四谷大塚で目指せクラスアップ!組み分けテストの仕組み、次回日程、出題範囲と対策方法について紹介【2025年3月更新】

お子様が四谷大塚に通われているご家庭の中には「なかなかクラスが上がらない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。また、これから四谷大塚に入ることをご検討されているご家庭では「最初からなるべくいいクラスに入れさせたい」と思われることでしょう。

そこで本記事では、そもそも四谷大塚の組み分けテストの仕組みとはどのようなものなのかというところから、どのようにテスト対策すればいいのかまでを徹底的に解説します。

四谷大塚全般の対策方法や、家庭教師との併用の仕方については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。

四谷大塚の組み分けテストとは?

組み分けテストは名前の通り、四谷大塚の中での所属コース、組を分けるためのテストで、外部生も入塾テストとして受験が可能です。

5週に1度、小学4~6年生を対象に開催されていています。

このテストは早稲田アカデミーでも使用されるものなので、現在お子様が早稲田アカデミーに通われていたり、これから入塾をご検討されているご家庭にも本記事で紹介する対策を参考にしていただければと思います。

【2025年3月更新】次回の試験日程について

各学年の次回の試験日程は以下の通りです。

学年テスト名日程
小学4年生第1回公開組み分けテスト2025/3/8(土)
小学5年生第1回公開組み分けテスト2025/3/9(日)
小学6年生第1回公開組み分けテスト2025/3/9(日)

コース・組について

四谷大塚では「コース」「組」の2つで大きくクラス分けが行われています。

「コース」は上位からS,C,B,Aに分かれており、そこからさらに上位からS1,S2,S3のように「組」に細分化されます。

「組」の人数は全体の人数や偏差値を元に決定していて、受験者数によって異なりますがおおよそ100~150人程度です。

このように組み分けテストによりクラス分けが行われるのですが、上位と下位では先生が異なり、授業内容のレベルもそれぞれのクラスの学力に合わせて定められています。

そのため、上位の学校を目指されるのであれば、上位クラス(SやC) に配属されることがとても重要になってきます

コースの偏差値の目安は次の通りです。

出題範囲は?

四谷大塚ドットコムの学年ごとの教材ページにある、予習シリーズ「学習予定表」に記載されていますが、組み分けテスト前3,4週間分の授業の内容となっており、範囲は狭くありません。

学習予定表は以下のリンクから学年ごとの教材ページに進み、ダウンロードすることが可能です。

組み分けテストの配点と制限時間は?

組み分けテストの学年ごとの配点と制限時間は以下の表の通りです。

科目配点(全学年共通)制限時間(4年生)制限時間(5,6年生)
算数200点40分50分
国語150点40分50分
理科100点20分35分
社会100点20分35分

組み分けテストでそれぞれのクラスのボーダーラインは?

ここからは過去数年間のデータをもとに学年、コース別に分けて基準点、得点割合を紹介します。

(受けるタイミングやその年のクラスの編成によって多少のばらつきはあるのであくまで参考としてご覧ください。)

4年生

コース基準点得点割合
S440点前後80%前後
C385点前後70%前後
B275点前後50%前後

5年生

コース基準点得点割合
S440点前後80%前後
C360点前後65%前後
B275点前後50%前後

6年生

コース基準点得点割合
S385点前後70%前後
C330点前後60%前後
B275点前後50%前後

クラスアップするための対策方法

先述の通り、組み分けテストの範囲は組み分けテスト前3,4週間分の授業内容と膨大です。そのため、計画的に対策をしていく必要があります。

使用教材や学習をしていくうえで意識しておくべきことNG行動を紹介します。

使用教材

まずは組み分けテストの対策するうえで適切な参考書を選ぶことが重要になってきます。

ここからは内部生・外部生に分けて解説します。

内部生の場合

内部生の方の多くは既にご存知かと思いますが、組み分けテストはその直前に行われた3,4回分の週テストをまとめた実力テストになっています。

ですので、その3,4回分の週テストの内容を完璧に理解しておくことが、組み分けテストで高得点を取るための最大の秘訣となります。

外部生の場合

外部生の方は「出題範囲は?」で紹介した学習予定表を参考に、まず組み分けテストの範囲を理解することが重要になってきます。

そのうえで、予習シリーズのテキストを購入し、出題範囲と思われる部分の対策を練っていくことが何より大事になってきます。

ここからは、内部生・外部生に関係なく、学習を進めていくうえで、押さえておくべきポイントを紹介します。

苦手な分野や問題へのアプローチ

間違ったところを確認して、週テスト/予習シリーズで復習を行う!

