【一橋大】【商学部】S.Y先生の場合

本記事の目的

本記事では、家庭教師マッチングサイト スマートレーダーに登録する先生から聞いた、実際の大学受験体験を掲載しています。

大学受験を突破し超難関といわれる大学に進学された先生の当時/今の性格やご家庭環境、塾環境など生の実体験を公開することで、大学受験を目指す生徒ご本人、協力する親御様の方向性の再確認、勉強への正しい向き合い方、そして大学受験後の次なる目標を見つけていただくことを目的としています。

体験記

当時のあなた/今のあなたについて紹介してください!

性格は小中高10年間野球をしていたこともあって、明るい方だと思います。人と話すことと美味しいものを食べることが好きで、特に甘いものは大好きです。体を動かすことが昔から好きで、受験期間中もよくランニングをしたり筋トレをしていました。

受験を通して得たことは、「正しい努力の仕方」と「計画を立てて実行していく能力」だと思います。
「正しい努力の仕方」については、野球をしてきたこともあって似通った部分が多くあり、自分なりの哲学のようなものができたように思います。

「計画実行能力」に関しては、昔から自分が無計画だったこともあって、大きく成長した部分だと思います。計画を立てるには当たり前ですがまずゴールを決め、次に自分の現在地を知ることが大事です。考えてみるとシンプルなのですが、実は多くの人が特にゴールも現在地も深く見つめることもなく始め、間に合わなくなったり、やっている途中に迷ったりしてしまいます。特に現在地を知るという現状把握についてはできていない人が多いので、じっくり時間を使って自分を見つめ直してみることをすすめます。

行っていた習い事/部活などはありますか?

そろばん、野球、ボクシング

中学、高校を通じて学校での成績はどうでしたか?

高校野球の指導がかなり厳しいこともあって、学業に全てを注ぐことはできませんでしたが300人中50位以内には入っていました。

苦手な教科を作ることが嫌で、5教科まんべんなく勉強した結果、中高通して嫌いな教科というのは特にありませんが、特別得意な教科というのもありません。なので、安定した成績を残すことはできましたが、受験となるとそれが正しいわけではありません。数学が突出して得意であれば、その配点が高い大学を受けることができ、戦略次第でさらに難関な大学を目指すことが可能です。特に英語と数学は大事なので低学年の時期から基礎をやっていくことを強く勧めます。

部活動に関しては、野球を続け、高3の最終学年で選抜甲子園出場という、これ以上ない成績を残すことができました。よく勉強のために途中で部活を辞めるという決断をする人がいますが、僕はそれを勧めません。なぜなら、あの日々は確かにつらかったけど、あの時にしかできない忘れられない思い出でもあって、そこで過ごした仲間というのは今でもよく飲みに行くし、一生ものだと思うからです。甲子園に行ったこともあって、内申点は良かったと思いますし、早稲田や慶応への指定校推薦の枠は残されていましたが、家庭の事情や志望校への熱い想いから、第一志望の国立大に願書を出しました。

結果は残念なものではあったけれど、浪人で奮起する原動力になったと思うし、ナイストライだったと思います。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」というように、あの悔しい経験があり、それを乗り越えたからこそ今の自分があると強く思います。あなたもせっかく受験するなら、志望校への熱い思いを持って、本気でトライしてみることを勧めます。

塾や家庭教師は利用されていましたか?

現役時代は、僕の友達の多くは塾に通っていましたが、僕は部活が遅くまであったことで両立が難しいと判断し、東進の在宅受講コースを進めていました。夏に野球部を引退した後も家で東進の映像授業を見ながら受験勉強を進め、金銭的な事情から東進の講座だけでなく多くの勉強を参考書でカバーしました。

