関東では御三家、関西では灘や洛南などを中心とする難関中学に合格する人は、いつごろから中学受験の対策をしていたのでしょうか?また、いつごろから塾に通っていたのでしょうか?
本記事では、灘中学・灘高校を卒業した筆者が、中学受験対策の始め方と、中学受験に関して知っておくべき知識についてご紹介していきます。
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中学受験はいつから考え始めたほうが良いのか
そもそも、受験において正解は一つではありません。合格者の枠に入るためには、周りを上回ることが必要です。とにかく周りに勝てれば良い。それだけの話と言えばそれだけの話なのです。
しかし、今回は中学受験対策を始める時期として適切な2つの時期として
- 小学4年生の1学期
- 小学6年生の1学期
を正解の一例としてご紹介したいと思います。この章の”中学受験対策を始める”とは中学受験対策塾に入るということだと考えてください。
私が小学4年生の1学期を中学受験対策を始めるのに適切であると考えている理由はこのタイミングで大手の中学受験塾では理科、社会の授業が始まるからです。自分はこの事実は知りませんでしたが、たまたま小学4年生の1学期から入塾したので理科、社会で困ることはなくむしろ武器となっていましたが、5年生の2学期から入塾した友人はかなりその2科目に苦しんでいました。
数学、国語においても理科、社会ほどではないにしろ中学受験対策塾でしか習うことのない内容を扱うようになるので、まずはこのタイミングを一つの正解としてご提示したいと思います。
次に小学6年生の1学期を学受験対策を始めるのに適切であると考えている理由についてご説明いたします。それは自分の所属していた塾で志望校に合格した人の中で最も入塾が遅かった人がこの時期の入塾だったからです。いわば、ラストチャンスですね。
でも実はこれは至極当然のことです。というのも大手の塾では5年生の終わりまでに中学受験で必要な知識のほとんどを学習し終わり、6年生からは各単元の演習を行った後、実際の入試問題の過去問演習へと取りかかっていきます。前半の単元別演習の時にわからないところを確実に潰していけば6年生の1学期から対策をはじめたとしても合格できるんです。しかし、裏を返せば過去問演習を行っているタイミングでの入塾では志望校合格は一般的にはかなり厳しいと言えます。
ラストチャンス(6年生の1学期)を逃してしまったら…

先ほどご説明した理由から6年生の1学期を逃してしまうと中学受験塾で対策をすることはかなり困難になってきます。入塾はもちろんできますし、学力も多少は伸びるとは思いますが、授業を受けていても大抵のことはチンプンカンプンでぼーっとしてしまう時間がかなり多くなってしまうでしょう。
この時期から、学習できていない単元を新たに学習していく場合は塾に頼ることはできません。ではどうすれば良いのでしょうか?おすすめは家庭教師を雇う方法です。
家庭教師の先生は生徒に合ったスピードで生徒に合った範囲の授業を行ってくれます。先生が自分の志望校出身の先生であるならば、過去問対策の方法やポイントなども親身になって教えてくれるでしょう。
家庭教師はこのような人たちだけでなく、「早くから塾には入っていたけれどもいまいちついて行けていない気がする…」という方やこの単元の復習をしっかりと行いたいという単元がある方にもおすすめとなっています。
一人一人のニーズに合わせた授業を行ってもらえるというのが家庭教師を雇うことの大きな強みとなっています。その強みを生かして是非志望校合格を掴んでいただきたいと思います。
中学受験に関して知っておくべき知識
一般的には「小学4年生から塾に通おう!」「6年生になって受験勉強を始めるのは遅いよ!」なんて言われていると思います。これは間違いではないのですが、そもそも、中学受験の対策は何も「受験勉強すること」がスタートではない、ということもお伝えしたいと思います。大切なのは、「受験に向けての環境を作ってあげること」です。また、上位の学校を狙うのであればなおさら、周りと同じことをしているだけではいけない、と考えるべきなのです。ここで、早い時期から受験対策を行っている保護者の例を2つ紹介しようと思います。
早生まれ、遅生まれ問題
実は、子供が生まれる前から中学受験の対策を行うことが出来るのです。中学受験は早生まれ・遅生まれの影響が特に大きいと言われています。4月に生まれた子供はほぼ13歳、3月に生まれた子供は12歳になる前に受験を迎えます。統計データとして「4月生まれの方3月生まれよりも合格率が高い」というデータが出ています。また、以下のグラフは海外の論文で提示されていた、生まれてから経過した月と数学の成績を対応させたグラフです。受験を迎えるときの年齢は、矢印を見てください。4月生まれの人の方が、3月生まれの人と比べて高い数学(算数)力を持って受験に臨めるというわけです。これは数学だけに限らず、他の科目も同じような結果が得られています。