クラスを上げるためには苦手分野や問題の対策は必須条件です。 まずは、よく間違えている分野の問題を確認しましょう。そのうえで、週テストや予習シリーズの解説を参考に、苦手な分野の復習を行っていきましょう。

解説を見てわかった気にならない!

先ほどの過程で多くのお子様が思わずしてしまうNG行動があります。

それは解説を見て復習しただけで、わかったような気になってしまうことです。 解説を見た後に少し時間を置き、解説などを一切見ずに自力で解くことを必ずしてください。

・忘れていたものは何度も復習し完璧に!

上記に加えてもう一つのNG行動があります。

復習をその日1日だけで終わりと思い込み、それ以降一切触れなくなってしまうことです。

1日の復習だけではまだ復習した内容が定着していないので、1日後、3日後、1週間後と定期的に復習して初めて解法が定着します。せっかく復習したものが無駄にならないように定期的に解きなおしを行いましょう。

解くのに時間のかかる問題へのアプローチ

・なぜ時間がかかるのか分析

解法自体は分かっているが、解くのに時間がかかってしまう問題があると思います。ただ、テストではたとえ解ける問題であっても、時間がかかってしまうと他の問題を解く時間が無くなります。

ですので、普段の学習から時間がかかる理由を分析をする必要があります。例えば、「計算力が足りない」「問題文を理解するのに苦労してしまう」など様々な原因が考えられます。

ただ、その原因が計算力や読解力など、向上させるのに時間のかかる能力の場合もあると思います。そのような場合、テストで時間を計るようにして、時間が来たら飛ばして、次の問題を解き始めるというのも高得点を取るうえで重要なスキルになってきます。

また、このスキルはテストの時に急にできるものではないので、日頃から時間を計って練習するようにしましょう。

応用問題へのアプローチ

クラスアップを目指すなら少し上のレベル問題も解けるようになろう!

先ほど紹介した苦手問題などを完璧にすることも重要なのですが、Sクラスなどの上位クラスに到達するためには、応用問題も解けるようになっていかなければなりません。

ここからは、内部生・外部生に分けて、応用問題を解けるようになるためにはどの難易度の問題を解けばいいかを解説します。

内部生の場合

週テスト問題には4つのレベルがあるので、今お子様のクラスを見て、その1つ上のレベルのクラスの問題にも挑戦してみてください。

外部生の場合

先ほど紹介した「予習シリーズ」以外にも「四科のまとめ」「基礎力完成問題集」「応用力完成問題集」といった教材があり、それぞれ難易度が異なります。

「予習シリーズ」で余裕が出てきたと感じたら他の教材に手を付けてみることをお勧めします。

内部生・外部生に共通して、応用問題を解くうえで気を付けていただきたいことがあります。

1つ上のレベルでもあまりにも難しいと感じる場合、無理に応用問題を解こうとせず、予習シリーズで苦手分野の克服や復習に時間をかけるようにしましょう。

クラスアップに向けた科目別対策方法

ここからは科目ごとの対策法について紹介します。

国語

まず、国語に関しては、漢字や語句・文法などの知識問題をしっかりと固めるところから始めましょう。

教材としては、「予習シリーズ」の文法問題や「漢字とことば」の練習問題などがおすすめです。

これらの参考書を解いていく中で、間違えた問題は数日空けてから再度解き直しを行うことで、記憶定着につながっていきます。

文章問題に関しては、組み分けテストでは2題出題されますが、取り上げられる文章によって大きく解き方が変わってきます。そのため、文章題対策としては授業内で扱った問題の解き方を復習することが重要です。