塾に通わなかったことで、孤独を感じることも多かったですが、現役時代は学校から出される課題や演習があるため、塾に通っていればさらにタスクが増え、消化不良になっていたのではないかと思います。学校は生徒全員に合わせることはできないため、個人指導として塾に通ったり家庭教師に教わることには意味があると思います。だけど、自分の現在地や苦手な部分が分かっているのであれば、塾や家庭教師は必要ありません。友達が通っているからという理由でそちらを選択する人は多いですが、1人でする方が何倍も効率的です。もちろんそれは理想論で、他人がいないとできない人も多くいるので、そういった人は塾や家庭教師を雇うことを勧めます。

肝心なことは、その選択をすることで自分は何を得たいのか、他の選択肢はないのかを疑ってみることです。そうして行った選択というのは、きっと後悔のないものになると信じています。

受験勉強を始める前の1日の勉強時間/受験勉強を始めた後の1日の勉強時間はどの程度でしたか?

受験勉強を始める前は1日1時間から2時間が平均だったと思います。受験勉強開始後は学校の時間を除いて、平均8~9時間でやっていました。休日は12時間くらいやっていたと思います。

各科目毎の勉強法はどんなものでしたか?

英語:英語はまず英文法から始めることを勧めます。なぜなら、単語からやると知らない単語ばかりで挫折してしまう人が多く、英文法の学習の後である程度単語を覚えた後であればそれが防げるからです。次に行うのは英単語でこの2つが基礎になります。基礎が8割くらい完成した後は同時並行で英文解釈を行い、英文の骨格をつかみます。その後、ようやく長文というのが僕の勉強法です。

ちなみに音読は自分の英語の習熟度に関わらず毎日続けるべきで読む教材は教科書でも何でもいいです。僕は教科書を50回以上読みました。読むことができ、発音を磨けばリスニングもよくなります。音読は毎日10分でもいいので続けましょう。

数学:数学は最初基本問題の暗記から始めます。「数学は発想力を問うもので暗記力を試すものではない」と言う人がいますが、基礎知識なしでは応用問題も発想力も使えません。また、応用問題は基礎問題の組み合わせでできているという本質があるため、やはり基礎問題を完璧にせずには数学の点数は上がりません。難関大を目指すのであれば、青チャートなので基礎問題を完璧にしてセンターで8割とれる力をまずつけましょう。そこから記述です。

国語:国語ははっきり言ってセンスに大きく左右される教科だと思います。そのため、現代文や小説はどうしても伸びづらいのも事実で現役生がこれらに時間を注ぐのはあまり勧めません。

しかし、古文や漢文は努力次第で十分点数アップが望める科目で、コストパフォーマンスがよく、安定感もあります。そのため、まずは高校2年生までに古文もしくは漢文のどちらかを完璧にしておくことを強く勧めます。どちらかが完成していればかなり受験勉強が楽になります。

社会(世界史):世界史は定期テストでいい点を取ることができていれば、大丈夫です。定期テストで詰め込んでも忘れてしまう、と思っているかもしれませんが、人間は忘れる生き物です。暗記は「反復と継続」が重要なので、とにかく一度入れてみてそれを根気よく詰め込むことが大事です。そのため、まずは授業にしたがって各時代、各地域のことを覚えましょう。ある程度入ったなと思ったらノートに流れを書き出したり、世界地図を見ながら「この時代にはこの地域でこんなことがあった」とつなげていくと理解が深まります。

社会(地理):地理は世界史と違って、覚えた分だけ点数が上がるというものでもありません。もちろん統計やランキングなど覚える基礎知識は必要なのですが、その基礎知識と問題で出されているデータや統計とつなげて、作成者が何を問いたいのかを見つける力が必要です。そのため、始めはとにかく基礎知識と地図帳を深く理解しながら覚え、それから問題演習すればいいと思います。

理科:理科に関しては僕は文系であるため物理基礎と化学基礎を選択していました。両方とも教科書を3周ほど精読して、ひたすら問題演習だと思います。化学は反応後の色や実験の器具などが問われると「化学図録」も使うとより良いと思います。

使っていた教材/おすすめの教材

英語:アップグレード、ポレポレ英文解釈、リスニングのトレーニング
数学:青チャート、プラチカ
国語:出口の英文読解、風呂で覚える漢文

成績はどのように変化していきましたか?

