関東の中学受験塾を徹底比較!各塾の特徴、費用や自分に合った選び方を解説!

中学受験においてお子様をどの塾に通わせるかは、受験結果を左右する大きな要素になります。しかし、中学受験塾には多数の選択肢があるため、どの塾に通わせるべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では関東にある大手中学受験塾を7つ紹介し、それぞれの塾の特徴、費用や自分に合った塾の選び方を比較してご紹介します。

大手中学受験塾の特徴や雰囲気をご紹介

首都圏に多くの校舎を展開するサピックス(SAPIX)早稲田アカデミー四谷大塚日能研は大手中学受験塾としてよく知られています。しかし、最近ではグノーブル(Gnoble)エルカミノ希学園といった塾にも多くのお子様が通われており、実績も伸ばしてきています。

お子様に合った塾を選ぶことはモチベーション維持や効率的な成績アップにつながります。それぞれの塾の特徴や雰囲気を紹介していきます。

サピックス(SAPIX)

サピックスの特徴

サピックスは、首都圏の中学入試において高い合格実績を誇る塾で、内容が非常にハイレベルであることが特徴です。開成や筑駒といった難関校志望者を主なターゲットにしていて、ついていけなくなるお子様も少なくないほど授業の進度が早いです。

生徒のレベルによってクラスが分けられており、月に1回行われるマンスリーテストと年に3回行われる組分けテストでクラスが決まります。特に組分けテストはクラスの変動幅に制限がないため、一番上のクラスから一番下へ落ちてしまうことや、逆に一番下から一番上まで上がることもできます。クラスによって授業内容も異なるため、この組分けテストの結果が受験結果に直結するとも言われます。

サピックスの雰囲気

ハイレベルな塾であるため生徒同士・教室の雰囲気を不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にサピックスに通塾していた方へのアンケートでは「多くの友達ができた。楽しかった」と言った声が多く聞かれ、決して生徒同士は堅苦しい雰囲気ではないようです。ただ、授業のスピードは早く、宿題の量も難しいものがたくさん出るため、難関校志望で自分や家庭で学習をきちんと管理できるような方がサピックスには向いています。

サピックスについては、下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

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早稲田アカデミー

早稲田アカデミーの特徴

早稲田アカデミーの特徴としては、面倒見がよいところが挙げられます。

授業に関しては、学力別に少人数で組まれており、同じレベルの学生の生徒を集めることで、仲間と切磋琢磨しながら競い合える環境が用意されることが特徴と言えます。また、授業のレベル感としてはサピックスよりも少し下の難関校志望向けの塾となっています。

また、宿題に関しては、早稲田アカデミーもサピックスと同様、宿題の量が多い特徴がある塾として知られていますが、もちろん量だけを課すわけではありません。その後のサポートを重点的に行い、質を担保していることで生徒の成績向上を図っています。

一人ひとりの宿題を担当講師師がチェックをし、生徒のレベルに合わせて宿題の量や範囲の調節をしてくれるいわばオーダーメイドの課題設定を行ってくれます。

早稲田アカデミーの雰囲気

早稲田アカデミーはアットホームであるものの、体育会系のような雰囲気を持った塾と知られており、「私語のない緊張感のある授業」をスローガンとして掲げています。私語が多く、授業の妨げをしていると判断される生徒に対しては厳しい態度を取ることも多いようです。

特徴的な雰囲気を持っている塾ですので、もちろん指導レベルは疑う余地は無いものの馴染める子と馴染めない子の差がどうしても生まれてしまいます。ですので、早稲田アカデミーへの通塾を考える際は、まずは体験授業を受けてみて、子供の性格に合うかどうか確認してみることが重要です。

早稲田アカデミーについては、下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

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四谷大塚

四谷大塚の特徴

四谷大塚の特徴といえば主に使われている『予習シリーズ』という教材です。早稲田アカデミーなど他塾でも用いられている中学受験の王道のテキストです。解説が詳しく、子供が宿題をやっていてわからないところがあった場合も親がフォローしやすい内容となっており、例え入塾した際の学力レベルが低くても、教材を読み込めば問題なく授業についていけるような配慮がなされています。

また、徹底した予習主義であることも特徴の1つです。

在籍人数も多く規模の大きい塾で、メインターゲットは中位校から難関校を目指す、早稲田アカデミーよりも少し下のレベル向けの塾となっています。

四谷大塚の雰囲気

先生は優しく、無理に勉強をやらせようとする圧力をかけてくる雰囲気ではないのが四谷大塚です。サピックスや早稲田アカデミーはかなりストイックな指導ですが四谷大塚はどちらかというとマイペースなお子さまにおすすめの塾となっています。

四谷大塚については、下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

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日能研

日能研の特徴

四谷大塚とは反対に、「復習」を非常に重視していることが特徴で、「授業~家での学び直し(家庭学習)~テスト~見直しと振り返り」が1つのサイクルになっており、予習禁止を大々的に謳っている校舎もあるようです。

授業のレベル感としては四谷大塚と同程度で、中位校から難関校を目指す、早稲田アカデミーよりも少し下のレベル向けの塾となっています。

日能研の雰囲気

先生もそこまで厳しくなく、生徒の主体性を重視して勉強させようと煽ることが少ないことが日能研の持つ雰囲気の特徴です。主体性を重んじているため、そこまで宿題の量が多いわけでもなく、どちらかというと小学校の雰囲気に近いです。

