中学受験で最も重要視されている科目は算数です。これは、ほかの科目と比べて算数は中学受験として必要な対策の量が非常に多くなるためです。補助線の引き方や、特殊な式変形などは小学校では習うことがないので、特殊な知識として身に着けておく必要があります。
そんな中学受験の算数を家庭教師を依頼して、別個に対策をしている人も欠航します。そこで今回は中学受験算数対策の家庭教師を利用の仕方について、現役家庭教師の筆者が解説していきます。
算数に苦手意識がある方は中学受験「「算数」が苦手な人必見!!現役家庭教師が実際にやっている算数対策を徹底解説」の記事に詳しく書いていますので、まずはそちらをご参照ください。
最難関中学校である「灘中学校」の算数対策が気になる方は以下の記事に詳しく書いていますのでぜひご一読ください。
Contents
中学受験「算数」と家庭教師の相性

先に結論を述べます。中学受験の算数対策として家庭教師はかなり相性がいいです。その理由として挙げられるのは、以下の3点です。
- 中学受験算数に必要な特殊な知識・経験が身についている
- わかるまで教えてもらえるので、弱点克服がしやすい
- 志望校に特化した問題・分野に絞って対策ができる
ここでは、それぞれについて解説していきます。
1.中学受験算数に必要な特殊な知識・経験が身についている
中学受験算数は、理屈上小学生が習う内容で解ける問題となっていますが、自力で思いついて、本番の時間内に回答するのはどれだけ賢い人でもかなり困難です。小学校で習う内容では解けないといっても過言ではないくらいに難しいです。
しかし、入試本番に多くの人が問題を解くことができるのは、中学受験算数はそれとして一つの体系を築いているからです。出る内容、必要な知識や考え方などの思い付きの胆となる部分は限られた範囲からしか出ません。
そのため、大手中学受験対策塾では、網羅的にその考え方を教えることで思いつけなくても、知識として問題をさばけるようにして解ける状態に仕上げる対策kをしています。
こういった指導は中学受験算数に必要な特殊な知識や経験が身についている人でないとできません。家庭教師では、中学受験を経験したことがある先生を探すことができます。
こうした先生に依頼することで、補助線の引き方や図式化した考え方など、中学受験算数特有の知識の指導を受けることができます。そのため、算数対策として家庭教師は非常におすすめです。
2.わかるまで教えてもらえるので、弱点克服がしやすい
家庭教師には二つの特徴があります。それは「マンツーマン指導」であることと「固定されたカリキュラム」がないことです。中には独自のテキストを使うカリキュラムがしっかりと組まれた家庭教師もありますが、基本的には融通がきき、自分の苦手分野に向き合った対策をすることができます。
マンツーマン指導のいいところはわかるまで教えてもらうことができる点です。大手塾では受験に必要な知識や考え方を網羅的に教えてくれますが、集団授業である分、不可逆的にその場限りの指導になり、わからなくなると授業についていけなくなり、解決できないまま終わってしまいます。
マンツーマン指導では、わからない時点でもう一度説明を頼んだり、どこがわからないかを説明することで、別の説明やたとえを入れて教えてもらうことができ、自分が納得するまで付き添ってもらえます。
こうして得られた確固たる理解は応用問題を解くうえで、非常に生きてきます。あいまいな理解のまま終わらせてしまうと、ちょっと変わった形で問題を出されると急に解けなくなったりもします。
また固定されたカリキュラムがない分、自分の苦手分野に重りを付けた指導が可能です。そのため、弱点克服にはもってこいです。大手塾では網羅的にどの分野も同じおもりで指導するので、苦手克服には家庭教師がおすすめです。
3.志望校に特化した問題・分野に絞って対策ができる
先に中学受験算数は出題される分野が限られているので、網羅的に学習できるといいましたが、受験する学校に絞るとこの分野をさらに絞ることができます。大手塾では、こうした志望校に特化した対策をすることはほとんどありません。
そのため、いろいろな学校を受験するにはいいですが、志望校合格を視野に入れるなら少し非効率的です。家庭教師では固定されたカリキュラムがないため志望校に特化した対策が可能です。
これは、過去問対策ばかりできるという意味だけではありません。通常時の学習から、「この問題は○○中学校では、こういう出題をする」や「○○中学校ではこの問題頻出だから、しっかり覚えておこう」などと、志望校の入試を想定して勉強することができます。
こうした本番を想定した対策ができると入試本番時に落ち着いて問題を解くことができ、実力通りの結果を出すことができるようになります。そのため本番力をつけるために家庭教師を依頼するのは大変おすすめです。
