断したり、合格に向けた指導を受けたいといった場合、日本にいる家庭教師を活用することがおすすめです。オンライン家庭教師であれば、海外にいながらでも日本の先生から指導を受け、現在の学力レベルを評価してもらうことができます。また、それをもとに指導を受けることも可能になります。

スマートレーダーなら

スマートレーダーには、8,000人を超える家庭教師が所属しており、お子様のニーズや学習状況に合わせて最適な先生を選ぶことができます。志望する中学校出身の家庭教師や、帰国子女入試(帰国生入試)で中学に入った家庭教師を探すことも可能です。オンライン指導にも対応しており、世界中どこにいても、質の高い指導を受けることが出来ます。

ご利用者様の声

受験直前期の短期間にも関わらず、英語受験の準備をしてくださり、そのおかげで無事志望校に合格することが出来ました。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

小学4年生〜直前期までの中学受験学習スケジュール

帰国生入試は、出題傾向や試験内容が一般入試とは異なる点も多く、早めの準備が合格へのカギを握ります。ここでは、小学4年生から直前期までの時期ごとに、どのように学習を進め、どんな準備をしていけばよいのかを分かりやすく解説します。

小学4年生:国語と算数を中心に基礎を固める時期

小学4年生は、中学受験に向けて学習習慣をつける準備期間です。特に大切なのは、国語と算数の基礎力をしっかり身につけること。海外在住中は英語に力を入れがちですが、生活が落ち着いたら、徐々に国語・算数の学習も進めましょう。最近は、帰国生入試でも国語と算数の難易度が上がっており、一般入試と同レベルの学校も増えています。

特に国語は「音読」が効果的で、読解力や表現力を育てる助けになります。帰国済みの方は、理科・社会を含めた4科目の学習に取り組むことで、志望校の選択肢も広がります。

この時期は比較的時間に余裕があるため、スポーツや文化活動などにも積極的に参加しましょう。幅広い経験は精神的な成長につながり、受験を乗り越える力になります。また、一時帰国の機会には、気になる学校を見学することもおすすめです。

小学5年生:受験準備の土台を固める大切な時期

小学5年生は、受験に向けた学習が本格的に始まる重要なステージです。国語や算数の内容が一段と難しくなり、ここでつまずいてしまう受験生も多くなります。しかし、5年生の内容をしっかりと理解し定着させることができれば、受験に必要な学習の8割ほどをカバーできるとも言われています。一般的に受験に必要な単元の学習は6年生の夏頃までに終了するため、この一年の取り組みが今後の鍵を握るのです。

また、志望校で社会や理科の出題がある場合には、5年生から4科目体制の学習に切り替えることをおすすめします。特に海外在住の場合、4科目受験が大きな負担になることもあるため、志望校の入試形式を早めに確認し、受験科目数も含めて検討しておきましょう。

出願に関しても、少しずつ準備を始めたい時期です。多くの学校では、海外での在籍校の出席状況を提出するよう求められます。特にESL(英語補習クラス)に在籍していた場合や通常授業との切り替え時期によっては、欠席扱いとされてしまう可能性もあるため注意が必要です。体調不良なども含めて、家庭でも日頃から出席状況の記録を残しておくと安心です。

この学年では、具体的な志望校選びも本格的にスタートします。一時帰国の際には、できるだけ多くの学校を見学し、実際の雰囲気を感じることが志望校選定に役立ちます。やや難易度の高い学校を訪れることで、お子様のやる気が高まるきっかけにもなります。

さらに注意したいのが過去問の入手です。帰国生入試の過去問は一般には市販されていない場合が多く、説明会などで配布されるのも基本的に最新年度の1年分のみです。早めに学校説明会へ参加し、過去問や出題傾向の情報を集めておくことが、効率的な対策につながります。

小学6年生:実践力と情報収集を両立する時期

小学6年生は、これまでの基礎をもとに、志望校に合わせた実践的な対策を進める段階です。国語・算数に加え、理科・社会・英語を含む科目全体の土台を固めつつ、模試を活用して現時点での立ち位置を確認しておきましょう。ただし、偏差値の見方は模試の種類や受験層によって異なるため、結果の読み取りには注意が必要です。

