東京都国立市に本部を構える、文系学部を中心とする日本最高峰の大学、一橋大学。
前期日程だけで2,500人、後期日程も合わせると約3,500人もの人が志願する人気大学です。2023年に新設されたソーシャルデータサイエンス学部では、倍率が6倍を超えました。
そんな超難関大学の一つである一橋大学に合格するために、一橋大生の先輩たちはどのような参考書を活用していたのでしょうか。
その謎を解き明かすべく、スマートレーダーでは、一橋大生を対象にアンケートを実施し、一橋大対策で利用された参考書を突き止めました!この記事では、それらを紹介します。
全科目共通
赤本(難易度:★★★★☆)
赤本とは「大学入試シリーズ」の総称で、各大学の過去問が3〜5年分載っています。大学ごとの出題傾向を分析し、対策を取るためのものであって、実力を伸ばすための教材ではありません。参考書ルート作成の際は注意してください。
国語
現代文
現代文と格闘する(難易度:★★★★☆)
分量、内容ともにとても濃いものとなっていて、解説も読み手の側に立った詳しい解説が1題1題載っています。ただ、その分、かなり難しめな参考書となるので、国語が得意な人で、難関大学を目指す方にとって有用の参考書となります。
数学
基礎・標準レベル
フォーカスゴールド(難易度:★☆☆☆☆~★★★★☆)
網羅系参考書の代表格ともいえる参考書です。入試数学の典型問題を多数収録しており、解説がとても充実していています。同ページに問題と解説が載っていて、問題に詰まった時に解説を見て、すぐにまた問題に取り組みやすいです。また、解答だけではなく計算過程で気を付けるべきことや、考え方も載っているため、応用力を身に付けやすいです。この参考書を周回し、完璧に仕上げることで、多くの大学を射程圏内に収めることができます。
青チャート(難易度:★☆☆☆☆~★★★★☆)
フォーカスゴールド同様、網羅系参考書の鉄板といえる参考書です。「チャート」シリーズの内、赤チャートに次いで難易度が高いです。問題の量が膨大であり、解説も考え方まで詳細に載っているため、この参考書を繰り返し解き、完璧に仕上げることで大学の受験範囲のカバーが可能です。しかし、問題数が膨大であるため、すべて完璧にするのは時間的に厳しいこともあります。その場合は特定分野だけ取り組んだり、辞書的に利用したりしても良い教材です。
応用・発展レベル
数学重要問題集(難易度:★★★☆☆)
物理、化学の「重要問題集」同様に、良問が揃っていて、問題量はかなり多いですが、難易度はそこまで高くはありません。ある程度の基礎があり、知識のアウトプットの練習を行いたい方におすすめの問題集です。
文系数学の良問プラチカ(難易度:★★★★☆)
「文系数学の良問プラチカ」は選び抜かれた数学の良問が掲載されています。問題量は149問と、さほど多くないですが、「良問」とタイトルの入っている通り応用力が身につきます。東大・京大・一橋といった最難関国公立を想定したレベルとなっていますので、基礎事項を確実に身に付け、ある程度の応用力を鍛えてから取り組むようにしましょう。
1対1対応の演習(難易度:★★★★☆)
「1対1対応の演習」は多くの受験生から支持を得ており、とにかく評判がいいです。標準問題から難問題にかけて、良問が入試問題から選抜されて掲載されています。例題は標準~応用、演習題は応用~発展レベルの問題が揃っています。精選された問題に対して多数の別解が掲載されているため、難問に対して様々な視点から解く力を養うことができます。問題の水準が高めですので、いきなり「1対1対応の演習」に取り組むのではなく、「フォーカスゴールド」や「青チャート」などで地力をつけてから取り組むことをお勧めします。
大学への数学(難易度:★★☆☆☆~★★★★★)
大学入試対策用の問題集というより、数学をより深く勉強したいという方向けの問題集です。月刊誌であり、「特集」「講義・演習」「発展演習」「大数模試」「学力コンテスト」「宿題」という構成になっています。特集は主に「ベーシック演習」「スタンダード演習」「日々の演習」から成り、毎月異なる単元を扱っています。難易度は「スタンダード演習」までは標準・応用レベル、「日々の演習」と「講義・演習」は発展レベル、「発展演習」以降は超発展レベル、「宿題」に至ってはそれ以上のレベルです。大学入試対策として利用するのであれば、「発展演習」以降は手を付けなくても良いでしょう。大学入試対策にとどまることなく、数学をより深く勉強したい方は一度触れてみることをおすすめします。
