東京の超人気名門私立大学MARCH(マーチ。明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)には、多くの付属(附属)高校や中学校があることで知られています。
また、MARCHの付属高校には、大学への推薦入試枠が多数設けられていることが普通です。つまり、高校に入学できれば、基本的には大学入試を受けることなく(一部例外あり)、大学への進学ができます。
大学入試は大変厳しい世界ですから、これが免除されるのは非常に魅力的ですよね。したがって、MARCHの付属高校はとても人気が高く、入試も難しくなっています。
今回は、そんなMARCHの付属高校をまとめてご紹介します!是非、志望校選びの参考にしてみてください。
注:本記事中の偏差値について
- 本記事における合格80%偏差値は、市進学院が提供する2020年春入試の偏差値データを使用しています。ただし、偏差値は母集団によって値が変わるため、塾ごとに値が異なります。例えば、明治大学付属明治中学校の合格80%偏差値は、市進学院は65ですが、日能研は62、SAPIXでは56です。偏差値で合格可能性を判断する際は、対応する偏差値を測ることのできる模擬試験を受験する必要があります。
※1 http://www.ko-jukennavi.net/nyushi/hensachi/ranking/
※2 http://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_01.html
※3 http://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_02.html
Contents
明治大学の付属高校
明治大学の付属高校は、以下の3校です。いずれも中高一貫校です。
- 明治大学付属明治高等学校・明治中学校
- 明治大学付属中野中学・高等学校
- 明治大学付属中野八王子中学高等学校
明治大学付属明治高等学校・明治中学校
- 高校合格80%偏差値:71~72 ※1
- 中学合格80%偏差値:65 ※2
- 所在地:東京都調布市
- 男女共学
- 中高一貫校(高校からの募集あり)
- 明治大学への進学者数:268名中241名(2018年度)
通称、明大明治。唯一の明治大学の直系付属校です。(他の2校は、運営母体が明治大学ではなく中野学園)
明治大学への推薦を得るには、高校3年間の学習成績と人物・適性・志望理由に基づく評価で基準を達成する必要がありますが、毎年9割以上の生徒が明治大学へ進学しています。
明治大学付属中野中学・高等学校
- 高校合格80%偏差値:67 ※1
- 中学合格80%偏差値:58~59 ※2
- 所在地:東京都中野区
- 男子校
- 中高一貫校(高校からの募集あり)
- 明治大学への進学者数:407名中329名(2018年度)
通称、明大中野。明治大学の付属高校では唯一の男子校です。
運営母体は明治大学ではなく、学校法人中野学園ですが、明治大学への推薦枠が多数用意されています。
高校3年間の各学年での学年末総合評価を高1(2):高2(3):高3(4)の比率で換算し、3カ年総合成績を算出して明治大学への推薦を決めています。さらに、2年次1回、3年次2回、明治大学推薦テストが実施され、成績に加算されます。
東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学といった超難関国立大学への進学者も存在します。
明治大学付属中野八王子中学高等学校
- 高校合格80%偏差値:68 ※1
- 中学合格80%偏差値:56~58 ※2 ※3
- 所在地:東京都八王子市
- 男女共学
- 中高一貫校(高校からの募集あり)
- 明治大学への進学者数:314名中270名(2018年度)
通称、明中八王子、明八。
明治大学への推薦入学資格を獲得した上で、全国の国公立大学および省庁所管の7つの大学校への挑戦ができる制度があり、2017年度は東京工業大学や早稲田大学といった超難関大学の合格者も出ました。

青山学院大学の付属高校
青山学院は、幼稚園→初等部→中等部→高等部→大学・短期大学、という、幼稚園から青山学院大学・青山学院女子短期大学への一貫教育を提供しています。
また、系属校として以下の2高校が存在します。
- 青山学院大学系属浦和ルーテル学院 中・高等学校
- 青山学院横浜英和中学高等学校
「系属校」とは、系属校に在籍する生徒が青山学院大学への入学を希望する場合、同大学の教育理念を理解し、かつ別途協議して定める入学条件を満たす生徒について、当事者が合意する募集枠を上限に、同大学への入学を認める学校を意味しています。
https://www.aoyamagakuin.jp/education/consistency/belong.html
ただし、浦和ルーテル学院が青山学院大学の系属校となったのは2019年で、まだ十分なデータがありません。また、横浜英和中学高等学校は青山学院大学への進学者が17名(2018年度)と少数です。したがって、今回は両校ともご紹介を省略させていただきます。
青山学院高等部
- 合格80%偏差値:69~72 ※1
- (中等部)合格80%偏差値:60~64 ※2 ※3
- 所在地:東京都渋谷区
- 男女共学
- 幼小中高大一貫(高校からの募集あり)
- 青山学院大学への進学者数:408名中341名(2018年度)
幼稚園からの一貫教育を行っている、まさにセレブの学校。渋谷駅から六本木方向に進んですぐの場所にあり、立地も都会のド真ん中です。
青山学院大学以外の難関大学に進学する生徒も珍しくなく、2018年度は東京大学や防衛医科大学校といった超難関大学の合格者を輩出しました。

