大学受験勉強はいつから始めるべき?合格をつかむための勉強法を解説

人生の大きな岐路である大学受験。その重要さゆえに一体何をいつから始めればよいのだろうかと途方に暮れている方も多いと思います。大学受験勉強を始める時期を明確にすることで、そこから受験までの見通しがよくなり、効率的に勉強を進めることができるようになります。そこで今回は、大学受験勉強はいつ始めるべきか、勉強計画をどのようにして建てるのが良いか、そして勉強をするにあたってやってはいけないNG勉強法の三本立てで解説していきます。

大学受験勉強はいつから始めるべきか

早ければ早いほど良い

当たり前のことかもしれませんが、大学受験勉強のスタートは早ければ早いほど良いです。同じ大学を志す受験生にとって、試験の日は同じなので対策に費やせる時間が増えるからです。しかし、部活などで忙しくなかなか時間を取ることができないという人も多いと思います。それではいつから始めるのがより良いのでしょうか。

高校2年生夏からがベター

多くの受験生は受験勉強を高校3年生になってから始めます。それ故、それよりも早く受験勉強を始めることで周りの受験生に差をつけることができます。高校生活にも慣れ、時間の使い方もうまくなったこの時期に受験勉強を始めるのがより良い選択だといえるでしょう。

高校3年生の夏からではもう遅いのか

それでは、部活などで忙しく高校3年生の夏から受験勉強を始めるしかない場合、もう受験には間に合わないのでしょうか。そんなことはありません。残された時間を最大限活用することが大切です。今の自分の実力を確認し、合格に向けて自分の不足している部分を補っていきましょう。

合格をつかむための勉強計画

入試から逆算して考えよう

適切に勉強計画を建てるためには、自分の現在地、すなわち実力を確認し、志望校に合格するために必要なことを逆算することが大切です。その際に、短期目標、中期目標、長期目標の三つを意識しましょう。

短期目標数日から一週間の短い期間で達成できる目標です。例えば、「今日はこの課題をやり切る」とか、「この土日にこの問題集のこのセクションを解く」といったものがあります。

中期目標数週間から数カ月で達成できる目標です。例えば、「次の定期試験では数学で9割以上取る」とか、「次の模試では偏差値60以上取る」といったものがあります。

長期目標一年から数年で達成できる目標です。例えば、「来年の今頃までには数3の教科書をすべて終わらせる」とか、「○○大学に合格する」といったものがあります。

これらを意識して学習計画を建て、一つ一つの目標をクリアしていくようにしましょう。以降ではオススメの勉強計画を紹介していきます。

高校1,2年生は基礎を固めよう

高校1,2年生は部活などで忙しく、勉強時間が十分に確保できない人も多いでしょう。なので、可能な限り基礎的なことは出来るようにしておくのがオススメです。その際、不定期に勉強をするのではなく生活の一部に組み込み、学習習慣をつけることを意識しましょう。

学習習慣がついていると、勉強に対するハードルが下がり、長中期目標の達成に大きく近づきます。この理由で、高校1,2年生の時期の過ごし方は志望校合格に大きな影響をもたらすともいえるでしょう。

高校3年生からは演習を増やそう

大学受験は基礎だけあれば乗り越えられるというものではありません。志望校合格のためには演習が重要になってきます。なので高校3年生からは演習を増やしましょう。

とはいえ演習ばかりをこなしていけばよいというものではありません。もし分からない問題に出会った時には基礎に戻ることも大切です。勉強は基礎と発展を行き来しながら螺旋(らせん)的に進んでいくものです。焦らずに着実に進めていきましょう。

高校3年生の11月頃からは共通テスト対策を始めよう

大学受験をするにあたって共通テストは大変重要になってきます。多くの大学で一次選抜に利用されたり、共通テストを利用した入試形式があったりします。それ故、共通テストの対策は必須です。

しかし、この時期から共通テストの対策、つまり、共通テスト形式の演習をしたり、共通テストの模試を受けたりといったことだけをするのは推奨しません。共通テストは解答形式がマークシートであるというだけで、学力試験の一つであることに変わりはありませんので、形式に囚われることなく演習を積んで、二次試験の対策にもなるような勉強を心がけましょう。

