中学受験をご検討された際に、サピックスという塾を知った保護者の方も多くいらっしゃると思います。そして、調べていくうちにサピックスの入室テストが難しいと知り、「どのような対策をしたらいいのかわからない」「子供に勉強を教えることができない」といった悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、入室テストに対してどのような対策を取ればいいのか、入室テストの際は何を意識すべきか、落ちる子の特徴とはどのようなものなのかなど、入室テストに関して様々な角度から詳しく解説していきます。
サピックス全般の対策方法や、家庭教師との併用の仕方については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
Contents
サピックス(SAPIX)とは?
サピックスは中学受験の対策塾として、難関私立中学で高い合格実績を誇る進学教室です。(※高校受験を対象とした中学生部もあります。)
難関校希望者をターゲットにしていて、ついていけなくなるお子様も少なくないほど授業の進度が早いです。そのために、授業についていけるのかの適正を見るために、サピックスに入塾するためには入室テストが必ず課せられます。
この入室テストはサピックス生が定期的に受けるものと同じもので、サピックス生の半数が正答率50%未満というかなり難易度の高いテストです。そのため、仮に何の対策をしないまま入室テストを受けたとしても、合格はかなり厳しいでしょう。
また、入室テストの結果に応じて学力別のクラスに振り分けられるため、いいスタートダッシュを切るためには高得点を取る必要があります。
入室テストの内容は?合格率や入室テストの仕組みなどを徹底解説!
ここからは入室テストを受けるにあたって知っておきたい受験料、制限時間、そして合格率など様々な詳しい情報を紹介します。
入室テストの会場と費用について
まずは入室テストを受験する際の会場や費用は以下の表をご参照ください。
会場 | サピックス各校舎 |
費用 | 3,300円(税込) |
入室テストの内容
先述の通り、入室テストはサピックス生が普段受けているテストが用いられています。
- マンスリーテスト(毎月のペースで行われる試験範囲があるテスト)
- 組み分けテスト(年に3回行われる試験範囲がないテスト)
- サピックスオープン(サピックスが運営する他社のよりレベルの高い模試)
これらのうちどのテストを受けるかは、時期や学年によって変わってきます。難易度や範囲もバラバラなので、どのような問題が出ても大丈夫なように対策しておきましょう。
組み分けテストについては以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ、ご参照ください。
サピックス(SAPIX)で目指せクラスアップ!組み分けテストの対策方法について紹介!
ここからは低学年(新1~4年生)と高学年(新5~6年生) に分けて、入室テストの仕組みについて紹介していきます。
新1〜4年生の入室テストの仕組みについて
低学年のテスト科目、制限時間と配点について各学年ごとに分けた表が以下の通りです。
学年 | 科目 | 制限時間 | 配点 |
---|---|---|---|
1~2年 | 国語 | 25分 | 150点 |
算数 | 25分 | 150点 | |
3年 | 国語 | 30分 | 150点 |
算数 | 30分 | 150点 | |
4年 | 国語 | 40分 | 150点 |
算数 | 40分 | 150点 |
低学年の時は、比較的入室希望者数が少なく、難易度はそこまで高くないです。計算問題・読解能力がある程度身に付いていて、いかにミスなくこなすかということが合格を勝ち取るためのポイントとなります。
ただ、新4年生の4月頃になると、このタイミングで中学受験を考えられるご家庭の多くが入塾を決断されるため、入室募集を停止する校舎が相次ぐことがあります。
新5〜6年生の入室テストの仕組みについて
高学年のテスト科目、制限時間と配点については以下の表の通りです。
科目 | 制限時間 | 配点 |
---|---|---|
国語 | 50分 | 150点 |
算数 | 50分 | 150点 |
理科 | 30分 | 100点 |
社会 | 30分 | 100点 |
高学年になると、理科と社会が加わり、4教科になります。
また、サピックスのカリキュラムも進んでいるため難易度は一気に上がります。今まで小学校のテストで高得点を取っていたお子様でも、入室テストの受験をご検討されている場合は中学受験用の対策をしていく必要があります。
入室テストの対策方法
入室テストの詳細情報を紹介しました。ここからは実際に入室テストに合格するための具体的な対策を3つ紹介します。
入塾のタイミングを前倒しにする
入室テストを受ける時期が遅くなる程、サピックス内部の授業は進んでいるため、それに合わせて入塾希望者に求められるレベルが高くなっていきます。
また、1クラス15~20と小人数なので受け入れ人数がネックとなり、希望したときにはその学年が募集停止していることもあります。
それに加えて、入室テストは月に1度程度行われていて、何回もチャレンジすることができます。早くからテストを受ける程、よりチャレンジできるチャンスが増えます。
問題集を解いて苦手な科目の対策を行う
一般的に、テストで高得点を取るためには過去問から出題傾向を把握することが効果的です。しかし、残念ながらサピックスから入室テストの過去問などは公開されていません。
ですが、サピックスから出版されている参考書を活用し、苦手科目の対策を行うことで、入室テストを突破できる力をつけることができます。