立教大学の付属高校
立教大学の付属高校は、以下の2校です。どちらも立教小学校からの内部進学者を受け入れている、中高一貫校です。
- 立教池袋中学校・高等学校
- 立教新座中学校・高等学校
また、正確には付属校ではないものの、立教大学の推薦枠を多数保有する高校として、
- 立教女学院中学校・高等学校
があります。
立教池袋中学校・高等学校
- 高校合格80%偏差値:不明 ※1
- 中学合格80%偏差値:61 ※2
- 所在地:東京都豊島区
- 男子校
- 中高一貫校(高校からの募集あり、小学校からの内部進学あり)
- 立教大学への進学者数:146名中126名
立教大学、立教小学校に隣接した敷地にある中高一貫校です。
高校からの募集は15名と少数で、試験科目も、英語エッセイ、英語面接、自己アピール面接(日本語)、書類審査(調査書等)、と特殊ですので注意が必要です。
2018年度は、東京工業大学や早稲田大学、慶応義塾大学といった超難関大学の合格者も出ました。
立教新座中学校・高等学校
- 高校合格80%偏差値:69 ※1
- 中学合格80%偏差値:62 ※2
- 所在地:埼玉県新座市
- 男子校
- 中高一貫校(高校からの募集あり、小学校からの内部進学あり)
- 立教大学への進学者数:320名中260名(2018年度)
埼玉県にある立教大学の付属高校。立教池袋が特殊な入試であることもあり、高校から立教を目指す人の多くが受験します。
他大学への進学を目指す「他大学進学クラス」も設置されており、毎年20%程度の生徒が他大学を目指します。2018年度は京都大学や早稲田大学、慶応義塾大学、防衛医科大学校などの超難関大学の合格者を輩出しました。
立教女学院中学校・高等学校
- 合格80%偏差値:62 ※3
- 所在地:東京都杉並区
- 女子校
- 中高一貫校(高校からの募集なし)
- 立教大学への進学者数:185名中102名(2018年度)
本記事で紹介する学校のなかで、唯一高校からの募集を行っていません。
立教大学への推薦枠は121名分用意されています(2020年2月現在、立教女学院HPより)が、他の大学に進学する生徒も多く存在します。
2018年度は、東京大学、東京工業大学、一橋大学、東京医科歯科大学医学部などの超難関国立大学の合格者を輩出しました。

中央大学の付属高校
中央大学の付属高校は、以下の4校です。このうち、2校は中高一貫校、残り2校は高校のみの設置です。
- 中央大学附属中学校・高等学校
- 中央大学附属横浜中学校・高等学校
- 中央大学杉並高等学校
- 中央大学高等学校
中央大学附属中学校・高等学校
- 高校合格80%偏差値:68~69 ※1
- 中学合格80%偏差値:59~61 ※2 ※3
- 所在地:東京都小金井市
- 男女共学
- 中高一貫校(高校からの募集あり)
- 中央大学への進学者数:347名中291名(2018年度)
通称、中大附属、中附。中央大学附属校の中で最大の生徒数を誇る中高一貫校です。
中央大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験することができる制度があります。ただし、 私立大学については中央大学にない学部・学科のみ受験可能となっているので、注意が必要です。( 国公立大学についてはいずれの学部・学科も受験することができます)
中央大学附属横浜中学校・高等学校
- 高校合格80%偏差値:69 ※1
- 中学合格80%偏差値:59~60 ※2 ※3
- 所在地:神奈川県横浜市
- 男女共学
- 中高一貫校(高校からの募集あり)
- 中央大学への進学者数:403名中276名(2018年度)
通称、中大横浜、中横。
中大附属と同様、中央大学への推薦資格を保持したまま、国公立大学や中央大学にない学部の私立大学を受験できる制度があります。
他の難関大学への進学者数も多く、2018年度は東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、大阪大学の合格者が出ました。
中央大学杉並高等学校
- 合格80%偏差値:67 ※1
- 所在地:東京都杉並区
- 男女共学
- 高校のみ設置
- 中央大学への推薦者数:311名中284名(2018年度、進学者数ではない)
通称、中大杉並、中杉。
高校のみ設置の付属校には、後述する中央大学高等学校もありますが、中大杉並の方が募集人数が多く、偏差値はやや低めです。
中央大学高等学校
- 合格80%偏差値:70 ※1
- 所在地:東京都文京区
- 男女共学
- 高校のみ設置
- 中央大学への進学者数:174名中146名(2018年度)
通称、中大高。中央大学の付属高校の中では最難関。
一般的な全日制とは異なり、昼間定時制課程という珍しい形態をとっていますが、授業開始時刻と終了時刻がやや遅い以外は、ほとんど全日制と変わらないようです。
中央大学理工学部後楽園キャンパス内に設置されており、大学と密に連携した特色のある教育が行われています。