現役時代は9月時点で53%でした。勉強に限らず何事もそうですが、結果はスタートから3か月後に出始めます。僕は8月から受験を本格的に始めたので9月はなかなか伸びず焦りました。3か月後の12月の結果は67%で志望校に全く届かず愕然としたことを覚えています。センター本番は78%まで持っていき、10%ほど上げましたが自分では全く満足できない現役生活でした。

伸び方がいまいちだったことの原因として、早い時期に焦って社会と理科に多くの時間を費やしてしまった、ということがあります。社会や理科は麻薬のようなものです。やればすぐに結果が出て、いい気分になり、ついついやりこんでしまいます。しかし、それは本末転倒で、本当に時間をかけるべきは英語と数学です。なぜなら、英語と数学は多くの時間を費やさないと伸びない分、伸びしろもすごいです。

多くの大学の配点で英語と数学の配点が社会や理科の倍くらいあるのは、それだけ重要だし受験生に勉強してほしいからです。本質を見誤らず、正しい勉強を行いましょう。

合格した学校を教えてください

一橋大学(商)、早稲田(商)、早稲田(教育)、明治(商)

進学した学校を教えてください

一橋大学(商)

入学後の学校の印象はどうでしたか?

入学前は、一橋大学は真面目な学生が多く、おとなしい人が多いのではないか?と思っていました。実際に入ってみると、もちろん真面目な人は多いけれども、文系のみの大学ということもあって思ったよりもチャラい人も多いし、個性的な人も多いなという印象です。

明らかにレベルが違うと思えるほど頭がいいなと思う人はいますが、大多数は思ったより普通で、知的でユーモアのある人も多いので学校生活は楽しいです。また、将来を真剣に考えて行動している人が多いなというのも感じます。

具体的には学生団体に入って活動したり、簿記やTOEICを勉強したりなどです。文化祭は東大や早慶に比べると規模的にも、国立という場所的にも小規模で中途半端な感じはありますが、まあそれなりに楽しくサークルで出店を出して楽しんでいます。また、心が優しくてピュアな人が多く、いい奴が多い印象です。就活や将来のためというより、いい友人に巡り合うために入ったので、そこはかなり良かったかなと思います。

合格の秘訣は何だったと思いますか?

「基礎の徹底」と「志望校への熱い思い」だと思います。基礎はざっくりしていて、人によって定義も変わるけど、その科目でセンター8割とれれば基礎はOKと見なしていいと思います。

一流選手が素振りや基本動作をこれでもかと繰り返すように、ぼくもこれでもかというくらい音読をしたし、参考書がボロボロになるまで反復しました。地味だけどコツコツやることが結局大きな意味があるのではないかなと思います。

「志望校への思い」に関しては、僕は現役で落ちて、浪人生活が始まった後、自分を見つめ将来をもう一度考え直しました。そこである程度、将来を自分の中で決めてその中に志望校をもう一度組み込むことで、その学校に行く意味が再確認されました。現役生はそんな時間はないと思うかもしれないけど、一度少しでもこのような時間を取ることを勧めます。

親や先生が何と言おうと、「あなたの人生」を決めるのは「あなた」で、志望校に行きたいという熱い思いがなければ、受験勉強は続きません。ぜひ熱い志望動機を胸に秘めて、できればそれを書き出して机に貼って勉強に望むことを強く勧めます。

最後に一言ください!

やればできる!You can do it!

今回紹介する先生に関する運営コメント

S.Y先生には受験生に向けてたくさんのアドバイスを書いていただきました。実際に受験を経験した方からのアドバイスは何よりも参考になります!

受験生の皆さんも合格体験記を参考にして志望校合格に近づきましょう!

この先生に勉強を教えてほしい方へ

この先生は、すでにスマートレーダーを退会されています。

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2020.08.11
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