算数

算数の対策においては重要な点は次の2点です。「計算ミスをしない」「単元ごとの基礎の確認」です。

組み分けテストの算数は解答用紙に答えのみを記載するだけで、途中式を書くことがありません。つまり、いくら途中まで方針や計算が合っていても最後に計算ミスをすると得点にならないため、常日頃から計算ミスを防ぐ工夫をし、丁寧に計算を進める習慣をつけることが大切です。

また、基礎の確認に関しては、予習シリーズに掲載されている例題と類題を活用し、基本的な問題から解き進めることで、単元ごとの基礎的な考え方をしっかり定着させましょう。

組み分けテストでは「応用問題:復習問題=7:3」で出題され、授業で扱われた問題に類似した復習問題は、テスト前半の基本問題に多く含まれており、正答率も高い傾向にあります。

周りに差を広げられないように、普段から正確に早く問題を解くようにしましょう。

理科

理科においては基礎知識の反復応用問題の演習が重要になってきます。

基礎知識に関しては、知識の定着が問題を解く力を向上させる大事な部分なので、まずは基礎からしっかり固めることが重要です。

予習シリーズと連動する演習問題集の「基礎問題」「演習問題」「発展問題」をお子様の学習状況に合わせて何回も反復してあげることで知識の定着が見込めます。

また、応用問題は先ほどの基礎知識を活用したうえで、思考力を鍛えてくれます。思考力はすぐに付くようなものではないので、日頃から継続して演習問題を繰り返し解くようにしましょう。

社会

社会の対策方法は、人物や地域などの固有名詞を覚えることが高得点の鍵なので、予習シリーズの太文字になっている名称から覚えていくようにしましょう。

しかし、ただ予習シリーズや赤シートで覚えただけでは、問われ方が変わったときに太刀打ちできなくなってしまいます。

ただ、単語を覚えるだけでなく、関連人物その時代の流れなども一緒に踏まえたうえで学習してあげると、より深い内容理解をできるようにしましょう。

また、地理や公民に関しては、図や表なども出題されるので、情報を正確に読み取る力が重要になってきます。

必ず問題を解くためのポイントが存在するので、それらを見落とさないように日頃から演習問題集に載っている発展問題にも対応できるようにしましょう。

組み分けテストに向けて保護者ができるサポート

組み分けテストでクラスアップを目指すには、お子様の努力はもちろん、保護者のサポートも非常に重要です。

ここでは、お子様の学習意欲を高め、学習の効率を上げるためのサポート方法を紹介します。

学習計画のサポートを一緒に立てる

小学生のお子様が1人で組み分けテストのための学習計画を立てるのは難しいい場合が多いです。

そこで、テスト範囲や現在の学習状況を踏まえたうえで、無理なく継続できるように一緒に学習スケジュールを作成してあげましょう。

結果だけでなく、過程も褒めてあげる

もちろん、結果で褒めてあげることも大事ですが、努力した過程を評価することも重要です。

時には「結果は出なかったが、一生懸命取り組んだ」ということもあるでしょう。そのような時に、結果だけを見て叱ってしまうと、お子様の学習意欲が低下してしまう可能性があります。

そのため、結果だけでなく、努力の過程をしっかり評価してあげましょう。

組み分けテストの点数が悪かった場合の対処法

前向きかつ具体的なフィードバックをしてあげる

テストの点数が低かったときは、お子様のモチベーションを保つために、前向きな言葉をかけることが大切です。

まず、一緒に間違えた問題を確認し、以下のような原因を分析しましょう。

  • 知識不足:単元の理解が不十分だった
  • 時間配分ミス:問題を解く時間が足りなかった
  • ケアレスミス:計算ミスや読み違いをした

原因を明確にしたうえで、「次はこの単元を重点的に練習しようね」「次回は焦らず、文章をしっかり読もう」といった前向きかつ具体的なアドバイスをすることで、次の学習につながります。

親子でメンタルを維持することも大切

お子様が一生懸命頑張ったのに結果が出なかったときは、大きなショックを受けることがあります。その際に、保護者が感情的に叱ってしまうと、お子様の自信ややる気を失わせてしまう可能性があります。

