中学受験を過去問だけで乗り切れるか気になってるいる方は多いかと思います。実際に過去問演習だけ行って受かった人もいます。では実際どうなのでしょうか?
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過去問対策だけで受かるの!?
結論から述べると受かる人はあまりいません。過去問対策だけで受かる人は2パターン考えられます。
一つは基礎がしっかりと仕上がっており、過去問演習だけで知識を定着できたパターンです。このパターンの人はそもそも過去問だけで受かったわけではありません。確かに、他の人よりも多くの過去問を説いていたのは間違い無いのですが、そもそも基礎を定着させるために多くの参考書を解いたり、塾からの課題をこなしているはずです。
過去問が十分吸収できるには、ある程度基礎ができていなければなりません。なぜなら、基礎的な問題は少ないですし、解説も比較的簡易なものが多いからです。過去問だけで勉強を完璧にしようとすることでかえって時間を無駄にしてます。
二つ目は偶然受かってしまった人のパターンです。模試と本番は似て非なるものです。模試で常にA判定で落ちる人もいれば、奇跡的に受かる人もいます。過去問だけをやっている人は、解ける問題がどうしても偏ってしまい、網羅的な勉強が難しくなります。
ほとんどの学校は、出題問題にある程度の特色があり、各学校の入試傾向というのがあります。ただ近年、多くの中学校は単なる暗記問題よりも思考力を問う問題を聞く傾向にあり、なかなか昔の傾向から変わりつつあります。よって、過去の問題の傾向に沿って出るとは限らなくなっています。
過去問だけをやるべきではない3つの理由
① 傾向が変わる可能性が十分にあるから
先ほども述べましたが、十分に傾向が変わる可能性があります。
そもそも5年前の問題の作成者と今の問題の作成者は異なる事も十分に考えられます。新しい作成者は,以前の問題を参考にすることはあっても似たような作りにはせず、自分の好みの問題を出題します。
過去問に頼りすぎると、一か八かの賭けになってしまい、非常に危険ですので推奨しません。どのような問題が出題されても解ける状態でいられるのが理想的です。
②非効率的だから
過去問で勉強しようとするのはそもそも非効率的です。
参考書の解説はわかりづらい場合が多く、そもそもわかりやすいように作られておりません。なぜなら、過去問の問題集自体凝って作られていないからです。
それに対して市販の問題集や参考書は、作者の創意工夫によって少しでもわかりやすく伝わるように作られています。また最も効率よく各範囲の勉強ができるようにも考えられて作られていますので、無駄なく勉強することができます。
③そもそも過去問を解くことは志望校対策には直結しないから
本来過去問を解くこと自体で多くの知識や勉強スキルを身につけようとすること自体間違っています。
過去問を解く事は志望校対策に直結するものではなく、志望校に合格できる能力を持った人が調整する為に用いるものです。
では過去問なんて解く必要がない!?
そういうわけではありません。過去問だけで受かろうとするのは間違っておりますが、過去問をしないのも間違っております。まず、過去問対策の意図をしっかりと理解しましょう!!
中学受験の志望校対策は、「過去問に始まり過去問に終わる」などと言う人もいるかもしれませんが、最近の多くの塾ではそのように指導されません。過去問はあくまでも最終調整であると言うイメージを持っておきましょう。過去問で最終調整する事で、勉強の理解が深まるだけではなく、生徒のモチベーション向上といった他の作用も期待できます。
また、過去問を解かずに本番を迎えてしまうと、思わぬところで失敗してしまう可能性が高いです。幾ら滑り止め校だとしても、大半の生徒は緊張します。緊張をしてしまうと当たり前ですが、思わぬミスが多発します。
記述問題で問題文の指示に従い忘れたり、時間配分を大幅に間違えてしまう可能性があります。そのようなミスを避けるためにも過去問演習はしましょう。
過去問は古い方から!?新しい方から!?
古い方からやった方がいい中学と新しい方からやった方がいい中学があります。
まず第一志望と第二志望は基本的に古い方からやりましょう。チャレンジ校としての第一志望校と本命としての第二志望校は最低でも、5年分の過去問演習はやっておきたいです。古い方から慣れていき、新しい年度でしっかりと実力を発揮できるように頑張りましょう。
逆に、それ以外の中学は新しい方からやっていきましょう。なぜならば、途中で過去問対策をする時間がなくなってしまうことが考えられるからです。新しい方からやっていると、古い年度ができなくても仕方ないですが、新しい年度ができていないのは大問題です。
受験する中学によって正しい方法を使いましょう!!!
また余談にはなりますが、過去問を過去問成績を管理できるファイルかなにかは用意しておきましょう。何も考えずにやるだけでは、学習効果は薄くなります。
一番おすすめな方法は、過去問の点数を管理するための表を作成することです。この表で、4科目の点数を記入し、正答率や合計点も計算しましょう。数値化することで、弱点を洗い出したり、勉強が必要な単元を自分で理解することが大切です。
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