中学受験の直前期に子供が勉強しない?理由と解決法を解説します。

中学受験を控えた子供。もうすぐ受験だしそろそろラストスパート!と思った矢先、子供があまり勉強しない。あまりどころか、全然していない?直前期になって余計勉強しなくなったような。直前期くらいはやる気を出すと思ってたのに…勉強しろと言ってもやらないし、直前期なのにと焦っているのは親だけ。

このような事態に陥ってしまう家庭は少なくありません。どうしてこうなってしまうのでしょうか?今回は、中学受験の直前期に子供が勉強しない理由と、その解決策についてお話していこうと思います。

小学生はそもそも勉強すること自体が難しい

そもそも、小学生は長時間勉強をし続けることが非常に難しいということを知ってあげなくてはなりません。

報酬が存在しないと人間は動かない

人間は、報酬を期待して行動する生き物です。これは子供だけではなく、大人だって同じ。仕事に行くのも、テレビを見るのも、「報酬」の力によるものでなのです。報酬が予期されると、神経伝達物質が放出され、人間を行動へと導くのです。

ではいったい、子供が勉強することに対する「報酬」っていったい何なのでしょうか?「将来いい職業につける可能性が上がるから受験を頑張りなさい」なんていっても、小学生にはあまりイメージが湧きません。報酬なくしては、子供はとうてい勉強を長時間続けることが出来ません。

勉強することに対する報酬を与える、勉強することでどのような良いことがあるのかを教えるのは、親の仕事です。毎日の報酬は、「〇〇が出来たらお菓子あげる」のようなものでも構いません。最終的なゴールは、「行きたい学校に合格する」ことです。子供に「その学校に行きたい」と強く思わせることで、勉強に向き合う姿勢が変わってくるかもしれません。

「親がお金を出してあげているのだから勉強するのは当然」と思わず、子供がやる気を出せるように、補助してあげましょう。

子供の衝動性

子供は大人に比べて衝動性が高く、目先の報酬に目がくらみやすい、ということも知らなくてはなりません。赤ちゃんが、電車などで泣きわめいているのを耳にしたことはないでしょうか?あれは、「前頭前野」が十分発達していないことにより、電車の移動時間を我慢できずに泣き出してしまっているのです。小学生もまだ前頭前野の発達真っ最中。大人と同じように、先のことを考えて行動することはそもそも出来ないのです。

ゲームやテレビ、友達との遊びの約束などが目の前にあると、それよりも先に控えた受験を優先することが出来ず、つい遊んでしまうのは、仕方のないこととも言えます。子供が勉強するためには、親が根気強く遊びを制限してあげる他ないのかもしれません。

子供は群れの中で育つ

親がどれだけ勉強しろと言っても、言うことを聞かないのは、「子どもは、友だち関係を優先して親のいうことをきかないように進化論的にプログラムされている」からだと言われています。人間も動物の一種であり、群れの中で生きていく生き物なのです。親が自由に子供をコントロールするなんてことは絶対に出来ないようになっているのです。

それでも受験合格のためには親が口うるさく言ってあげなくてはなりません。「こどもはいうことを聞かないものだ」と割り切って向き合うしかないのかもしれません。

中学受験の直前期に子供が勉強しないときのパターン別対処法

子供が勉強をするのが難しいことを知ったところで、直前期に勉強しない子供に対してどのように対処すればよいのかについてみていきましょう。直前期に子供が勉強しなくなる主なパターンとして、下記の3つを考えてみます。順番に見ていきましょう。

  • 余裕を感じて勉強をやめてしまう
  • やることが多すぎて何をすればよいのかわからない
  • ストレスなど精神的な問題で勉強をしたくなくなる

余裕を感じて勉強をやめてしまう

1つ目は楽観主義パターンです。人間は、楽観的なイメージを持ちすぎると、その物事に対するモチベーションを失ってしまうことがあるとされていいます。常に塾の模試でA判定が出続けていて、本当に余裕なのだとしても、直前期に勉強をやめてしまうのは良いことではないでしょう。このパターンの子供には、適度に悲観的になってもらわなくてはならないでしょう。

具体的には、子供に落ちてしまう可能性、本番何があるのかわからないということを子供に教え込む必要があります。

やることが多すぎて何をすればよいのかわからない

2つ目は、情報量に圧倒されてパニックになってしまうパターンである。過去問演習に塾の直前講習、そして過去のテキストの復習も…とやるべきことが多すぎてパニックになってしまっている可能性がある。受験本番まで時間があまりない場合は、やるべきことを絞り、確実に終えられるようにしましょう。

直前期のおすすめの対策の仕方については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

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また、過去問演習の効果的な行い方についても、以下の記事で詳しく解説してます。併せてご確認ください。

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ストレスなど精神的な問題で勉強をしたくなくなる

最後に、精神的に限界を迎えてしまったパターンです。このパターンが一番危険です。もし陥ってしまっている場合は、すぐに解消してあげる必要があります。受験が終わっても精神的な傷は消えることなく、燃え尽き症候群や鬱のような症状を引きずってしまう可能性があります。

まず、親が先走って焦りすぎている可能性があります。親の焦りは子供に伝わり、無駄にプレッシャーを与えてしまいかねません。上でも話したように、子供は勉強しないもの、親の言うことを聞かないものと割り切って考えることが大事です。

また、子供がストレスで限界を迎えているようなら、リフレッシュさせてあげる必要があります。時には塾を休ませたり、半日遊びに連れていくなど、勉強から離れる時間を作ってあげることも必要です。子供の様子をしっかりと見ながら、精神面のコントロールを行ってあげて下さい。

中学受験の直前期に保護者がやるべきサポートについて「中学受験の直前期の過ごし方は?保護者がやるべきサポートを現役家庭教師が徹底解説!」の記事に詳しく書いていますので、ぜひご参照ください。

中学受験の直前期の悩みの解決に【スマートレーダー】

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