志望校については、ホームページや説明会・文化祭を通じて早めに情報収集を行いましょう。実際に足を運べる場合は、学校の雰囲気を感じる良い機会になります。また、帰国生入試の過去問が公開されている学校もあるため、問題傾向の確認と併せて、類似問題での対策も行っておくと安心です。

面接対策もこの時期に本格化します。海外と日本の違いや、自分が海外で得た経験について、家族と話しながら自分の考えを整理しておくと、面接で自信を持って答えられるようになります。

さらに、出願書類の準備も早めに始めましょう。海外在留証明書や成績証明書など、取得に時間がかかる書類もあるため、余裕をもってスケジュールを立てることが大切です。

直前期:仕上げと最終調整のフェーズ

帰国生入試は、一般入試よりも1〜2ヶ月ほど早く実施される学校が多いため、通常の受験スケジュールよりも前倒しで準備を進める必要があります。この時期は、学力がもっとも伸びやすく、追い込みの成果が出やすい重要なタイミングです。合格を目指して、最後まで粘り強く学習を続けましょう。

特に面接対策は欠かせません。志望理由や将来の目標に加え、海外での経験や、そこでどのように成長したかといった質問がされることが多く、自分の言葉で自然に話せるようにしておくことが大切です。面接練習を通じて、考えを整理しながら、どの学校で何を学びたいのか、その熱意をしっかり伝えられるよう準備を重ねましょう。

試験当日は、直前まで使っていた過去問を持参することをおすすめします。問題を解く順番の確認や、これまで何度も取り組んだ問題を見返すことで、自信を持って試験に臨むことができます。万が一、出題傾向に変化があった場合でも、それは全受験生に共通する状況です。焦らず落ち着いて取り組む姿勢が、合否を分けるポイントになるかもしれません。

直前期は、精神的にも不安や緊張が高まりやすい時期です。体調管理や十分な睡眠を心がけ、万全のコンディションで試験当日を迎えられるようサポートしていきましょう。

このような勉強計画立てやモチベーションアップ・維持にもスマートレーダーはおすすめです。

実際の合格体験記をご紹介

合格校:渋谷教育学園渋谷中学校(渋渋)
インターナショナルスクールに通っていて英語中心の授業だったため、日本語の読解が最初は大変でした。
家庭教師の先生に国語の記述練習を徹底してもらうことで成績が伸びました。
帰国子女入試を活用して、得意の英語も生かせたのが大きかったです。

合格校:広尾学園中学校(インターナショナルコース)
日本人学校に通っていたため、海外でも日本式の授業に慣れていたので、基礎の学習はスムーズでした。
ただ日本の受験スピードについていくのが大変で、オンライン家庭教師で何回も過去問演習を重ねました。

合格校:慶應義塾中等部
帰国直後は漢字や語彙の遅れが心配でしたが、家庭教師に日本語作文を毎週添削してもらいました。
苦手な国語も、繰り返し書いて伝える練習で克服していきました。日本の学校生活に慣れながら受験勉強を続け、無事に合格できました。

帰国子女の中学受験でよくある質問

Q.試験科目は一般入試とどう違う?

A.国語・算数+英語を含む2~3科目入試が主流です。英語資格所持者は英語筆記を免除する学校もあります。(例:英検2級・TOEFL iBT 72点以上など)

Q.面接は必ず英語?

A.多くの学校が日本語+英語のバイリンガル面接を採用しますが、日本語のみ・保護者同席など形式は多様です。英語面接が苦手でも、日本語での自己表現力が重視されるケースもあります。詳しくは各学校の募集要項を確認してみましょう。

Q.算数・国語の出題レベルは?

A.一般入試と同レベルが基本です。長期海外在籍で日本語力に不安がある場合、国語は作文・記述中心の学校を選ぶ、帰国生向け通信教材で対策するなどの工夫が必要です。

Q.いつから準備を始めるべき?

海外在籍中でも小5夏~秋に帰国枠対象校をリスト化し、小6春までに英検やTOEFL等英語試験を受験、夏前頃から過去問演習に入るのが一般的スケジュールです。

Q.帰国子女枠の倍率は高い?