英語
英単語
英単語ターゲット(難易度:★☆☆☆☆~★★★☆☆)
ターゲット1200.1400,1900とあり、レベル別で単語数がわかれています。ターゲット1900までマスターすれば早慶や国立大学の二次試験まで対応可能です。また、「ターゲットの友」という公式アプリがあり、スマートフォンを用いて手軽に英単語を勉強することもできます。単語の意味を一語一義に絞って掲載しており、派生した意味まで覚えるのが苦手な方におすすめです。
システム英単語(難易度:★☆☆☆☆~★★★☆☆)
通常盤とBasic版があります。難関大学合格を目指す方には通常盤がおすすめです。1章から4章がレベル別の構成となっていて、5章には多義語が掲載されています。また、3~5語から成るミニマルフレーズが載っているため、単語の使い方まで身に付き効率的に暗記できます。
鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁(難易度:★☆☆☆☆~★★★★☆)
特徴は見出し語が多いことです。通常の単語帳では派生語や反意語として掲載されるような単語も見出し語として載っているため、セットで覚えられます。収録されている単語のレベルは全て高レベルというわけではなく、センターレベルから難関大レベルまで幅広く収録されています。また、語源が掲載されていることも特徴です。単語の構成が分かるようになると、初見の単語であっても語源を手掛かりに意味を類推できるようになります。他にも、50のセクションに分かれていたり、熟語や例文、イラストが載っていたりして、単語を覚えやすくするための工夫がたくさんされており、長文読解や英作文にも対応できる力が身に付きます。
英文解釈
ポレポレ英文読解プロセス50(難易度:★★★★☆)
この参考書は、大学入試でよく出題される文法テーマのうち、やさしいものから難しいものまでバランスよく掲載されています。解説もわかりやすく、量も少ないため、繰り返し復習して英語力を高めていけます。
英作文
ドラゴンイングリッシュ(難易度:★★★☆☆)
和文と英文が見開き1ページで確認できる構成となっているため、すぐに答え合わせができ、瞬間英作文がしやすいです。掲載されている英文の量は少ないですが、厳選された英文が載っているため、十分の英語力アップが見込めます。また付属のCDを用いてリスニングやシャドーイングも行うことで一層の英語上達が期待出来ます。
社会
世界史
時代と流れで覚える世界史B用語(難易度:★☆☆☆☆)
全体的な難易度としては低いものの基礎事項はしっかり押さえられています。また、見開き2ページで1テーマが完結する復習しやすい構造になっています。苦手なテーマの学習にうってつけの参考書となっています。
山川 詳説世界史図録(難易度:★☆☆☆☆~★★★★★)
図録という名の通り、写真や図などの量が圧倒的に多く、視覚を用いて覚えることができます。一般の教科書の文字だけでは理解できなかった時に、この参考書をもとにしてより深い理解をしていくという使い方がおすすめです。
世界史Bの実況中継(難易度:★☆☆☆☆~★★★★★)
「世界史B講義の実況中継」はシリーズ化されており、多くの生徒から支持されている参考書です。このシリーズだけで共通テストから早慶、東大といった難関大学レベルまでカバーできます。世界史を受験科目に考える受験生全員におすすめできる参考書です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。受験を成功させるうえで、良い教材を選ぶことは非常に大切です。
この記事で紹介した一橋大学に合格した先輩方の声が、一橋大受験生にとって受験対策の一助となれば幸いです。
ここで知った参考書を最大限活用して一橋大学合格を目指しましょう!
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