法政大学の付属高校
法政大学の付属高校は、以下の3校です。2校が中高一貫校、1校は高校のみの設置です。
- 法政大学中学高等学校
- 法政大学第二中学校・第二高等学校
- 法政大学国際高等学校
法政大学中学高等学校
- 高校合格80%偏差値:67 ※1
- 中学合格80%偏差値:58~61 ※2 ※3
- 所在地:東京都三鷹市
- 男女共学
- 中高一貫校(高校からの募集あり)
- 法政大学への進学者数:225名中192名(2018年度)
法政大学への推薦を得るためには、高校3年間の成績、英語資格試験および基礎的思考力で法政大学が定める基準を満たすことが条件となりますが、例年9割近くの生徒が法政大学に進学します。
英語資格試験の基準は英検2級相当で、TOEIC Bridge、GTEC、TOEFLについても基準が設けられています。
法政大学の大学見学や説明会、卒業生による講演も頻繁に行われます。
法政大学第二中学校・高等学校
- 高校合格80%偏差値:70 ※1
- 中学合格80%偏差値:59~60 ※2 ※3
- 所在地:神奈川県川崎市
- 男女共学
- 中高一貫校(高校からの募集あり)
- 法政大学への推薦者数:548名(2018年度、全体学生数不明)
中学から法政大学までの「10年一貫教育」を掲げる学校。もともと男子校でしたが、2018年に共学に完全移行しました。
大学への進学が決定した後、それぞれが進学する学部・学科への内容に照らして、生徒一人ひとりが課題を設定して学習を展開するような教育が行われています。
法政大学国際高等学校
- 合格80%偏差値:67 ※1
- 所在地:神奈川県横浜市
- 男女共学
- 全日制
- 法政大学への進学者数:265名中215名(2018年度)
法政大学の付属高校では唯一、高校のみの設置校です。
学力が一定の基準に達していれば原則として全員が法政大学へ推薦される、付属校推薦制度があります。また、法政大学に推薦される資格を保持したまま、他大学を併願受験することもできます。
2017年に、国際バカロレア校として認定されました。
国際バカロレア(IB)について
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。
https://ibconsortium.mext.go.jp/

スマートレーダーを活用して難関高校合格を掴み取ろう
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今日は付加疑問文(Question tags)の問題です📢
中3で習うかな?Don’t be late, ( )?#スマトレクイズ#勉強教えて #勉強垢さんと一緒に頑張りたい #勉強垢さんでいいねした人全員フォロー
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【スマトレクイズ(マニアック編)】
次の計算の答えは?
1+1+1+1+1+1+・・・(無限に続く)
— スマートレーダー 小中高生向けお役立ち情報 (@smartrador_st) May 2, 2020
おわりに
MARCHの付属高校は、どこもハイレベルな入試となっています。しかし、大学の推薦入学資格を得ることができれば、大学受験の負担を大幅に減らせるため、のびのびとした学生生活を送ることができます。是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
このような難関校に入学するためには、入念な受験準備が必要です。そこでおすすめなのが、スマートレーダーによるハイレベル教育です。
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※1 http://www.ko-jukennavi.net/nyushi/hensachi/ranking/
※2 http://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_01.html
※3 http://www.chu-jukennavi.net/cnavi03_02.html