A.多くの学校で募集定員が5~30名程度と少なく、人気校では倍率4~8倍になることもあります。複数回受験や国際生入試との併願で安全校を確保する戦略が欠かせません。

帰国子女におすすめの学校10選をご紹介

これからは帰国子女におすすめな関東圏の学校を10校ご紹介します。まずは10校を選んだ基準について説明します。

英語の授業のレベル

帰国子女の英語力を維持・向上させるためには、レベルの高い英語教育が不可欠です。一般生とは別のカリキュラムであったり、ネイティブ教員による少人数制の授業が行われるような授業が充実しているかどうかは重要なチェックポイントです。

入試科目

帰国生入試は、学校によって試験科目が大きく異なります。「英語のみ」「英語・国語・算数」「国語・算数」など、様々なパターンがあります。お子さまの得意・不得意に合わせて、受験戦略を立てやすい学校を選びましょう。

進学実績

大学進学を見据えるなら、学校の進学実績も重要です。国内難関大学への進学者が多いのか、海外大学へのサポートが手厚いのかなど、学校の特色を理解し、将来の目標に合った環境を選びましょう。

詳しい選び方や対策方法については以下の記事をご覧ください。

【2025年】帰国子女向け中学入試情報と対策方法を解説!

関東/東京でおすすめの学校10選

【共学校】渋谷教育学園幕張中学校

英語・面接のみで受験可能

「渋幕(しぶまく)」の愛称で知られ、帰国生入試の最難関校の一つです。帰国生入試は英語・面接のみで受験できるため、国語や算数に不安がある生徒でも挑戦しやすいのが魅力です。ただし、英語試験の難易度は非常に高くなっています。

ハイレベルな英語の授業

昔から帰国生を多く受け入れており、その英語教育には定評があります。帰国生専用の英語のクラスがあり、英語の授業は非常にレベルが高く、ディスカッションやプレゼンテーションが中心となっています。一部の生徒は模擬国連などの国際的な大会にも出場しており、高い英語力をさらに伸ばしたい生徒に最適な環境です。

国内外のトップ大学への進学実績

国内では東京大学をはじめとする最難関国立大学、私立では早慶上理に多数の合格者を輩出しています。また、海外大学への進学サポートも手厚く、毎年10名前後の生徒が海外大へと進学し、生徒がハーバード大学やプリンストン大学などのアイビーリーグに属する大学やそのほか世界的な名門大学にも進学しています。

渋谷教育学園幕張中学校の詳しい情報はこちら

【2025年度】渋谷教育学園幕張中学校の偏差値や倍率など入試情報と科目別受験対策方法を徹底解説!

【共学校】渋谷教育学園渋谷中学校

3教科に加えて英語面接or日本語面接の入試

「渋渋(しぶしぶ)」の愛称で親しまれ、渋幕と同じく帰国生入試の最難関校です。入試科目は「英語・国語・算数」の3科目と英語面接もしくは日本語面接で、いずれも高いレベルが求められます。

充実したグローバル教育

英語の授業はネイティブ教員によって北米の学校の形式で進行されます。学期ごとにたくさんの課題が出ますが、その分ハイレベルな英語力を身につけることができます。また、模擬国連などの活動も盛んです。

国内外のトップ大学への進学実績

進学実績も渋幕と同様に全国有数で、東京大学や早慶上理に多数の合格者を輩出しています。また、海外大学への進学実績も豊富で、ハーバード大学やスタンフォード大学など、世界トップクラスの大学へ合格者を輩出しています。

渋谷教育学園渋谷中学校の基本情報

【2025年度】渋谷教育学園渋谷中学校の偏差値や倍率など入試情報と科目別受験対策方法を徹底解説!