マークシートだからこそできる戦略(消去法や解答欄からの類推など)に最初から頼るのではなく、それはあくまで最終手段としてとっておき、たとえ選択肢がなくとも自分の力で解答が導き出せるような実力を磨くよう意識して、日頃の勉強に取り組むと良いでしょう。

共通テスト後は二次試験の勉強をしよう

共通テストが終わると、多くの大学で約一カ月後に大学別の二次試験が実施されます。二次試験の問題は大学によって特徴が異なっており、自分の志望大学の二次試験の対策をすることは合格をつかむためには大変重要です。

二次試験の対策で最も重要になってくるのは過去問研究です。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というように、自分の志望校の出題形式はどのようなものなのか、どのような分野が出題されやすいのか、といったことを知っておくことで、学習計画も建てやすくなり、合格に向けて大きく前進します。

とはいえ、過去問研究を始めるのはこの時期がベストとは限りません。自分の実力と相談しながら、早めに始められるようであれば早めに始めたほうが良いです。

また、過去問をただひたすらに解いていく行為にはあまり意味がありません。それは研究ではなく作業にすぎません。わからない問題が出てきたときには解説を丁寧に読み込み、応用問題、あるいは基礎問題、時には教科書に戻ることも必要になってきます。繰り返しになりますが、勉強は螺旋(らせん)的に進むものです。試験当日が迫ってきて焦る気持ちもわかりますが、今まで自分が培ってきたものを信じて丁寧に勉強をしていきましょう。

計画がうまく建てられない…

とはいえ、「突然学習計画なんて言われても、そんなのうまく建てられない」「人生で初めての大学受験、具体的なイメージが全然湧かない」という人も多いと思います。そんな時は先人の知恵を借りるのが一番です。大学受験を最近体験した現役大学生の生きた助言は役に立ちそうだと思いませんか?

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あなたは大丈夫?受験勉強のNG行動集

ここからは受験勉強をするにあたってやってはいけない勉強の進め方、そしてそれらをどのように改善していけばよいのかを解説していきます。

復習をしない

一度問題が解けたからといって、もうその分野は完璧だとして復習を怠っていませんか?実は、記憶することにおいて復習が大切であることは、実験によって客観的に示されています。

エビングハウスの忘却曲線によると、時間の経過に伴って節約率(一度記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間、または回数をどれだけ節約できたか)は、指数関数的に減少していきます。

これが意味することは、復習が早いほど記憶の復元が早いということです。逆に言えば復習をしなければ、せっかく覚えたことも、再び多くの時間をかけて覚え直さなければならないということです。なんだか損した気分になりませんか?有限な時間を効率よく使うためにも、定期的な復習は怠らないようにしましょう。

問題集を前から解く

新しい問題集を手にしたとき、計画を建てないで前から解いていませんか?そのような進め方ではせっかく買った問題集を最大限活用することは出来ていません。「載っている問題を全部解かないともったいない!」 その気持ちは分かりますし、その気概は大切なものだと思います。

しかし問題を解くこと自体に意味があるのではなく、問題をうまく活用して実力を養うことに意味があります。自分の得意分野は応用問題を中心に解き、あまり得意でない分野は基礎問題から解いていくなど、自分自身の実力に応じて、問題集を進めるようにしましょう。

暗記ばかりしてアウトプットをしない

皆さんは使わなくなってしまったものをどうしますか?多くの場合、押し入れの奥のほうにしまっておくか捨ててしまうかするでしょう。

実は記憶に関しても同じことが言えます。一度入れた知識も使わなければ定着せずに抜け落ちていってしまうのです。それを防ぐためにはアウトプットが重要になってきます。

ある程度知識を入れられたと思ったら基礎問題をどんどん解いていきましょう。もし問題が分からなければ再び知識を入れ直せば良いだけです。そう思えばなんだか出来そうな気がしてきませんか?

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、大学受験勉強はいつから始めるのがよいかというテーマで、学習の進め方、NG勉強法について解説してきました。皆さんの受験勉強の一助になれば幸いです。

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