Our estimates indicate that younger students in a given grade cohort have lower cognitive and noncognitive skills.((わかりやすく翻訳)同じ学年であれば、4月生まれより3月生まれの方が認知・非認知スキルが低いことが示された。)
http://www.crepe.e.u-tokyo.ac.jp/results/2020/CREPEDP76.pdf
そのため、中学受験に有利になるように子供が4~5月頃に生まれるように…なんて考えている夫婦も実際いるのです。(私の周りにもいました。)
小学校決めも中学受験の大事な要素
どこに小学校に入学させるか、も中学受験の成功に大きくかかわってくる要因の一つです。若干10歳の子供にとって、周囲の環境による影響はすさまじいものです。公立の小学校に入学し、普通の小学校生活を送っている子供と、私立小学校に入学し、「友達がみんな中学受験をするって言ってるから、僕/私も受験したい!」って状態の子供とでは、中学受験へのモチベーションに莫大な差が出るでことは明らかではないでしょうか。
良く「中学受験する人は、小さい頃から勉強ばかりさせられてかわいそう、ゲームをする時間も全然ないんでしょう?」なんて言う人がいますが、それは小学校の時に受験を経験しなかった人、ゲームをたくさんしてきた人の感想に過ぎません。「受験はたくさん勉強する=子供がかわいそう」は間違いなのです。周囲の環境次第で人の興味の方向は180度変わります。「無理やり子供に勉強を押し付けて、子供が嫌々勉強して全然結果が出なかった…」なんてパターンも多いですが、賢い親は、環境の力を利用してどうにか子供の興味を勉強に向けているのです。
塾に通うことも環境作りの一環である
中学受験のみならず、受験生は何のために塾に通うのでしょうか?難しいことを勉強するため?質のいいテキストで勉強するため?質のいい授業を受けるため?
もちろんそれもあるでしょう。しかし、やはり塾に通う一番のメリットは「同じ目的の生徒が集まっていること」だと思います。塾では、学校よりも多くの宿題が出たり、学校よりも難しい問題を解いたりします。それを可能にしているのが、環境の力です。「周りもみんなやっている」「みんなについていかないと」塾に通う生徒が一つの”群れ”となり、子供は頑張って勉強するのです。
子供を塾に通わせるのであれば、この”群れ”に馴染めるか、が重要になります。これが「いつから塾に通えば良いのか」と関係する話です。冒頭でお話しした通り、一般的に「小学4年生から塾に通おう!」と言われているのは、塾のカリキュラムについていくためです。大手塾は学校よりも進むスピードが速く、小学5年生や、6年生から入塾すると、ついていけなくなる可能性が高いということです。中には6年生からの入塾で、うまく環境に適応できる子供もいるかもしれませんが、受験の成功率を高めたいのであれば、なるべく早くから塾に通わせるようにしましょう。
私自身は、小学2年生から関西大手塾の「浜学園」に通わせてもらっていました。そして、小学4年生のころには塾に通うことが当たり前、という感覚になっていました。時には挫折したり、受験自体をやめたくなった時もありましたが、環境の力、そして両親の導きのおかげで灘中学に合格することが出来ました。今ではとても感謝しています。
カリキュラムについていくことが出来ず、”群れ”を外れてしまうと、塾に通う効果がないどころか、「不安」や「ストレス」の原因となり、子供にとっては悪影響となります。子供がどう頑張っても塾についていけてなさそう、と感じた場合は、無理に通わせ続けるのではなく、別の手段を取ることも視野に入れる必要があります。その場合は先ほどご紹介したように家庭教師を雇うという方法が一つの選択肢となってきます。
中学受験対策は臨機応変に対応することが大切
受験は受かれば勝ちの個人競技です。環境は利用するものであって、環境に飲み込まれてはいけません。「塾に入れておけばいい」という考えを捨て、子供の状況を把握し、臨機応変に対応することを考えるようにしましょう。
中学受験対策に家庭教師探すなら「スマートレーダー」

家庭教師は塾と違い、1対1で生徒さんのことだけを考えて指導してくれます。塾の授業についていけてない、子供が”群れ”から取り残されている、親の力だけでは子供を合格に導けない…と感じた場合は、家庭教師による指導を考えてみても良いかもしれません。中学受験の対策や、塾の宿題の補助、勉強のペースメーカー役を家庭教師にサポートしてもらうなら、スマートレーダーがおすすめです。
中学受験と個人契約家庭教師の相性については「中学受験対策に個人契約の家庭教師ってどうなの?現役家庭教師が解説!」の記事に詳しく書いていますのでぜひご一読ください。
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通常であれば、難関大学に在籍している学生の家庭教師代は高くなりがちですが、スマートレーダー では手数料を最小限にすることで1時間2,500円〜で難関大学生による授業を受けることが可能となりました。
また、難関中学受験を突破された方も多く在籍しており、中学受験の大きなサポート役となるでしょう。
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