【共学校】広尾学園中学校

英語力が問われる入試

帰国生向けの入試では、英語で実施される算数・国語・英語面接か、全て日本語で出題される国語・算数・日本語面接の試験の2パターンから選ぶことができます。英語での試験を選んだ場合は、入学後にオールイングリッシュグループに配属されます。

英語力に応じた多彩なコース

広尾学園の最大の特徴は、インターナショナルコースが設置されている点です。特にAG(アドバンストグループ)では、授業のほとんどが英語で行われ、海外の学校に近い環境で学べます。高校進学時には医進・サイエンスコースも選択することが可能で、理系分野に強いのも魅力です。

豊富な海外大学合格実績

近年、海外大学への進学実績が飛躍的に伸びており、2025年度の進学実績を見ると、UCバークレーやキングスカレッジロンドンといった海外の名門大学に多数の生徒が合格しています。国内だけでなく、海外も視野に入れた進路を考えている生徒に最適な学校です。

広尾学園中学校の基本情報

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【共学校】三田国際学園中学校

英語のみで受験可能

帰国生入試は英語・面接で受験できます。入学時の英語力に応じてクラスが分けられるため、自分のレベルに合った環境でスタートできるのも安心です。また、筆記試験に関しては免除制度があり、英検®準1級以上、TOEFL iBT®72 点以上 IELTSTM 5.5 以上を保有している場合は英語筆記試験を免除されます。

英語で学ぶインターナショナルクラス

三田国際学園の最大の特徴は、インターナショナルクラスでの英語イマージョン教育です。英語、数学、理科、社会といった主要科目を英語で学び、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学ぶ環境が整っています。

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【共学校】慶應義塾湘南藤沢中等部

慶應附属で唯一の帰国子女受験可能な学校

慶應SFCは帰国生入試による入学者が生徒全体の2割を占めており、慶應附属の中で唯一帰国子女入試を実施しています。試験科目は一般入試と同じく国語・算数・理科・社会の4科目か、国語・算数・英語の3科目入試のどちらかを選択して受験します。

ネイティブ教員による手厚いサポート

各学年に英語を母語とするネイティブの担任がおり、学習面だけでなく生活面での相談もしやすい環境です。また、週6時間、ネイティブ教員の授業を受けることができ、高い英語力を維持しさらに磨くことが可能です。

慶應義塾大学への内部進学

この学校の最大の魅力は、高校卒業後、ほぼ全員が慶應義塾大学へ進学できることです。大学受験に縛られず、自分の興味や関心を深く探求する時間を確保できます。

慶應義塾湘南藤沢中等部の基本情報

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【共学校】都立立川国際中等教育学校

作文と面接のみで受験可能

都立の中高一貫校として人気が高く、帰国生入試は日本語または英語での作文と面接(パーソナルプレゼンテーションを含む)で評価されます。学力試験がないため、海外での経験や自分の考えをしっかりと表現できる生徒に向いています。

英語漬けのイベントが豊富

校外の英語学習施設での研修や英語合宿、オーストラリア海外研修など、英語に浸る機会が豊富に用意されています。ネイティブ教員や帰国生も多く、日常的に国際的な雰囲気の中で学校生活を送ることができます。

国内トップ大学への進学実績

国内では東京大学をはじめとする最難関国立大学、私立では早慶上理に多数の合格者を輩出しています。

都立立川国際中等教育学校の詳しい情報はこちら

立川国際中等教育学校の偏差値や倍率など入試情報と対策方法を徹底解説!

【共学校】東京学芸大学附属国際中等教育学校

多様な言語で受験可能

最大の特徴は入試の多様性です。外国語作文は、英語だけでなく、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国・朝鮮語から選択可能。様々なバックグラウンドを持つ生徒を受け入れています。

日本語で受けられるIBディプロマ

高校2年生からは、国際的に認められている大学入学資格「国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム」を履修できます。これを日本語で受講できる中高一貫校は非常に貴重であり、IB教育に興味があるお子さまや海外大への進学を考えているお子さまにとって最適な環境です。

国内外のトップ大学への進学実績

国内では東京大学をはじめとする最難関国立大学、私立では早慶上理に多数の合格者を輩出しています。また、海外大学への進学サポートも手厚く、毎年10名前後の生徒が海外大へと進学し、生徒がハーバード大学などのアイビーリーグに属する大学やそのほか世界的な名門大学にも進学しています。

東京学芸大学附属国際中等教育学校の詳しい情報はこちら

東京学芸大学附属国際中等教育学校の偏差値や倍率など入試情報と対策方法を徹底解説!