日能研については、下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

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グノーブル(Gnoble)

グノーブルの特徴

グノーブルはサピックス同様、最難関校志望のお子さまにおすすめの塾です。

グノーブルはグノーブル独自のオリジナル教材を使用しているのが特徴の1つです。サピックス出身の方が立ち上げた塾ですのでサピックスに内容が似ているところがありますが、より難易度の段階が分けられたテキストとなっています。また、そのテキストは事前にではなく、授業当日に配られるのも特徴の1つです。予習をさせず、徹底した復習主義の塾となっています。そのフォローとして、毎回授業内容に関する解説動画がWeb上で配信されており、お休みしてしまった場合はもちろん、家庭学習で困った際も視聴することが可能です。

グノーブルの雰囲気

グノーブルは少人数制のクラスを徹底しており、小規模でアットホームな雰囲気が特徴です。最難関校志望向けのため、授業の進度も早く演習量も多いですが、講師が1人1人に目を配っているためわからないところがあればすぐに相談できる体制が整っています。

グノーブルについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

【中学受験】グノーブルについていけない!必見の対処法を紹介

エルカミノ

エルカミノの特徴

エルカミノは算数教育に力を入れているのが特徴で、3年生までの授業では算数パズルを使い解き方を教えるのではなく生徒が自分の力で答えを出せるように導いていきます。生徒は解法が分からず苦しみながらも自分で気づいて正解することが求められます。

算数の学習を通じて他の科目でも使えるような論理的思考力を鍛えていくような塾ですので算数が得意だったり好きなお子さまにおすすめの塾です。

エルカミノの雰囲気

エルカミノは入塾テストや小3から小4に進級する際の進級テストを除くと、他塾に比べシビアな組分けテストやクラス分けテストがあまりないため、競争意識を煽るような雰囲気ではないのが特徴です。

サピックスや早稲田アカデミーのような毎テストで競争したり、体育会系の雰囲気ではないため、そのような雰囲気が苦手なお子さまでも通うことのできる塾となっています。

エルカミノについては、下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

エルカミノ対策なら、家庭教師のスマートレーダー

希学園(首都圏)

希学園の特徴

希学園は「きつい」「スパルタ」と揶揄する人も多く、「宿題がこなせない」「公開テストで成績が振るわない」という悩みを抱えてるご家庭も多いそうです。また、宿題の量もかなり多く、家のみならず塾の授業の休み時間で解くなどかなりストイックな指導が行われているのが特徴です。
多くの宿題をこなし、授業内外でたくさんの演習を積みたいお子様におすすめの塾です。

希学園の雰囲気

希学園は学習については基本的に塾がすべて面倒を見るという方針を出しています。授業では私語をしない、質問は黙って静かに手を上げる、廊下などを走らないといったルールも教えられ、かなりストイックな指導が行われています。自習室も解放されており、授業がない日にも講師が見守る中で自習をすることができるため、かなり面倒見のいいところが希学園の特徴です。

希学園については、下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

希学園対策なら、家庭教師のスマートレーダー

7つの大手中学受験塾の費用を徹底比較!

ここまでは、各塾の特徴や雰囲気を紹介しました。ここからは、各塾の入会金や授業料について以下の表で紹介します。ぜひご参照ください。

以下の費用は小学4年生での目安の費用です。学年や授業数によって多少する場合があります。

塾名入会金&授業料
サピックス入会金:33,000円 授業料:約45,650円
早稲田アカデミー入会金:22,000円 授業料:約30,360円
四谷大塚入会金:22,000円 授業料:約36,300円
日能研入会金:22,000円 授業料:約22,880円
グノーブル入会金:16,500円 授業料:約44,000円
エルカミノ入会金:24,200円 授業料:約31,900円
希学園入会金:22,000円 授業料:約49,600円

自分に合った塾選びの方法

ここまで、各塾の特徴や費用などを紹介しました。ここからは、それらを踏まえたうえで、どのように自分に合った塾選びをしていくのかについて紹介します。

項目詳細
カリキュラム自分の志望校のカリキュラムがあるかを確認
合格実績自分の志望校への合格実績のチェック
費用入学金、授業料などトータルでの総額の確認
通塾のしやすさお子様と保護者の負担にならないようの確認
設備塾の設備の確認

これらの情報はインターネットからでも分かるものやそうでないものもあるので、必ず下調べをしたうえで、積極的に体験授業保護者説明会などに参加して、特徴や雰囲気をつかむようにしましょう。

中学受験対策ならスマートレーダー

スマートレーダーでは6,000人を超える先生方が登録されていて、今回紹介した7つの塾出身の先生も多数在籍しています。

そのため、分からないところの質問はもちろんのことながら、その塾でどのように過ごしてきたかやどのようなスケジュールで宿題をこなしてきたかなど、同じ塾の先輩だからこそ聞ける、その塾ならではの適切なアドバイスを受けることができます。

まとめ

今回は関東にある主要の7つの中学受験塾の特徴や費用、そして、自分に合った塾の選び方について紹介しました。

現在は多くの中学受験塾があり、どの塾を選べばいいのか悩まれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事がそのようなご家庭にとって参考になれば幸いです。

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