大切なことは、お子様の一番の理解者として寄り添うことです。努力が結果につながるには時間がかかる場合もあるため、焦らず根気強くサポートしましょう。

組み分けテスト後の復習方法

組み分けテストの後に1番大事なのは、テストの結果に関係なく、解くのに時間のかかった箇所や間違えた問題を丁寧に復習して、次のテストに向けて準備することが大切です。

ここでは、組み分けテスト終了後の効果的な復習方法について紹介します。

点数だけでなく結果を振り返る

組み分けテスト終了後は結果に一喜一憂するのではなく、自分の結果を見て、今の自分の学力について分析するようにしましょう。

まず、得点が高かった科目や単元、逆に苦手だった問題を明確にしましょう

また、間違えた問題については、なぜ間違えてしまったのかを分析し、今後どのように改善すべきかを考えることが大切です。

やり直しを行う際は正答率を活用する

テストのやり直しをする際は、単に間違えた問題をすべて解き直すのではなく、正答率を活用することが大切です。

正答率が低い問題に時間を費やしすぎるよりも正答率が高いのに間違えた問題を優先的に復習することで、効率的に得点力を向上させることができます。

お子様の学習状況を踏まえ、一定以上の正答率の問題を落とした場合は、丁寧に復習し、次回の組み分けテストに備えましょう。

間違えた問題は再復習を行う

間違えた問題や自信のあまりなかった問題は、一度やり直しただけでは理解が定着せず、再度同じような間違えをしてしまう可能性があります。

そのため、やり直しをした数日後にもう一度同じ問題を解き直し、正しい解法をしっかり身に付けることが大切です。

さらに、予習シリーズや演習問題を活用して、同じ種類の問題や類似問題を解くことで、理解を深め、応用力を高めるようにしましょう。

四谷大塚に実際に通っていた方の生の声

今回は、実際に四谷大塚に通っていた3名の方にアンケートを実施しました。クラスがなかなか上がらず悩んでいる方は、先輩たちが実践していた勉強法を参考にしながら、組み分けテストに臨んでみましょう。

質問:組み分けテストはどの様に対策していましたか?

回答者1

テキストの質が非常に高いため、徹底的に活用することを意識していました。普段からテキストを丁寧に取り組むことはもちろん、組み分けテスト前には出題範囲の分野を最低でも1周するなど、万全の準備をして組み分けテストに臨んでいました。

回答者2

特にテストのための対策は行いませんでした。四谷大塚のテキストの質や講師陣のレベルが非常に高いため、普段から丁寧にテキストを進め、分からないところがあれば先生に質問することを毎日続けていました。

回答者3

組み分けテストの対策としては、これまでの塾の問題集の書き込みを見直し、特に自分が間違えた問題を重点的に復習するようにしていました。

それぞれ自分に合った勉強法で組み分けテストに臨んでいましたが、共通していたのは、四谷大塚のテキストを丁寧に取り組むということです。

今回紹介した教材や科目別の対策方法を実践することで、四谷大塚の上位クラスに入ることも十分に可能です。

現在のお子様の学習状況に合わせて、計画的に学習を進めるようにしましょう。

まとめ

今回は、四谷大塚の組み分けテストの仕組みから次回日程や出題範囲、対策方法など徹底的に解説しました。

冒頭でも述べたように、四谷大塚では、上位クラスになるにつれて、授業の難易度は高いです。

組み分けテストで上位クラスに配属されるためには、お子様の努力はもちろんのことながら、テスト対策に向けて、参考書の購入や復習の手助けなど、ご家庭でのサポートも必要になってきます。

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そのため、内部生・外部生に関わらず、お子様の学力に合わせた組み分けテスト対策を行うことができます。

また、組み分けテストのみならず、四谷大塚入室後のバックアップも充実しており、進度の速い授業についていけるように全力でサポートいたします。

四谷大塚出身の家庭教師の紹介や、四谷大塚対策に家庭教師をご利用いただいた方の感想については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。

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