【男子校】海城中学校

共生を重視する教育

海城中学校は、帰国生だけを特別扱いするのではなく、一般生と共に学ぶ「共生教育」を重視しています。そのため、特別な取り出し授業は基本的に行わず、個々の学習状況に応じて補習を実施しています。ただし、英語力の高い生徒向けに、ネイティブ教員が指導するハイレベルな授業が希望制で用意されています。

難関大・医学部への高い進学実績

全国有数の進学実績を誇っており、特に東京大学や一橋大学などの最難関国公立大学や、医学部への合格者を多数輩出しています。近年は海外大学への進学者も増えており、多様な進路選択が可能です。

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【女子校】洗足学園中学校

選べる2つの入試方式

帰国生入試は、英語・面接のA方式と、英語・国語・算数・面接のB方式から選べます。英語に自信があるお子さまも、3科目をバランスよく学習してきたお子さまも、どちらも挑戦しやすい制度です。

充実した学習サポート

入学後は、国語と数学の補習授業があり、一般生との学習進度の差を埋めるための手厚いサポートが受けられます。これにより、大学受験に向けてしっかりと学力を固めることができます。

国内のトップ大学への進学実績

近年、特に進学実績が成長している学校で、東京大学や早慶などの難関大学へ多数の合格者を輩出しています。

洗足学園中学校の基本情報

【2025年度】洗足学園中学校の偏差値や倍率など入試情報と科目別受験対策方法を徹底解説!

【女子校】頌栄女子学院中学校

特徴的な英語入試

入試は英語・英会話・面接で行われます。特に筆記試験では、ニュースウェブサイトの記事を読んでその内容に基づいてエッセイを書くユニークな内容となっています。また、これらの科目に加えて、国語・算数を受験する形式もあり、お子さまの得意分野に合わせて形式を選択することが可能です。

多くの帰国生が在籍

古くから帰国生を受け入れている伝統校で、全校生徒の約20%が帰国生です。多様なバックグラウンドを持つ生徒たちと交流できる環境が魅力です。ネイティブ教員による授業も含めた英語の授業は週6回開講されており、生徒には英語の本を読むことを義務付けています。

国内のトップ大学への進学実績

安定した進学実績が特徴で、例年、生徒全体の半数以上が国公立大学・早慶上理に進学しています。

頌栄女子学院中学校の基本情報

【2025年度】頌栄女子学院中学校の偏差値や倍率など入試情報と科目別受験対策方法を徹底解説!

帰国子女入試(帰国生入試)対策ならスマートレーダー!

スマートレーダー 家庭教師

スマートレーダーとは

「スマートレーダー」は、生徒1人ひとりに合った理想の家庭教師が見つかり、直接契約できるマッチングプラットフォームです。教師の得意教科の評価をAI(人工知能)によって行い、レーダーチャートで表示する日本初のサービスです。

ご家庭の方は家庭教師の指導実績や得意教科の評価、時給や趣味 、家庭教師の出身高校や在籍大学などのタグから最適な家庭教師を見つけることができます。

志望校出身の先生や帰国子女入試(帰国生入試)を受験した先生が見つけられる!

スマートレーダーでは、「帰国子女」タグを使って、海外の学校に通っていた経験のある先生や、帰国子女入試(帰国生入試)の受験経験がある先生を簡単に見つけることができます。これにより、帰国子女枠での入試に特化した指導を受けることが可能です。

オンライン家庭教師にも対応!!

スマートレーダーはオンライン家庭教師にも対応しています。

お家にいながら優秀な学生から様々な知識を教えて頂きます。地方に在住の方も、パソコンさえあれば、東大生の勉強法までも伝授してもらえます!

また、1回1時間から指導を依頼することができます。テスト直前や長期休みの時期に授業を増やすことや、その時期のみの利用など柔軟に指導を依頼することが可能です。

面接対策をしてもらえる!

中学入試において重要な面接対策も、スマートレーダーを通じて指導を受けることができます。事前に面接の練習をスマートレーダーの先生と一緒に行うことで、お子様は自信を持って面接に臨むことが可能になります。

まとめ

帰国子女入試(帰国生入試)の中学受験は、決して簡単なものではありませんが、十分な準備とサポートがあれば、合格を勝ち取れるはずです。スマートレーダーを活用することで、海外在住でも日本の先生からオンラインで指導を受けることが可能です。帰国子女入試(帰国生入試)の中学受験対策に活用してみてはいかがでしょうか?

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