以下で、入室テストの内容・つまずきポイント、そしてサピックスから出版されているおすすめの参考書をおすすめポイントを紹介しますので、苦手な科目の克服を行いましょう。
算数
テスト内容 | 計算問題・規則性・場合の数・立体図形 |
つまずきポイント | 量が多く、最後の問題の難易度が高い |
おすすめ参考書 | きらめき算数脳(サピックス) |
- きらめき算数脳(サピックス)
サピックスの入室テストを受けるならこの教科書と言われるくらい、サピックスの公式が出版している人気のシリーズ本です。学年ごとに分かれているため、お子様の学年に合わせて効率的な学習ができます。
国語
テスト内容 | 漢字の読み書き・四字熟語・慣用句・長文読解(文章量が多い) |
つまずきポイント | 長文の量が多い |
おすすめ参考書 | サピカン(SAPIX×漢字)、トップクラス国語 |
- サピカン(SAPIX×漢字)
こちらもサピックスの公式が出版している漢字の参考書となります。サピックスの入室テストでは、漢字のトメ、ハネ、ハライを厳しく見られるため、この参考書を用いて、正しい漢字を書く練習をしておきましょう。
- トップクラス国語
国語の長文対策をする際におすすめな1冊です。難易度は標準→ハイレベルA→ハイレベルB→トップレベルと段階ごとに分かれているので、お子様の学力に合わせて学習を進めることができます。
理科
テスト内容 | 生物・水の三態・光 |
つまずきポイント | 基本的な知識+計算 |
おすすめ参考書 | 理科コアプラス(サピックス) |
- 理科コアプラス(サピックス)
こちらもサピックスから出版されている理科の参考書となります。理科の基礎知識を全て盛り込んだコンパクトな参考書で、受験に必要のない知識は省かれいるため、効率的に学習できるようになっております。
社会
テスト内容 | 日本地図・各地方の農業・畜産業 |
つまずきポイント | 正誤問題で深い理解が必要 |
おすすめ参考書 | 社会コアプラス(サピックス) |
- コアプラス(サピックス)
こちらもサピックスから出版されている社会の参考書となります。理科コアプラスと同様に社会の核となる基礎知識を盛り込んだ参考書です。入試に必要不可欠な知識が載っているため、効率良く知識を身に付けることができます。
家庭教師をつける
落ちる子の特徴として、独学でテスト対策を行うことが挙げられます。もちろん、1人で時間をかけて問題を解くことも中学受験をする上ではとても大事なことです。
しかし、入塾前の何も分からない状態の小学生1人で対策をすることはかなり困難なことであり、多くの時間を要してしまいます。先述の通り、入室テストを受けるのが遅くなればなるほど、合格が厳しくなってきたり、そもそも定員に達してしまい、テストを受けることすらできないという可能性があります。
つまり、サピックスの入室テストを合格するためには、最短でかつ効率よく対策を取っていく必要があります。その際におすすめしたいのが、家庭教師の利用です。
サピックスの入室テストに熟知しているプロに任せることで、分からない問題を質問できることはもちろんのことながら、どの学習をどの期間続ければいいのかというアドバイスをもらうことができ、効率のいい学習をすることが可能になります。
サピックスの学習を家庭教師にサポートしてもらうなら、家庭教師マッチングサイト【スマートレーダー】がおすすめです。
スマートレーダーならサピックス出身の先生も多数在籍しているため、サピックスを知り尽くした最適な先生が見つかります。
スマートレーダーを使って家庭教師を探すことで、実際にサピックスの入室テストを合格した先生から指導を受けることができ、より効果的に入室テストや組み分けテストの対策をすることができます。
絶対に押さえておくべき入室テスト時の注意すべきポイント
入室テストを受験する際に抑えておくべき点がいくつか存在します。受験する前に普段から以下のことを意識しておくだけでも、より合格に近づくことができるでしょう。
- 漢字のトメ・ハネ・ハライをしっかりと
- 読めない・紛らわしい解答にしない(ハネが不十分、文字が薄い等)
- 枠内に大きく・はっきりと・丁寧に
- 分かる問題から解く!
- 新1年生の場合は「ひらがなの読み書き」、「1から10までの数が読み書きできること」
上記のポイントはサピックスが公式に発表しており、入室テストの受験時に意識してほしいこととしてあげましたが、テストの時だけ急にできるようになるものではなく、日々繰り返して意識することで身に付くものです。
普段から、お子様が意識してできているか確認してあげましょう。
以下のリンクではサピックスの公式サイトで科目ごとに入室テストを受ける際の注意事項がより詳しく記載されています。ぜひご参照ください。
まとめ
本記事では、サピックスの入室テストの内容や対策方法などについて紹介しました。
サピックスの入室テストに合格するためには、最低限の知識が必要なことはもちろんですが、何より早めに対策を打つことが一番の鍵となります!
家庭教師を用いて、最短で効率よく合格を勝ち取りましょう!
サピックスの入室テスト対策に家庭教師を探すなら「スマートレーダー」
サピックスの入室テスト対策における個人契約の家庭教師にはスマートレーダーがおすすめです。
スマートレーダーでは、入室テストに出題されるサピックス特有の癖のある問題にも対応できる家庭教師が数多く在籍しており、サピックスの入室を考えているお子様に対して、お子様の学習内容に沿った適切な指導を行うことが可能です。
また、入室テストのみならず、サピックス入室後のバックアップも充実しており、進度の速い授業についていけるように全力でサポートいたします。
サピックス出身の家庭教師の紹介や、サピックス対策に家庭教師をご利用いただいた方の感想については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。