中学受験と家庭教師の相性については「中学受験に家庭教師って効果あるの?現役家庭教師が解説!!」の記事に詳しく書いていますのでぜひご一読ください。
中学受験算数対策の家庭教師の利用の仕方

ここまで中学受験の算数の対策として家庭教師が相性がいいことを説明してきました。ここでは、効果的な家庭教師の利用方法について解説していきます。
中学受験算数対策の家庭教師の選び方
中学受験算数をうまく指導するには以下のような条件が要求されます。
- 中学受験経験があること
- 志望校出身であること
- 実際に指導経験があること
上に行くほど重要になってきますので、上を優先して探すようにしてください。家庭教師の具体的な選び方については「中学受験で理想の家庭教師の選び方は?現役家庭教師が解説!」の記事に詳しく是非が参照ください。
中学受験経験があること
中学受験経験がない人が中学受験算数を教えることはかなり無理があります。灘中学校や開成中学校といった超難関中学校の算数の問題は東大生でも難しいという話は聞いたことがあると思います。
これは、中学受験算数は何度も言っているとおり、特殊な知識・考え方を要求されるためであり、これを初見で思いつくのが困難であるためです。これが同時に中学受験を経験していない人が中学受験算数を指導することが困難な理由です。
よく小学生でもわかる内容だから、中学受験を経験していないけど指導できると思っている先生もいますが、難関中高一貫校出身の先生と指導力は歴然の差です。先生を選ぶときは中学受験経験のある先生にお願いするようにしましょう。
志望校出身であること
志望校出身であることは、家庭教師の利点を生かすうえで重要です。上記で中学受験算数対策として家庭教師を利用することの強みの一つに志望校に特化した対策ができると述べました。
しかしこうした指導ができるのは実際にその学校の過去問研究と入試対策をした人だけです。そのため先生を選ぶときは可能な限り志望校出身の先生を選ぶようにしましょう。
実際に指導経験があること
実際に指導経験があったほうがいいのも確かです。小学生は中学生や高校生と比べ集中力が少なく、理解力も乏しいです。そのため、わかりやすく説明することが非常に重要です。
わからなくなると集中力が切れ、よりわかろうとする姿勢が薄れるので丁寧に説明する必要があります。しかし説明がくどすぎると、今度は逆に簡単すぎて集中力が下がってきます。
このバランスは先生と生徒の相性もありますが、指導経験によって洗練されてくる節があります。そのため、可能ならば指導経験が豊富な先生に依頼するようにしましょう。
何を教えてもらうべきか
先生に教えてもらうべきことは明確にしておきましょう。特に明確に決めることなくやみくもに過去問対策をしていると先生は、答えを読むような解説しかしなくなり、ひとりで学習するのと変わらなくなります。
そのため、自分が指導しているときに意識している中学受験算数対策で、教えてもらうべきことをここでは紹介させていただきます。
実際に問題を解く際考え方のプロセス
中学受験算数に必要な知識や考え方を身に着けても入試問題はいきなりは解けません。その使い方を知る必要があります。よくあるのが、解法は知っていたけどそれを使うこと自体が発想になかったり、使い方にめどが立たなかったりするケースです。
そうした対策として、先生がどのような手順で考えているかをライブ感をつけて説明してもらうことが非常に効果的です。自分が実際にやっているのは、予習をせず、解答を見ない状態でその問題を解く過程を見せることです。
なぜその解法を使おうと思ったのか、なぜその式変形をしたのか、どうしてその補助線をひいたのか、などその動機については問題の解説には書いていません。また、塾も解法や考え方をメインで教えているので、そのプロセスまでは教えてくれないことが多いです。
そのため、家庭教師がマンツーマン指導であることの強みを生かして、知識や考え方の使い方や問題の咀嚼の仕方などを教えてもらうようにしましょう。
本番を想定した指導をしてもらう
問題演習をするうえで重要なのがいかに本番を見据えるかです。問題を解いた後に、入試では実際にどういった出方がするのか、この問題はどれくらいの時間内に解ければいいのかを説明してもらうようにしましょう。
本番までにどれだけ本番を想定した勉強ができたかによって、緊張の度合いが変わってきます。普段通りの実力を出すためには、普段から入試を意識しておくことが非常に重要です。
問題が解けたらそれで終わりではなく、より本番に思いつきやすい解法は何なのか、どうすれば計算ミスが減るのか、時間配分はどうするのかなど、受験本番を意識した指導をしてもらうと効果的です。
中学受験対策の家庭教師おすすめランキングについて、以下の記事にまとめていますので、ぜひご一読ください。
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