本記事では、家庭教師マッチングサイト スマートレーダーに登録する先生から聞いた勉強における転機を掲載しています。
勉強ができる人は、勉強が好きな人でしょうか?
勉強ができる人は、ずっと勉強が出来たのでしょうか?
超難関大学に通う学生にも、
- 自分を騙して勉強をするようになったきっかけ
- 勉強を好きになったきっかけ
があるのです。
この記事は、そういった成功者の勉強に対する価値観やその価値観を変えた瞬間を提示することで、保護者様、そして一人でも多くの小・中・高生の将来を変える勉強のきっかけになることを期待しています。
勉強の転機とは
あなたについて紹介してください!
現在、東京大学教養学部文科一類に在籍している一年生です。
文科一類からは法学部に行くのがセオリーですが、進学選択制度を利用して薬学部に行きたいとも思っています。
奈良県人寮で暮らしており、地域貢献の一環として寺子屋を開講してボランティア活動を行っています。
あなたの勉強のきっかけはなんですか?
私の家庭では両親ともに、勉強をしろという雰囲気ではありませんでした。
子供のうちは友達を作ってしっかり遊びなさいという教育方針だったようです。
その方針通り、私は勉強をしない小学生時代を過ごしました。
しかし、父は歴史に対して造詣が非常に深く、家にはたくさんの歴史に関する出版物であふれていました。
「三国志」「日本の歴史」「殷周伝説(中国の殷王朝を周が放伐する話)」「十八史略(歴史書)」などの本があり暇な時はそれを手にとって訳も分からないまま眺めていました。
その影響かどうかはわかりませんが、歴史がとても好きになり、次第に興味を持つようになりました。
中学生の頃くらいからは、暇があればインターネットを使って歴史のことを調べ、歴史の授業中でほんの少ししか取り上げられなかった人物などの一生を知り、とても興奮していました。
その大半は、ナポレオンは実は馬に乗れなかったから、ロバに乗っていた上、ハゲていた、とか西郷隆盛は睾丸を包む皮膚が病気で肥大してしまい、馬に乗れなかったなど、本当にくだらないことでした(笑)。
そのような少年時代を経て、高校に進学し、大学を見据えるようになったときに、歴史学者や考古学者になることを夢見るようになりました。
そのためにはやはり歴史以外の勉学もできなければなりません。
そこから私は一生懸命に勉強するようになりました。
勉強に深く身を投じていく中で、数学の美しさに惹かれ、一時は理系に進もうかとも悩みましたが、文系選択して今に至ります。前述したように、東大には進学選択制度という、どの科類に入っても、努力次第でどの学部にも行けるという夢のような制度があります。
それならば、日本最高の文科一類に入学して、可能な限り可能性を広げた方がいいのではないかと思ってさらに熱を入れて勉強するようになりました。
今も薬学部に行く可能性のために大学でも真面目に勉強しています。
お子様をお持ちの親御さん、やる気の起きない受験生に向けたメッセージ
ご両親としては、お子様の未来が非常に心配だと思います。
幸せな人生を歩んで欲しいと心から願っていらっしゃることだと思います。
しかし、だからと言って、勉強しろと無理強いするのは上策ではないでしょう。
幸せとは主観的な感情です。
親御さんが、いい会社に就職して、お金を人並み以上に儲けて、結婚して、子供をもうけることが幸せと思っていらっしゃったとしても、お子様は、サッカーをすることが幸せ、ミュージシャンになることが幸せ、お笑い芸人になることが幸せと思っていらっしゃるかもしれません。
そこに勉強という手段が介在する余地はないでしょう。
私の両親は、決して私の興味を阻害しませんでした。
それが今の私につながっているのだと思います。
興味のある方にどんどん向かっていった結果、このような恵まれた場所に立つことができているのだなあと日々実感しています。
ですから、親御さんにおかれましては、お子様が「したい!」とおっしゃったことに、お子様を一度チャレンジさせてみるようにして見てはいかがでしょうか。
そうすれば、未知なるものの本質が見えてきて、お子様は「次はどうしようか」という行動指針を立てるようになると思います。
それが「成功」するための唯一の方策と思っております。
やる気のない受験生はたくさんいると思います。
私も確固たる目標を持っていなければ、きっとそうなっていたことでしょう。
確かに勉強なんてつまらない、役に立たないと思うかもしれません。
しかし大切なのはそこではありません。受験で測られる力は「学力」ではなく「努力」です。伸ばすべきものは「学力」ではなく「人間力」です。
どのような環境に身を置いても努力することは必ずついてきます。
私は浪人して本当に辛い日々を過ごしました。
しかし、その中から見えてきたのは、現役時代には決して見えることのなかったあらゆる物事でした。
私が今勉強できているのは、いつも私よりも早く起きてご飯を作り、洗濯などの身の回りの世話をしてくれる親のおかげ、ともに頑張ってくれる友人のおかげ、常に新たな知見を提供してくださる講師のおかげ。全て自分の力ではないのです。全て他者の力なのです。
「僕は賢い、全部僕の努力のおかげだ」と思っていた私は目から鱗が落ちると同時に、なんと傲慢だったんだと恥じたものです。
それ以来、私は感謝の心を持って、謙虚に生きることができるようになりました。
あの辛く苦しい一年はきっと僕に必要なものだったと思っています。
今申し上げたような感謝、それをもってしても、まだ勉学へのやる気が出ませんか?
あなたに勉学以外の素晴らしい才能があるのあるのならば、私はむしろそちらを伸ばしてほしいと思います。
甲子園に出場できるほどの野球の才能、音楽大学に入れるほどのピアノの才能。そのようなものがあれば、勉学など捨てて、ぜひそちらを伸ばしてください。
しかし、そのような才能がある人はほんの一握りです。私のような世の中の大多数の人々は何もないです。
そこで何が見えてくるか。
それが勉強です。勉強の機会と才能は等しく与えられていると私は考えます。それを使わない手はありません。
勉強をすれば、素晴らしい才能を持っている人を追い抜いて、「成功」できる可能性があるのですよ?
ここまで申し上げましたが、あなたが勉強することを私は無理強いすることはできません。このような稚拙な文章であなたの心が少しでも動いてくれたならば、これほど嬉しいことはありません。皆様が栄冠を勝ち取られることを祈念しております。
[コメント]先生の勉強の転機を読んで・・・
今回ご紹介したF.M先生の体験記ですが、
スポーツや芸術のように慎重・声など所与の条件が必要なものと違い、勉強は、やれば成績が上がるものであるということですね。
実際に「やればできる」という事実をより多くの人に広めていく、そしてその「やればできる」の体現をサポートするという形での家庭教師、そしてスマートレーダーの責務を改めて感じました。
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